30 / 34
遭遇
しおりを挟む
早起きの良さをかみしめていた・・。さっきまで。
まぁ、こんな森の中に人なんておかしいわけですよ。
しかもその人が子どもなわけ。
「ううん・・」
一気に現実に引き戻されたよね。
(おそらくあれが・・)
名継ぎだよなぁ・・。
なんでこんな早朝にいるんだ。
「しかし・・」
ここからはよく見えないのだが(木々で)どうやら名継ぎの子は座っていて、その周りには動物が屯している。
(これは漫画とかで座禅組んでる人の周りに自然と動物がよってくるあれ・・)
しかし名継ぎの子は座禅なんか組んでないしまぁそんな強そうにも見えない。
(・・・行ってみるか)
俺は木々の隙間から出、名継ぎの近くに行こうとする。
「!」
「あ」
名継ぎの子がこちらに気づいて立ち上がる。それと同時に動物たちも逃げてしまった。
(うーん・・なんか悪いことしたかな・・)
と思って何も言えずにいると
「あのーどなたですか?」
「あ・・」
向こうから話しかけてくださいました。
「俺は靱破作と言う。・・まぁ、名使いの人間だ。・・で、そちらは?」
「・・・僕は「化ノ物・物禍」・・」
そういう子ども、化ノ物は案外小さく、まだ小学生の低学年ほどなのではないだろうか。髪の毛も長く、どこか中性的な印象がある。
「あのー・・化ノ物クンはここでいったい何を?」
「・・えっと日課です。いつもここには来てて・・」
「そうか・・」
ここで「君は名継ぎか?」と質問したら警戒されるんだろうなぁ・・。
「お前は名継ぎか?」
「!!!」
後ろから低い声がした。
「え・・あはい。そうですけど・・」
「あ!言うんだ!あっさり!」
俺は化ノ物の素直さに驚きつつ、目の前にいる男を見つめる。
男は髪を短くしておりかなり体格もいい。そして中々強烈な殺気を放っている。これだけで味方ではないのは明白だ。
「お前・・黒砂か!」
「正解だ。」
「なんでここが・・」
「お前を尾行してきたのだ」
「なっ!・・しまった・・」
朝の散歩気分で出てきたため、警戒が普段より薄くなっていた・・。
「まぁ、尾行しなくてもいずれ見つけていたが・・まぁいい。そいつを渡せ」
「いやだ」
「そうだろうな。ならお前を先に・・排除する!!!」
ドウッと言う音とともに男が俺に向かって跳躍する。
体格の割にかなり俊敏だ。
「ふっ!!」
男が繰り出した右ストレートを化ノ物をつかんで躱す。
「ふええ・・。なんです・これぇ・・」
「黒砂っ手聞いたことあるだろ。そいつらがお前を攫おうとしてんの」
「ええええ」
化ノ物クンは今にも泣きそうだ。
「おい泣くな!逃げるぞ!事務所まで戻れば俺の仲間がいる」
「は、はいぃぃ・・」
化ノ物クンと一緒に事務所に向かってきた道を戻る。幸いここはそんなに事務所から離れてはいない。
(化ノ物クンにも協力してほしいが・・。さすがにそれはダメだろう)
名継ぎの能力を借りればこの戦闘を有利に進められるかもしれない。だが化ノ物クンは完全におびえている。これに戦えというのはあまりにひどいだろう。
「おおおっ!!!」
男は木の上を飛び、攻撃を仕掛けてくる。それを俺が化ノ物クンを背負って逃げる、躱すという感じだ。
「くそっ!」
こちらの攻撃手段は俺の刃しかないため、相手の完全なヒット&アウェイには対応できない。
(このままでは事務所にたどり着く前にやられる!」
何とか作を練らないと・・
「おらぁ!!!」
「ういおっ!」
しかし考える暇は与えないというかのように男の攻撃が降り注ぐ。
男のパンチが当たった場所には大きなくぼみができているため、当たればどうなるかは容易に想像できた。
「くそっ!」
やっぱりだめなのか・・。そう思った瞬間体がガクッと重くなった。
(ちく・・)
もうスタミナが限界の様だ。
「しょ・・ん?」
俺はよく考えると、体が重くなったわけではないと気付いた。
俺の背負っているものが重くなっている。
そう思い顔を向けると
「何をやっているのです。足を動かしなさい足を」
怒られました。
