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もう一度聞くために
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(いや、でも声はしないぞ。だからきっと大丈夫ーー)
と考えて、一瞬のあと、こうれんの顔からざあーっと血の気が引いた。
「大変だ、声! ぼくらは聞こえなくなっちゃったんだ。どうしよう、出てきているかもしれない。どうしよう、どうしよう。」
こうれんの体がふるえた。冷気はすぐそばにいるらしい。が、それだけでふるえたわけではない。
「せっかく大岩へ戻したのに。3つとも出てきたんじゃ何もならない。」
今こそ声が聞きたいとこうれんは思った。切実に思った。いろいろたずねたい。それに声が聞こえれば、2つめの声が大岩から出てきたかどうかもわかる。
(あっ!)と、こうれんは思い、バッと駆けだした。
どろあらしが。
「おい、どこへ行く?」
と、たずねた。こうれんは答えた。
「あの大きいの、あれにさわってみる!」
「あー、なるほどな。さわれば聞こえるかもしれねえな。」
こうれんはあたりを見回した。そして泣きそうな気持ちになった。
ぬれた土みたいなやつの姿を見失った。暗やみにまぎれてしまったのだ。
においはする、たしかに感じる。
(近くにいるのに。あいつ、じっとしているのか。)
気配を感じとることができない。
(泥がはがれちゃったからだ。)
と、こうれんは気がついた。
今のこうれんにはほんの少し前まで感じていたさまざまな気配が感じられない。もう無理かもしれないとこうれんは思った。そんなことを思うのはまちがっているとも思った。自分で自分に落ちつけと心の中で言いきかせながら、こうれんはやみくもに足を動かした。それから気がついた。
(もし二つめの声がここにいたら結合しようとする。3つ集まると1つになる、うん、そうだ。だったら大きいやつじゃなくてもいい。)
こうれんは寒気を頼りにすることにした。においよりは冷気の方が感じやすい。
冷たく感じるのは顔か? いや、背中だ。
こうれんはくるりと体の向きを変えた。そしてずんずんと進んだ。いっそう寒さが強くなる。(よし、いいぞ。)と、こうれんは思った。まっすぐ進むと、泥のにおいもきつくなった。こうれんは足を進めながら両手を突きだした。暗やみの中でふれるものをもとめて手探りした。
そのときが来た。
こうれんの指がなにかをかすめた。
(あった!)
『しでひの』
指が離れた。もう一度手を伸ばす。
『らで』
こうれんは息をのんだ。そのとき上から風圧を感じた。こうれんはとっさに後ろへバッと下がった。ブンッと空気のうなりが起きた。ぬれた土みたいなやつだ、とこうれんは気づいた。手だ。そいつが手でこうれんを払いのけようとした。さらに一瞬後にバシッと言う音がした。何かと何かがぶつかった音だ。(こいつにはぼくが見えているんだ。)とこうれんは気づいた。やみくもに動いて離れようと思った瞬間、胴体をしめつけるものがあった。ぎょっとして体をよじったが遅かった。こうれんの足が地面から離れた。ぬれた土みたいなやつに捕まったのだ。
そいつが両手でこうれんを持ちあげた。
『ってしまうとは。』
「聞こえた!」
こうれんは声をあげた。
「やった! よかった!」
『よくはない。きみはこの集合体から離れるべきだ。今すぐに。3つの集合体のうち、このものだけは力学的な働きができる。』
低い音があたりにひびいた。こいつの叫び声だとこうれんは気づいた。毛も耳も鼻の穴もないけど口はあったなとこうれんは思いだした。同時にこうれんの体を締めつける力がスッと抜けた。放り出される、とこうれんは感じた。
こうれんは胴体に巻きついたそいつの指に必死で両腕を回した。すると今度はそいつの反対の手がこうれんの腕をつかんで引きはがそうとする。こうれんは手に力をこめて踏んばったが、力比べではどうにも勝ち目がなかった。それでもこうれんはあきらめなかった。
そいつがこうれんを引きはがす一瞬前に、こうれんんはそいつの指に噛みついた。
そして歯を立てた。
口の中でじゃりっとイヤな音がした。ぬれた土が舌の上にある。こうれんは呼吸を止めた。それから思い切って喉を動かした。
ゴクン、とそいつを飲みこんだ。
ブワッと涙がにじんだ。汚いしくさい。すぐにでも吐きだしたい。だけどこうれんは必死で吐き気に耐えた。
そのまま、どさりと投げだされた。
『なんという無茶をするのだ。』
声が言った。だからどうしたとこうれんは思った。
「2つめの声は? あいつも出てきちゃったのの?」
