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奴隷生活と悪名一家
6 (オートモードで13歳)
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それはアルティナに使える事になってから1年が経とうとしていた時の事だった。
「ねぇねぇ958番…貴方に家族はいないの?それと貴方の生い立ちを聞かせてくれないかしら?」
お茶の時間をいつもの様に誘われながら優雅に飲んでいる時。不意に気になったかのように聞いてきた。
(あ~…母親は奴隷で2歳の時に売られて父親は消息不明。3歳から5歳までデブラティ含む数名から激薬の大量摂取があり、5歳の時にデブラティに買われてその後10歳になるまでの5年間のほぼ毎日を違法なルートで仕入れた薬を試されて、薬漬けの毎日を過ごしていたある日、密猟で手に入れたフェンリルに合わさせてもらい、その後今の立場にいる…
って、話そうにも今の俺の状態じゃ話せねぇしな…)
結果、頭の中でフル回転させてデブラティが良くなる様に話を改造したものを彼が話し始めた。
「私の父は何処にいるかわかりません。母が私を身ごもっている時に奴隷になり、私を産んでから母は売られてしまったそうです。
私も5歳になるまでは奴隷商人の元で過ごしましたが、5歳ともなれば少しは働けるとの事で鉱山労働奴隷として売られそうになる所を、旦那様に買っていただき、今のような教育を受けさせていただいているのです。
本当に旦那様には感謝の言葉では足りぬ程の恩義を感じております」
嘘も方便。何とか良い感じに言いくるめれただろうと安心していると、グスンッと涙ぐむ音が聞こえた。
「つら、づらがっだのねっ!大丈夫ょ!ごれがらば私だちが貴方をじあわぜにずるがら!!」
(なら奴隷から解放してくれ)
優しい笑みを浮かべなからありがとうございます。ですが今でも幸せですよ。と紳士的な回答をしているが、やはり内心はブレていない。流石すぎる。いや、オートモードだから仕方ないとも言える。まんまと勘違いしてくれたアルティナはその日の夕食の時間に、空夜の作った話をデブラティに話した。
最初こそ空夜を強く睨んだデブラティだったが、深く感謝している。と言う言葉を聞いてからと言うもの、本当に空夜がデブラティに忠誠を尽くしていると思い込んだ。それは妻も同じで、この家族はどれほど哀れなのだろうかと、改めて再認識してしまった空夜だった。
その日の夜の事だった。夜も随分と更けたので、もう寝ようとした時。執事長であり、裏の仕事も牛耳る大男…名をバラドと言うが、何故か屋根裏部屋に現れた。
「958番…お前は……何を考えている…」
何故か知らないが、バラドは酷く動揺した目をしていた。声は低く威圧的なのに対し、動揺し、哀れみ、呆れたかの様な目だった。
だが、空夜はバラドの正体を知っていた。バラド…いや、本名をガイザダル・バールドンラと言い、人間族の収める国であるアドバン王国に忠誠を誓う、色騎士の中の黒の騎士団と呼ばれる騎士団の副団長だ。
(初めからわかっていた…が、どうやらここは序盤よりも遥か前…物語がちゃんと進む11年前だな)
物語の主人公の設定では年齢は24歳STARTとなっている。今はまだ13歳の空夜。ちゃんと進むにはあと11年の時間があった。
(つまり…まだガイザダルは副団長ではない。何故なら彼はこの屋敷での任務を果たしたら昇格するから……って事は、今の質問に俺が下手に返せば敵とみなされ、この屋敷が騎士達によって調査された時。俺は関与していたとされて罪に問われる……ハードゲームかよ…)
本当に少しの間だけ考えていいたが、やがて意を決した様に口を開いた。
「信じろよっ」
無理やりオートモードを解除し、出した言葉は一言。一瞬何の事かわかっていない様子のガイザダルだったが、次の瞬間に目を開いて驚きに固まっていた。
『あ~…聞こえてる…っぽいな。これは俺からの一方通行だから、質問等はアンタが声を出して言わないと通じない。だからそこら辺は許してくれ』
フェンリルが死ぬ時。実は空夜は呼ばれていたのだ。フェンリルにご飯を運ぶ当番が彼の時で、本当に丁度タイミングが良かったのだ。
その時。フェンリルの能力でいくつかフェンリルの能力を譲り受けた。その中の1つである【念話】を使い、ガイザダルと話している。
『1度しか言わない。と言うかアンタも調査して更に目で見ているからわかっていると思うが、俺はデブラティに薬漬けに7年されてきた。そんな俺が忠義を誓うなどと本気で思っているのか?
もしそうならお前はとんだお花畑な頭してる事になるぞ?それに今俺は俺自身が動かす事が出来ない。1種の操り人形の状態だ。あと1年待ってくれれば手を貸せれる。それまで俺はこの家に忠義を尽くす奴隷であり操り人形である。
そうそう、デブラティに奴隷の俺が【命令】されて今までの記憶を見られて、直接今みたいな会話をしているなら、アンタ達の計画は潰れるぞ?安易に俺に文字で伝えたり、暗号でも伝えるな。何か話しがしたくても諦めろ。気をつけろ。
それだけは覚えておけ。それと、1つアドバイスがあるとするならデブラティだけじゃなく、妻のアイシャにも調査を入れる事。アルティナもかなりヤバイ趣味を持っていること…それだけ教えといてやる』
一方的に話終わると、ガイザダル…いや、バラドが何かを言う前に口を開いた。
「こんな夜分にまで私のような下の者の健康調査にいらしてくださり、誠にありがとうございます。今日はもう遅いのでどうぞお休みください。バラド様」
「あ、あぁ…そうさせてもらう」
少し血の気の引いた顔をしたが、暗がりである以上さほどわからないだろう。そしてオートモードにも支障がない言い方だったようで、そのまま伝えられた。
(全く…少しはその可能性も考えろよ……)
呆れはしていたが、ちゃんと注意している辺り、やはり甘いところがある。だが、やはりそれが彼のいい所であるのは違いない。
この度モご観覧アリがとウございマス!
引き続キ、よろしクお願いシマす!
誤字訂正行いました。11.14
「ねぇねぇ958番…貴方に家族はいないの?それと貴方の生い立ちを聞かせてくれないかしら?」
お茶の時間をいつもの様に誘われながら優雅に飲んでいる時。不意に気になったかのように聞いてきた。
(あ~…母親は奴隷で2歳の時に売られて父親は消息不明。3歳から5歳までデブラティ含む数名から激薬の大量摂取があり、5歳の時にデブラティに買われてその後10歳になるまでの5年間のほぼ毎日を違法なルートで仕入れた薬を試されて、薬漬けの毎日を過ごしていたある日、密猟で手に入れたフェンリルに合わさせてもらい、その後今の立場にいる…
って、話そうにも今の俺の状態じゃ話せねぇしな…)
結果、頭の中でフル回転させてデブラティが良くなる様に話を改造したものを彼が話し始めた。
「私の父は何処にいるかわかりません。母が私を身ごもっている時に奴隷になり、私を産んでから母は売られてしまったそうです。
私も5歳になるまでは奴隷商人の元で過ごしましたが、5歳ともなれば少しは働けるとの事で鉱山労働奴隷として売られそうになる所を、旦那様に買っていただき、今のような教育を受けさせていただいているのです。
本当に旦那様には感謝の言葉では足りぬ程の恩義を感じております」
嘘も方便。何とか良い感じに言いくるめれただろうと安心していると、グスンッと涙ぐむ音が聞こえた。
「つら、づらがっだのねっ!大丈夫ょ!ごれがらば私だちが貴方をじあわぜにずるがら!!」
(なら奴隷から解放してくれ)
優しい笑みを浮かべなからありがとうございます。ですが今でも幸せですよ。と紳士的な回答をしているが、やはり内心はブレていない。流石すぎる。いや、オートモードだから仕方ないとも言える。まんまと勘違いしてくれたアルティナはその日の夕食の時間に、空夜の作った話をデブラティに話した。
最初こそ空夜を強く睨んだデブラティだったが、深く感謝している。と言う言葉を聞いてからと言うもの、本当に空夜がデブラティに忠誠を尽くしていると思い込んだ。それは妻も同じで、この家族はどれほど哀れなのだろうかと、改めて再認識してしまった空夜だった。
