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奴隷生活と悪名一家
16 (14歳)
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空夜が服を脱いだ瞬間の周りのざわめきは凄かった。その場にはガイザダルと王他、貴族や騎士といった面子がある程度いたのだ。少し離れた所にデブラフィ一家もいる。
「あの傷の量は…」
「なんと言う……」
様々な声が聞こえ、いろんな目が向けらて居心地が悪かった。ガイザダルがもう良いと言って服を着せて貰えたが、その視線は止まらない。やがて空夜の見つけた資料の数々を王に提出し、後は王の言葉を待つだけだった。ちなみに終始デブラフィ達が静かなのは魔法で口が開かないからだ。
今も顔を赤くして空夜を睨みつけ、襲いかからんとしているが、大柄な騎士達に拘束されているので動けずにいる。
「ふむ…汝、クウヤを【奴隷】から解放し、1つ望みを叶えた上でこたびの報酬を授ける!ガイザダル・バールドンナは兼ねてより申していた『黒の騎士団』への転兵を許可し、[副団長]の席を渡す!
そしてデブラフィ一家は爵位の剥奪。【奴隷】とし、鉱山へと送る!
以上を王命とする!異論は認めぬ!!心しよ!」
「「「「「はっ!!」」」」」
その場にいた空夜とデブラフィ一家。そして王以外の全員が敬礼し、返事をした。デブラフィ達は何やら喚き立て暴れていたが、難なく騎士達に連れていかれた。その先はおそらく牢屋だろうが…
「クウヤと申したな…汝とガイザダル・バールドンナを残し、皆下がれ」
(俺も?…あぁ、望みの件についてか)
やはり王の一言でその場にいた者達は速やかに部屋から退室した。ある程度の礼儀作法を知っているとは言えど、それは執事の礼儀作法だ。王族の前に出る時の礼儀など分かるはずない。
取り敢えず隣のガイザダルを見るが、彼は騎士なので片膝をたてて頭を垂れている。ならば奴隷の空夜はどうしたら…となるが、思いつくのはただ1つだけだったのでそれをしてみた。
「2人とも良いぞ?今は確かに王たる私の前ではあるが、ガチガチになっていても仕方ないだろ?それにガイザダルは俺の従兄弟なんだしさ」
「…はぁ、ちょっとは王としてまともになったかと思えば……辞めた辞めた。普通に話すって事で良いんだろ?」
滅茶苦茶話し方が砕けた。そしてガイザダルが王の従兄弟…そんな設定だったか?とか思いつつも土下座の状態から胡座に変えた。流石に胡座は不味いのでは…と思うが、ガイザダルがいくら従兄弟でも不味いと思う事はしないだろう。と言うわけで、彼の座り方を真似した結果が胡座だったのだ。
「クウヤ。お前の望みはなんだ?」
(いつの間にこんな近くに?……鈍ってんな…)
鍛え直さなければ…と思いつつ、望みを言おうとして口を開けたのだが…直ぐに閉じた。
(ガイザダルに【念話】の事や【亜空間倉庫】の事とか【予知】も[聖魔法]も秘密にしとけって言われてんだよなぁ…)
いつの間に!?と思うかも知れないが、盗賊団殲滅後の馬車の中で、なのだ。服もそうだが色々と手配やら忠告やらをしてくれているのだ。本当にガイザダルは世話焼きの親切さんなのだ。
だが逆にそうなると国王に対しての質問に答えらる手段が無いのだ。さてどうしたものかと悩み、ガイザダルにアイコンタクトをとった。
「あ~…クウヤは声が出せねぇんだよ。実はカクカクシカジカマルマルゴニョゴニョで…」
どうやら伝わったらしく説明してくれたのだが…いや、説明と言っていいのか…
(いや、カクカクシカジカって…言って伝わるのか?)
漫画やアニメなどの世界でよく見かけるこのカクカクシカジカ。実際に言っていてるが、本来であれば何を言いたいのか言っているのか一切わからない。はずなのだが…
「ほぉ…それは大変な人生を歩んでいたんだな。確かにその首の傷では喋れないな…ん?舌も無いのか……処刑にでもすれば良かったな
その【念話】とやらで話すか。なに、言葉づかいは気にするな」
(…どういう仕様だよ……)
呆れ9割だが、今そんなことを思っても仕方ないと割り切り、何故か伝わったあの仕様説明で【念話】で話す事にした。
『あ~…言葉遣いは本当に気にしないんだよな?』
「おぉ!?なんとも不思議な感覚なんだなぁ…王に二言わない!!とやつだから気にするな!」
ガハガハ笑う王は先程の威厳ある一国の王ではなく、親戚の叔父さんの雰囲気によく似ていた。それはさておき、国王の反応を伺いつつ自身の願いを伝えた。
『獣人の国にいるフェルリルを貰いたい。が、それはおそらく国同士の事だろう?だから獣人の国に送ってもらい、その上で俺がフェンリルを手にすることの出来る選択肢を教えてもらいたい』
願いはフェルリルだが、それは国際的な問題になりかねない。だから獣人国まで送っていってもらい、手にするための方法を教えてもらいたい。そうすれば国際的な問題は無く、願いも叶えてもらいやすいだろう、という訳だ。
(あ、やべ…願い2つになってるわ)
1ヶ月も空いてゴメンなさいデス!!!
