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閑話・ワタクシが仕える方(シーフルの本心/シーフル視点)【1】
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シーフル・カンピオンには生涯をかけて仕えると決めているお方がいる。
その方のお名前はカークグリス・エイベル・アクスウィス。
士官学校で同級生だった方で、この国の第一王子にして王太子、将来を約束された方である。
一方のシーフルはかろうじて貴族を名乗れる程度の下級貴族の端に引っかかっているような家の三男坊。
家は長男である兄が継ぐのが昔から決まっていて、次男もいるものだから、万一長兄と次兄が揃って亡くなるなんて事故でも起こらない限り、シーフルの居場所は実家にはないのだ。
ではそんなシーフルがどうしてカークグリス様の傍付になったのかといえば、出会いは当然ながら士官学校だった。
当時のシーフルは教室の端で大人しく勉強しているだけの冴えない男だった。
一年制の士官学校は金さえ払えば大抵の人間が入学できる場所で、けれどカークグリスのような王族や高位の貴族も在籍することから、シーフルのような家を継げない次男に三男や、出世を狙う貴族たち、商人の子供と様々な人種が揃っていた。
ときおり貴族の後ろ盾を得た平民もいるような、雑多な場所だ。
在籍する人間の年齢も幅広く、十二歳から十七歳までなら男女問わず在籍できる。
シーフルの入学は親の意向でカークグリスの入学にあわせられた。
カークグリスの入学は最低条件の年齢である十二歳の時で、シーフルは十四歳だった。
シーフルの兄たちは十七歳を過ぎていたので、入学条件に合わなかったのだ。
親はシーフルがカークグリスと実家に縁を繋ぐことを望んでいた。
だからこそ、シーフルのような三男坊を大金をはたいて士官学校に入学させたのだ。
その年は例年の二倍近くの入学者がいた。
そのほとんどがカークグリス目当てで、カークグリスは常に人に囲まれていた。
人の中心で快活に笑っている人のいい王子。それがシーフルが抱いた第一印象だ。
親の思惑を知っていたし、カークグリスと「仲良く」したほうが将来の為だとわかっていた。
けれど、当時のシーフルは王族に媚びへつらうなんて面倒はまっぴらごめんだと思っていたから、教室の隅で日々大人しく目立たないように過ごしていた。
その日は、穏やかな日差しが差し込む日だった。
教室の中にいても窓の外から小鳥のさえずりが聞こえていて、眠くなるほど穏やかな陽気だった。
退屈な授業をそこそこ真面目に受けて、昼食の時間だからと食堂に移動していた。
その途中に、銀髪の幼子がいた。
年は二歳か三歳ほど、肩口で切りそろえられた銀糸の髪はつやつやと輝いていて、いいところの子供だとすぐにわかった。
士官学校になぜ幼子がいるのか、首を傾げつつ放置するのも後味が悪い気がして声をかけた。
「キミ、どうしたのですか?」
「!」
シーフルが声をかけると、銀糸の幼子はびくりと肩を揺らした。
振り返った瞳は新緑を切り取った色をしていて、大きくて丸い目に男の子か女の子か判断に迷った。
身に着けている洋服から判断しようにも青い服は男児のもののようでいて中性的で、即断できなかったのだ。
膝を折って視線を合わせる。
幼子はぱちぱちと瞬きを繰り返してことんと首を傾げた。
シーフルはもう一度問いを口にした。
「どうしたのですか、こんなところで」
「あにうえに……あにうえに、あいたくて」
「兄上?」
シーフルが幼子の言葉を繰り返すと幼子はこくんと頭を振った。
さらりと銀糸の髪が揺れて、そのときに、ようやく脳裏を過ぎった情報にシーフルはまさか、と思ったのだ。
現在王家には王族の血を継がぬ子どもがいる。
第二王子に関する噂話だ。
王族でありながら、王族の証である金髪碧眼を受け継がなかった災いの子。
両親が口さがなく噂していた第二王子の外見が、銀糸の髪に新緑の瞳という特徴だったはずだ。
もしやこれは面倒ごとでは……?
そんな予感に遠い目をしながら、かといって一度声をかけた以上今更見捨てて食堂に向かうわけにもいかない。
シーフルは人違いであるように、と何度も願いながら幼子に問いかけた。
「お名前を伺ってもよろしいですか?」
「クーだよ」
幼子が口にしたのは恐らく愛称で、シーフルは予想が外れるように祈りながら、念押しとして問いかけた。
「……クーリスト・エイベル・アクスウィス殿下でいらっしゃいますか?」
「うん」
思わず空を仰いだ。視界に入ったのは石造りの天井だったが。
浅くため息を吐き出して、シーフルは第二王子クーリストに話しかけた。
「カークグリス殿下の元までご案内いたします」
「ありがとう!」
ぱっと笑顔になった幼子は、貴族連中が口を揃えて蔑むような存在だとは思えなかった。
シーフルが歩き出すと、シーフルの後ろをとてとてと懸命についてくる第二王子は他人の目から見ても愛くるしく、ついお節介を焼いたのだ。
「……よければ、抱き上げましょうか? そのほうが兄君に早く会えますよ」
「おねがい」
シーフルに両手を伸ばしてくる幼子は、抱っこされ慣れているのが伝わってきた。
愛されて育ったのだとそれだけで理解できて、シーフルはなんだかちょっと嬉しかった。
子供は愛されるべき存在だ。
シーフル自身が愛されて育ったとは言い難いからこそ、幼子が無条件に愛されているとわかる姿はシーフルの心を癒した。
シーフルの腕の中にちょこんと抱きかかえられた第二王子はシーフルの洋服を器用につかんでくふくふと嬉しそうに笑った。
「どうしたのですか?」
「あにうえもね、こうやってだっこしてくれるんだ」
きっと、カークグリス殿下はよい兄なのだろう。うちのぼんくらと違って。
余計な一言は胸の内に仕舞いこんで、シーフルは第二王子に笑いかけた。
「それはよかったですねぇ」
間延びした話し方は生来のものだ。
士官学校に入学するにあたって矯正しなさいと口を酸っぱくして言い聞かせられたが、こうして時折口から零れ落ちてしまう。
その方のお名前はカークグリス・エイベル・アクスウィス。
士官学校で同級生だった方で、この国の第一王子にして王太子、将来を約束された方である。
一方のシーフルはかろうじて貴族を名乗れる程度の下級貴族の端に引っかかっているような家の三男坊。
家は長男である兄が継ぐのが昔から決まっていて、次男もいるものだから、万一長兄と次兄が揃って亡くなるなんて事故でも起こらない限り、シーフルの居場所は実家にはないのだ。
ではそんなシーフルがどうしてカークグリス様の傍付になったのかといえば、出会いは当然ながら士官学校だった。
当時のシーフルは教室の端で大人しく勉強しているだけの冴えない男だった。
一年制の士官学校は金さえ払えば大抵の人間が入学できる場所で、けれどカークグリスのような王族や高位の貴族も在籍することから、シーフルのような家を継げない次男に三男や、出世を狙う貴族たち、商人の子供と様々な人種が揃っていた。
ときおり貴族の後ろ盾を得た平民もいるような、雑多な場所だ。
在籍する人間の年齢も幅広く、十二歳から十七歳までなら男女問わず在籍できる。
シーフルの入学は親の意向でカークグリスの入学にあわせられた。
カークグリスの入学は最低条件の年齢である十二歳の時で、シーフルは十四歳だった。
シーフルの兄たちは十七歳を過ぎていたので、入学条件に合わなかったのだ。
親はシーフルがカークグリスと実家に縁を繋ぐことを望んでいた。
だからこそ、シーフルのような三男坊を大金をはたいて士官学校に入学させたのだ。
その年は例年の二倍近くの入学者がいた。
そのほとんどがカークグリス目当てで、カークグリスは常に人に囲まれていた。
人の中心で快活に笑っている人のいい王子。それがシーフルが抱いた第一印象だ。
親の思惑を知っていたし、カークグリスと「仲良く」したほうが将来の為だとわかっていた。
けれど、当時のシーフルは王族に媚びへつらうなんて面倒はまっぴらごめんだと思っていたから、教室の隅で日々大人しく目立たないように過ごしていた。
その日は、穏やかな日差しが差し込む日だった。
教室の中にいても窓の外から小鳥のさえずりが聞こえていて、眠くなるほど穏やかな陽気だった。
退屈な授業をそこそこ真面目に受けて、昼食の時間だからと食堂に移動していた。
その途中に、銀髪の幼子がいた。
年は二歳か三歳ほど、肩口で切りそろえられた銀糸の髪はつやつやと輝いていて、いいところの子供だとすぐにわかった。
士官学校になぜ幼子がいるのか、首を傾げつつ放置するのも後味が悪い気がして声をかけた。
「キミ、どうしたのですか?」
「!」
シーフルが声をかけると、銀糸の幼子はびくりと肩を揺らした。
振り返った瞳は新緑を切り取った色をしていて、大きくて丸い目に男の子か女の子か判断に迷った。
身に着けている洋服から判断しようにも青い服は男児のもののようでいて中性的で、即断できなかったのだ。
膝を折って視線を合わせる。
幼子はぱちぱちと瞬きを繰り返してことんと首を傾げた。
シーフルはもう一度問いを口にした。
「どうしたのですか、こんなところで」
「あにうえに……あにうえに、あいたくて」
「兄上?」
シーフルが幼子の言葉を繰り返すと幼子はこくんと頭を振った。
さらりと銀糸の髪が揺れて、そのときに、ようやく脳裏を過ぎった情報にシーフルはまさか、と思ったのだ。
現在王家には王族の血を継がぬ子どもがいる。
第二王子に関する噂話だ。
王族でありながら、王族の証である金髪碧眼を受け継がなかった災いの子。
両親が口さがなく噂していた第二王子の外見が、銀糸の髪に新緑の瞳という特徴だったはずだ。
もしやこれは面倒ごとでは……?
そんな予感に遠い目をしながら、かといって一度声をかけた以上今更見捨てて食堂に向かうわけにもいかない。
シーフルは人違いであるように、と何度も願いながら幼子に問いかけた。
「お名前を伺ってもよろしいですか?」
「クーだよ」
幼子が口にしたのは恐らく愛称で、シーフルは予想が外れるように祈りながら、念押しとして問いかけた。
「……クーリスト・エイベル・アクスウィス殿下でいらっしゃいますか?」
「うん」
思わず空を仰いだ。視界に入ったのは石造りの天井だったが。
浅くため息を吐き出して、シーフルは第二王子クーリストに話しかけた。
「カークグリス殿下の元までご案内いたします」
「ありがとう!」
ぱっと笑顔になった幼子は、貴族連中が口を揃えて蔑むような存在だとは思えなかった。
シーフルが歩き出すと、シーフルの後ろをとてとてと懸命についてくる第二王子は他人の目から見ても愛くるしく、ついお節介を焼いたのだ。
「……よければ、抱き上げましょうか? そのほうが兄君に早く会えますよ」
「おねがい」
シーフルに両手を伸ばしてくる幼子は、抱っこされ慣れているのが伝わってきた。
愛されて育ったのだとそれだけで理解できて、シーフルはなんだかちょっと嬉しかった。
子供は愛されるべき存在だ。
シーフル自身が愛されて育ったとは言い難いからこそ、幼子が無条件に愛されているとわかる姿はシーフルの心を癒した。
シーフルの腕の中にちょこんと抱きかかえられた第二王子はシーフルの洋服を器用につかんでくふくふと嬉しそうに笑った。
「どうしたのですか?」
「あにうえもね、こうやってだっこしてくれるんだ」
きっと、カークグリス殿下はよい兄なのだろう。うちのぼんくらと違って。
余計な一言は胸の内に仕舞いこんで、シーフルは第二王子に笑いかけた。
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