茶店の歌姫 3 

渋谷かな

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エヘッ! 8

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「やって来ました! 魔女の国!」
 おみっちゃんは魔女の国にいる。
「いらっしゃいませ! お茶とお団子はいかがですか? 美味しい! 美味しい! お茶とお団子ですよ!」
 茶店の看板娘としてアルバイトに勤しむおみっちゃん。
「働け! おみっちゃん!」
 アルバイトをこき使う女将さん。
「私の名前はおみっちゃん! 夢は江戸で歌姫になることです! エヘッ!」
 いつも明るく笑顔で元気に前向きなエヘ幽霊のハートフル物語である。

「じゃあね。おみっちゃん。マレフィセント先輩と猫の国を攻めて来るわ。」
 魔界は群雄割拠の時代であった。
「行ってらっしゃい! バイバイ! エヘッ!」
 可愛くお見送りをするエヘ幽霊。
「どうせ典韋、許著、夏侯惇は私に助けを求めてくるわ。だって私が主役だもん。エヘッ!」
 お馴染みの展開になれたエヘ幽霊。追伸。きょちょのちょは変換できなかった。
「おみっちゃん。独り言を言ってるとボケるよ。」
 女将さんはおみっちゃんの若年性認知症を心配する。
「いいえ。私は既にボケているから大丈夫ですよ。エヘッ!」
 自分がボケていると知っているエヘ幽霊。
「聞いた私がバカだった。」
 後悔する女将さん。
「さあ、さっさと作戦会議を始めるよ。」
「は~い。エヘッ!」
 おみっちゃんたちは作戦会議を始める。
「やはり、ここで物語を大きく動かすためには、おみっちゃんを魔王にしてしまおう。」
 女将さん大好きなスプライズ。
「そのために私はどうすればいいんですか?」
 協力的なおみっちゃん。
「あんたが極度の音痴でデスボイスということを知ることだね。夢である歌姫になれないと知って絶望するんだ。悲しみに呑み込まれるんだよ。」
 全国なことをサラッと言う女将さん。
「ああ・・・・・・やっぱり夢は夢でしかないんですね。悲しい。」
 落ち込むおみっちゃん。
「しかし魔王になってデスボイスで魔界の全ての国を滅ぼしやることが無くなったら、邪念が無くなった魔王おみっちゃんになるんだ。そこからおみっちゃんは魔王の力を手にしつつ江戸で歌姫を目指す旅に出るんだよ。」
 優しい女将さんは先の展開も考えてくれる。
「例えると悪いことをして刑務所に入っても罪を償って出社したら、また夢を追いかけても良いということですね。エヘッ!」
 立ち直りの早いエヘ幽霊。
「でも人が悪魔に心を売り渡す時って、夢が破れた時とか、自分が汚れたと思った時だろうね。人間て終わる時は早いからね。残るのは人間の姿をしたゴミでしかない。」
 好きでゴミになったのではない? いいえ。好きでゴミになるような人生やお友達を選んだのが間違いの始まりである。
「ゴソゴソ。」
 おみっちゃんが何かを縫っている。
「おみっちゃん。あんた何をしているんだい?」
 女将さんは尋ねてみた。
「はい。魔王になった時のために女魔王用の衣装を作っています。エヘッ!」
 準備がぬかりないエヘ幽霊。
「私は立派な看板娘を持って幸せだよ・・・・・・。」
 呆れる女将さん。
「そうですよ! 女将さんは幸せ者です! エヘッ!」
 細かいことは気にしないエヘ幽霊。

「どうして、この魔界編は三国志ベースから道を逸れたんだろうね?」
 女将さんの素朴な疑問。
「それは私が可愛いからです! エヘッ!」
 細かいことは気にしないエヘ幽霊。
「そうだな。原因はおまえだよ。おまえの個性が強すぎたんだよ。」
 女将さんは諸悪の根源を突き当てる。
「褒められちゃった。エヘッ!」
 また細かいことは気にしないエヘ幽霊。
「まず魔王が勇者に倒されて魔界が魔王不在で混沌としている設定はいい。次に魔女の国なのでメグ、サリー、アッコの魔女見習いの魔女っ子と出会い義兄弟の誓いを交わす茶店の誓いも良い。」
 ここまでは順調。
「ここから義勇軍を募って魔界の統一に乗り出すのもいい。しかし、この辺から何かがおかしい。なんだ? 戦闘がお馴染みの展開だからいけないのか? 洛陽の董卓みたいな感じでスライム国のスライム・ドラゴンで国と武将は問題がない。そう考えると物語は進んでいるのか?」
 納得できていないのは女将さんだけ。
「女将さんが神経質なんですよ。所詮、物語なんかこんなものですよ。順調じゃないですか。エヘッ!」
 細かいことは気にしないエヘ幽霊の方が作家には向いているのかもしれない。
「そろそろ我が魔女軍とドラゴン軍の直接対決で盛り上がるんじゃないですかね?」
 おみっちゃんは魔女軍。
「なんで我がなんだ? あんたは居候の茶店の看板娘だろうが。」
 女将さんはおみっちゃんの暴走を止めたい。
「そうでした。エヘッ!」
 笑っていれば許されると思っているエヘ幽霊。
「ここは文字だけの世界だし、戦闘モノに限界があるんですかね?」
 おみっちゃんの素朴な疑問。
「じゃあ定番の刑事モノか探偵モノ、手術モノ、推理モノとか小説の定番にジャンルを変更するかい?」
 女将さんはおみっちゃんにジャンル変更を提案する。
「いいえ。無理ですね。私の頭では難しいのは無理です。エヘッ!」
 イマドキの読書離れしている一般大衆も理解できないと主張するエヘ幽霊。
「でも三国志や信長の野望かい。領土を占領したら物語は終わりだからね。味気ないね。」
 虚しさを感じる女将さん。
「私は幽霊なので戦いの行く末を見れちゃうんですよね。どんなに強いドラゴンでも寿命は来ますからね。幽霊の勝利! エヘッ!」
 おみっちゃんは300年は幽霊をやっている。
「そうか!」
 その時、おみっちゃんは何かを思いついた。
「幽霊の私が現代ファンタジーでもいいんですね。何も異世界ファンタジーに拘らなくても。エヘッ!」
 可能性を広げたエヘ幽霊。
「茶店を全世界に出店させて全国制覇だ! ガッポリの銭の匂いがするよ! もちろん邪魔する奴は女魔王おみちゃんが退治する! イヒッ!」
 便乗する女将さん。
「そうですね。その新ストーリーの方がオリジナル性もありますね。エヘッ!」
 新しい物好きなエヘ幽霊。
「三国志は三国志であって、信長の野望は大河ドラマでしかない。」
 結論が出ました。
「女魔王にまで上り詰めた茶店の看板娘の物語を新たに始めよう。」
 先に進むことにした女将さん。
「まずは魔界を統一しよう。ドラゴン国との決戦だ。魔界! 血の池地獄の戦いだ!」
 三国志でいう所の赤壁の戦い。信長でいうと関ヶ原の戦いである。

「あれだね。寝て起きて日が変わると気持ちも変化するもので、今回おみっちゃんが自分が音痴と知り腐って暴走して魔王になるんだけど、それも月日が流れ受け入れるようになりデスボイスをコントロールできるようになり、正気の女魔王として君臨する。」
 女将さん的おみっちゃんの将来像。
「私は自分の意志で歌えるようになるんですね。最強無敵ですね。エヘッ!」
 遂に最強無敵になるエヘ幽霊。
「この理論でいうと、おみっちゃんは魔王だけでなく、天使でも、神でも、悪魔でも、邪神でも何にでもなれるんだよね。」
 女将さんはいい所に気がついた。
「とても300年生きたぐらいじゃ無理ですね。おみっちゃん3000年の歴史ですかね?」
 おみっちゃんは全ジャンルをこなした経験があるとしておこう。
「おまえは中国4000年の歴史かよ!?」
 よく使われるフレーズは一般大衆の耳に馴染みがあるので、パクリではなくてリスペクトで使用することは良いことだ。
「ここまで茶店の歌姫3まで書いたが、1と2と3を足してやっと1クールのアニメになりそうな内容だね。」
 女将さんは、ふと人生を振り返る。
「私も新しい自分に会いたいので去ったと話を進めましょうよ。エヘッ!」
 おみっちゃんは先に進みたかった。
「それじゃあ、次、いってみよう!」
 いかりや長介風。

「魔界の統一をかけた決戦だ!」
 魔女の国とドラゴンの国の決戦が血の池地獄で行われようとしていた。
「みんな! 生きて魔界を統一するぞ!」
「おお!」
 魔女っ子たちは気合を入れる。
「おまえたちに好きにはさせんぞ! 下克上なんか起こさせるものか!」
「ガオー!」
 ドラゴン・ジェネラル率いるドラゴン軍も気合を入れる。
「いらっしゃいませ! 美味しい! 美味しい! お茶とお団子ですよ!」
 おみっちゃんは血の池地獄で戦っている人たちに茶店で休憩をさせていた。
「疲れた魔女とドラゴンがやってくる。儲かって仕方がないね。イヒッ!」
 ガッポリな女将さん。
「それでは僭越ながら両陣営に私が歌を贈りたいと思います。」
 おみっちゃんは歌う気だ。
「おみっちゃん!? あんたが歌を歌っちゃあダメだろ!?」
 止める女将さん。
「知っているんです。私が音痴だってことは。」
 なんとおみっちゃんは自分が極度の音痴でデスボイスの持ち主であることを知っていた。
「なんだって!?」
 おみっちゃんが知っていたと知って驚く女将さん。
「この戦いは私が終わらせます! 魔界は私が統一します!」
 覚悟を決めたおみっちゃん。
「1番! おみっちゃん歌います! 曲は女魔王!」
 おみっちゃんが歌を歌い出す。
「耳栓用意!」
 女将さんは耳栓をする。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 おみっちゃんは極度の音痴でデスボイスの持ち主であった。
「これは!? おみっちゃんのデスボイス!?」
「そんな!? 私たちまで消すというの!? おみっちゃん!?」
「どうして!? 私たちはお友達なのに!?」
 おみっちゃんの歌声に苦しむ魔女っ子たち。
「遂に始まったか、おみっちゃんの歌姫伝説。これが伝説の歌姫ということか・・・・・・。」
 ドラゴン・ジェネラルもおみっちゃんの歌声に死を覚悟した。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 更におみっちゃんは気持ち良く歌を歌い続ける。
「ギャアアアアアアー!」
「アベシ!」
「ヒデブ!」
「フナシ!」
「ブシュ!」
「プリっ!」
 おみっちゃんのデスボイスに耐え切れずに、爽快に魔女とドラゴンが体内爆発を起こしていく。
「ご清聴ありがとうございました。ああ~気持ち良かった! エヘッ!」
 細かいことは気にしないエヘ幽霊。
「あれ? 誰もいない。そりゃそうか。私が歌ったんだもの。エヘッ!」
 例え何を犠牲にしてでも大好きな歌を諦めることはできなかったエヘ幽霊。
「私の夢は江戸で歌姫になること。でも私が歌を歌えば周りに誰もいなくなってしまう。夢を叶えることが悲しいことだなんて・・・・・・嫌!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 現実と理想の悲しみのギャップにおみっちゃんの精神は自我を失い暴走する。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 大怪獣おみっちゃんが歌を歌いながら魔界を縦横無尽に歩き回る。
「ギャアアアアアアー!」
「死にたくないよ!?」
「ギョエ!」
「プシュ!」
「ゲベエ!」
「ホギャ!」
 魔界のありとあらゆる生物がおみっちゃんのデスボイスで滅び去っていく。
「ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ! ガガガガガガガガッガガガガガアッガガガガガガガガガガガガガッガガガガガガ!」
 終わらないデスボイス。
「魔界から生き物がいなくなっちまったよ・・・・・・。」
 耳栓をしている女将さんだけは無事に生きていた。
「ご清聴ありがとうございました。ああ~気持ち良かった! エヘッ!」
 おみっちゃんは歌を歌い終えてご満悦である。
「あれ? 誰もいない。みんな、私の歌を聞いたんだから生きてるわけがないね。エヘッ!」
 自我を取り戻した事態を把握しているおみっちゃん。
「おみっちゃん。あんたこれからどうするんだい?」
 女将さんはずっとおみっちゃんの側にいた。
「女将さん!? 無事だったんですね!? 良かった!」
 生存者を見つけて喜ぶおみっちゃん。
「私は耳栓をしていたからね。それに私の体は蛍の集合体だからね。イヒッ!」
 女将さんも妖怪なので長生き。
「これから私は女魔王になります。新しい魔界を作り上げます。」
 おみっちゃんは古い魔界を壊した責任を感じている。
「がんばってね。おみっちゃん。」
 おみっちゃんを心配する女将さん。
「はい。がんばります。エヘッ!」
 おみっちゃんの新しい冒険が始まる。
 つづく。
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