この恋、腐れ縁でした。

氷室ユリ

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第三章 適材適所が成功のカギ

  エクアドルにて(3)

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 目が覚めて慌てて起き上がった時、背中に激痛が走って硬直する。

「ユイ、入るぞ」
 ドアが開いて彼の姿が見えた。

「……新堂さん。何てタイミングで来るのよ、あなたって人は?」
「遅くなって済まない、今終わった。辛そうだが、そんなに痛むか」
 彼がすぐさま私の横に座り、ケガをした右腕を気にした。
「手当てはしてもらったようだな」

「そこはあんまり痛くなくてね……」
「何だ、他にもあるのか!」
 隠す理由もなく、素直に背中を強くぶつけた事を話した。
 すぐさま上衣を脱がされて診察を受ける。
「写真を撮る必要まではなさそうだが……冷やした方がいいな。待ってろ」

 彼が一旦部屋を出て行った。
 少しして廊下から話し声が聞こえてくる。新堂さんと現地の誰かだろう。

「(彼女に話を聞きたい?後にしてくれ。これからケガの処置をするんです)」
 そこを何とか、とスペイン語訛りの英語が声を荒げる。どうやら警察のようだ。
 彼は一方的に交渉を打ち切って戻って来た。
 ピシャリとドアが閉められる。

「今の、警察?」
「ああ。おまえに話を聞きたいとうるさくてな!ナースが困ってたよ」
 あのナースか……。それは申し訳ない事をした。私が寝てしまったばっかりに!
「どうするつもり?何で警察なんて呼んだのよ。ほっとけばいいものを!」
「当然呼ぶだろ、この状況では」

 言い合いを続けながらも、彼は私の背中に湿布薬を貼り付ける。

「見てたでしょ、私は銃を撃ったのよ?しかも……」殺した。心の中で続ける。
「そういうのを正当防衛というんだろ?いつもおまえが言ってるじゃないか。防ぎようがない場合もあるって」
「そういう事じゃなくて……!」
 あの射殺体を見れば、単なる成り行き上の発砲でない事などすぐにバレる。よほどのバカでない限りは?

「さあ、できたぞ。当分安静にしてろよ?」
「ねえ新堂さんってば!」
 衣服を戻して彼に詰め寄った時、ドアがノックされた。

「しつこいな……」
「入れて。話くらいできるし。そうしないといつまでもいるわよ?」
 私と目を見合わせてしばし考えた後、彼が舌打ちをした。

「(はい)」
「(手当の方は終わりましたか?ご様子はいかがですか)」
「(……どうぞ、お入りください)」

 警官は二人いたらしく、男が二人入って来た。どちらも私服姿だ。

「(新堂先生に、ユイさん、ですね?)」
 ベッドに近寄ろうとした男を遮り、彼が透かさず言い放つ。「(彼女はかなりショックを受けております、話なら私がさせていただきます)」
「(それはもちろん、それで結構ですよ。ユイさん、何も心配なさらないでください。犯人は我々が捕まえますから)」

 私はただ頷いた。犯人ならすでに、私がこの手でぶちのめしておきましたけど?

「(それで、盗まれた物は何もないのですね?)」
「(ええ。彼女のケガだけです。ああ、レンタカーが少々損傷しましたね)」
 あれは少々か?銃弾の嵐で穴だらけだが!
「(そちらの方は警察で対応します。犯人は何人でしたか?)」
「(ええと……)」彼が言葉に詰まる。

「(八人!)」つい答えてしまった。
 ハッとしてシーツを頭まで被る。余計な事を言ったか……。
「(……。ユイ、刑事さんの前だぞ?そういう態度はやめなさい)」
 声のトーンでこれが演技だと分かる。
「(いいんですよ、怖かったですよね。お気になさらず。場所を変えましょう。先生に続きを伺います。ではお大事に)」

 ブツブツ言っていたのが泣いているように見えたようだ。何とか凌げた。
 その後刑事は彼と共に部屋を出て行った。

 しばらくして、新堂さんが戻って来た。

「待たせたな。さあ、診察の続きをしようか」
「ねえ。何て言ったの?」
「ああ……」
 彼は私の脈やら眼球やらを、眉間にしわを寄せながら診ている。

「ねえってば!」
「ちょっと静かにしろ」
「んもうっ!」
「さっきナースがふらついていたと言ってたが、眩暈か?」
「違うわ。単なる立ち眩みよ、動悸もないし、どこも苦しくありません!」色々聞かれる前に全部言ってやる。

