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「おい。エクレア少年。」
ハーデース主催のお茶会に招かれたシュー。
「なんですか?」
おいしい冥界の紅茶とエクレアを頂いていた。もちろんハーデースの手作りである。
「その剣は、いつからエクレアを食べるようになったんだ?」
剣がエクレアを食べている奇妙な新感覚である。
「冥界の神である、あなたの血を吸って、眠っていた神の血を司る天使のエクレア大好きのエクレアさんが長い眠りから目覚めたんですよ。」
ただの剣が天使エクレアの血を吸いブラッディソード・エクレアになった。
「なんと!? 呪われていたのか!?」
剣がエクレアを食べる・・・まさに呪いだ。
「誰が呪われてるのよ!?」
我慢できずにエクレアが声をあげる。
「うわあ!? 剣がしゃべった!? やっぱり呪いだ!? 怖いよ!?」
ハーデースはブラッディソード・エクレアを怖がった。
「冥王が怖がってどうするんですか?」
シューはハーデースに呆れた。
「じょ、冗談だ。冥王に怖いものなどある訳がない。」
平静を装うハーデース。
「本当に冗談なの?」
再びエクレアが声をあげる。
「ギャア!? 呪われたくないよ!? 助けて!? ペルセポネー!?」
このハーデース、魚釣りもすれば、お菓子も作り、呪いも怖がる、冥王らしかくない人間味のある冥王であった。
「こんなのが冥王か。冥王をやめてエクレア屋でもすればいいのに。」
ハーデースを残念がるエクレア。
「ペルセポネーさんは大丈夫なんですか?」
ハーデースの妻ペルセポネーは、アダイブ・シエルに血を吸われ血液不足で倒れたままであった。
「そのことでお願いがあって、エクレア少年を招いたんだ。」
ハーデースは最愛の妻、ペルセポネーのことになると真顔になる。
「お願い?」
「ペルセポネーは模造品に血を吸われ、体の血液が足りないんだ。このままでは血液不足で死んでしまうかもしれない。」
ペルセポネーは生死の境を彷徨っていた。
「そこで頼みだが、もし、その剣で血を吸うことの逆、血を逆流して分け与えることができるなら、ペルセポネーに輸血してもらえないか?」
ハーデースの願いは妻ペルセポネーを救うことだった。
「どうしますか? エクレアさん。」
シューには冥界エクレアを口いっぱいに頬張って食べているエクレアの姿が見えている。
「ん? 何か言った?」
「聞いてなかったんですか!?」
「いや~なかなか冥界エクレアが美味しくて・・・つい。」
「もう・・・エクレアさんったら・・・。」
笑って誤魔化す食いしん坊のエクレアだった。
「まるで腹話術だ!? 本当に剣と話している!?」
不気味がるハーデースには、シューが剣と話しているようにしか見えない。
「どうなんですか? エクレアさん。血の輸血ってできるんですか?」
「嫌だ。せっかく意識を保てるまでに回復したのに血液量が減ったら・・・エクレアが食べれなくなるじゃないか!?」
「そこですか・・・。エクレアさんには困ったものだ。」
あくまでもエクレアさんは自分の欲望に正直です。
「おまえは私が消えても平気なのか?」
「え?」
不意にエクレアが少し寂しそうな顔でシューを見つめる。
「そ、それは・・・。」
答えに詰まるシュー。
「ペルセポネーに輸血してくれたら、ジャンボ冥界エクレアをあげよう。」
その時、ハーデースがブラッディソードの機嫌を取るために言ってみた。
「します! 輸血でも、献血でもします! 血は大量にあるわ! ジャンボ冥界エクレア食べたい!」
目を輝かし口から涎の垂れているエクレアがジャンボ冥界エクレアの誘惑に負けた。
「エクレアさん・・・はあ・・・。」
昔からだが破天荒なエクレアに、昔も成長した今もシューはついていけなかった。
「シュー、ペルセポネーに剣を刺せ。」
ベットで血の循環が悪くて青ざめた顔のペルセポネーが寝ている。
「エクレアさん、本当に大丈夫なんですか?」
「献血の針を刺すようなものだ。」
