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12話・私と彼の小説の話
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食事を終えてそうそうに寝入った次の日。
おきたのは昼過ぎで、ベッドの上で寝転がったまましばらくぼけっとして、それから遅れてようやくレイスのことを思い出して飛び起きた。
うわ、今何時だ! なんて勢いよく飛び起きたら、泣きはらしたまま洗ってなかった顔が引き連れたように痛んだ。泣いた後ってなんでこんなに痛むかなぁ。眉を寄せてぐいぐいと頬を乾いたそででぬぐっても意味がない。ため息混じりに放置していたスマートフォンを手に取る。充電しないと、充電が残り十パーセントだった。
「……三時」
やらかした。完全にやらかした。
ため息を吐いて、のろのろと部屋を見回せばレイスの姿がない。えっ、と驚いてベッドから勢いあまって落ちる。いたい、と涙目になりつつ顔を上げるけど、やっぱりレイスがいない。
どこにいったんだろ、それともこれまでのことは夢だったのだろうか。
……やけに都合のいい、夢だったなぁ。なんて、思ったところで。
ふと胸元に手を置いて。そこにある確かな固さにチェーンをぐいっと引っ張れば、そこにはレイスから貰った宝石があった。夢じゃない。
「ゆめじゃ、ない……?」
寝起きのぼんやりした頭ではろくに考えが回らない。呆然と呟いてから、はっとする。
夢じゃないなら、レイスはどこだ。まさかあの格好で出かけた? さぁっと顔から血の気が引いて慌てて立ち上がって、今度はテーブルに躓いた。
「いたぁ……」
綺麗にたたまれた布団、出されたテーブルの上にはメンズ服のショッピングバッグ。……その、中身が、なかった。
「……着替えていったなら、いいかな……」
ついでに、机の上に私が小説を書くときに使っているメモ帳とボールペンが転がっていて、なにか文字が書かれていたけど、日本語ではなかったし、どころか英語でもなかった。
(どこの文字……?)
いくら覗き込んでも、その文字が意味のあるものにはうつらない。英語の成績は悪かったけど、英語かどうかの見分けくらいつく。
くぁりと欠伸をかみ殺して、レイスが帰ってきたら本当にいまさらだけど、どこの国の出身か聞こうと決めて、とりあえず顔を洗うために洗面所にたった。
* * *
「あ、起きたのか?」
「おかえり、レイス」
「っ……ただいま!」
玄関の空く音がして、遅れてひょこ、と開いたドアから顔をみせたレイスに、パソコンに向かっていた視線を向けた。
おかえり、といった私に、一瞬息をつまらせて。それから、飛び出るかのような満面の笑みを浮かべてただいま、と告げた彼に、違和感を抱いた。
もしか、したら。
もしか、すると。
レイスも、私みたいに。
おかえり、と。いってきます。が。
当たり前では、なかったのかなぁ、と、思った、けれど。
それを聞くのは野暮な気がして、話してくれるなら聞くけれど、自分から聞くのは違う気がして。私に出来ること、と考えて。
一拍置いてから、小さく笑みを見せれば、レイスはさらに笑顔になってくれたから、多分これで間違っていない。
私の予想通り、私が昨日買った洋服に身を包んだレイスが近づいてくる。
開いていたワードの保存ボタンを押して、パソコンを終了させる。
書きかけだけれど、人がいるときは集中できない。第一、レイスの前で書くのも気恥ずかしい。
だけど、私の後ろに回りこんだレイスは肩越しにシャットダウン中のパソコンを覗き込んでくる。
「なにをしていたんだ?」
「小説、をね。書いていたの」
「イクは小説が書けるのか!」
「……一応、それなりに。多分、それなり、以上には」
「すごいな! さすがイクだ!」
その言葉に小さく噴出す。なにが『さすが』なのか、全く分からないけれど、褒められたことは単純に気分がよかった。
なにより小説は私が人に誇れる数少ないものだから、なおのこと。
「どんな小説を書いているんだ?」
「うーん……普段は、恋愛とか、ファンタジーとか……でも、最近は。お母さんのこと、書いてる」
「お母さんのこと?」
「うん。……記憶がまだ、鮮明なうちに。書き残して、おきたくて」
記憶が薄れるのが怖かった。
記憶は生きるほどに薄れ、存在感を失くすものだと知っていたから。
記憶の中の母を別の意味でもう一度亡くすことが、この上なく、恐怖だった。
だから、私は綴る。記憶に残っているうちに。一秒でも早く。一瞬でも、鮮烈な思い出であるうちに。
とはいえ、それができるような心理状態であることのほうがめずらしい。
母親のことは、どうしようもなく、私の中でトラウマで。心の傷であったから。
一行を書くたびに、命を削っている気がした。
一文字を綴るたびに、寿命を短くしている気がする。
それでも、書き残しておきたかった。
『今』覚えている『お母さん』の『存在』を。
お母さんは、ここにいたよ、って。
確かに、ここにいたんだよ、って。
だれでもいい、だれかに。訴えたかったのだ。
私には『小説』という『武器』があったのだから。
これは、ただの私の、エゴでしか。ないのだろう、けれど。
小さく言葉にすれば、それはますます私の思い上がりのような気がして無意識に縮こまる。だけど、そんな私の頭に大きな手のひらが乗せられた。
「それは、とても。立派なことだね」
そういって、レイスが笑ってくれたから。
