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私、帝国領で暴れます!
私、突入します!
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「ふぃ~……。極楽極楽」
あ、どうも。セレスティアさんです。私は今、温泉でカッポーン! してます。お外にある、露天風呂っていうお風呂で一息ついてるところですね。もちろん、仕切りで隠されてますからね! 覗かれる心配は無いですよ。
魔物の軍勢はどうしたんだって? 無視してますけど、それが何か? だって、私には関係ないないんだも~ん。たまたま入った都市が、たまたま魔物の軍勢に襲われ始めただけで……。
……似たような出来事が、直近であった……ような……? いえいえいえいえ、アレはだって、真後ろに居た訳ですし。流石に関係無いですよね。うんうん。
それより今は温泉ですよ。ふぃ~。極楽ですぅ~。
温泉と言えば、天然か人口か、という二種類があるみたいですけど、ぶっちゃけそんな事は関係無いのです。どうでもいいのです。こう言うのは、雰囲気とリラックス出来るかどうかが大切なので!
『『『『『グルァァァァァァ!!!!』』』』』
壁の外側が賑やかしいですね。こう言うのも風情がある、というのでしょうか? まあ、今の私が出ていったところで、あんまり役には経ちそうにないですしね。魔法使うと頭痛が痛い! みたいな状態になりますもん。
まあ、私のところまで来たらブッコロ☆しますけどね。限界突破ってやつです。何故ならこの場には、
「あ、あの……本当に大丈夫でしょうか……」
「うぇ? ああ、はい。だいじょぶですよぉ~」
そう、ミーナスさんがいるのです。仕切りを跨いだ奥側には、弟子もいます。なので、ここまで魔物たちが迫って来たのなら、それはもう無理をしないといけない時間というお話ですよ。
私がある程度回復するまで時間を稼いでくれたら、ちゃーんと全部殲滅してあげます! って約束もしてますし、シルベスターさんたちが頑張ってくれるでしょう。
それまでの間、私たちはゆっくりのほほんと過ごしていれば良いのです。うむ。苦しゅうない!
「……そ、そうですか……。ですが、やはり私は不安になってしまって……」
「んぁ~。んー。ふむふむ。あまり温泉を楽しめてないんですね……? なるほどなるほど」
……ピコピコ動いているお耳が可愛いです。弟子にもあるのかな……?
いえ、そうではなくって。ミーナスさんはやっぱり、人間に捕らえられていてずっと一人だった訳ですから、ちょっとした事でも不安になってしまうのでしょう。今は弟子も近くにおりませんし……。
「はっ! 私はなんと言うことを!」
そうです。生き別れた母子を即(仕切りで)切り離すなど、言語道断だったのです! 人間の所業じゃありません!
「お前ら(ら?)人間じゃねェッ!!!!!(迫真)」と言われても文句を言えないレベルです。
気付いてしまったのなら、正す他ありません! てなワケで、弟子を呼ぶ事にします。
「すぅぅぅぅ。弟ーーー子ーーー!!! こっちへーー!! 来てくださいーー!!!」
「っ!?!!? な、ななな、何をっ!!?」
「え? 弟子を呼んだんですよ……? ミーナスさん、不安なんですよね? 母親として。あっ、大丈夫ですよ。オーナーさんとかは、もちろん許してくれると思うので!」
今は《音届》の魔法も使えませんからね。仕方なく大声を出しました。普通ならマナー違反の行為ですけど、今は状況が状況なので、貸切状態なのです。……なんなら、オーナーさんもいません。
なので、小さな男の子が女風呂に入ろうが、ボインバインの女が男風呂に入ろうが、大した問題では無いのです。ええ。どうせ客なんて来ませんからね。
やっぱり、母子は一緒にいませんとね。弟子はまだまだ子供ですし、女風呂にいてもおかしくは無いでしょう。それこそ、他のお客さんがいたところで、指を指してわーわー言われる程の年齢まではいってませんよね。
だから、問題なし! です。
「……返事ないですね? 弟子もちゃんと温泉に入っているはずですけど……」
「そ、そうですね……? もう上がっちゃったのでは無いでしょうか」
「え? でも、声をかけた時に、バッシャァァンって音、聞こえましたよね……?」
「え、いや、確かに聞こえましたけど……」
おかしいですね。弟子は、決して無視をするような子では無いんですけど。……もしかして、沈んでる……?
可能性……、普通にあるのでは? と言うか、そう考えるのが一番自然なのでは?
「ミーナスさん。弟子の命が危ないです! 突入しますよ!」
「ファッッっ!?!!?」
善は急げ! 命が危ない!
いざ突入!!!
ドガァァァァァン
木で作られている仕切りなど、私が少し魔力を纏えば一撃です! よっしゃい!!! いくらでも穴開けたりますよ!
バシャバシャドカドカと音を立てながら男湯(非常事態により貸し切り)に侵入すると、真ん中の方で泡がぶくぶくしていました! まずいですよ! 弟子が死ぬ!!!
私は、ええ。とてもとても、焦っていたのです。非常に異常に、焦っていたのです。何と言っても、弟子の命の危機ですからね。
ですので、変な魔法をクリエイトしちゃうくらいは、まあ、ご愛嬌です。
「消滅魔法ッッ!!!《温泉消滅》ッッッ!!!!!」
ブジョワァッッッ!!!
お湯は無事、全て消えました。ふう。これで一安し……、弟子が息をしていない!
「ミーナスさんッ! 弟子が死んだ!!!」「!!?!?!!!?」
セレスティアさんは、今までにないほど焦っていた。それはもう、ヤベェくらいに焦っていた。「息していない」を、間違えて「死んだ」と言ってしまうくらいには、焦っていた。
暴走したセレスティアさんが、今まで何をしてきたか。皆様は、覚えておられるだろうか? 直近のもので言うと、アレだ。氷像手前事件だ。そして少し遡ると、う○ちぶりぶりブリガ○ンと、頭のおかしい事を考えてしまっていたりだとか。
まあ要するに、セレスティアさんは暴走すると、何を仕出かすか分からないヤベェ天然女なのである。
今回もまあ、当然、やらかさないはずもなかった。
ちなみにだが、弟子を温泉に沈めたのはセレスティアさん本人である。
良かれと思って発した、あの呼びかけが原因だった。
酷い女である。
════════════════
エール感謝14本目!
ランキング駆け下がるのを見ていると切ないです(n꒪꒳꒪n)ブエッ
あ、どうも。セレスティアさんです。私は今、温泉でカッポーン! してます。お外にある、露天風呂っていうお風呂で一息ついてるところですね。もちろん、仕切りで隠されてますからね! 覗かれる心配は無いですよ。
魔物の軍勢はどうしたんだって? 無視してますけど、それが何か? だって、私には関係ないないんだも~ん。たまたま入った都市が、たまたま魔物の軍勢に襲われ始めただけで……。
……似たような出来事が、直近であった……ような……? いえいえいえいえ、アレはだって、真後ろに居た訳ですし。流石に関係無いですよね。うんうん。
それより今は温泉ですよ。ふぃ~。極楽ですぅ~。
温泉と言えば、天然か人口か、という二種類があるみたいですけど、ぶっちゃけそんな事は関係無いのです。どうでもいいのです。こう言うのは、雰囲気とリラックス出来るかどうかが大切なので!
『『『『『グルァァァァァァ!!!!』』』』』
壁の外側が賑やかしいですね。こう言うのも風情がある、というのでしょうか? まあ、今の私が出ていったところで、あんまり役には経ちそうにないですしね。魔法使うと頭痛が痛い! みたいな状態になりますもん。
まあ、私のところまで来たらブッコロ☆しますけどね。限界突破ってやつです。何故ならこの場には、
「あ、あの……本当に大丈夫でしょうか……」
「うぇ? ああ、はい。だいじょぶですよぉ~」
そう、ミーナスさんがいるのです。仕切りを跨いだ奥側には、弟子もいます。なので、ここまで魔物たちが迫って来たのなら、それはもう無理をしないといけない時間というお話ですよ。
私がある程度回復するまで時間を稼いでくれたら、ちゃーんと全部殲滅してあげます! って約束もしてますし、シルベスターさんたちが頑張ってくれるでしょう。
それまでの間、私たちはゆっくりのほほんと過ごしていれば良いのです。うむ。苦しゅうない!
「……そ、そうですか……。ですが、やはり私は不安になってしまって……」
「んぁ~。んー。ふむふむ。あまり温泉を楽しめてないんですね……? なるほどなるほど」
……ピコピコ動いているお耳が可愛いです。弟子にもあるのかな……?