『あれは大岩の中だ。あれだけは外へ出るのに間に合わなかった。』
「やった! それじゃあ、最後の結合は起きずにすむんだね。」
『声は、あれだけではない。』
こうれんはギクリとした。すごくイヤなことを聞いた気分になった。こうれんはたずねた。
「それはあなたのこと?」
『その通り。』
いつもの答えだ。声は落ちついていた。こうれんは必死でその言葉に耳を傾けた。
『こうじゃくだいらんのとき、そうだな、数回に1度くらい、人間が出口をふさぐのに間に合わず外へとり残されるものがいた。長い年月をかけてそれが3つに増えたとき、1つに結合した。』
「3つ集まると1つになる。」
『その通りだ。それからさらに時を経て、また3つのものが1つになった。そしてさらにまた3つのものだ。すると結合したもの同士が3体になった。』
「今度はその3体が1つになった?」
『それがわたしだ。』
こうれんはたずねた。いつものように。
「あなたは、あの2つと1つになりたい?」
『そうは思わない。』
明快な答えだった。こうれんは声が本当のことを言っていると思った。声は嘘をつかない。
「どうして?」
『それはただの回帰にすぎないからだ。わたしは、わたしに限らず、大岩から出てくるものたちは、もともと1つの存在だった。それがもう一度1つになる、そのことにどれほどの意味があるか。わたしはさほどの意味も感じない。』
「そうなの?」
『だが、わたし以外のものたちは異なる意見のようだ。大岩の外に出た集合体2つとも最後の結合を欲している。2対1、わたしには止められない。』
こうれんの体がふるえた。
「そんな。」
『どろあらしはいるか。』
「どろあらし。」
こうれんは老人を呼んだ。どろあらしはすぐそばにいた。
どろあらしがこうれんにたずねた。
「お前、聞こえてるのか?」
「うん。声が呼んでる。」
『日の出までどれくらいか、どろあらしに質問してくれ。』
「どろあらし、日の出まであとどれくらい?」
「東の空が赤くなってきた。」
どろあらしの視線がある方向へそそがれたので、」こうれんもそうした。たしかに空の端っこが色を変えはじめていた。
どろあらしが言った。
「あと10分とか20分とか、そんなもんだろ。」
『日の出は太陽という円が地平という1線に差しかかる時刻を指す。人間の決めごとだ。円がすべてその1線を超えるときが、大岩のあの箇所へ1年に1度だけ日の当たる最初の瞬間だ。』
そこまで一気に説明したあと、声は言った。
『そのときが来たら、きみはそこを整えなさい。』
「出口をふさぐ。」
『その通りだ。』
「でもそれをやるなら、集合体がみんなあの場所の前にそろっていなくちゃいけない。」
『それを試みよう。』
こうれんはハッとした。
そのときこうれんの腹のあたりがジワッと熱をおびた。こうれんはそう感じたが、実際にそれが温度の変化かどうかはわからない。だけど、とにかくこうれんはそう感じた。そして気づいた。
(これ、飲みこんだ土だ。)
『最後の結合が始まる。あの場所へもう一度行くんだ。』
「あなたは、つまり、結合して大岩の中へ戻ろうとしているの?」
こうれんはたずねた。
声が応じた。
『何度も言うが戻るのではない、新たに行くのだ。いいか、わたし以外の二者は結合を欲しているがおそらくその後のことは何も考えていない。一方わたしは結合を望んでいないがその後のことを欲する。だから結合の直後にわたしが主導権を握る可能性はある。』
「おい、なんだよ、どうなってやがる?」
どろあらしがこうれんにたずね、こうれんはしぃっと手振りでどろあらしを制した。
声が言葉を続けた。
『最大限の努力をして、うまく行けば、わたしは望むことができると考える。さあ、行きなさい。』
こうれんはどろあらしに向かって言った。
「あと少しでこうじゃくだいらんが終わるよ。どろあらしが最初にぼくに言った通りのことをする。」
「夏至のときだけ光の当たる場所か。」
「急いであそこへ行こう。」
空の端っこの赤らんだ場所が次第に広がっていく。寒気は続いている。こうれんは足早に動いた。ぬれた土を飲みこんでから、あのなんとなくわかる感覚が復活していた。
「こっちだ。」
言ってからこうれんはふと振りかえった。そしてぬれた土みたいなやつがついてくるのに気づいた。
『わたしの後を追ってくる。』
声が言った。こうれんは走りだした。大岩のまわりを半周した。
(ここだ。)とこうれんは思った。
手ぬぐいが地面に落ちていることに気づいた。こうれんはかがんで手ぬぐいにふれた。
腹の中がいっそう熱くなった。
