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奴隷生活と悪名一家
15 (14歳)
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もうすっかり馬車の揺れも無くなり、森を抜けて王都を守るためだろう巨大な城壁が見えた。その頃には捕らえていたデブラフィ達も目覚めていたが、騎士達に殴られ気絶させられ…を繰り返していた。
(あっ!?『ガイザダル!俺。違法奴隷だし何人も殺してるが中に入れるのか!?』)
何故空夜がそんな心配をしているのか、それはテンプレでもある《街の中に入る時には何らかの水晶に手をかざす》があるからだ。彼が殺した中には確かに罪のない者もいただろう。それにテンプレの水晶が反応して入れない。と言うことになるのでは…と言うわけでのあの台詞だ。
「ん?大丈夫だ。俺たち騎士が連れている人物に対しての検問はないからな。にしても良く検問があるって知ってたな」
『あ~…教育の一環で教えられてたから知ってた…本当にあるなら不味いと思って聞いただけだ』
「そうか…」
一瞬にしてしんみりしてしまったが、空夜の言っている教育とは、現代日本の授業を受けさせる教育ではなく、暗器の使い方や礼儀作法。毒物の調合や受け身のとり方。死んだフリなどと言うものの教育だ。王都は無かったが、都市等に侵入してデブラフィに【命令】された相手を殺すため、警備の配置や動きについても学ばされていたのだ。その為そう言うのがある。と言って誤魔化した。
実際の所、検問があるよと言う感じのは教えられていたので嘘はついていない。
「ガイザダル・バールドンナ様!『白の騎士団』様!お勤めご苦労様です!!」
「おぅ!城門警備ご苦労!!」
「はいっ!ありがとうございます!!」
これだけの会話で中に入れてしまった。そして空夜が殲滅させた盗賊団の頭を引渡して報酬を貰った。その際にペコペコとガイザダルにお礼を言っていたが、空夜を指さして色々言っていたので驚愕の目で見られた。少し現実逃避…と思いと窓の外を見ると空夜と同い歳に見える青年達が居た。
「ん?…あぁ、あれは仲間と冒険者になりに行くところっぽいな。『白の騎士団』や『金の騎士団』は貴族出身じゃないと入れないが、その他の騎士団は冒険者上がりが殆どなんだよ。生活が安定するから、冒険者が結婚したらだいたい騎士になるって感じだから、冒険者の事やギルドの事は知ってる」
『そうなのか…あれ?あんたその口調で貴族だったのか?武家かなんかかよ』
「そうだな、俺の家は武家であってるよ」
そんな会話を少ししていると、王城内に入っていた。デブラフィ達の事について直ちに王に話すらしいが、その中での証拠の1つとして空夜の体の傷と[違法奴隷]と言う立場を使わせて欲しいとの事だった。勿論直ぐにオッケーし、【亜空間倉庫】に入れていた本棚を出した。
すると滅茶苦茶驚かれていたが、今はそんなことを聞くような者はおらず、次々と運ばれて行った。王に話している間、空夜は扉の前で待機するよう言われた。そしてガイザダルは玉座の間と呼ばれる部屋に入っていった。その時ふと空夜は思った。
(待てよ…今の俺の服装……さっき街で見たやつと同じ様な服だぞ……いいのか?)
今現在の空夜の服装は半袖長ズボンだ。いつの間に執事服から着替えていたのか。と言う問題だが、実は盗賊団を殲滅させた時についた返り血が執事服につき、予備で持ってきていたと言う服に着替えていたのだった。街に出る分には問題無いし、街で見ていないが奴隷としてはそれなりに良いものを着ているだろうが、王の前に出るという格好ではないだろう。
ガイザダルも執事服ではなく、何やら凝ってある作りの白色の鎧を着ていたのだから…しかも空夜は【奴隷】という身分に置かれているため、黒々とした太い首輪と少しは自由の効く手枷足枷がはめられ、半袖の先の部分から出ている腕や手などには、毒で死滅した細胞たちや暗殺時についた刃物傷たちがある。
扉の前に立っている2人の若そうな騎士達も同情や哀れみを帯びた目で見ているのだ。
(あー…早く終われ………)
何度そう思ったのだろう…だがそれほど時間は立っていないが、扉の中から空夜を呼ぶガイザダルの声が聞こえた。ゆっくりと目の前の扉が開かれいったのだが、あまりの眩しさに眉間に皺を寄せてしまった。それも直ぐに戻り、手招きするガイザダルの横まで歩いていった。
(あ、俺裸足…)
「王よ!彼がその【違法奴隷】として連れてこられ、薬物の検体に実に14年間され続けていた青年でございます!958番…いや、クウヤ!上の服を脱ぎ、王にその体の傷を見せてくれ!」
後半だけ聞くと危ないセリフなのだが、そうは言ってられる雰囲気ではなさそうだったので、上の服を脱いだ。脱いだと言っても手枷があるので、上の服を脱いで手首の手枷に引っかかっている状態なのが正しい。
ならどうやって普段空夜が執事服を来たり、この服を着替えれたのかと言うと、実は手首と手首を繋ぐ鎖が契約者が認めた者なら、と言う条件で少しの間だけ取り外し可能なのだ。ガイザダルも認めた人材の1人だった為、短時間ではあるが外すことが可能となりそれで着替えていたのだった。
