35 / 50
夢の中の少女
しおりを挟む
「eスポーツになっちゃった! 〇〇少女ワールド! アハッ!」
〇〇少女ワールドは大金の賞金が出る戦略シュミレーション・オンラインゲームです。
「天下布武じゃ! お友達になろうよ! アハッ!」
姉の真理亜、お友達70億人キャンペーン実施中。
「こんなお姉ちゃんでごめんなさい。ペコッ。」
良く出来た妹の楓の物語。
「zzz。」
真理亜は宝物庫に封印されて、深く考えないので安心して眠りについていた。
「寝てるだけでいいっていうのも、幸せだな。」
夢の中でも真理亜は幸せ者だった。
「うるさい楓もいないし、ここが私の居場所な気がする! 現実なんて、大っ嫌いだ!」
独立は現実が待っている。夢の中でも真理亜は現実が嫌いだった。
「何がマインドコントロールだ! 何が姉より優秀な妹だ! ふざけるな! 小学一年生の分際で!」
真理亜のコンプレックスは、良く出来た妹の楓である。
「はあ!? どうして夢の中まで楓のことを考えているんだ!? 私の夢の中まで侵食する気か!? 楓め! 夢の中でも私の幸せを奪うつもりか!?」
褒められる妹。怒られる姉。お分かりですね? 真理亜は不幸なのです。
「真理亜ちゃん。」
その時、夢の中の真理亜を呼ぶ声がする。
「誰だ!? ばあさん!?」
現れたのは一人の年老いたおばあちゃんだった。
「私よ。私。」
「私という名前のお友達は私にはおりません。字余り。」
まだ誰か気づかない真理亜。
「神園町子よ! か、み、ぞ、の、ま、ち、こ!」
「ご冗談はおよしになってください。おばあちゃん。神園町子とは、傲慢知己で貸したお金も返さないような、ちょっと名前に神という字があるからって、巫女気取りで偉そうにしている嫌な女のことですよ?」
真理亜は神園町子のことを、そう思っていたようだ。
「ウギャアアアアアー!?」
次の瞬間、おばあちゃんのパンチが真理亜に炸裂する。
「おまえ、私のことをそんな風に思っていたのか!? ちゃんと言い直すか、永遠に夢の中を彷徨うか、好きな方を選べ!」
「はい! 神園町子ちゃんは平和を愛する、とても素敵なレディです!」
自分の命を優先した真理亜。
「よろしい。」
「ふっ~、助かった。」
命拾いして安堵のため息を漏らす。
「ところで真理亜ちゃん! 私が封印を解いてあげたんだのに、なんで宝物庫から出てこないのよ?」
「だって、良い子はお昼寝の時間だもん。アハッ!」
持論を展開する真理亜。
「ギラン!」
神園町子の神の目が怒りで光る。
「ウギャアアアアアー!?」
また真理亜は神の右フックをくらう。
「こらー!? 暴力反対! 神に使える者が庶民に暴力を振るってもいいというのか!?」
「真理亜ちゃん! あなた! 夢は忘れたの!」
「夢?」
「そうよ! 真理亜ちゃん! あなたには天下布武という立派な夢があったじゃない!?」
「私の夢? 天下布武?」
真理亜は自分の夢を思い出してみる。
「おお!?」
「思い出したのね!?」
何かを思い出した真理亜。
「お花のピエールに水を与える時間だった!?」
花の水やりの時間を思い出した。
「ウギャアアアアアー!?」
次の瞬間、神の左ジャブが炸裂する。
「じょ、じょ、叙々苑!」
思わず焼肉屋さんの名前が出てくる。
「あたたたたたたたたたったたたたたたたたたたたあたたたったたたたー!」
次の瞬間、神の連打が炸裂する。
「じょ、じょ、冗談です・・・・・・。」
さすがに観念してふざけるのをやめた真理亜。
「私は夢は捨てたんだ。」
ブツブツと夢について語りだした。
「私には優秀な妹がいて、がんばってテストで99点を取っても、楓が100点を取り、100メートル走で2番になっても、楓は1番だったり、私が県大会止まりでも、楓は全国大会に行く。」
真理亜の不幸な歴史である。
「だから私は夢は捨てたんだ。努力しても妹に敵わないから。」
これが夢を捨てた少女の本音である。
「おバカキャラとして、ヤンキーやギャルとして気楽に暮らす方がいいじゃん。だって楽だもの。誰にも期待されないって、気楽なんだもの。アハッ!」
自分で言っていても涙が流れてくる真理亜。
「夢は夢のままで。覚めることのない私の夢。」
こうして夢も希望も無くした少女は非行に走ったのだった。
「夢は見るものじゃない。」
「え?」
「夢は叶えるものよ!」
神園町子は神の言葉を放つ。
「あなたが夢を失ってしまったのは、誰の性でもないわ。あなた自身が夢を諦めたからよ。もし続けていれば、あなたの夢は叶ったかもしれない。」
「そ、そんなことを言われても・・・・・・。」
「つべこべいい訳ばかりしていないで、さっさと夢を叶えに行かんかい!」
「ウギャアアアアアー!?」
神の右アッパーカットが真理亜に炸裂して、宝物庫から真理亜をはじき出す。
「頼んだわよ。私の夢を。私の夢は真理亜ちゃんが明治天皇少女を倒して渋谷区を平和にすることなんだから。」
神園町子の夢は真理亜に託された。
つづく。
〇〇少女ワールドは大金の賞金が出る戦略シュミレーション・オンラインゲームです。
