始破、その冒険

たなぼたさん

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名継ぎ探し

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「ただいま~」
「おっ」
傷さんの声が玄関から聞こえた。
「いやぁ~なかなか強敵だったよ~」
本当にそう思っているのかわからない口ぶりで傷さんは言う。
「傷さんのところはどんな敵だったんですか?」
「うん~。死体を操ってたなぁ」
「!、ちゃんと倒しましたよね?」
「うん~」
「よかったぁ」
どうやら今夜襲ってきた敵はすべて倒せたようだ。
「今日は倒せたけど・・明日もまた来るんじゃないの?」
と包菜が言う。確かにその意見はもっともだ。
「ああ。今回の敵のリーダーは・・。まぁ、俺のとこにいた影使いだと仮定しよう」
おそらくみんなの話を聞いて業はそう思ったのだろう。
「影使いは俺に少し話をして帰った。これで敵のリーダーは消滅だ。体勢の立て直しようがない」
「だから今日はこんなあっさり・・?」
「ああ、だからもし敵が来るとすればもっと連携の取れたやつらが来るだろう」
「・・・あんまり嬉しくねーな」
「じゃあ明日名継ぎをそうそうに見つけて帰るのがベストってことか?」
と瞬。
「ああ、だがもし名継ぎが見つからなかった場合、戦闘は避けられない。・・・あと今回は夜だったが明日は昼襲ってくる可能性もある。」
「ああ、気を付けるさ」
「じゃあ今日はもう遅いし休もうか。二階に各自の部屋はある。重軽と瞬君は・・空き部屋一つしかないんだよなぁ」
「じゃあそこで私寝る。お前そこのソファな」
ビシッ!と重軽さんは瞬に断言する。
「く・・」
瞬は嫌そうだがさすがに逆らえないようだ。
「それじゃあ、お休み~」
傷さんのやけに明るい声を聴き、俺たちは各自の部屋に行った。

**
ここは、黒砂の基地。
その廊下で立ち話をしているのは、銀髪の男と、もう一人、短く刈り上げた髪がやや威圧的な雰囲気を出している強面の男である。
「お前、今回の任務途中で戻ったらしいじゃあないか」
「そうだけどぉ・・何かぁ?」
「何かぁ?じゃねェ!てめぇ・・名継ぎすら見つけられず・・・これじゃあ兵士の浪費じゃあねえか!」
「・・まぁ・・確かにねェ・・。でも今回実質犠牲になった兵は一人だよぉ?」
「そういう問題ではない!」
「はぁ・・分かったよぉ・・。次の任務はキチンとこなす。・・あとそんなに言うならさぁ・・」
「自分が行けってだろう・・?そのつもりさ」
「へぇ・・」
「まぁ・・すぐ終わらせてやる・・。」
「ふぅん・・。大した自信だねェ・・。でもそういうやつって、たいていやられて帰ってくるんだよねぇ」
「はっ!逃げたお前に言われたくないわ」
「確かにそうかもねェ」
「俺は今からボスに許可をもらいに行く。じゃあな」
「うん。じゃあねぇ」
強面の男は廊下を凄いスピードで歩いて行った。
「・・まぁ、彼は戦闘だけなら黒砂の中でもトップクラスだからねェ・・」
「でも、どうなるかはわからないけどね」
そう言って銀髪の男はその場から歩き出した。
**

「ん・・」
朝6時30分。俺、靱破は目を覚ました。
「・・・・ああ、事務所新しくなったんだったな」
俺は見をぼえのないのない部屋にやや困惑しつつ、ベッドから起き上がった。
「ふう・・」
一回に降りて顔を洗い目を覚ます。
「・・・散歩でもするかな」
俺は周りが森と言うこともあり、少し外に出てみたくなった。
「ヨット・・」
玄関のドアを開ける。すると・・・
「おおおお!!!」
新鮮な空気が肺に染み渡る。朝の森のややひんやりとした空気も心地いい。
「いやーたまには散歩に出てみるもんだな」
俺は事務所の周りを歩き出す。
見たことのない花や木、見る物全てが新鮮で楽しい。
で、だ。しばらく歩いたところで俺はそれを目撃する。
「あ・・れは・・?」
人?・・か?
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