いえ、そうではなくって。ミーナスさんはやっぱり、人間に捕らえられていてずっと一人だった訳ですから、ちょっとした事でも不安になってしまうのでしょう。今は弟子も近くにおりませんし……。
「はっ! 私はなんと言うことを!」
そうです。生き別れた母子を即(仕切りで)切り離すなど、言語道断だったのです! 人間の所業じゃありません!
「お前ら(ら?)人間じゃねェッ!!!!!(迫真)」と言われても文句を言えないレベルです。
気付いてしまったのなら、正す他ありません! てなワケで、弟子を呼ぶ事にします。
「すぅぅぅぅ。弟ーーー子ーーー!!! こっちへーー!! 来てくださいーー!!!」
「っ!?!!? な、ななな、何をっ!!?」
「え? 弟子を呼んだんですよ……? ミーナスさん、不安なんですよね? 母親として。あっ、大丈夫ですよ。オーナーさんとかは、もちろん許してくれると思うので!」
今は《音届》の魔法も使えませんからね。仕方なく大声を出しました。普通ならマナー違反の行為ですけど、今は状況が状況なので、貸切状態なのです。……なんなら、オーナーさんもいません。
なので、小さな男の子が女風呂に入ろうが、ボインバインの女が男風呂に入ろうが、大した問題では無いのです。ええ。どうせ客なんて来ませんからね。
やっぱり、母子は一緒にいませんとね。弟子はまだまだ子供ですし、女風呂にいてもおかしくは無いでしょう。それこそ、他のお客さんがいたところで、指を指してわーわー言われる程の年齢まではいってませんよね。
だから、問題なし! です。
「……返事ないですね? 弟子もちゃんと温泉に入っているはずですけど……」
「そ、そうですね……? もう上がっちゃったのでは無いでしょうか」
「え? でも、声をかけた時に、バッシャァァンって音、聞こえましたよね……?」
「え、いや、確かに聞こえましたけど……」
おかしいですね。弟子は、決して無視をするような子では無いんですけど。……もしかして、沈んでる……?
可能性……、普通にあるのでは? と言うか、そう考えるのが一番自然なのでは?
「ミーナスさん。弟子の命が危ないです! 突入しますよ!」
「ファッッっ!?!!?」
善は急げ! 命が危ない!
いざ突入!!!
ドガァァァァァン
木で作られている仕切りなど、私が少し魔力を纏えば一撃です! よっしゃい!!! いくらでも穴開けたりますよ!
バシャバシャドカドカと音を立てながら男湯(非常事態により貸し切り)に侵入すると、真ん中の方で泡がぶくぶくしていました! まずいですよ! 弟子が死ぬ!!!
私は、ええ。とてもとても、焦っていたのです。非常に異常に、焦っていたのです。何と言っても、弟子の命の危機ですからね。
ですので、変な魔法をクリエイトしちゃうくらいは、まあ、ご愛嬌です。
「消滅魔法ッッ!!!《温泉消滅》ッッッ!!!!!」
ブジョワァッッッ!!!
お湯は無事、全て消えました。ふう。これで一安し……、弟子が息をしていない!
「ミーナスさんッ! 弟子が死んだ!!!」「!!?!?!!!?」
セレスティアさんは、今までにないほど焦っていた。それはもう、ヤベェくらいに焦っていた。「息していない」を、間違えて「死んだ」と言ってしまうくらいには、焦っていた。
暴走したセレスティアさんが、今まで何をしてきたか。皆様は、覚えておられるだろうか? 直近のもので言うと、アレだ。氷像手前事件だ。そして少し遡ると、う○ちぶりぶりブリガ○ンと、頭のおかしい事を考えてしまっていたりだとか。
まあ要するに、セレスティアさんは暴走すると、何を仕出かすか分からないヤベェ天然女なのである。
今回もまあ、当然、やらかさないはずもなかった。
ちなみにだが、弟子を温泉に沈めたのはセレスティアさん本人である。
良かれと思って発した、あの呼びかけが原因だった。
酷い女である。
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エール感謝14本目!
ランキング駆け下がるのを見ていると切ないです(n꒪꒳꒪n)ブエッ
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