この度モご観覧アリがとうゴザいマス!!
「あの傷の量は…」
「なんと言う……」
様々な声が聞こえ、いろんな目が向けらて居心地が悪かった。ガイザダルがもう良いと言って服を着せて貰えたが、その視線は止まらない。やがて空夜の見つけた資料の数々を王に提出し、後は王の言葉を待つだけだった。ちなみに終始デブラフィ達が静かなのは魔法で口が開かないからだ。
今も顔を赤くして空夜を睨みつけ、襲いかからんとしているが、大柄な騎士達に拘束されているので動けずにいる。
「ふむ…汝、クウヤを【奴隷】から解放し、1つ望みを叶えた上でこたびの報酬を授ける!ガイザダル・バールドンナは兼ねてより申していた『黒の騎士団』への転兵を許可し、[副団長]の席を渡す!
そしてデブラフィ一家は爵位の剥奪。【奴隷】とし、鉱山へと送る!
以上を王命とする!異論は認めぬ!!心しよ!」
「「「「「はっ!!」」」」」
その場にいた空夜とデブラフィ一家。そして王以外の全員が敬礼し、返事をした。デブラフィ達は何やら喚き立て暴れていたが、難なく騎士達に連れていかれた。その先はおそらく牢屋だろうが…
「クウヤと申したな…汝とガイザダル・バールドンナを残し、皆下がれ」
(俺も?…あぁ、望みの件についてか)
やはり王の一言でその場にいた者達は速やかに部屋から退室した。ある程度の礼儀作法を知っているとは言えど、それは執事の礼儀作法だ。王族の前に出る時の礼儀など分かるはずない。
取り敢えず隣のガイザダルを見るが、彼は騎士なので片膝をたてて頭を垂れている。ならば奴隷の空夜はどうしたら…となるが、思いつくのはただ1つだけだったのでそれをしてみた。
「2人とも良いぞ?今は確かに王たる私の前ではあるが、ガチガチになっていても仕方ないだろ?それにガイザダルは俺の従兄弟なんだしさ」
「…はぁ、ちょっとは王としてまともになったかと思えば……辞めた辞めた。普通に話すって事で良いんだろ?」
滅茶苦茶話し方が砕けた。そしてガイザダルが王の従兄弟…そんな設定だったか?とか思いつつも土下座の状態から胡座に変えた。流石に胡座は不味いのでは…と思うが、ガイザダルがいくら従兄弟でも不味いと思う事はしないだろう。と言うわけで、彼の座り方を真似した結果が胡座だったのだ。
「クウヤ。お前の望みはなんだ?」
(いつの間にこんな近くに?……鈍ってんな…)
鍛え直さなければ…と思いつつ、望みを言おうとして口を開けたのだが…直ぐに閉じた。
(ガイザダルに【念話】の事や【亜空間倉庫】の事とか【予知】も[聖魔法]も秘密にしとけって言われてんだよなぁ…)
いつの間に!?と思うかも知れないが、盗賊団殲滅後の馬車の中で、なのだ。服もそうだが色々と手配やら忠告やらをしてくれているのだ。本当にガイザダルは世話焼きの親切さんなのだ。
だが逆にそうなると国王に対しての質問に答えらる手段が無いのだ。さてどうしたものかと悩み、ガイザダルにアイコンタクトをとった。
「あ~…クウヤは声が出せねぇんだよ。実はカクカクシカジカマルマルゴニョゴニョで…」
どうやら伝わったらしく説明してくれたのだが…いや、説明と言っていいのか…
(いや、カクカクシカジカって…言って伝わるのか?)
漫画やアニメなどの世界でよく見かけるこのカクカクシカジカ。実際に言っていてるが、本来であれば何を言いたいのか言っているのか一切わからない。はずなのだが…
「ほぉ…それは大変な人生を歩んでいたんだな。確かにその首の傷では喋れないな…ん?舌も無いのか……処刑にでもすれば良かったな
その【念話】とやらで話すか。なに、言葉づかいは気にするな」
(…どういう仕様だよ……)
呆れ9割だが、今そんなことを思っても仕方ないと割り切り、何故か伝わったあの仕様説明で【念話】で話す事にした。
『あ~…言葉遣いは本当に気にしないんだよな?』
「おぉ!?なんとも不思議な感覚なんだなぁ…王に二言わない!!とやつだから気にするな!」
ガハガハ笑う王は先程の威厳ある一国の王ではなく、親戚の叔父さんの雰囲気によく似ていた。それはさておき、国王の反応を伺いつつ自身の願いを伝えた。
『獣人の国にいるフェルリルを貰いたい。が、それはおそらく国同士の事だろう?だから獣人の国に送ってもらい、その上で俺がフェンリルを手にすることの出来る選択肢を教えてもらいたい』
願いはフェルリルだが、それは国際的な問題になりかねない。だから獣人国まで送っていってもらい、手にするための方法を教えてもらいたい。そうすれば国際的な問題は無く、願いも叶えてもらいやすいだろう、という訳だ。
(あ、やべ…願い2つになってるわ)
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この度モご観覧アリがとうゴザいマス!!
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