「天下布武じゃ! お友達になろうよ! アハッ!」
姉の真理亜、お友達70億人キャンペーン実施中。
「こんなお姉ちゃんでごめんなさい。ペコッ。」
良く出来た妹の楓の物語。
「zzz。」
真理亜は宝物庫に封印されて、深く考えないので安心して眠りについていた。
「寝てるだけでいいっていうのも、幸せだな。」
夢の中でも真理亜は幸せ者だった。
「うるさい楓もいないし、ここが私の居場所な気がする! 現実なんて、大っ嫌いだ!」
独立は現実が待っている。夢の中でも真理亜は現実が嫌いだった。
「何がマインドコントロールだ! 何が姉より優秀な妹だ! ふざけるな! 小学一年生の分際で!」
真理亜のコンプレックスは、良く出来た妹の楓である。
「はあ!? どうして夢の中まで楓のことを考えているんだ!? 私の夢の中まで侵食する気か!? 楓め! 夢の中でも私の幸せを奪うつもりか!?」
褒められる妹。怒られる姉。お分かりですね? 真理亜は不幸なのです。
「真理亜ちゃん。」
その時、夢の中の真理亜を呼ぶ声がする。
「誰だ!? ばあさん!?」
現れたのは一人の年老いたおばあちゃんだった。
「私よ。私。」
「私という名前のお友達は私にはおりません。字余り。」
まだ誰か気づかない真理亜。
「神園町子よ! か、み、ぞ、の、ま、ち、こ!」
「ご冗談はおよしになってください。おばあちゃん。神園町子とは、傲慢知己で貸したお金も返さないような、ちょっと名前に神という字があるからって、巫女気取りで偉そうにしている嫌な女のことですよ?」
真理亜は神園町子のことを、そう思っていたようだ。
「ウギャアアアアアー!?」
次の瞬間、おばあちゃんのパンチが真理亜に炸裂する。
「おまえ、私のことをそんな風に思っていたのか!? ちゃんと言い直すか、永遠に夢の中を彷徨うか、好きな方を選べ!」
「はい! 神園町子ちゃんは平和を愛する、とても素敵なレディです!」
自分の命を優先した真理亜。
「よろしい。」
「ふっ~、助かった。」
命拾いして安堵のため息を漏らす。
「ところで真理亜ちゃん! 私が封印を解いてあげたんだのに、なんで宝物庫から出てこないのよ?」
「だって、良い子はお昼寝の時間だもん。アハッ!」
持論を展開する真理亜。
「ギラン!」
神園町子の神の目が怒りで光る。
「ウギャアアアアアー!?」
また真理亜は神の右フックをくらう。
「こらー!? 暴力反対! 神に使える者が庶民に暴力を振るってもいいというのか!?」
「真理亜ちゃん! あなた! 夢は忘れたの!」
「夢?」
「そうよ! 真理亜ちゃん! あなたには天下布武という立派な夢があったじゃない!?」
「私の夢? 天下布武?」
真理亜は自分の夢を思い出してみる。
「おお!?」
「思い出したのね!?」
何かを思い出した真理亜。
「お花のピエールに水を与える時間だった!?」
花の水やりの時間を思い出した。
「ウギャアアアアアー!?」
次の瞬間、神の左ジャブが炸裂する。
「じょ、じょ、叙々苑!」
思わず焼肉屋さんの名前が出てくる。
「あたたたたたたたたたったたたたたたたたたたたあたたたったたたたー!」
次の瞬間、神の連打が炸裂する。
「じょ、じょ、冗談です・・・・・・。」
さすがに観念してふざけるのをやめた真理亜。
「私は夢は捨てたんだ。」
ブツブツと夢について語りだした。
「私には優秀な妹がいて、がんばってテストで99点を取っても、楓が100点を取り、100メートル走で2番になっても、楓は1番だったり、私が県大会止まりでも、楓は全国大会に行く。」
真理亜の不幸な歴史である。
「だから私は夢は捨てたんだ。努力しても妹に敵わないから。」
これが夢を捨てた少女の本音である。
「おバカキャラとして、ヤンキーやギャルとして気楽に暮らす方がいいじゃん。だって楽だもの。誰にも期待されないって、気楽なんだもの。アハッ!」
自分で言っていても涙が流れてくる真理亜。
「夢は夢のままで。覚めることのない私の夢。」
こうして夢も希望も無くした少女は非行に走ったのだった。
「夢は見るものじゃない。」
「え?」
「夢は叶えるものよ!」
神園町子は神の言葉を放つ。
「あなたが夢を失ってしまったのは、誰の性でもないわ。あなた自身が夢を諦めたからよ。もし続けていれば、あなたの夢は叶ったかもしれない。」
「そ、そんなことを言われても・・・・・・。」
「つべこべいい訳ばかりしていないで、さっさと夢を叶えに行かんかい!」
「ウギャアアアアアー!?」
神の右アッパーカットが真理亜に炸裂して、宝物庫から真理亜をはじき出す。
「頼んだわよ。私の夢を。私の夢は真理亜ちゃんが明治天皇少女を倒して渋谷区を平和にすることなんだから。」
神園町子の夢は真理亜に託された。
つづく。
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
現代文学
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる