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獣人の国とフェンリル
17 (14歳)
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ふむふむと蓄えた髭を擦りながら考え出した国王。願いが2つになっている事に対してなのか、あるいはフェンリルの事についてなのか…いや、後者での悩みだと信じたいのだが、しばらく悩んでいた。
「クウヤ…[フェンリル]って……あの伝説の[天使族]と[悪魔族]にしか、懐くことの無いと言われている神獣だぞ?そもそも[天使族]と[悪魔族]の個体数が100ちょっとと言われてるし、人と関わりを持たないが故に酷な場所に住処を造り、生活を立てている種族なんだぞ?…寿命も1000はこすと言われているし…
言い伝えだと[フェンリル]はそんな彼らと生涯を共に生き、死ぬ獣だとされている。ごく稀に野生で生まれるフェンリルも居るが、その野生フェンリルよりも圧倒的に強いとされているのが[天使族]、[悪魔族]に従えるフェンリルらしい。野生のフェンリルですら彼ら以外が懐かせたと言う事例は一切と言っていい程ない。
言い方は悪いが、お前に扱う事が出来る代物じゃないぞ?」
忠告の様に説明してくれるガイザダル。確かに人間ならば従える事は出来なさそうだが、空夜は人間では生憎なかった。逆に彼の説明を聞いたおかげで、彩夜は獣人国で捕えられているだけで済んでいそうだと確信した。
『あぁ、その辺は問題ない。俺は[天魔族]らしく、両方の血統を持ってるっぽいから従わせる事は出来ると思うぞ』
「「な、なんだってぇっ!?!?!?」」
先程までずっと唸っていた国王とこの度副団長任命されたガイザダルが声を揃えて叫んだ。人が扉を開けて入って来ないところ、この部屋には防音的な魔法でもかけられているらしい。
そんな事を冷静に解説してんじゃねぇと怒鳴られそうな程彼は驚愕し、雷に打たれたかの様に停止した。あぁ、実際に雷が室内に来たわけでも、【魔法】で落とした訳でもない。そして因みのちなみにではあるが、正確には[天魔族]ではなく[天魔神]だ。
「おいおいおいおい!!」
「おまっ!絶対それ人の前で言ったら駄目だからなぁっ!?!?」
「「わかったなぁっ!?!?」」
流石従兄弟。お互いがそれぞれ思ってる事がまるで手に取るようにわかっているかのような話し方。だがあまりの強面が2人揃って更に怖い顔で脅しt…心配してくるので、流石に頷くいた。
(そんな珍しいのか?いや、確かにアバター設定に組み込めるまでは馬鹿がつく程大変だったわ)
『傷だらけの英雄と騎士団』では初期プレイ時だと人間からのスタートとなる。そのまま様々な依頼や任務をクリアすると種族やアバターのカスタマイズ等が増えていく仕様になっており、武器や防具。アイテム等は素材を自ら狩ってくるなり、買ってくるなりして作るのだ。
[天魔族]と言う種族にするには[天使族]の住む【天山】に行き、そこで広まっている伝染病の解毒を行い、報酬で大盾を貰う。そして次に[悪魔族]の住む【悪谷】へ行き、そこで広がっている疫病をどうにかさせた後、報酬でバンテージを貰えた後、それらを装備するためにようやく解禁される種族なのだ。
その伝染病の解毒剤が龍の涙やら天女の血。魔王の角に戦狼の牙等と倒す難易度もドロップ率もすこぶる悪かったり、疫病も疫病でそれと同等の難易度が課せられるのだ。
正直言って誰もやりたがらない仕様なのだが…やりやがったのが空夜だ。これには運営も思わず笑ったとか何とか…
それはさておき、話を戻そう。取り敢えず空夜がそんな稀な種族だと知ったため、獣人の国に送り届けるのも、[フェンリル]をゲット出来るための手段も調べておいてくれるそうだった。
直ぐに出発という訳にも流石に色々な事もあっていかないが、それでも1週間後には出発すると言うことにまとまった。
その間に空夜の【奴隷】からの開放を行い、報酬の一環で出たかなりのお金を使い、衣服等を買ったり、出来る範囲での文字の読み書きや魔法の教育なども受けさせて貰える事となった。
因みに住む場所は国王が快く城を提供してくれた。今更だがこの国の国王の名を紹介しよう。人間の国の国王。アラルザヴォイド・テンルファ・ガリヴゥ・アルキルドだ。
「あぁ、公式の場以外ではアルドで良いぞ?長ったらしくて面倒だからな!」
と言う本人たっての希望の為、アルドと呼ぶことになった。すると
「…俺はガダルで良いからな。いや、そう呼べ」
何故かツンデレみたいに言われてしまった。一国の国の王とその従兄弟がそれで大丈夫かよとも思ったが、玉座の間から見える範囲でからの景色は平和そのものの様なので大丈夫だろう。
結局その日はあれよあれよという間に話が進み、そのままの流れで夕食をとる事になった。
「あ、そうそう。俺には息子が3人と娘が2人居るんだ。夕食ににいると思うからその時に紹介しよう。取り敢えず用意が出来たら呼ぶからそれまで客間でゆっくりしていてくれ~
あ、風呂も入っていいからな?入り方がわからないならメイドを呼んで入れてもらえよ?」
「最悪【念話】で俺を呼んでも良いからな?あ、それと城にいるならこれ持っとけ。あると便利だからな」
前者はアルドが、後者はガダルが言った。やはり従兄弟だと強面と世話焼きは似ているようだ。そしてガダルが渡してきたのは銀色のネックレスだった。
奴隷として付けられているのは黒くて太い首輪と行動範囲を狭める足枷だが、ガダルの渡してきたネックレスのチェーンの部分は細く尚且つゆとりがあり、だいたい60cm程あるようだ。これなら太い首輪を付けてられていても装着出来そうだった。
『2人ともありがとう。また夕食時によろしくな』
そう言うとおう!と言ってそれぞれどこかへ向かって行った。取り敢えず鏡を見て思ったのは
(王子に姫に会うんだろ?…風呂入るか)
だった。以外に気をつかえる男、空夜である。
そして[天魔族]から[天魔神]にする為の条件は至ってシンプル。Lvを99.000.000以上にすればいいのだ。
この度モご観覧アリがとうゴザいます!
次回もヨロしくオ願いシマす!!
「クウヤ…[フェンリル]って……あの伝説の[天使族]と[悪魔族]にしか、懐くことの無いと言われている神獣だぞ?そもそも[天使族]と[悪魔族]の個体数が100ちょっとと言われてるし、人と関わりを持たないが故に酷な場所に住処を造り、生活を立てている種族なんだぞ?…寿命も1000はこすと言われているし…
言い伝えだと[フェンリル]はそんな彼らと生涯を共に生き、死ぬ獣だとされている。ごく稀に野生で生まれるフェンリルも居るが、その野生フェンリルよりも圧倒的に強いとされているのが[天使族]、[悪魔族]に従えるフェンリルらしい。野生のフェンリルですら彼ら以外が懐かせたと言う事例は一切と言っていい程ない。
言い方は悪いが、お前に扱う事が出来る代物じゃないぞ?」
忠告の様に説明してくれるガイザダル。確かに人間ならば従える事は出来なさそうだが、空夜は人間では生憎なかった。逆に彼の説明を聞いたおかげで、彩夜は獣人国で捕えられているだけで済んでいそうだと確信した。
『あぁ、その辺は問題ない。俺は[天魔族]らしく、両方の血統を持ってるっぽいから従わせる事は出来ると思うぞ』
「「な、なんだってぇっ!?!?!?」」
先程までずっと唸っていた国王とこの度副団長任命されたガイザダルが声を揃えて叫んだ。人が扉を開けて入って来ないところ、この部屋には防音的な魔法でもかけられているらしい。
そんな事を冷静に解説してんじゃねぇと怒鳴られそうな程彼は驚愕し、雷に打たれたかの様に停止した。あぁ、実際に雷が室内に来たわけでも、【魔法】で落とした訳でもない。そして因みのちなみにではあるが、正確には[天魔族]ではなく[天魔神]だ。
「おいおいおいおい!!」
「おまっ!絶対それ人の前で言ったら駄目だからなぁっ!?!?」
「「わかったなぁっ!?!?」」
流石従兄弟。お互いがそれぞれ思ってる事がまるで手に取るようにわかっているかのような話し方。だがあまりの強面が2人揃って更に怖い顔で脅しt…心配してくるので、流石に頷くいた。
(そんな珍しいのか?いや、確かにアバター設定に組み込めるまでは馬鹿がつく程大変だったわ)
『傷だらけの英雄と騎士団』では初期プレイ時だと人間からのスタートとなる。そのまま様々な依頼や任務をクリアすると種族やアバターのカスタマイズ等が増えていく仕様になっており、武器や防具。アイテム等は素材を自ら狩ってくるなり、買ってくるなりして作るのだ。
[天魔族]と言う種族にするには[天使族]の住む【天山】に行き、そこで広まっている伝染病の解毒を行い、報酬で大盾を貰う。そして次に[悪魔族]の住む【悪谷】へ行き、そこで広がっている疫病をどうにかさせた後、報酬でバンテージを貰えた後、それらを装備するためにようやく解禁される種族なのだ。
その伝染病の解毒剤が龍の涙やら天女の血。魔王の角に戦狼の牙等と倒す難易度もドロップ率もすこぶる悪かったり、疫病も疫病でそれと同等の難易度が課せられるのだ。
正直言って誰もやりたがらない仕様なのだが…やりやがったのが空夜だ。これには運営も思わず笑ったとか何とか…
それはさておき、話を戻そう。取り敢えず空夜がそんな稀な種族だと知ったため、獣人の国に送り届けるのも、[フェンリル]をゲット出来るための手段も調べておいてくれるそうだった。
直ぐに出発という訳にも流石に色々な事もあっていかないが、それでも1週間後には出発すると言うことにまとまった。
その間に空夜の【奴隷】からの開放を行い、報酬の一環で出たかなりのお金を使い、衣服等を買ったり、出来る範囲での文字の読み書きや魔法の教育なども受けさせて貰える事となった。
因みに住む場所は国王が快く城を提供してくれた。今更だがこの国の国王の名を紹介しよう。人間の国の国王。アラルザヴォイド・テンルファ・ガリヴゥ・アルキルドだ。
「あぁ、公式の場以外ではアルドで良いぞ?長ったらしくて面倒だからな!」
と言う本人たっての希望の為、アルドと呼ぶことになった。すると
「…俺はガダルで良いからな。いや、そう呼べ」
何故かツンデレみたいに言われてしまった。一国の国の王とその従兄弟がそれで大丈夫かよとも思ったが、玉座の間から見える範囲でからの景色は平和そのものの様なので大丈夫だろう。
結局その日はあれよあれよという間に話が進み、そのままの流れで夕食をとる事になった。
「あ、そうそう。俺には息子が3人と娘が2人居るんだ。夕食ににいると思うからその時に紹介しよう。取り敢えず用意が出来たら呼ぶからそれまで客間でゆっくりしていてくれ~
あ、風呂も入っていいからな?入り方がわからないならメイドを呼んで入れてもらえよ?」
「最悪【念話】で俺を呼んでも良いからな?あ、それと城にいるならこれ持っとけ。あると便利だからな」
前者はアルドが、後者はガダルが言った。やはり従兄弟だと強面と世話焼きは似ているようだ。そしてガダルが渡してきたのは銀色のネックレスだった。
奴隷として付けられているのは黒くて太い首輪と行動範囲を狭める足枷だが、ガダルの渡してきたネックレスのチェーンの部分は細く尚且つゆとりがあり、だいたい60cm程あるようだ。これなら太い首輪を付けてられていても装着出来そうだった。
『2人ともありがとう。また夕食時によろしくな』
そう言うとおう!と言ってそれぞれどこかへ向かって行った。取り敢えず鏡を見て思ったのは
(王子に姫に会うんだろ?…風呂入るか)
だった。以外に気をつかえる男、空夜である。
そして[天魔族]から[天魔神]にする為の条件は至ってシンプル。Lvを99.000.000以上にすればいいのだ。
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