 新堂さんがポカンとした顔で私を見ていた。

「何よ」
「あれだけ暴れたのに、案外元気そうだなと思って」
「休ませていただいたお陰で?」ベッドを叩いて言ってから、「それより!警察にどう話したのか教えて。私の今後がかかってるんだからっ」と問い詰める。

「まあ落ち着けよ、詳細は何も話してない。ただ食事の後、車で帰宅途中に強盗に遭遇した。彼らはすでに最初のカモを捕まえていて、抵抗する人質を撃っていた」
 一旦言葉を切った彼が、許可を求めるように見てくる。

 頷いた私を確認すると、再び言い分を再開した。
「俺達は必死で助けようと、撃ち合いの中飛び込んで揉み合いになったが、タクシー運転手の協力の末、脱出に成功した。どうだ?」
「間違ってないけど、問題が……」
 その先を口にするのを躊躇っていると、「あの場に死体が転がってる事か?」とズバリ彼が言った。

 何という直球だ。こういうところは本当に意地が悪い!

 だが責められるどころか、彼は意外な事を言った。
「少なくとも、今疑われるとすれば、おまえではなく俺の方だろうな」
「……え?」
「鏡を見てみろ。そんな青白い顔で震えてるヤツに、人なんて殺せると思うか?」
「青白いは間違ってないけど……別に震えてなんかないもん!」

 怒り心頭の私を差し置いて、彼はベッドの端に座って私を引き寄せる。
「いいんだ、それで……。お陰で警官共も上手く丸め込めたし?」私の顔を覗き込んでニヤリと笑う。
「震えてるとすれば、背中が痛いからよ?」
 言い訳を続けつつも、新堂さんの温もりに包まれて体中の力が抜けて行く。

「良くやった、ユイ。お疲れ様」
「……そっちは?あの人達は無事?」
「俺を誰だと思ってる?もちろんだ。何の後遺症もなく完治するだろう」
「ふふっ!そう来なくっちゃ。新堂先生も、お疲れ様でした」

 彼が静かに微笑んだ。


 翌朝、ホテルに戻った私達はテレビの報道番組を英語翻訳に切り替えて見ていた。

『(昨夜十時頃、日本人観光客が強盗集団に襲われる事件が発生しました)』
「あ、やってるよ、昨夜の」
 新堂さんが頷いて私の横に座った。

『(調べによると、襲われたのはハネムーンで訪れていた若い夫婦と、仕事で滞在中の外科医とその妻……)』
「妻?あなたがそう説明したの?」
「そうだが。ダメだったか?」どこか面倒くさそうに言い返され、「ダメじゃないですっ!」と彼に抱きついて答えた。

 引き続き番組視聴を続ける。
「あのカップル、新婚旅行中だったのね……」

『(犯人グループは、銃撃の際に手当たり次第乱射したと思われ、数人が死亡。逃走した男達の行方を追っています。次のニュースです……)』
 昨夜の映像が一瞬映ったが、すぐに次のニュースに切り替わった。
「な?問題なかっただろ」
「そうみたいね」彼が疑われている様子もなく一安心だ。

 一通りニュースが終わると、テレビではコメンテーターと司会者が議論を始める。
『(通常はこの手の犯行で、ここまで撃ち合う事はないんですがねぇ)』
『(恐らく人質が激しく抵抗したんでしょう。無事だったのは幸運ですよ!)』
 ふんぞり返って好き勝手言い合っている。

「だとさ!」彼が面白がるように言った。
「あら、それって私の事?思いっ切り抵抗したけど、何か!」
 事情を知る私達は大いに笑った。今回の新堂さんは物分かりが良くて助かる。

「観光を楽しむ雰囲気じゃなくなったな」
「そう?私なら大丈夫よ!行きましょうよ、えっと何てとこだっけ……」丘の名前が出て来ない。
「サンタアナの丘だろ。自分で言っておきながら忘れるなよ」
 そうそう!と指を鳴らして彼を見る。

「背中、本当に大丈夫なのか。歩くと痛むんじゃないか?」
「まあ……筋肉痛だと思えば?」
「おい、安静にって言ったろ!無理してると悪化するぞ?」
「そんなにムキにならないでよ、分かってるから。けど、すぐに帰らない方がいいんでしょ?どうせ私も休み取ってる事だし。もう少し滞在しても良くない?」

