この恋、腐れ縁でした。

氷室ユリ

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第六章 見えないところで誰かがきっと

  キセキのような時間(3)

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 まずは第一弾として、新堂さんの幼い頃を良く知る人達の登場だ。

「和兄ちゃん!ユイさん!」
 少し先から明るい声が響き、三人ほどの輪の中から可愛らしい女性が近づいた。

「あっ、奈緒ちゃん!」
 手を上げて答える私に彼が反応した。「ん?奈緒だって?」
 走り寄って来た眩しい笑顔の女性は、彼も良く知る西沢奈緒だ。その後ろから兄の巧がおずおずと近づいて来る。
「よお新堂。俺まで招待してもらって、何て言うか……まあ、おめでとう」
「和兄ちゃん、ユイさん、結婚おめでとう!凄く綺麗、二人ともお似合いだね」

 少し驚いていたようだったが、新堂さんが応じた。
「よく来てくれたね。ごめんな、奈緒のナース姿を拝みに行こうと思ってたんだが、なかなか都合が合わなくて」
「いいのよ!お陰で久々に堂々と休暇申請できたし?」
「そうか。なら良かった。西沢、久しぶりだな。元気そうじゃないか?」奈緒から巧に視線を移して言う。
「ああ。まあ何とか地道にやってるよ。で、……」巧が後ろを気にする。

 もう一人の中年の女性が、まだ離れた所に留まっている。
 奈緒が意味深な笑みを新堂さんに向けてから、その女性を手招きした。
 私は奈緒と目を合わせ頷き合った。
「ねえ新堂さん、あなたに紹介したい人がいるの」
「何だ?誰だ……」彼も後ろを気にした。

 下向き加減のままやって来たその背に、奈緒が手を当ててさらに前に押し出す。

 新堂さんが首を傾げる。「こちらは?」
「も~、カズ兄ったら忘れた?紺野先生よ!」奈緒が弾ける笑顔で答えた。
 女性はようやく顔を上げて、彼を真っ直ぐに見る。
「和矢君……いえ、新堂先生とお呼びした方がいいのかしら。私の事を覚えていなくても仕方ないわ。あなたに会うのは三十年ぶりくらいだもの……」

 彼はまだ無言のままだ。遠い遠い記憶を探っているようなその表情を、祈るようにして見つめる。

「本当は、私ではなく園長夫人が来るべきだったけれど。ご存知の通り、もういらっしゃらないので。私が代わりにお祝いを言わせてもらいに来たの。奈緒ちゃんや巧君とも会えるなんて、嬉しいわ」
 奈緒とはずっと手紙やメールでのやり取りだった事を教えてくれた。

「ユイ。おまえが呼んだのか?」彼が紺野さんを見つめたまま言う。
 その肩が一瞬、震えたように見えた。
「うん……そうよ。少し前、奈緒に紹介してもらったの」緊張した面持ちで答える。
 勝手な事をして怒っただろうか?そう心配になった時、彼が口を開いた。
「紺野先生……。大変、ご無沙汰しています。今日は、来てくださって本当にありがとうございます」口調はとても穏やかだ。

 そして紺野さんに両手を差し出したのを見てほっとした。
 三人はすぐに当時の思い出話に夢中になった。そんな彼等の様子をしばし見守ってから、そっとその場を離れた。


 しばらくして新堂さんが戻って来た。感情を隠した相変わらずのポーカーフェイスだ。
「おい」
 そしてこの素っ気ない声掛けに、当然叱られると思いきつく目を閉じる。
 すると思わぬ言葉が降ってきた。「ありがとな」
 さらに頭の上に手の温もりを感じる。彼が私の頭を撫でていた。

「脅かさないでよぉ……叩かれるのかと思った!」上目遣いで彼を見上げる。
 彼は笑っていた。ようやく私も笑顔になる。
 この段階で機嫌を損ねられたら終わりだ。まあ、奈緒を前にしてそんな事はないだろうが。彼女には大いに感謝だ。

 何せここからが勝負なのだから。

「奈緒達は?」
「先にレストランに向かった」
「そう。あっ、ねえ新堂さん。教会に忘れ物した、もう一度戻ってくれない?」
「何を忘れたんだ?」
「……うん、ちょっとね。すぐに追い駆けるから、先に行っててくれる?」
「だから何を……」

 言いかける彼を方向転換させて背中を押す。
 一体何なんだ!とブツブツ言いながらも、ポケットに手を突っ込みいつもの足取りで教会に向かって行く。
「新堂さん。ちゃんと向き合ってね……」その後ろ姿に向かって囁く。

 開いたままの扉から教会に入って行った彼を確認後、駆け寄ってそっと覗く。
 表の明るさに慣れていた目では、教会内の様子が瞬時には把握できないが、教会の中央に二人の男女が立っているはずだ。挙式後、こっそり中に残ってもらい待機していた、彼の唯一の親族が。

「あなた方は……?」
 次第に薄暗い明るさに目が慣れ、彼が二人の存在に気づいた。

 母親さおりさんは泣いている。それに気づいて彼が戸惑っている事は、後ろ姿からでもすぐに分かった。
 無言の彼に、さおりさんは堪らずに名を呼んだ。「か、ず、や……っ!」
 微動だにしない彼に、さおりさんが一歩一歩近づいて行く。

 その覚束ない足取りを見ていられなかったのか、彼がさおりさんに駆け寄る。
「大丈夫ですか?」
 彼に支えられ、さおりさんは言った。「……あなたは、本当に優しい人間に育ったのね。あの方が言った通り……」
「あの?」

 生後すぐに別れた息子が、今自分の腕を掴んで支えてくれている。その事実に感極まったのだろう、さおりさんは彼を見上げて涙を零した。
「ああ、やっぱりできない……。今さら、どんな顔をして名乗れると言うの!私は、あなたを生んですぐに、あなたを手放してしまったのに……」

 彼が息をのむ音が聞こえてくるようだ。新堂さんは今、何を想っているだろう。

「和矢、あなたの名は私がつけました」
 新堂家に代々受け継がれる和の字。それに続くのは、矢のように真っ直ぐ真面目な子に、何事にも動じない強い意志を持った子に育つようにとの願いを込めた文字だと、慈しむような眼差しを向けて母は語った。

 そして横に目を向けて続ける。
「今ここにいるのは、残念ながら父ではありません。あなたの父は若くして亡くなってしまったので。白血病という不治の病で……」
「白血病ですって!」
 それはまさに、自分も苦しめられていた病だ。

 彼が動揺している。今すぐに駆け寄って抱きしめてあげたい!
 けれど私がこうして様子を窺っている事を、誰も気づいた様子はない。今はこのまま見守ろう。

「和矢君、始めまして。私は君の父の弟和孝です。信じてもらえないかもしれないが、兄は君の事を、最後まで大切に想っていたんだ」
 そして和孝さんは、自分が医者をしていて、兄の主治医となりドナーを探していた時の話をした。周りに適合する人間がいなかった事。息子の存在だけが、残された唯一つの希望だったと。

 けれど父はそれを拒絶した。
「それは、自分の人生よりも君の人生を優先したという事だ」

「……今さらそんな事を話されても困ります。私に何と言えと?」彼は反論する。
「いいんです!何も言わないで。和孝さん、もうよしましょう、もう……」さおりさんが彼から体を離して、さらに一歩下がる。
 和孝さんは、そんなさおりさんに寄り添いながらも言葉を続ける。

「なかなか芽の出ない自分の才能に、兄は苦しんでいた。音楽の道は険しく、ようやく夢を掴みかけた矢先の事だったから」
「音楽、の道……?」
 かつてピアニストを目指した事のある彼は、否応なく親子の繋がりを感じたはずだ。

「もしかして、あなたはナースですか?」何を思ったのか母の方を見て尋ねる彼。
「ええ。私は昔、看護師をしていました。あなたが医療の道に進んだと知った時は嬉しかった」ここでようやく微笑んださおりさん。
 だがそんな母の気持ちに答える事もなく、今度は和孝さんを見た。

「園に送られて来たあの現金書留は、あなたですね」
「ええ、そうです。やっぱり知っていたんだね。あれを見て、もし君が病院を訪ねてくれたらと願って。言っておくが!さおりさん……君のお母さんは無関係だよ」

 この言葉を受けて、当時の事を彼が語り始める。

「医師免許を取得した事を報告に行った時、園長夫人が差し出してきた。私に使えと。連絡をしてやってくれと!すると思いますか?今さらそんなものを送り付けて、罪滅ぼしのつもりか?申し訳ないが、名前も住所も目を通していません。封筒には触れてもいない。中身は、園のために使ってもらいました」
 ここまで一気に言い放った彼は、我に返ったように沈黙した。

「いいんだ、それで。私の勝手な願いだ。苦しむさおりさんを見ていられなかった。志半ばで死に行く兄の事も……っ」和孝さんが言葉を詰まらせる。
「和孝さん、もう本当にいいんです。私が体を壊したせいで、生んでおきながらもあなたを受け入れる術もないまま、あんな選択をしてしまった。全て私の責任ですから」
 再び泣き崩れるさおりさん。俯いたまま続ける。
「和矢の言う通り、今頃何を言っても許してはもらえないでしょう」

 彼は何も言わない。

 ここで和孝さんが再び口を開いた。「さおりさんが一番心配しているのは、和矢君も兄と同じ特殊な血液型なのではという事です」そうだとしても同じ病に罹る可能性は低いと思うが、と続ける。
 可能性が低い?彼はもうその病を発症した!飛び出して行ってこう訴えたかった。
 けれどグッと堪えて引き続き様子を見守る。

「だが、ケガなどをした時に、特殊な血は大きな問題となる」
 さらに続けた和孝さんの言葉に、彼が口籠もる。「私は……」

「もしそうなら大変な事です!それにもしも、あの人と同じような事になったらっ」
 両手で顔を覆って泣き出す母の背に、彼が手を伸ばした。その手はそっと背中を擦っている。
「ご心配には及びません。先ほど叔父が説明した通り、通常白血病は遺伝しません。それに、私は特殊な血液でもありません」
「そうなの?そうなのね……!ああ、良かった!」彼を見上げて安堵の表情を浮かべるさおりさん。

 そんな母に彼が笑顔を向けているように見えて、つい声を出してしまった。

「新堂さん……っ」いつの間にか私まで泣いている。
 嘘が一番嫌いな彼が今、嘘をついた。それはどんな想いからなのか、少しでも母親に愛情を感じたのか、聞きたい事が山のようにある。

「ユイ……」彼が入口の方を振り返った。
「ユイさん、あなたもこっちへ来て!」
 さおりさんに呼びかけられて、頷く事も断る事もできずにその場に立ち尽くす。
「是非!ユイさんにお礼を言いたかったんです」和孝さんまでが言ってくる。

 和孝さんに支えられて、さおりさんが立ち上がった。

「来てくれ、ユイ」ついに新堂さんが私を呼んだ。
 気まずく思いながらも、そろりそろりと近づいて行く。

 そして彼の横に立つと、新堂さんが私を強く抱き寄せて二人に向き合った。

 肩を寄せ合う私達を見て、さおりさんは言った。
「ユイさん。あなたのお陰で、こうして和矢に会う事ができました。こうして話をする事が……!本当に、感謝しています。これからも和矢の事、よろしくお願いしますね」
「そんな!こちらこそ、遠い所から来ていただいてスミマセン」泣き顔を見られたくなくて、私は下を向いて答える。

 そんな私をチラリと見た後、新堂さんが言った。
「……お母さん」
 こんな呼びかけに驚いて顔を上げ、横にいる彼を見つめる。
「私はここにいる運命の人と、幸せに生きています。もう何も心配しないでください」

 熱いものが胸に込み上げて、必死の思いで唇を噛みしめて耐える。ここで私が号泣する訳には行かないから。
 彼が生まれて初めて口にした〝お母さん〟という言葉が、全ての呪縛を解き放った気がした。

「ええ。ええ……!ありがとう、ありがとう……っ」
 さおりさんは和孝さんに支えられながら、何度も何度もお礼の言葉を繰り返した。


 四人で外に出ると、辺りにはもう人影はなく、日が傾き始めていた。

「今日は本当にいい天気!」沈黙に耐え切れず、空を仰いで私は言った。
 これにさおりさんが続く。「ええ、本当に。ねえ和矢?あなたのピアノ、あの人の音色にそっくりだった。とても大好きな音色に」
 何気なく語った母の言葉に、彼は小さく笑った。「そうでしょうね……」
 だって、血が繋がっているのだから。私は心の中で勝手に言葉を続けた。

「二人はどちらから?」この彼の問いに、「函館よ」と私が答える。
「ごめんなさいね、きっと許してもらえないと思ったから、帰りのチケットを用意してしまったの」さおりさんが肩を竦める。
 食事会にも出てもらいたかったが残念だ。
「二人で今度、是非遊びに来て。もし、……良かったら」さおりさんが控えめに言う。

 私が答える訳にも行かず、そっと彼を窺うと、なぜか新堂さんは私の背中を叩いた。
「いったぁ……!何するのよ、いきなり?」
「景気付けだ」
「はあ?意味分かんないんだけどっ!」お返し、と彼の背中を叩き返す。

 二人が私達のこんな姿を笑いながら見ていた。
 結局母の誘いに答える事もなく、二人が帰って行くのを教会の敷地から見送る。

「ユイ」
「はい?」
「余計な事、してくれるじゃないか」
「あら、ご迷惑でした?」

 前を向いたまま会話する。彼の返事がなかなか返って来ない。

「新堂さん……怒った?」
「夢じゃ、ないよな……」こんな事を言う彼の手を強く握って言い返す。「もちろん。夢なんかじゃないわ。何なら、もう一回ひっ叩いてあげましょうか?」
 勢いをつけて左手を振り上げながら言ってみると、彼が後ずさる。
「それは必要ない!おまえ、自分の格好忘れてないよな?今日ぐらい大人しくしろ」

 ドレス姿で拳を振り上げている自分を、彼が見下ろしている。

「何よ、さっきのはあなたが先にやったんじゃない?」
 勝手すぎる言い分に背を向けて抗議をする。
 すると彼が後ろから抱きしめてきた。
「こんな日が、実際に来るとは思わなかった。ユイのお陰だ、ありがとな」
 回された彼の腕を、両手で掴んで涙ぐむ。「どう、いたしまして……っ」

 誰もいない教会の前で、しばし二人で抱き合った。

「さてと。ゲストがお待ち兼ねだ。俺達も急いでレストランに移動しないと」
「そうよ!お腹ペコペコだわ~!」

 爽やかな五月の風が吹き抜けて行った。


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