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プロローグ
姉妹の例え話
しおりを挟む彼女の姉である私はろくでもない姉をやっていた。
頼られてもはぐらかし頼まれても受け流す、のらりくらりと煙に巻き、尻尾を巻いて逃げ回る。
ろくでもない人物をやっていた。
《やっていた》というより《やっている》と言った方が正しいのかもしれない。
他人と関わることを億劫と感じる性分は生憎今も直っていないし、めんどくさいので直す気もない。
そして彼女はそんな最低な姉に見切りをつける事もなく
当たり前のように手を差し伸べる人類だった。
いい子だったのだ彼女は、今にでも壊れそうな危ういくらいに。
けれど私は、そんな妹の危うさを放置した。
ペットだろうと何だろうと放任する私は、妹ですら放任した。
関心の薄さに起因する放任主義。
あのどうしようもない悲劇を招いた一端が、そんな私の無関心にあったことは否定出来ない事実であろう。
だからこれは、初めから欠けていた姉による
終いには欠けてしまった妹についての失敗談である。
一人の少女が世界に恋し、絶望するまでの御伽噺。
始まりから終わりまで一貫して欠陥だらけの物語を綴ろう
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