こうれんは体を起こした。ぬれた土みたいな奴が目の前にいる。それに冷気が強くなった。それに。
『始まる。』
声が言った。
と考えて、一瞬のあと、こうれんの顔からざあーっと血の気が引いた。
「大変だ、声! ぼくらは聞こえなくなっちゃったんだ。どうしよう、出てきているかもしれない。どうしよう、どうしよう。」
こうれんの体がふるえた。冷気はすぐそばにいるらしい。が、それだけでふるえたわけではない。
「せっかく大岩へ戻したのに。3つとも出てきたんじゃ何もならない。」
今こそ声が聞きたいとこうれんは思った。切実に思った。いろいろたずねたい。それに声が聞こえれば、2つめの声が大岩から出てきたかどうかもわかる。
(あっ!)と、こうれんは思い、バッと駆けだした。
どろあらしが。
「おい、どこへ行く?」
と、たずねた。こうれんは答えた。
「あの大きいの、あれにさわってみる!」
「あー、なるほどな。さわれば聞こえるかもしれねえな。」
こうれんはあたりを見回した。そして泣きそうな気持ちになった。
ぬれた土みたいなやつの姿を見失った。暗やみにまぎれてしまったのだ。
においはする、たしかに感じる。
(近くにいるのに。あいつ、じっとしているのか。)
気配を感じとることができない。
(泥がはがれちゃったからだ。)
と、こうれんは気がついた。
今のこうれんにはほんの少し前まで感じていたさまざまな気配が感じられない。もう無理かもしれないとこうれんは思った。そんなことを思うのはまちがっているとも思った。自分で自分に落ちつけと心の中で言いきかせながら、こうれんはやみくもに足を動かした。それから気がついた。
(もし二つめの声がここにいたら結合しようとする。3つ集まると1つになる、うん、そうだ。だったら大きいやつじゃなくてもいい。)
こうれんは寒気を頼りにすることにした。においよりは冷気の方が感じやすい。
冷たく感じるのは顔か? いや、背中だ。
こうれんはくるりと体の向きを変えた。そしてずんずんと進んだ。いっそう寒さが強くなる。(よし、いいぞ。)と、こうれんは思った。まっすぐ進むと、泥のにおいもきつくなった。こうれんは足を進めながら両手を突きだした。暗やみの中でふれるものをもとめて手探りした。
そのときが来た。
こうれんの指がなにかをかすめた。
(あった!)
『しでひの』
指が離れた。もう一度手を伸ばす。
『らで』
こうれんは息をのんだ。そのとき上から風圧を感じた。こうれんはとっさに後ろへバッと下がった。ブンッと空気のうなりが起きた。ぬれた土みたいなやつだ、とこうれんは気づいた。手だ。そいつが手でこうれんを払いのけようとした。さらに一瞬後にバシッと言う音がした。何かと何かがぶつかった音だ。(こいつにはぼくが見えているんだ。)とこうれんは気づいた。やみくもに動いて離れようと思った瞬間、胴体をしめつけるものがあった。ぎょっとして体をよじったが遅かった。こうれんの足が地面から離れた。ぬれた土みたいなやつに捕まったのだ。
そいつが両手でこうれんを持ちあげた。
『ってしまうとは。』
「聞こえた!」
こうれんは声をあげた。
「やった! よかった!」
『よくはない。きみはこの集合体から離れるべきだ。今すぐに。3つの集合体のうち、このものだけは力学的な働きができる。』
低い音があたりにひびいた。こいつの叫び声だとこうれんは気づいた。毛も耳も鼻の穴もないけど口はあったなとこうれんは思いだした。同時にこうれんの体を締めつける力がスッと抜けた。放り出される、とこうれんは感じた。
こうれんは胴体に巻きついたそいつの指に必死で両腕を回した。すると今度はそいつの反対の手がこうれんの腕をつかんで引きはがそうとする。こうれんは手に力をこめて踏んばったが、力比べではどうにも勝ち目がなかった。それでもこうれんはあきらめなかった。
そいつがこうれんを引きはがす一瞬前に、こうれんんはそいつの指に噛みついた。
そして歯を立てた。
口の中でじゃりっとイヤな音がした。ぬれた土が舌の上にある。こうれんは呼吸を止めた。それから思い切って喉を動かした。
ゴクン、とそいつを飲みこんだ。
ブワッと涙がにじんだ。汚いしくさい。すぐにでも吐きだしたい。だけどこうれんは必死で吐き気に耐えた。
そのまま、どさりと投げだされた。
『なんという無茶をするのだ。』
声が言った。だからどうしたとこうれんは思った。
「2つめの声は? あいつも出てきちゃったのの?」
『あれは大岩の中だ。あれだけは外へ出るのに間に合わなかった。』
「やった! それじゃあ、最後の結合は起きずにすむんだね。」
『声は、あれだけではない。』