一応、シューはエクレアの言うことを疑いながらも信じてみた。
「ハーデースさん、ペルセポネーさんに輸血するためには剣をペルセポネーさんに突き刺す必要があるとエクレアさんが言っていますが、いいですか?」
「それで妻を助けられるなら。」
ハーデースも渋々だが了承するが納得がいかない。
「もしペルセポネーに何かあったら、確実に消すからな。」
「はいはい。」
シューはハーデースもエクレアのように自分勝手な性格だと話を流した。
「エクレアさん、信じてますよ。」
「任せとけ! エクレアのためだ!」
「でやあああ!」
シューはペルセポネーにブラッディソード・エクレアを突き刺した。
「剣の色が赤から薄れていく!?」
剣から血が抜けていくのが肉眼で分かる。
「おお!? ペルセポネーの顔の色が変わっていく!?」
血はペルセポネーに輸血され、顔の表情が血の循環と共に赤みを帯びてきた。シューは剣をペルセポネーから抜いた。
「あ・・・あなた・・・。」
「おお! ペルセポネー!」
瀕死の状態だったペルセポネーはエクレアに輸血してもらい目を覚ました。ハーデースはペルセポネーの手を強く握り優しく微笑んで喜んだ。
「やりましたよ! エクレアさん!」
「・・・。」
シューはブラッディソード・エクレアに話しかけるが返事がない。
「まさか!? エクレアさん!? エクレアさんてば!?」
「・・・。」
血を輸血して剣から血が減ったためにエクレアの意識は保てなかった。
「そ、そんな!? エクレアさん!? いっぱい話したいことがあるのに!? 10年ぶりに話せたのに!?」
シューはブラッディソードの中にいるであろうエクレアに語りかける。
「・・・あんまりだよ。僕がどれほどエクレアさんに会いたかったか・・・。あの時のことを謝りたかったのに・・・。こんなに簡単に消えちゃうなんて・・・。」
輸血をすることでペルセポネーの命を助けることはできた。しかし、シューには代償が大きすぎ、失望感から心に穴が開いたようだった。
「これじゃあ・・・お礼のジャンボ冥界エクレアも食べれなませんよ。」
「エクレアどこ!? ジャンボ冥界エクレア食わせろ!?」
「ギャア!? エクレアさん!?」
一瞬だが、エクレアさんは輸血のお礼のジャンボ冥界エクレアに引き寄せられて戻って来た。さすがエクレアを食べたさに天界から堕ちただけのことある。
「シュー、いい男になったな。」
エクレアは約10年ぶりに再会したシューに対しての言葉をかける。
「エクレアさん。」
エクレアの言葉に感傷的になるシュー。
「私は自分の取った行動に後悔はしていない。だって、シュー、おまえを守れたんだからな。」
エクレアはシューを包み込むように優しく微笑む。
「ぼ、僕! もっと強くなって! もっと血を集めて! 必ずエクレアさんを甦らせます!」
シューはエクレアに熱い決意を語る。
「さようなら。」
しかし、エクレアさんは血液不足で瞬時に剣の中に手を振りながら消えていった。
「え? ま、待て! 待ってよ!」
シューは手を伸ばすがエクレアには届かない。
「なんなんだ!? ・・・相変わらずだな、エクレアさんは。」
エクレアに振り回されているシューだが、どこか嬉しくて、どこか懐かしくて、シューは自覚はないが自然に涙をこぼしながら笑っていた。
「エクレア少年、ありがとう。」
そこに献血や輸血の大切さを実感したハーデースはシューに妻を助けてもらった感謝を述べる。
「困っている人がいたら助ける。修道士として当然のことをしたまでです。おかげで会いたかった人にも会えましたしね。」
どこかシューの顔は晴れ晴れしていた。
「そうか。良かったな。」
「はい。」
しかし、直ぐにシューの顔が曇る出来事が言い渡される。
「だが、ゆっくりしている時間はない。」
「え?」
「アダイブ・シエルが魔物の大軍を率いて、おまえの街に向かっている。」
「なんですって!?」
再びアダイブ・シエルが動き出していた。
「血の雨を降らせてやる!」
アダイブ・シエルが数千の魔物たちを引き連れて、シューの暮らすスイーツ街を目指していた。
つづく
ハーデース主催のお茶会に招かれたシュー。
「なんですか?」
おいしい冥界の紅茶とエクレアを頂いていた。もちろんハーデースの手作りである。
「その剣は、いつからエクレアを食べるようになったんだ?」
剣がエクレアを食べている奇妙な新感覚である。
「冥界の神である、あなたの血を吸って、眠っていた神の血を司る天使のエクレア大好きのエクレアさんが長い眠りから目覚めたんですよ。」
ただの剣が天使エクレアの血を吸いブラッディソード・エクレアになった。
「なんと!? 呪われていたのか!?」
剣がエクレアを食べる・・・まさに呪いだ。
「誰が呪われてるのよ!?」
我慢できずにエクレアが声をあげる。
「うわあ!? 剣がしゃべった!? やっぱり呪いだ!? 怖いよ!?」
ハーデースはブラッディソード・エクレアを怖がった。
「冥王が怖がってどうするんですか?」
シューはハーデースに呆れた。
「じょ、冗談だ。冥王に怖いものなどある訳がない。」
平静を装うハーデース。
「本当に冗談なの?」
再びエクレアが声をあげる。
「ギャア!? 呪われたくないよ!? 助けて!? ペルセポネー!?」
このハーデース、魚釣りもすれば、お菓子も作り、呪いも怖がる、冥王らしかくない人間味のある冥王であった。
「こんなのが冥王か。冥王をやめてエクレア屋でもすればいいのに。」
ハーデースを残念がるエクレア。
「ペルセポネーさんは大丈夫なんですか?」
ハーデースの妻ペルセポネーは、アダイブ・シエルに血を吸われ血液不足で倒れたままであった。
「そのことでお願いがあって、エクレア少年を招いたんだ。」
ハーデースは最愛の妻、ペルセポネーのことになると真顔になる。
「お願い?」
「ペルセポネーは模造品に血を吸われ、体の血液が足りないんだ。このままでは血液不足で死んでしまうかもしれない。」
ペルセポネーは生死の境を彷徨っていた。
「そこで頼みだが、もし、その剣で血を吸うことの逆、血を逆流して分け与えることができるなら、ペルセポネーに輸血してもらえないか?」
ハーデースの願いは妻ペルセポネーを救うことだった。
「どうしますか? エクレアさん。」
シューには冥界エクレアを口いっぱいに頬張って食べているエクレアの姿が見えている。
「ん? 何か言った?」
「聞いてなかったんですか!?」
「いや~なかなか冥界エクレアが美味しくて・・・つい。」
「もう・・・エクレアさんったら・・・。」
笑って誤魔化す食いしん坊のエクレアだった。
「まるで腹話術だ!? 本当に剣と話している!?」
不気味がるハーデースには、シューが剣と話しているようにしか見えない。
「どうなんですか? エクレアさん。血の輸血ってできるんですか?」
「嫌だ。せっかく意識を保てるまでに回復したのに血液量が減ったら・・・エクレアが食べれなくなるじゃないか!?」
「そこですか・・・。エクレアさんには困ったものだ。」
あくまでもエクレアさんは自分の欲望に正直です。
「おまえは私が消えても平気なのか?」
「え?」
不意にエクレアが少し寂しそうな顔でシューを見つめる。
「そ、それは・・・。」
答えに詰まるシュー。
「ペルセポネーに輸血してくれたら、ジャンボ冥界エクレアをあげよう。」
その時、ハーデースがブラッディソードの機嫌を取るために言ってみた。
「します! 輸血でも、献血でもします! 血は大量にあるわ! ジャンボ冥界エクレア食べたい!」
目を輝かし口から涎の垂れているエクレアがジャンボ冥界エクレアの誘惑に負けた。
「エクレアさん・・・はあ・・・。」
昔からだが破天荒なエクレアに、昔も成長した今もシューはついていけなかった。
「シュー、ペルセポネーに剣を刺せ。」
ベットで血の循環が悪くて青ざめた顔のペルセポネーが寝ている。
「エクレアさん、本当に大丈夫なんですか?」
「献血の針を刺すようなものだ。」
一応、シューはエクレアの言うことを疑いながらも信じてみた。
「ハーデースさん、ペルセポネーさんに輸血するためには剣をペルセポネーさんに突き刺す必要があるとエクレアさんが言っていますが、いいですか?」
「それで妻を助けられるなら。」
ハーデースも渋々だが了承するが納得がいかない。
「もしペルセポネーに何かあったら、確実に消すからな。」
「はいはい。」
シューはハーデースもエクレアのように自分勝手な性格だと話を流した。
「エクレアさん、信じてますよ。」
「任せとけ! エクレアのためだ!」
「でやあああ!」
シューはペルセポネーにブラッディソード・エクレアを突き刺した。
「剣の色が赤から薄れていく!?」
剣から血が抜けていくのが肉眼で分かる。
「おお!? ペルセポネーの顔の色が変わっていく!?」
血はペルセポネーに輸血され、顔の表情が血の循環と共に赤みを帯びてきた。シューは剣をペルセポネーから抜いた。
「あ・・・あなた・・・。」
「おお! ペルセポネー!」
瀕死の状態だったペルセポネーはエクレアに輸血してもらい目を覚ました。ハーデースはペルセポネーの手を強く握り優しく微笑んで喜んだ。
「やりましたよ! エクレアさん!」
「・・・。」
シューはブラッディソード・エクレアに話しかけるが返事がない。
「まさか!? エクレアさん!? エクレアさんてば!?」
「・・・。」
血を輸血して剣から血が減ったためにエクレアの意識は保てなかった。
「そ、そんな!? エクレアさん!? いっぱい話したいことがあるのに!? 10年ぶりに話せたのに!?」
シューはブラッディソードの中にいるであろうエクレアに語りかける。
「・・・あんまりだよ。僕がどれほどエクレアさんに会いたかったか・・・。あの時のことを謝りたかったのに・・・。こんなに簡単に消えちゃうなんて・・・。」
輸血をすることでペルセポネーの命を助けることはできた。しかし、シューには代償が大きすぎ、失望感から心に穴が開いたようだった。
「これじゃあ・・・お礼のジャンボ冥界エクレアも食べれなませんよ。」
「エクレアどこ!? ジャンボ冥界エクレア食わせろ!?」
「ギャア!? エクレアさん!?」
一瞬だが、エクレアさんは輸血のお礼のジャンボ冥界エクレアに引き寄せられて戻って来た。さすがエクレアを食べたさに天界から堕ちただけのことある。
「シュー、いい男になったな。」
エクレアは約10年ぶりに再会したシューに対しての言葉をかける。
「エクレアさん。」
エクレアの言葉に感傷的になるシュー。
「私は自分の取った行動に後悔はしていない。だって、シュー、おまえを守れたんだからな。」
エクレアはシューを包み込むように優しく微笑む。
「ぼ、僕! もっと強くなって! もっと血を集めて! 必ずエクレアさんを甦らせます!」
シューはエクレアに熱い決意を語る。
「さようなら。」
しかし、エクレアさんは血液不足で瞬時に剣の中に手を振りながら消えていった。
「え? ま、待て! 待ってよ!」
シューは手を伸ばすがエクレアには届かない。
「なんなんだ!? ・・・相変わらずだな、エクレアさんは。」
エクレアに振り回されているシューだが、どこか嬉しくて、どこか懐かしくて、シューは自覚はないが自然に涙をこぼしながら笑っていた。
「エクレア少年、ありがとう。」
そこに献血や輸血の大切さを実感したハーデースはシューに妻を助けてもらった感謝を述べる。
「困っている人がいたら助ける。修道士として当然のことをしたまでです。おかげで会いたかった人にも会えましたしね。」
どこかシューの顔は晴れ晴れしていた。
「そうか。良かったな。」
「はい。」
しかし、直ぐにシューの顔が曇る出来事が言い渡される。
「だが、ゆっくりしている時間はない。」
「え?」
「アダイブ・シエルが魔物の大軍を率いて、おまえの街に向かっている。」
「なんですって!?」
再びアダイブ・シエルが動き出していた。
「血の雨を降らせてやる!」
アダイブ・シエルが数千の魔物たちを引き連れて、シューの暮らすスイーツ街を目指していた。
つづく
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