その日の夜の事だった。夜も随分と更けたので、もう寝ようとした時。執事長であり、裏の仕事も牛耳る大男…名をバラドと言うが、何故か屋根裏部屋に現れた。
「958番…お前は……何を考えている…」
何故か知らないが、バラドは酷く動揺した目をしていた。声は低く威圧的なのに対し、動揺し、哀れみ、呆れたかの様な目だった。
だが、空夜はバラドの正体を知っていた。バラド…いや、本名をガイザダル・バールドンラと言い、人間族の収める国であるアドバン王国に忠誠を誓う、色騎士の中の黒の騎士団と呼ばれる騎士団の副団長だ。
(初めからわかっていた…が、どうやらここは序盤よりも遥か前…物語がちゃんと進む11年前だな)
物語の主人公の設定では年齢は24歳STARTとなっている。今はまだ13歳の空夜。ちゃんと進むにはあと11年の時間があった。
(つまり…まだガイザダルは副団長ではない。何故なら彼はこの屋敷での任務を果たしたら昇格するから……って事は、今の質問に俺が下手に返せば敵とみなされ、この屋敷が騎士達によって調査された時。俺は関与していたとされて罪に問われる……ハードゲームかよ…)
本当に少しの間だけ考えていいたが、やがて意を決した様に口を開いた。
「信じろよっ」
無理やりオートモードを解除し、出した言葉は一言。一瞬何の事かわかっていない様子のガイザダルだったが、次の瞬間に目を開いて驚きに固まっていた。
『あ~…聞こえてる…っぽいな。これは俺からの一方通行だから、質問等はアンタが声を出して言わないと通じない。だからそこら辺は許してくれ』
フェンリルが死ぬ時。実は空夜は呼ばれていたのだ。フェンリルにご飯を運ぶ当番が彼の時で、本当に丁度タイミングが良かったのだ。
その時。フェンリルの能力でいくつかフェンリルの能力を譲り受けた。その中の1つである【念話】を使い、ガイザダルと話している。
『1度しか言わない。と言うかアンタも調査して更に目で見ているからわかっていると思うが、俺はデブラティに薬漬けに7年されてきた。そんな俺が忠義を誓うなどと本気で思っているのか?
もしそうならお前はとんだお花畑な頭してる事になるぞ?それに今俺は俺自身が動かす事が出来ない。1種の操り人形の状態だ。あと1年待ってくれれば手を貸せれる。それまで俺はこの家に忠義を尽くす奴隷であり操り人形である。
そうそう、デブラティに奴隷の俺が【命令】されて今までの記憶を見られて、直接今みたいな会話をしているなら、アンタ達の計画は潰れるぞ?安易に俺に文字で伝えたり、暗号でも伝えるな。何か話しがしたくても諦めろ。気をつけろ。
それだけは覚えておけ。それと、1つアドバイスがあるとするならデブラティだけじゃなく、妻のアイシャにも調査を入れる事。アルティナもかなりヤバイ趣味を持っていること…それだけ教えといてやる』
一方的に話終わると、ガイザダル…いや、バラドが何かを言う前に口を開いた。
「こんな夜分にまで私のような下の者の健康調査にいらしてくださり、誠にありがとうございます。今日はもう遅いのでどうぞお休みください。バラド様」
「あ、あぁ…そうさせてもらう」
少し血の気の引いた顔をしたが、暗がりである以上さほどわからないだろう。そしてオートモードにも支障がない言い方だったようで、そのまま伝えられた。
(全く…少しはその可能性も考えろよ……)
呆れはしていたが、ちゃんと注意している辺り、やはり甘いところがある。だが、やはりそれが彼のいい所であるのは違いない。
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