 忘れていたのか、彼が小声で何か言った。

「……でも確かに、階段四百四十四段はキツいから、別の所に行きましょ」
「それなら許可しよう。その前に病院に寄って行く。患者の様子を見て来るよ」
「オーケー!」と微笑んで答えた。


 彼が病院にいる間、私は新しいレンタカーの車内で地元のラジオを聴いていた。スペイン語のため会話はほとんど理解できないが、音楽番組のため問題ない。
 曲が終わって女性DJが語り始めた時、聞き覚えのある名前が耳に入って慌てる。

「エリック・ハント?何でここで彼の名が?ねえお姉さんってば!彼が何て?ああん、早口すぎ!もっとゆっくりしゃべってよ……っ」
 前のめりになって女性司会者に悪態をつく。
「ペルソナ、アドミラダ……?」それは憧れの人という意味になるのだが……。

 あの男は世界中にガールフレンドがいる。まさかこのDJも……。
 こんな疑惑が湧き始めた時、勢い良くドアが開いた。

「っ!!ビックリした……。お帰りなさい」
「なぜそんなに驚く?向かって来るの見えなかったか?」
「え?ええ、ちょっと取り込んでてっ」
「一人で一体、何を取り込むっていうんだ?」
 彼は答えながら助手席シートに乗り込み、手にしていたドクターズ・バッグともう一つの荷物を後部席に移動させる。

「スペイン語の勉強がまだまだ足りないなって、反省してたの!」カーステレオを指して答えた。
 もうすでにDJの語りは終了し、次の曲が流れ始めている。
「そうか?俺は十分だと思うが」
「結構スペイン語人口は高いんだって、最近実感してるわ。ほら、プエルトリコもスペイン語だったでしょ」
「あの件はもう終わった。ここも別に住む訳じゃない」突然不機嫌な声を出す彼。

「ごめんなさい、変な事思い出させて……」
「気にしてない。さあ、銀行に寄ってから観光して、さっさと帰るぞ。どこに行く?」
 何だかこの言い方、やっつけ仕事をしているような気にさせられる……。
 何にせよ今は、エリックの話題になどしない方がよさそうだ。

「そうそう、観光だけどね、歩き回るのは辛いから、市場にお土産買いに行こうよ。この間神崎さんにも貰ったし、お返しに。あと貴島さんとまなみにも!」
「いいね。そうしよう」一発オーケーを貰えた。
 ようやく新堂さんの笑顔が拝めて、私は心から安堵した。


 こうしてそれぞれに合った土産物を、ああでもないこうでもないと二人で選び、帰路に就いた。
 機内にて、窓の外をぼんやりと眺めていた新堂さんがポツリと言った。

「ユイを連れて来て正解だったよ」
「……今のは聞き間違いじゃないわよね?」
 こう確認すると、ムッとした顔で言い返される。「おまえ、今耳詰まってるな?聞こえてないようだから、話は終わりだ」
「待ってよ、聞こえてますって!」
 実際気圧の影響で耳閉感と痛みはあるけれど、すぐ隣りの彼の声が聞こえないほどではない。

「だって珍しいからさ。いつもはこうでしょ、面倒に巻き込まれた!連れて来るんじゃなかった!って?」
 何しろ今回は彼が狙われた訳ではなく、私が勝手にトラブルに首を突っ込んだだけなのだ。
「ああ。確かに巻き込まれた、しかもかなりの面倒にな。……だが」
「だが?」

 もしかして、ようやく人助けに目覚めてくれたとか!そう期待して次の言葉を待っている私に、新堂さんが満面の笑みを投げて寄越した。
 勝手に良い方に解釈し笑顔で頷いて見せると、彼が上機嫌のまま話し始めた。

「被害者の新婚夫婦、夫の方の親がかなりの資産家で、助けてもらった礼がしたいと連絡があったんだ。それも向こうから、かなりの額を言ってきた」
「資産家、ですか……」期待した自分がバカだった。この人はやっぱり金の亡者だ!
「今回の依頼額の倍以上だぞ?思わぬ臨時収入になった。何だ、嬉しくないのか?」
 落ち込んだ様子の私を見やり、不思議そうに聞いてくる。

「二人が助かった事は嬉しいわ。先生はいい仕事をした。でも……」
「夏の間、収入が減ってた事気にしてたろ?これで挽回だ。何か問題あるか?」
 考え方が少々ずれているが、きっとこれは一生治らないだろう。
「いいえ!ボディガードの任務も無事に完遂できたし?終わりよければってヤツね」
 開き直って受け入れる事にした。

 彼は頷いた後、改まった様子で言った。「おまえは凄いな、と……改めて思ったよ」
「私が?」この短期間に大金を稼いだあなたよりも?と首を傾げる。
「大勢の敵を前に、恐怖心は感じないのか?」
 こんな質問には即答できたが、少し待っていると彼が言葉を続けた。「敵を前におまえは、いつもどこか楽しそうに見える。トラウマなんて言葉も無縁みたいだし?」

 どこか呆れているようで、一方でそうではないようにも見える。この人の感情は本当に読みにくい。
「そんな事ないわ。きっと鈍感なだけよ。その時は感じてない。今思い返すと怖くなるもの!相変わらず無謀だな~ってね」笑って軽めに答えた。

「ああいう時、俺にはどう動けばいいのか分からない。それも瞬時に判断しなきゃならないとなれば……。医療にもトリアージというのがあるが、あれはつまりは切り捨てだ」
「新堂さんはいいの!医療行為以外何もしなくて。だってそれは、あなたの仕事じゃないから。そうでしょ?」
「ユイに頼ってばかりで、自分が情けなくなったよ!」

「私が巻き込まなければ出会わなかったトラブルよ。だから私が責任持って処理した。それでいいじゃない?」
「今回はな。だがこの先、当事者になる事だってあるかもしれない」
「いつでも私が守る!新堂さんのボディガードは、この朝霧ユイだから」

 例え守るために誰かを殺す事になったとしても。けれど……。

「……でも、今回のあの犠牲は本当に必要だったのか、自信がない」
 相手がどんなに悪党でも、生きる資格がないなどと他人が判断できるはずがない。
 私がもっと冷静でいられたなら、あんな撃ち方をして殺す必要はなかったのでは?

 私の言い分に、驚いた事に即座に反論があった。
「何を今さら?あそこで敵を野放しにしてても、俺達が撃たれる事はなかったと言い切れるのか?」
「そうだけど!……そうだけど」私だって好き好んで人の命を奪っている訳ではない。
「分かってる。ユイがどんな思いであれを扱ってるかくらいな」

 こんな言葉をかけられて、俯いていた顔を上げて彼を見る。
「新堂さん……」
「言ってたろ。殺すためじゃなく、守るために使うんだと。こういう事なんだろ?」
 ああ……、キハラ!彼が分かってくれていた!嬉しい……。

 そして続ける。「一応報告するが、あの時確認した時点では、例の二人以外は存命だ」
「……。あの状況で、確認したの?」これは驚いた!
 彼がニヤリと笑った。
「ふふっ!さすが新堂先生、抜かりないわね」
 私達は機内で怪しげに笑い合う。

「しかしあの的確な射撃、全くおまえというヤツは恐ろしいよ!心配しなくても、朝霧ユイの腕はまだまだ健在だ」
「あなたにそこまで言ってもらえるとは思わなかった。ありがと」

 本当に今回は嬉しい事尽くめだ。

「さて。帰って仕切り直しするか」
「何を?」
「今回ユイが楽しみにしてた観光もさせてやれなかったし、旅行の仕切り直しだ」
「そうこなくっちゃ!……でも私ケガしてるのよ?動いていい訳?」
 まさか治ってからとか言うのだろうか?

 不安に思っていると、彼が得意げに言った。「ケガに効く温泉に浸かりに行く、ってのはどうだ?」
「温泉!いいわね!本場の温泉なら、日帰り施設より効果ありそう!」
 手を叩いて喜ぶ私に、彼がまたもニヤリと笑う。

「何よ、その悪意に満ちた笑みは?」
「傷口がかなり沁みるだろうが……問題ないだろう、ユイは痛めつけられるのが好きだもんな!」
「はぁ~?新堂さん!変な趣味持ってる人みたいに言わないでくれる?」
「大丈夫だ、一緒に入ってやるから」
「そうやってさらに痛めつける気でしょ!バカバカっ」このドS男め!

 何はともあれ、私達はこうして無事エクアドル旅行を終えたのだった。


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