こうれんはギクリとした。すごくイヤなことを聞いた気分になった。こうれんはたずねた。
「それはあなたのこと?」
『その通り。』
いつもの答えだ。声は落ちついていた。こうれんは必死でその言葉に耳を傾けた。
『こうじゃくだいらんのとき、そうだな、数回に1度くらい、人間が出口をふさぐのに間に合わず外へとり残されるものがいた。長い年月をかけてそれが3つに増えたとき、1つに結合した。』
「3つ集まると1つになる。」
『その通りだ。それからさらに時を経て、また3つのものが1つになった。そしてさらにまた3つのものだ。すると結合したもの同士が3体になった。』
「今度はその3体が1つになった?」
『それがわたしだ。』
こうれんはたずねた。いつものように。
「あなたは、あの2つと1つになりたい?」
『そうは思わない。』
明快な答えだった。こうれんは声が本当のことを言っていると思った。声は嘘をつかない。
「どうして?」
『それはただの回帰にすぎないからだ。わたしは、わたしに限らず、大岩から出てくるものたちは、もともと1つの存在だった。それがもう一度1つになる、そのことにどれほどの意味があるか。わたしはさほどの意味も感じない。』
「そうなの?」
『だが、わたし以外のものたちは異なる意見のようだ。大岩の外に出た集合体2つとも最後の結合を欲している。2対1、わたしには止められない。』
こうれんの体がふるえた。
「そんな。」
『どろあらしはいるか。』
「どろあらし。」
こうれんは老人を呼んだ。どろあらしはすぐそばにいた。
どろあらしがこうれんにたずねた。
「お前、聞こえてるのか?」
「うん。声が呼んでる。」
『日の出までどれくらいか、どろあらしに質問してくれ。』
「どろあらし、日の出まであとどれくらい?」
「東の空が赤くなってきた。」
どろあらしの視線がある方向へそそがれたので、」こうれんもそうした。たしかに空の端っこが色を変えはじめていた。
どろあらしが言った。
「あと10分とか20分とか、そんなもんだろ。」
『日の出は太陽という円が地平という1線に差しかかる時刻を指す。人間の決めごとだ。円がすべてその1線を超えるときが、大岩のあの箇所へ1年に1度だけ日の当たる最初の瞬間だ。』
そこまで一気に説明したあと、声は言った。
『そのときが来たら、きみはそこを整えなさい。』
「出口をふさぐ。」
『その通りだ。』
「でもそれをやるなら、集合体がみんなあの場所の前にそろっていなくちゃいけない。」
『それを試みよう。』
こうれんはハッとした。
そのときこうれんの腹のあたりがジワッと熱をおびた。こうれんはそう感じたが、実際にそれが温度の変化かどうかはわからない。だけど、とにかくこうれんはそう感じた。そして気づいた。
(これ、飲みこんだ土だ。)
『最後の結合が始まる。あの場所へもう一度行くんだ。』
「あなたは、つまり、結合して大岩の中へ戻ろうとしているの?」
こうれんはたずねた。
声が応じた。
『何度も言うが戻るのではない、新たに行くのだ。いいか、わたし以外の二者は結合を欲しているがおそらくその後のことは何も考えていない。一方わたしは結合を望んでいないがその後のことを欲する。だから結合の直後にわたしが主導権を握る可能性はある。』
「おい、なんだよ、どうなってやがる?」
どろあらしがこうれんにたずね、こうれんはしぃっと手振りでどろあらしを制した。
声が言葉を続けた。
『最大限の努力をして、うまく行けば、わたしは望むことができると考える。さあ、行きなさい。』
こうれんはどろあらしに向かって言った。
「あと少しでこうじゃくだいらんが終わるよ。どろあらしが最初にぼくに言った通りのことをする。」
「夏至のときだけ光の当たる場所か。」
「急いであそこへ行こう。」
空の端っこの赤らんだ場所が次第に広がっていく。寒気は続いている。こうれんは足早に動いた。ぬれた土を飲みこんでから、あのなんとなくわかる感覚が復活していた。
「こっちだ。」
言ってからこうれんはふと振りかえった。そしてぬれた土みたいなやつがついてくるのに気づいた。
『わたしの後を追ってくる。』
声が言った。こうれんは走りだした。大岩のまわりを半周した。
(ここだ。)とこうれんは思った。
手ぬぐいが地面に落ちていることに気づいた。こうれんはかがんで手ぬぐいにふれた。
腹の中がいっそう熱くなった。
こうれんは体を起こした。ぬれた土みたいな奴が目の前にいる。それに冷気が強くなった。それに。
『始まる。』
声が言った。
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