昨日散々泣いたのに。
まだまだつきない涙を流して、うん、と頷いた。
おきたのは昼過ぎで、ベッドの上で寝転がったまましばらくぼけっとして、それから遅れてようやくレイスのことを思い出して飛び起きた。
うわ、今何時だ! なんて勢いよく飛び起きたら、泣きはらしたまま洗ってなかった顔が引き連れたように痛んだ。泣いた後ってなんでこんなに痛むかなぁ。眉を寄せてぐいぐいと頬を乾いたそででぬぐっても意味がない。ため息混じりに放置していたスマートフォンを手に取る。充電しないと、充電が残り十パーセントだった。
「……三時」
やらかした。完全にやらかした。
ため息を吐いて、のろのろと部屋を見回せばレイスの姿がない。えっ、と驚いてベッドから勢いあまって落ちる。いたい、と涙目になりつつ顔を上げるけど、やっぱりレイスがいない。
どこにいったんだろ、それともこれまでのことは夢だったのだろうか。
……やけに都合のいい、夢だったなぁ。なんて、思ったところで。
ふと胸元に手を置いて。そこにある確かな固さにチェーンをぐいっと引っ張れば、そこにはレイスから貰った宝石があった。夢じゃない。
「ゆめじゃ、ない……?」
寝起きのぼんやりした頭ではろくに考えが回らない。呆然と呟いてから、はっとする。
夢じゃないなら、レイスはどこだ。まさかあの格好で出かけた? さぁっと顔から血の気が引いて慌てて立ち上がって、今度はテーブルに躓いた。
「いたぁ……」
綺麗にたたまれた布団、出されたテーブルの上にはメンズ服のショッピングバッグ。……その、中身が、なかった。
「……着替えていったなら、いいかな……」
ついでに、机の上に私が小説を書くときに使っているメモ帳とボールペンが転がっていて、なにか文字が書かれていたけど、日本語ではなかったし、どころか英語でもなかった。
(どこの文字……?)
いくら覗き込んでも、その文字が意味のあるものにはうつらない。英語の成績は悪かったけど、英語かどうかの見分けくらいつく。
くぁりと欠伸をかみ殺して、レイスが帰ってきたら本当にいまさらだけど、どこの国の出身か聞こうと決めて、とりあえず顔を洗うために洗面所にたった。
* * *
「あ、起きたのか?」
「おかえり、レイス」
「っ……ただいま!」
玄関の空く音がして、遅れてひょこ、と開いたドアから顔をみせたレイスに、パソコンに向かっていた視線を向けた。
おかえり、といった私に、一瞬息をつまらせて。それから、飛び出るかのような満面の笑みを浮かべてただいま、と告げた彼に、違和感を抱いた。
もしか、したら。
もしか、すると。
レイスも、私みたいに。
おかえり、と。いってきます。が。
当たり前では、なかったのかなぁ、と、思った、けれど。
それを聞くのは野暮な気がして、話してくれるなら聞くけれど、自分から聞くのは違う気がして。私に出来ること、と考えて。
一拍置いてから、小さく笑みを見せれば、レイスはさらに笑顔になってくれたから、多分これで間違っていない。
私の予想通り、私が昨日買った洋服に身を包んだレイスが近づいてくる。
開いていたワードの保存ボタンを押して、パソコンを終了させる。
書きかけだけれど、人がいるときは集中できない。第一、レイスの前で書くのも気恥ずかしい。
だけど、私の後ろに回りこんだレイスは肩越しにシャットダウン中のパソコンを覗き込んでくる。
「なにをしていたんだ?」
「小説、をね。書いていたの」
「イクは小説が書けるのか!」
「……一応、それなりに。多分、それなり、以上には」
「すごいな! さすがイクだ!」
その言葉に小さく噴出す。なにが『さすが』なのか、全く分からないけれど、褒められたことは単純に気分がよかった。
なにより小説は私が人に誇れる数少ないものだから、なおのこと。
「どんな小説を書いているんだ?」
「うーん……普段は、恋愛とか、ファンタジーとか……でも、最近は。お母さんのこと、書いてる」
「お母さんのこと?」
「うん。……記憶がまだ、鮮明なうちに。書き残して、おきたくて」
記憶が薄れるのが怖かった。
記憶は生きるほどに薄れ、存在感を失くすものだと知っていたから。
記憶の中の母を別の意味でもう一度亡くすことが、この上なく、恐怖だった。
だから、私は綴る。記憶に残っているうちに。一秒でも早く。一瞬でも、鮮烈な思い出であるうちに。
とはいえ、それができるような心理状態であることのほうがめずらしい。
母親のことは、どうしようもなく、私の中でトラウマで。心の傷であったから。
一行を書くたびに、命を削っている気がした。
一文字を綴るたびに、寿命を短くしている気がする。
それでも、書き残しておきたかった。
『今』覚えている『お母さん』の『存在』を。
お母さんは、ここにいたよ、って。
確かに、ここにいたんだよ、って。
だれでもいい、だれかに。訴えたかったのだ。
私には『小説』という『武器』があったのだから。
これは、ただの私の、エゴでしか。ないのだろう、けれど。
小さく言葉にすれば、それはますます私の思い上がりのような気がして無意識に縮こまる。だけど、そんな私の頭に大きな手のひらが乗せられた。
「それは、とても。立派なことだね」
そういって、レイスが笑ってくれたから。
昨日散々泣いたのに。
まだまだつきない涙を流して、うん、と頷いた。
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