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遭遇
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早起きの良さをかみしめていた・・。さっきまで。
まぁ、こんな森の中に人なんておかしいわけですよ。
しかもその人が子どもなわけ。
「ううん・・」
一気に現実に引き戻されたよね。
(おそらくあれが・・)
名継ぎだよなぁ・・。
なんでこんな早朝にいるんだ。
「しかし・・」
ここからはよく見えないのだが(木々で)どうやら名継ぎの子は座っていて、その周りには動物が屯している。
(これは漫画とかで座禅組んでる人の周りに自然と動物がよってくるあれ・・)
しかし名継ぎの子は座禅なんか組んでないしまぁそんな強そうにも見えない。
(・・・行ってみるか)
俺は木々の隙間から出、名継ぎの近くに行こうとする。
「!」
「あ」
名継ぎの子がこちらに気づいて立ち上がる。それと同時に動物たちも逃げてしまった。
(うーん・・なんか悪いことしたかな・・)
と思って何も言えずにいると
「あのーどなたですか?」
「あ・・」
向こうから話しかけてくださいました。
「俺は靱破作と言う。・・まぁ、名使いの人間だ。・・で、そちらは?」
「・・・僕は「化ノ物・物禍」・・」
そういう子ども、化ノ物は案外小さく、まだ小学生の低学年ほどなのではないだろうか。髪の毛も長く、どこか中性的な印象がある。
「あのー・・化ノ物クンはここでいったい何を?」
「・・えっと日課です。いつもここには来てて・・」
「そうか・・」
ここで「君は名継ぎか?」と質問したら警戒されるんだろうなぁ・・。
「お前は名継ぎか?」
「!!!」
後ろから低い声がした。
「え・・あはい。そうですけど・・」
「あ!言うんだ!あっさり!」
俺は化ノ物の素直さに驚きつつ、目の前にいる男を見つめる。
男は髪を短くしておりかなり体格もいい。そして中々強烈な殺気を放っている。これだけで味方ではないのは明白だ。
「お前・・黒砂か!」
「正解だ。」
「なんでここが・・」
「お前を尾行してきたのだ」
「なっ!・・しまった・・」
朝の散歩気分で出てきたため、警戒が普段より薄くなっていた・・。
「まぁ、尾行しなくてもいずれ見つけていたが・・まぁいい。そいつを渡せ」
「いやだ」
「そうだろうな。ならお前を先に・・排除する!!!」
ドウッと言う音とともに男が俺に向かって跳躍する。
体格の割にかなり俊敏だ。
「ふっ!!」
男が繰り出した右ストレートを化ノ物をつかんで躱す。
「ふええ・・。なんです・これぇ・・」
「黒砂っ手聞いたことあるだろ。そいつらがお前を攫おうとしてんの」
「ええええ」
化ノ物クンは今にも泣きそうだ。
「おい泣くな!逃げるぞ!事務所まで戻れば俺の仲間がいる」
「は、はいぃぃ・・」
化ノ物クンと一緒に事務所に向かってきた道を戻る。幸いここはそんなに事務所から離れてはいない。
(化ノ物クンにも協力してほしいが・・。さすがにそれはダメだろう)
名継ぎの能力を借りればこの戦闘を有利に進められるかもしれない。だが化ノ物クンは完全におびえている。これに戦えというのはあまりにひどいだろう。
「おおおっ!!!」
男は木の上を飛び、攻撃を仕掛けてくる。それを俺が化ノ物クンを背負って逃げる、躱すという感じだ。
「くそっ!」
こちらの攻撃手段は俺の刃しかないため、相手の完全なヒット&アウェイには対応できない。
(このままでは事務所にたどり着く前にやられる!」
何とか作を練らないと・・
「おらぁ!!!」
「ういおっ!」
しかし考える暇は与えないというかのように男の攻撃が降り注ぐ。
男のパンチが当たった場所には大きなくぼみができているため、当たればどうなるかは容易に想像できた。
「くそっ!」
やっぱりだめなのか・・。そう思った瞬間体がガクッと重くなった。
(ちく・・)
もうスタミナが限界の様だ。
「しょ・・ん?」
俺はよく考えると、体が重くなったわけではないと気付いた。
俺の背負っているものが重くなっている。
