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私、帝国領で暴れます!
私、消します。
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長らくお待たせしました! ┏○┓
今日からまた更新頑張っていきます。
※ここのお話は、描き方がよく分からなくなっていて、かなり崩れているかもしれません。
════════════════
白金色の魔力が街全体を満たした。
重い音で空気を震撼させながら、セレスティアは全身に輝かんばかりの魔力を纏う。口元を拭いながら空になった瓶を放り捨てれば、パリンと割れる音が響く前に、上空へと上がっていた。
セレスティアが捉えた反応は、たったの一つだけである。しかしそのたったの一つからは、凄まじく禍々しい反応を感じ取っていた。
「うぇ……。ホント不味いです……。でもこれで……、弟子を助ける!」
私が感じ取った反応は、小さな人形をしています。場所は、先程まで私達がいたオークション会場。その客席です。それは、魔力を纏った今ですら、気配を捕捉するだけで身の毛もよだつような不快さを放っています。心の内から、「逃げろ」「戦うな」と言う囁き声が聴こえてくるほどに。
その正体を端的に言い表すならば、混沌。美も秩序も正解もなく、全てが混ざっているかのような。
何にしても、取り除かなければならない害悪である事には変わりない。だから私は、それを排除しに行く。何となく、逃げても追ってくるような気がしているから。
「待っていてね。弟子。師匠がすぐに助けに行きますから」
そんな呟きを残して、街の上空まで私は飛んだ。
そして、街を空から見下ろして、私は愕然とさせられた。なぜならそこには、動いている人など一人もなく、オークション会場を中心として、ドロドロとした黒い液体が街中を侵食しつつあったから。
幸いにもその周りに人の反応は無いですが、侵食スピードを見る限り、残り数分立たずして人が呑まれるようになるでしょう。
そうなれば、弟子もミーナスさんも一緒に闇の中です。何としても、食い止めなければならない。根源は、まず間違いなくアレでしょう。さっさと消滅させないと。
「『加重』『聖聖』《浄化の聖光》」
一つだけ作られた繭のようなものに、私の放った極大の光が直撃したのに……、黒の液体で出来た塊の表面を削りながらも、消滅させるには至らなかった。でも、ぶつかって飛び散った光の残滓が、街への侵食を続けている周りの液体を少しだけ消した。
……魔力、すごく込めたはずなのに。
確かに黒い繭からは、莫大な魔力を感じています。でも、これで半分くらいは削れると思っていました。それが、表面を焦がす程度。愕然としてしまう。
「……繭が無理なら、まずは侵食を押えます!」
このままでは弟子が呑まれてしまうし、消滅がダメならまずは対処です。
今度は液体へ向けて、同じ魔法を連続で放つ。
「むぅ……。量が多い……」
見た目自体は足首までは浸からないだろう、という程度しか満たしていないのに、消滅させた傍から湧き出てきます。
やってもやってもキリが無い。このままだと、本当に、弟子が呑み込まれてしまう……。最悪は弟子たちだけを避難させますけど……、死んでいった彼らに約束してしまったし……。出来るなら、見捨てたくはない。私にも、プライドというものがあるのですから……!
……こうなれば、致し方なし、です。
「《聖天・恵みの雨》」
街を覆った白金の結界から、雨が降る。それは、恵みの雨。心を癒し、傷を再生する、結界内限定の大技。もちろん聖属性だって付与されていますから、黒い液体にも効くはずです。
「んぎゅぅぅ……」
ただ、タイミングさえ合えば即死すら回避出来る、と言えるくらいにはてんこ盛りだから、魔力の消費量も莫大なのです。
そのせいで、9割残っている状態から一気に4割ドカンです。
私は魔力が多いから、一度に4割も減ると気持ち悪くなるんですよ……。
でも頑張った甲斐あって、黒い液体は見る見る内に少なくなっています。既に呑み込まれてしまった部分には家屋など残っていませんが、これで何とか、更なる被害は抑えられるはずです。
もしかしたら元々気力の強い人なんかは、この回復で起き出してくれるかもしれない。そうなれば、街の外へと避難出来る人が増えて、死んでしまう人が出る可能性が減ります。だから私は頑張りますよ!
魔力量、残り半分です……!
「っ! なんッで! 増えるんですか!」
ふざけんな! この雨の魔力消費量はバカにならないんですよ! これ以上増えてくるなよ!
「もぉぉぉぉぉ!!!!! 『極大』『聖聖』『超強化』『極化』《全部注ぐから消えろ》ッッッ!!!!!」
ゴウゴウと唸りをあげながら吹き上げて来る風は、私が使っていた魔法を全て解いて、上空数百メールからの自由落下をしている結果だ。
こんな魔法使ったことないのにッ!!!
集光の結晶を即席で作ったら、こうなったんだ。と言うか、こうでもしないと黒の液体が消えそうになかった。だから無茶した。
私が放った白き太陽は、私の事など追い抜いて、既に黒を蹴散らしている。
「おぇ……。死ぬ……」
魔力が4割消し飛ぶのと、5割消し飛ぶのでは雲泥の差。前者が目眩や吐き気だけだとするなら、後者はそこに、頭がかち割れそうな程の頭痛が加わる。吐き気だって、乗り物酔いしたとかいうレベルではなく、脳ミソを直接ぐちゃぐちゃに振り回した、とかいうレベル。
端的に言って、頭がおかしい。
「……ぉぇ。まっずぃ……」
転がっていたポーションは、3瓶。後、1瓶だ。
「……ぐっぅぅぅ! やっと……、消えたけど……ッ!」
それでもやはり、真ん中の繭だけは平気な顔をして生き延びている。半分くらいは消し飛んでいるけど、それも回復されつつあった。
ふざけんなよぉぉぉぉ!!!!!