ご観覧アリがとうゴザいましタ。
次回もよろシクお願いシマス。
(あっ!?『ガイザダル!俺。違法奴隷だし何人も殺してるが中に入れるのか!?』)
何故空夜がそんな心配をしているのか、それはテンプレでもある《街の中に入る時には何らかの水晶に手をかざす》があるからだ。彼が殺した中には確かに罪のない者もいただろう。それにテンプレの水晶が反応して入れない。と言うことになるのでは…と言うわけでのあの台詞だ。
「ん?大丈夫だ。俺たち騎士が連れている人物に対しての検問はないからな。にしても良く検問があるって知ってたな」
『あ~…教育の一環で教えられてたから知ってた…本当にあるなら不味いと思って聞いただけだ』
「そうか…」
一瞬にしてしんみりしてしまったが、空夜の言っている教育とは、現代日本の授業を受けさせる教育ではなく、暗器の使い方や礼儀作法。毒物の調合や受け身のとり方。死んだフリなどと言うものの教育だ。王都は無かったが、都市等に侵入してデブラフィに【命令】された相手を殺すため、警備の配置や動きについても学ばされていたのだ。その為そう言うのがある。と言って誤魔化した。
実際の所、検問があるよと言う感じのは教えられていたので嘘はついていない。
「ガイザダル・バールドンナ様!『白の騎士団』様!お勤めご苦労様です!!」
「おぅ!城門警備ご苦労!!」
「はいっ!ありがとうございます!!」
これだけの会話で中に入れてしまった。そして空夜が殲滅させた盗賊団の頭を引渡して報酬を貰った。その際にペコペコとガイザダルにお礼を言っていたが、空夜を指さして色々言っていたので驚愕の目で見られた。少し現実逃避…と思いと窓の外を見ると空夜と同い歳に見える青年達が居た。
「ん?…あぁ、あれは仲間と冒険者になりに行くところっぽいな。『白の騎士団』や『金の騎士団』は貴族出身じゃないと入れないが、その他の騎士団は冒険者上がりが殆どなんだよ。生活が安定するから、冒険者が結婚したらだいたい騎士になるって感じだから、冒険者の事やギルドの事は知ってる」
『そうなのか…あれ?あんたその口調で貴族だったのか?武家かなんかかよ』
「そうだな、俺の家は武家であってるよ」
そんな会話を少ししていると、王城内に入っていた。デブラフィ達の事について直ちに王に話すらしいが、その中での証拠の1つとして空夜の体の傷と[違法奴隷]と言う立場を使わせて欲しいとの事だった。勿論直ぐにオッケーし、【亜空間倉庫】に入れていた本棚を出した。
すると滅茶苦茶驚かれていたが、今はそんなことを聞くような者はおらず、次々と運ばれて行った。王に話している間、空夜は扉の前で待機するよう言われた。そしてガイザダルは玉座の間と呼ばれる部屋に入っていった。その時ふと空夜は思った。
(待てよ…今の俺の服装……さっき街で見たやつと同じ様な服だぞ……いいのか?)
今現在の空夜の服装は半袖長ズボンだ。いつの間に執事服から着替えていたのか。と言う問題だが、実は盗賊団を殲滅させた時についた返り血が執事服につき、予備で持ってきていたと言う服に着替えていたのだった。街に出る分には問題無いし、街で見ていないが奴隷としてはそれなりに良いものを着ているだろうが、王の前に出るという格好ではないだろう。
ガイザダルも執事服ではなく、何やら凝ってある作りの白色の鎧を着ていたのだから…しかも空夜は【奴隷】という身分に置かれているため、黒々とした太い首輪と少しは自由の効く手枷足枷がはめられ、半袖の先の部分から出ている腕や手などには、毒で死滅した細胞たちや暗殺時についた刃物傷たちがある。
扉の前に立っている2人の若そうな騎士達も同情や哀れみを帯びた目で見ているのだ。
(あー…早く終われ………)
何度そう思ったのだろう…だがそれほど時間は立っていないが、扉の中から空夜を呼ぶガイザダルの声が聞こえた。ゆっくりと目の前の扉が開かれいったのだが、あまりの眩しさに眉間に皺を寄せてしまった。それも直ぐに戻り、手招きするガイザダルの横まで歩いていった。
(あ、俺裸足…)
「王よ!彼がその【違法奴隷】として連れてこられ、薬物の検体に実に14年間され続けていた青年でございます!958番…いや、クウヤ!上の服を脱ぎ、王にその体の傷を見せてくれ!」
後半だけ聞くと危ないセリフなのだが、そうは言ってられる雰囲気ではなさそうだったので、上の服を脱いだ。脱いだと言っても手枷があるので、上の服を脱いで手首の手枷に引っかかっている状態なのが正しい。
ならどうやって普段空夜が執事服を来たり、この服を着替えれたのかと言うと、実は手首と手首を繋ぐ鎖が契約者が認めた者なら、と言う条件で少しの間だけ取り外し可能なのだ。ガイザダルも認めた人材の1人だった為、短時間ではあるが外すことが可能となりそれで着替えていたのだった。
ご観覧アリがとうゴザいましタ。
次回もよろシクお願いシマス。
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