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奴隷生活と悪名一家
5 (オートモードで10~13歳)
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ただの検体のモルモットから使える手駒に昇格してから2年が立った。ついに地下にいたフェンリルは息絶え、死んでしまった。それに酷くショックを受けた空夜の主人は、自室に籠る事が増えた。
(このまま死んでくれねぇかな)
そう思いながらも身体は勝手に動くため、屋敷の掃除から食事の準備。そして部屋から出てこないご主人様を起こしに向かった。
部屋をノックしてもいつもならば絶対に返事など帰ってこない筈なのだが、今日は何故だか上機嫌な返事が返ってきた。
「本日はどうなされたのですか?随分とご機嫌がよろしいようですが…」
(正直言って、チビデブハゲの薬を打ち込みまくってきたオッサンが嬉しそうなんて…興味の欠片もねぇんだけどなぁ)
見た目では綺麗に笑い、主が何を楽しみにしているのかを純粋に聞いている様に見えるのに…内心で思っている事とのギャップが凄かった。まぁ…未だに週1ぐらいのペースで薬を打たれて続けているから仕方ない…
「む?そう見えたか?実はな…今日から妻と愛娘がこの屋敷に帰ってくるのだ!」
どうやらこの貴族は結婚していたらしい。何でも妻と娘がおり、妻の故郷へ帰郷していたが今日帰ってくると言うのだ。妻の故郷は遠く、帰ってくるのにも数ヶ月かかると言う。出かけたのは丁度、空夜がモルモットから昇格した時らしい。
「愛娘は可愛くてな?人形の様な美しさを持っているのにも関わらず可憐で」
相当な親バカらしい。
(お前みたいなキモ男からそんな美女は産まれねぇだろ)
やはり内心はやさグレていた…八方美人か詐欺師の検定があれば1級をとれるだろう、楽しそうに聞いていると言わんばかりの笑みを浮かべて聞いていた。
「失礼します」
扉越しにそう声か聞こえた。この声の持ち主はこの屋敷の執事長であり、裏仕事もこなす男だ。初めて薬を投与された時にこの男に着いていた逆三角のガタイのいい大男だ。
「アイシャ様とアルティナ様がご到着されたようです」
「おぉ!妻とアルティナがもう!!急いで着替えねばな!」
(ふむふむ…奥さんがアイサャで娘がアルティナねぇ……覚えねば)
実を言えば自分の使えている主人の名前すら知らない空夜だが、流石に今の内は覚えておかなければならない重要人物達だろう。
「デブラティ様。私もお手伝いいたしましょう」
(デ…デブラティ…くっ……お、覚えとかねぇとな…w)
草が生えているが、一旦置いておこう。デブラティの服を2人がかりで着替えさせた。着替えが終わると真っ先に玄関のホールへと走るようにして向かっていった。
「アイシャ!アルティナ!帰ったか!!」
そこにいたのはガリっ…ガリに痩せたケバ化粧の女性と、ポッチャリ……いや、肥満体型の女の子がいた。
「ただいま戻りましてよ。…あら……新しい執事かしら?随分と若いけれど…」
早速品を見る様にジットリと見られた。扇で口元を隠し、糸のように細い目でジトリと見られては流石に鳥肌が立つ。
「あぁ…アレは奴隷で2年前に購入した。アルティナと同い歳で、色々な事が出来る……そうだな、アルティナの専属にするか…うむ!それが良い!!」
どんどんと決められて行ってしまう。にこやかに笑みを浮かべているが、長袖長ズボンの執事服を捲れば鳥肌のオンパレード。そして内心ではハリケーンの様にボロクソに言っていた。
(なんで専属なんだ…?俺が言うのもあれだが薬漬けしまくって自分達を恨んでいそうな奴を愛娘の専属にするか?いや、普通の神経を持ってる人間ならまずしねぇな…
この…デブラティ?の【命令】で何人もぶっ殺してるから今更殺しに抵抗何てゴミカスもねぇよ?
オートモード切れたらぶっ殺す可能性もあるんだぞ?頭沸いてんのか?)
ボロカス言っている割には随分と彼らに甘く、優しい事を言っている。ここまで酷いことをされてきていたら普通は皆殺しを考えるだろう。
「わ、私は構いませんことよ!?」
顔を赤くしながらチラチラとこちらをみてくるアルティナ。そうそうにヤバそうだ。
「アルティナがそう言うなら問題ないな!では958番!【命令】だ!アルティナに尽くせ!」
「はい、かしこまりました。これからよろしくお願い致します。アルティナ様」
「よ、よろしく……あ、あとっ!特別にアティと呼ばせてあげるわ!!そ、そう呼びなさいよね!」
とんでもないツンデレだった。オートモード終了まであと2年。一体これからどうなるのだろうか…
アルティナに使える事になってから数日。わかった事と言えば…
「958番!一緒にお茶するわよ!」
「何やってんのよこのメイド!!958番!変わりにやって!」
「958番!私が寝るまでそばに居なさい!!」
「958番!…その……好き…って言いなさい!!」
「958番!!…私は…可愛いと思う?」
「958番!」
「958番!」
「958番!!」
どうやらアルティナは完全に空夜を気に入り、更に我儘でツンデレである事が判明した。
(1日に4~5回は呼ばれてるな…尽くメイド達はクビになるし、俺への要求は増えるし……だが正直言って好きでも何でもない…寧ろ殺すと決めた相手の娘だぞ?
………あと1年か…)
アルティナの一筋(?)な思いは失恋で終わる様だった。だが、空夜が見ていないと思っている時の彼女の行動はあまりに非情だったのだ。
少しでもメイドが可愛ければ圧力をかけて嫌がらせの数々。メイドがミスしても同じ。まだ子供の13歳である空夜と会話しているのを見かけた瞬間。そのメイドはクビになる。
今更だが、空夜の容姿について話そう。ハッキリ言ってしまえば凄くイケメンだ。ワイルド系やカッコイイ系と言う感じだろう。肌は褐色で髪は純白の様に真っ白。瞳はクラフィーと同じに見えるがそれよりも恐らく濃い赤、深紅の瞳だ。
13歳と言う歳の割には170cm超えの長身。そして鍛えられて引き締まっている身体。瞳の形は猫目で流し目などされたら何人堕ちるのだろうと言う感じだ。空夜の母親であるクラフィ譲りの髪色と母親の瞳に近い色をした瞳ではあるがそれ以外はあまり似ていないので見たことの無い父親似であろう。
声は変声期後で低めのエロボイス。
空夜本人はアバターでのこの見た目は知っているが、実際に見たのは働かされる様になる3年前の事だ。初めて自分の顔を見た時は
(えらいイケメンが鏡の中に……ってぇ!?!?これ俺かっ!?……俺だ…彩夜と悪ノリでメイキングしたけど…あいつもアバなのか?それなら絶対驚くだろうな~w)
驚き半分に彩夜が自分を見た時の反応を想像でニヤケが半分だったのだった。
そして因みにだが、空夜の身体の至る所には傷がある。正確には傷跡になるが、それは毒によるものであったり、裏の仕事で付けられたものだったりと様々だった。長袖長ズボンを着ていれば見えないので仕事には問題はない。
この度モご観覧アリがとうございマス!
いつノ間にヤラ11名の方々が登録…
アりがタイです!!
引き続キ不定期デスが、よろシクお願いシマス!!
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「む?そう見えたか?実はな…今日から妻と愛娘がこの屋敷に帰ってくるのだ!」
どうやらこの貴族は結婚していたらしい。何でも妻と娘がおり、妻の故郷へ帰郷していたが今日帰ってくると言うのだ。妻の故郷は遠く、帰ってくるのにも数ヶ月かかると言う。出かけたのは丁度、空夜がモルモットから昇格した時らしい。
「愛娘は可愛くてな?人形の様な美しさを持っているのにも関わらず可憐で」
相当な親バカらしい。
(お前みたいなキモ男からそんな美女は産まれねぇだろ)
やはり内心はやさグレていた…八方美人か詐欺師の検定があれば1級をとれるだろう、楽しそうに聞いていると言わんばかりの笑みを浮かべて聞いていた。
「失礼します」
扉越しにそう声か聞こえた。この声の持ち主はこの屋敷の執事長であり、裏仕事もこなす男だ。初めて薬を投与された時にこの男に着いていた逆三角のガタイのいい大男だ。
「アイシャ様とアルティナ様がご到着されたようです」
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「アイシャ!アルティナ!帰ったか!!」
そこにいたのはガリっ…ガリに痩せたケバ化粧の女性と、ポッチャリ……いや、肥満体型の女の子がいた。
「ただいま戻りましてよ。…あら……新しい執事かしら?随分と若いけれど…」
早速品を見る様にジットリと見られた。扇で口元を隠し、糸のように細い目でジトリと見られては流石に鳥肌が立つ。
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