今日からまた更新頑張っていきます。
※ここのお話は、描き方がよく分からなくなっていて、かなり崩れているかもしれません。
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白金色の魔力が街全体を満たした。
重い音で空気を震撼させながら、セレスティアは全身に輝かんばかりの魔力を纏う。口元を拭いながら空になった瓶を放り捨てれば、パリンと割れる音が響く前に、上空へと上がっていた。
セレスティアが捉えた反応は、たったの一つだけである。しかしそのたったの一つからは、凄まじく禍々しい反応を感じ取っていた。
「うぇ……。ホント不味いです……。でもこれで……、弟子を助ける!」
私が感じ取った反応は、小さな人形をしています。場所は、先程まで私達がいたオークション会場。その客席です。それは、魔力を纏った今ですら、気配を捕捉するだけで身の毛もよだつような不快さを放っています。心の内から、「逃げろ」「戦うな」と言う囁き声が聴こえてくるほどに。
その正体を端的に言い表すならば、混沌。美も秩序も正解もなく、全てが混ざっているかのような。
何にしても、取り除かなければならない害悪である事には変わりない。だから私は、それを排除しに行く。何となく、逃げても追ってくるような気がしているから。
「待っていてね。弟子。師匠がすぐに助けに行きますから」
そんな呟きを残して、街の上空まで私は飛んだ。
そして、街を空から見下ろして、私は愕然とさせられた。なぜならそこには、動いている人など一人もなく、オークション会場を中心として、ドロドロとした黒い液体が街中を侵食しつつあったから。
幸いにもその周りに人の反応は無いですが、侵食スピードを見る限り、残り数分立たずして人が呑まれるようになるでしょう。
そうなれば、弟子もミーナスさんも一緒に闇の中です。何としても、食い止めなければならない。根源は、まず間違いなくアレでしょう。さっさと消滅させないと。
「『加重』『聖聖』《浄化の聖光》」
一つだけ作られた繭のようなものに、私の放った極大の光が直撃したのに……、黒の液体で出来た塊の表面を削りながらも、消滅させるには至らなかった。でも、ぶつかって飛び散った光の残滓が、街への侵食を続けている周りの液体を少しだけ消した。
……魔力、すごく込めたはずなのに。
確かに黒い繭からは、莫大な魔力を感じています。でも、これで半分くらいは削れると思っていました。それが、表面を焦がす程度。愕然としてしまう。
「……繭が無理なら、まずは侵食を押えます!」
このままでは弟子が呑まれてしまうし、消滅がダメならまずは対処です。
今度は液体へ向けて、同じ魔法を連続で放つ。
「むぅ……。量が多い……」
見た目自体は足首までは浸からないだろう、という程度しか満たしていないのに、消滅させた傍から湧き出てきます。
やってもやってもキリが無い。このままだと、本当に、弟子が呑み込まれてしまう……。最悪は弟子たちだけを避難させますけど……、死んでいった彼らに約束してしまったし……。出来るなら、見捨てたくはない。私にも、プライドというものがあるのですから……!
……こうなれば、致し方なし、です。
「《聖天・恵みの雨》」
街を覆った白金の結界から、雨が降る。それは、恵みの雨。心を癒し、傷を再生する、結界内限定の大技。もちろん聖属性だって付与されていますから、黒い液体にも効くはずです。
「んぎゅぅぅ……」
ただ、タイミングさえ合えば即死すら回避出来る、と言えるくらいにはてんこ盛りだから、魔力の消費量も莫大なのです。
そのせいで、9割残っている状態から一気に4割ドカンです。
私は魔力が多いから、一度に4割も減ると気持ち悪くなるんですよ……。
でも頑張った甲斐あって、黒い液体は見る見る内に少なくなっています。既に呑み込まれてしまった部分には家屋など残っていませんが、これで何とか、更なる被害は抑えられるはずです。
もしかしたら元々気力の強い人なんかは、この回復で起き出してくれるかもしれない。そうなれば、街の外へと避難出来る人が増えて、死んでしまう人が出る可能性が減ります。だから私は頑張りますよ!
魔力量、残り半分です……!
「っ! なんッで! 増えるんですか!」
ふざけんな! この雨の魔力消費量はバカにならないんですよ! これ以上増えてくるなよ!
「もぉぉぉぉぉ!!!!! 『極大』『聖聖』『超強化』『極化』《全部注ぐから消えろ》ッッッ!!!!!」
ゴウゴウと唸りをあげながら吹き上げて来る風は、私が使っていた魔法を全て解いて、上空数百メールからの自由落下をしている結果だ。
こんな魔法使ったことないのにッ!!!
集光の結晶を即席で作ったら、こうなったんだ。と言うか、こうでもしないと黒の液体が消えそうになかった。だから無茶した。
私が放った白き太陽は、私の事など追い抜いて、既に黒を蹴散らしている。
「おぇ……。死ぬ……」
魔力が4割消し飛ぶのと、5割消し飛ぶのでは雲泥の差。前者が目眩や吐き気だけだとするなら、後者はそこに、頭がかち割れそうな程の頭痛が加わる。吐き気だって、乗り物酔いしたとかいうレベルではなく、脳ミソを直接ぐちゃぐちゃに振り回した、とかいうレベル。
端的に言って、頭がおかしい。
「……ぉぇ。まっずぃ……」
転がっていたポーションは、3瓶。後、1瓶だ。
「……ぐっぅぅぅ! やっと……、消えたけど……ッ!」
それでもやはり、真ん中の繭だけは平気な顔をして生き延びている。半分くらいは消し飛んでいるけど、それも回復されつつあった。
ふざけんなよぉぉぉぉ!!!!!
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