そう思い顔を向けると
「何をやっているのです。足を動かしなさい足を」
怒られました。
まぁ、こんな森の中に人なんておかしいわけですよ。
しかもその人が子どもなわけ。
「ううん・・」
一気に現実に引き戻されたよね。
(おそらくあれが・・)
名継ぎだよなぁ・・。
なんでこんな早朝にいるんだ。
「しかし・・」
ここからはよく見えないのだが(木々で)どうやら名継ぎの子は座っていて、その周りには動物が屯している。
(これは漫画とかで座禅組んでる人の周りに自然と動物がよってくるあれ・・)
しかし名継ぎの子は座禅なんか組んでないしまぁそんな強そうにも見えない。
(・・・行ってみるか)
俺は木々の隙間から出、名継ぎの近くに行こうとする。
「!」
「あ」
名継ぎの子がこちらに気づいて立ち上がる。それと同時に動物たちも逃げてしまった。
(うーん・・なんか悪いことしたかな・・)
と思って何も言えずにいると
「あのーどなたですか?」
「あ・・」
向こうから話しかけてくださいました。
「俺は靱破作と言う。・・まぁ、名使いの人間だ。・・で、そちらは?」
「・・・僕は「化ノ物・物禍」・・」
そういう子ども、化ノ物は案外小さく、まだ小学生の低学年ほどなのではないだろうか。髪の毛も長く、どこか中性的な印象がある。
「あのー・・化ノ物クンはここでいったい何を?」
「・・えっと日課です。いつもここには来てて・・」
「そうか・・」
ここで「君は名継ぎか?」と質問したら警戒されるんだろうなぁ・・。
「お前は名継ぎか?」
「!!!」
後ろから低い声がした。
「え・・あはい。そうですけど・・」
「あ!言うんだ!あっさり!」
俺は化ノ物の素直さに驚きつつ、目の前にいる男を見つめる。
男は髪を短くしておりかなり体格もいい。そして中々強烈な殺気を放っている。これだけで味方ではないのは明白だ。
「お前・・黒砂か!」
「正解だ。」
「なんでここが・・」
「お前を尾行してきたのだ」
「なっ!・・しまった・・」
朝の散歩気分で出てきたため、警戒が普段より薄くなっていた・・。
「まぁ、尾行しなくてもいずれ見つけていたが・・まぁいい。そいつを渡せ」
「いやだ」
「そうだろうな。ならお前を先に・・排除する!!!」
ドウッと言う音とともに男が俺に向かって跳躍する。
体格の割にかなり俊敏だ。
「ふっ!!」
男が繰り出した右ストレートを化ノ物をつかんで躱す。
「ふええ・・。なんです・これぇ・・」
「黒砂っ手聞いたことあるだろ。そいつらがお前を攫おうとしてんの」
「ええええ」
化ノ物クンは今にも泣きそうだ。
「おい泣くな!逃げるぞ!事務所まで戻れば俺の仲間がいる」
「は、はいぃぃ・・」
化ノ物クンと一緒に事務所に向かってきた道を戻る。幸いここはそんなに事務所から離れてはいない。
(化ノ物クンにも協力してほしいが・・。さすがにそれはダメだろう)
名継ぎの能力を借りればこの戦闘を有利に進められるかもしれない。だが化ノ物クンは完全におびえている。これに戦えというのはあまりにひどいだろう。
「おおおっ!!!」
男は木の上を飛び、攻撃を仕掛けてくる。それを俺が化ノ物クンを背負って逃げる、躱すという感じだ。
「くそっ!」
こちらの攻撃手段は俺の刃しかないため、相手の完全なヒット&アウェイには対応できない。
(このままでは事務所にたどり着く前にやられる!」
何とか作を練らないと・・
「おらぁ!!!」
「ういおっ!」
しかし考える暇は与えないというかのように男の攻撃が降り注ぐ。
男のパンチが当たった場所には大きなくぼみができているため、当たればどうなるかは容易に想像できた。
「くそっ!」
やっぱりだめなのか・・。そう思った瞬間体がガクッと重くなった。
(ちく・・)
もうスタミナが限界の様だ。
「しょ・・ん?」
俺はよく考えると、体が重くなったわけではないと気付いた。
俺の背負っているものが重くなっている。
そう思い顔を向けると
「何をやっているのです。足を動かしなさい足を」
怒られました。
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