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プロローグと奴隷生活
3 (オートモードで3歳)
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母親が売られてから1年。今度はアルナが買われる番だった。
「やめろっ!!!離しやがれっ!!!」
獣人はどうやら力が強いらしく、4人…いや5人で抑え込められながらアルナを連れていった。
「あるなをはなせ!!」
まだまだ幼い空夜だが、それでも連れてかれまいと必死に暴れた。だがそれも虚しく、アルナを連れて行こうとしていた魔人の男に腹を蹴られ、うずくまった。
「がはぁっっ!?!?」
まだ3歳だと言うのにかなりの力で蹴られ、その衝撃のまま石の壁にぶつかった。
「はっ…はっ…ごほっ…」
「クウヤッッ!?!?てめぇら離せっ!」
思い切りむせ返えり、気を失いかけた。だがここで気を失えばアルナは自分の見ていない内に連れていかれてしまう。薄れそうになる意識を無理やり覚醒し、アルナの名を必死に呼び続けた。
「あるなっあるな!あるなぁっ!」
だがそれも虚しく、アルナは連れていかれた。目には涙を浮かべ、最後に扉が締められる前には空夜に一言言った。
「お前は諦めんじゃねぇ!意地でも生きて幸せになれ!!」
心からの叫びだろう。アルナも空夜の母クラフィも彼が生きて幸せになる事を望んだ。異世界に転生し、前世に家族がいたがここまで思われた事などなかったし、何より3年と言う短い間でもアルナには凄く世話になっていた。
何より母親と言う存在がとても心強く感じていた。
(アルナ……くそっ…今の俺には何も出来ねぇ……)
そっとクラフィが授けてくれたネックレスをみた。彼女はこっそり奴隷の首輪の中にこのネックレスを隠し持っていたらしく、売られる時に渡されたのはその時のものだった。
空夜もまた母親と同じ様に首輪に隠そうとしたが、手枷のおかげで上手く行かなかったため手枷の中に隠し持つことにしたのだ。
(母さん…アルナ…オートモードが解除されたら必ず助け出す……絶対だ…)
そして空夜は意識を手放した。
目が覚めると頭を刺すような痛みが走った。思わず頭を触ろうとしてふと自分の手が動かない事に気がついた。
「あ?起きたか餓鬼」
「だ……れ…」
何故か声も出しにくかった。それどころか体の節々が異常なまでに痛く、また熱かった。
「あの毒を打たれて生きてるとはな……ちっ…上に報告しなきゃ行けねぇじゃねぇかよぉ」
空夜の近くにいた魔人の男はそう言うと鬱陶し気な目で見てからどこかへ行ってしまった。
(毒…人体実験か何かか?確か俺がこのアバターを選択した際に運良くルーレットで【状態異常完全無効】が当たったけど…ってまさかそれか!?
この雰囲気だと色々薬漬けにされる日々が始まるっぽいな…下手をすれば14歳のオートモードが切れるまで…かよ…)
空夜の推理は次々と当たって行く事になる。身寄りの無い奴隷の子など、少年愛好家の貴族に売りつけるか殺すか、新しい薬の投与に使うぐらいの選択肢しかないだろう。
空夜はどうやら薬の投与にされる事になったらしい。まだ少年愛好家の貴族に売られるよりかはマシだし、殺されるよりもマシだろう。
ガタンッ
重々しい扉が開いたようだ。彼の周りには5人の男が集まった。
「ほぉ…コイツが新薬に耐えた検体か……まだ小さいな、幾つになる」
空夜の目からは見ずらいが、今発言した男が1番高そうな衣服に身を包み、1番太っている男だった。どこかの貴族なのは間違いなさそうだ。
「はっ…3つになったと記録されております。来年で4つですね」
その部下の様な男がそう答えた。この中では1番強くて手練だろう。逆三角の身体付きに首や目などには細かな刃物キズがついている。
「よ、よ、よく。いき、いぎていた、た、た、た、なっ!ひっひっ!ひっ!!」
1番背が低く、顔色の悪すぎる博士のような男がとんでもない言い方で舐め回すような目線を向けてきた。
(き……も…)
思わず鳥肌が立ってしまうほどにおぞましかったようだ。
「そんなに頑丈ならこれから色々こいつで遊ぶとするか…呼び名が無いと大変だな…」
「でしたらこいつの親となる奴隷が言っていた名前を番号にいたしやしょうか?」
1番初めに出会った下っ端が肥えた男にそう提案した。そんなものがあるのか?とばかりの視線を向けてきたが、下っ端はへいと言ってその案を出した。
「こいつの親はコレをクウヤと呼ぶのを目撃しているやつがいやす。何でこいつは958がいいと思いやすです」
なるほど、安直すぎる。だがそれは名案だ。とお貴族様もお気に召した様だ。空夜の首元に手を持って行くと次の瞬間には、奴隷の黒い首輪に銀のプレートがぶら下がり、そこには958と掘られていた。
そして少し話すと部屋を出ていってしまった。ちなみに9は日本語でク。5は中国でウーとなる。8は日本語でヤ。という訳だ。
(これから…どうなるんだ?)
そんな不安を抱えたままだが、頭痛が酷くなり身体の怠さが酷くなったため、眠っていた。
ちなみに空夜の今の姿はボロきれのような布を服として着て、何かの台の上に両手両足を広げた状態で固定され、大の字で寝ている。
固定する為の固定器具は手ならば手首や肘。二の腕が左右。の奴隷の首輪の下に1つ。肋ら辺に1つとウエストに1つ。足は太股も根元と膝上と膝下。足首とかなり頑丈に固定されている。これらも左右だ。
眠った空夜の目元からは一筋だけ涙が流れた。それは本人もそれ以外の人も誰も知らない涙だった。
オゥゥ…投稿遅くナリましテ、誠に申し訳ナイです…
明日も投稿しまス…許して……
コノ度もご観覧アリがとうございマス!
「やめろっ!!!離しやがれっ!!!」
獣人はどうやら力が強いらしく、4人…いや5人で抑え込められながらアルナを連れていった。
「あるなをはなせ!!」
まだまだ幼い空夜だが、それでも連れてかれまいと必死に暴れた。だがそれも虚しく、アルナを連れて行こうとしていた魔人の男に腹を蹴られ、うずくまった。
「がはぁっっ!?!?」
まだ3歳だと言うのにかなりの力で蹴られ、その衝撃のまま石の壁にぶつかった。
「はっ…はっ…ごほっ…」
「クウヤッッ!?!?てめぇら離せっ!」
思い切りむせ返えり、気を失いかけた。だがここで気を失えばアルナは自分の見ていない内に連れていかれてしまう。薄れそうになる意識を無理やり覚醒し、アルナの名を必死に呼び続けた。
「あるなっあるな!あるなぁっ!」
だがそれも虚しく、アルナは連れていかれた。目には涙を浮かべ、最後に扉が締められる前には空夜に一言言った。
「お前は諦めんじゃねぇ!意地でも生きて幸せになれ!!」
心からの叫びだろう。アルナも空夜の母クラフィも彼が生きて幸せになる事を望んだ。異世界に転生し、前世に家族がいたがここまで思われた事などなかったし、何より3年と言う短い間でもアルナには凄く世話になっていた。
何より母親と言う存在がとても心強く感じていた。
(アルナ……くそっ…今の俺には何も出来ねぇ……)
そっとクラフィが授けてくれたネックレスをみた。彼女はこっそり奴隷の首輪の中にこのネックレスを隠し持っていたらしく、売られる時に渡されたのはその時のものだった。
空夜もまた母親と同じ様に首輪に隠そうとしたが、手枷のおかげで上手く行かなかったため手枷の中に隠し持つことにしたのだ。
(母さん…アルナ…オートモードが解除されたら必ず助け出す……絶対だ…)
そして空夜は意識を手放した。
目が覚めると頭を刺すような痛みが走った。思わず頭を触ろうとしてふと自分の手が動かない事に気がついた。
「あ?起きたか餓鬼」
「だ……れ…」
何故か声も出しにくかった。それどころか体の節々が異常なまでに痛く、また熱かった。
「あの毒を打たれて生きてるとはな……ちっ…上に報告しなきゃ行けねぇじゃねぇかよぉ」
空夜の近くにいた魔人の男はそう言うと鬱陶し気な目で見てからどこかへ行ってしまった。
(毒…人体実験か何かか?確か俺がこのアバターを選択した際に運良くルーレットで【状態異常完全無効】が当たったけど…ってまさかそれか!?
この雰囲気だと色々薬漬けにされる日々が始まるっぽいな…下手をすれば14歳のオートモードが切れるまで…かよ…)
空夜の推理は次々と当たって行く事になる。身寄りの無い奴隷の子など、少年愛好家の貴族に売りつけるか殺すか、新しい薬の投与に使うぐらいの選択肢しかないだろう。
空夜はどうやら薬の投与にされる事になったらしい。まだ少年愛好家の貴族に売られるよりかはマシだし、殺されるよりもマシだろう。
ガタンッ
重々しい扉が開いたようだ。彼の周りには5人の男が集まった。
「ほぉ…コイツが新薬に耐えた検体か……まだ小さいな、幾つになる」
空夜の目からは見ずらいが、今発言した男が1番高そうな衣服に身を包み、1番太っている男だった。どこかの貴族なのは間違いなさそうだ。
「はっ…3つになったと記録されております。来年で4つですね」
その部下の様な男がそう答えた。この中では1番強くて手練だろう。逆三角の身体付きに首や目などには細かな刃物キズがついている。
「よ、よ、よく。いき、いぎていた、た、た、た、なっ!ひっひっ!ひっ!!」
1番背が低く、顔色の悪すぎる博士のような男がとんでもない言い方で舐め回すような目線を向けてきた。
(き……も…)
思わず鳥肌が立ってしまうほどにおぞましかったようだ。
「そんなに頑丈ならこれから色々こいつで遊ぶとするか…呼び名が無いと大変だな…」
「でしたらこいつの親となる奴隷が言っていた名前を番号にいたしやしょうか?」
1番初めに出会った下っ端が肥えた男にそう提案した。そんなものがあるのか?とばかりの視線を向けてきたが、下っ端はへいと言ってその案を出した。
「こいつの親はコレをクウヤと呼ぶのを目撃しているやつがいやす。何でこいつは958がいいと思いやすです」
なるほど、安直すぎる。だがそれは名案だ。とお貴族様もお気に召した様だ。空夜の首元に手を持って行くと次の瞬間には、奴隷の黒い首輪に銀のプレートがぶら下がり、そこには958と掘られていた。
そして少し話すと部屋を出ていってしまった。ちなみに9は日本語でク。5は中国でウーとなる。8は日本語でヤ。という訳だ。
(これから…どうなるんだ?)
そんな不安を抱えたままだが、頭痛が酷くなり身体の怠さが酷くなったため、眠っていた。
ちなみに空夜の今の姿はボロきれのような布を服として着て、何かの台の上に両手両足を広げた状態で固定され、大の字で寝ている。
固定する為の固定器具は手ならば手首や肘。二の腕が左右。の奴隷の首輪の下に1つ。肋ら辺に1つとウエストに1つ。足は太股も根元と膝上と膝下。足首とかなり頑丈に固定されている。これらも左右だ。
眠った空夜の目元からは一筋だけ涙が流れた。それは本人もそれ以外の人も誰も知らない涙だった。
オゥゥ…投稿遅くナリましテ、誠に申し訳ナイです…
明日も投稿しまス…許して……
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