まぁ、こんな森の中に人なんておかしいわけですよ。
しかもその人が子どもなわけ。
「ううん・・」
一気に現実に引き戻されたよね。
(おそらくあれが・・)
名継ぎだよなぁ・・。
なんでこんな早朝にいるんだ。
「しかし・・」
ここからはよく見えないのだが(木々で)どうやら名継ぎの子は座っていて、その周りには動物が屯している。
(これは漫画とかで座禅組んでる人の周りに自然と動物がよってくるあれ・・)
しかし名継ぎの子は座禅なんか組んでないしまぁそんな強そうにも見えない。
(・・・行ってみるか)
俺は木々の隙間から出、名継ぎの近くに行こうとする。
「!」
「あ」
名継ぎの子がこちらに気づいて立ち上がる。それと同時に動物たちも逃げてしまった。
(うーん・・なんか悪いことしたかな・・)
と思って何も言えずにいると
「あのーどなたですか?」
「あ・・」
向こうから話しかけてくださいました。
「俺は靱破作と言う。・・まぁ、名使いの人間だ。・・で、そちらは?」
「・・・僕は「化ノ物・物禍」・・」
そういう子ども、化ノ物は案外小さく、まだ小学生の低学年ほどなのではないだろうか。髪の毛も長く、どこか中性的な印象がある。
「あのー・・化ノ物クンはここでいったい何を?」
「・・えっと日課です。いつもここには来てて・・」
「そうか・・」
ここで「君は名継ぎか?」と質問したら警戒されるんだろうなぁ・・。
「お前は名継ぎか?」
「!!!」
後ろから低い声がした。
「え・・あはい。そうですけど・・」
「あ!言うんだ!あっさり!」
俺は化ノ物の素直さに驚きつつ、目の前にいる男を見つめる。
男は髪を短くしておりかなり体格もいい。そして中々強烈な殺気を放っている。これだけで味方ではないのは明白だ。
「お前・・黒砂か!」
「正解だ。」
「なんでここが・・」
「お前を尾行してきたのだ」
「なっ!・・しまった・・」
朝の散歩気分で出てきたため、警戒が普段より薄くなっていた・・。
「まぁ、尾行しなくてもいずれ見つけていたが・・まぁいい。そいつを渡せ」
「いやだ」
「そうだろうな。ならお前を先に・・排除する!!!」
ドウッと言う音とともに男が俺に向かって跳躍する。
体格の割にかなり俊敏だ。
「ふっ!!」
男が繰り出した右ストレートを化ノ物をつかんで躱す。
「ふええ・・。なんです・これぇ・・」
「黒砂っ手聞いたことあるだろ。そいつらがお前を攫おうとしてんの」
「ええええ」
化ノ物クンは今にも泣きそうだ。
「おい泣くな!逃げるぞ!事務所まで戻れば俺の仲間がいる」
「は、はいぃぃ・・」
化ノ物クンと一緒に事務所に向かってきた道を戻る。幸いここはそんなに事務所から離れてはいない。
(化ノ物クンにも協力してほしいが・・。さすがにそれはダメだろう)
名継ぎの能力を借りればこの戦闘を有利に進められるかもしれない。だが化ノ物クンは完全におびえている。これに戦えというのはあまりにひどいだろう。
「おおおっ!!!」
男は木の上を飛び、攻撃を仕掛けてくる。それを俺が化ノ物クンを背負って逃げる、躱すという感じだ。
「くそっ!」
こちらの攻撃手段は俺の刃しかないため、相手の完全なヒット&アウェイには対応できない。
(このままでは事務所にたどり着く前にやられる!」
何とか作を練らないと・・
「おらぁ!!!」
「ういおっ!」
しかし考える暇は与えないというかのように男の攻撃が降り注ぐ。
男のパンチが当たった場所には大きなくぼみができているため、当たればどうなるかは容易に想像できた。
「くそっ!」
やっぱりだめなのか・・。そう思った瞬間体がガクッと重くなった。
(ちく・・)
もうスタミナが限界の様だ。
「しょ・・ん?」
俺はよく考えると、体が重くなったわけではないと気付いた。
俺の背負っているものが重くなっている。
そう思い顔を向けると
「何をやっているのです。足を動かしなさい足を」
怒られました。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる