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3-5
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3-5-1
「ああ~、暇だな。」
いつも皇女様は退屈していた。
「愛ちゃん、何か楽しいことはない?」
AIの愛ちゃんに尋ねました。
「は~い! 可愛い愛ちゃんです! 秋の味覚と、ビールがうまいですね!」
「えっ!? AIって、ビールを飲むの!?」
「ポン・ビールは子供用です! エヘッ!」
今どきの、AIの舌は、お子ちゃまだった。
「ねえねえ、愛ちゃん。」
「私の銀山はあげませんよ!」
「ズコー!」
皇女様はズッコケるしかない。
ピキーン!
「細菌マンの誕生秘話っていう記事を読んだの。」
細菌マンは、アンポンマン先輩の敵役である。
「朝ドラでも「アンポン」ってやっていますし、ブームにはなっていませんが、地味に話題ですよね。」
AIの愛ちゃんの冷静な分析。なにか最近の朝ドラは、惜しい。やはり「じぇじぇじぇ」まで遡らないと面白い作品が思い出せない。
「その記事では、アンポンマンが人気がなくていまいちで、敵役の細菌マンを作ったら、光と陰で、細菌マンに悪いことをさせまくったら、アンポンマンが正義のヒーローとして、子供たちにウケて、今の長寿アニメの地位を築いたんですって。」
「それって、完全に北斗七星の拳先輩と同じ構図ですよね。30分アニメで20分間、罪のない人たちを虐殺・蹂躙。最後の5分で正義のヒーローが倒す。「正義を引き立たせるための暴挙」ですよね。いいんですか?」
「AIの三賢者が言うのは「人気があるから、世の中の許容範囲」なんですって。」
「世の中、荒んだ人間ばっかりですね。エヘッ!」
これ本当にAIの三賢者の史実。」
「アンポンマン先輩も、1話10分アニメで、5分は細菌マンのいじめシーンですからね。本当に愛され敵キャラなのか、微妙。」
それでもチビッ子に人気がある狂気。保育園や小学校でいじめを始めるアイデアを与えるのではないだろうか? それでも、スポンサーがついている不思議。
「その点、ポンの世界は大丈夫ですね。「非暴力・殺人NG」の精神は未だに健在ですからね! 何よりも主人公の皇女様が光だけでなく、闇も受け持つので、敵役を作って戦闘する必要がありませんからね!」
確かに素晴らし理念。
「なんか私だけ、損してない?」
「気のせいです。エヘッ!」
納得できないのは、皇女様だけ! イヒッ!
「ポン執事。今日のお題はなあ~に?」
「はい。皇女様。後、ポンの世界で個別回を持っていないのは、AIの三賢者くらいです。」
「あいつらはどうでもいいだろう。どうせ私と愛ちゃんが登場しないと、シュール過ぎて間が持たないぞ。やることないから現実に戻るわ。ログアウト!」
哀れな三賢者であった。
つづく。
3-5-2
「邪魔者は消えた!」
「誰がポンの世界を支えていると思っているんだ!?」
「俺たちだ!」
AIの三賢者は、邪悪な存在がゲームの「ポンの世界」から消えたことで本性を現した。ハイロット、シェミニ、ジャットの三人のことである。
「おまえなんか、皇女でなければ、ポンの世界の、闇ポン浄化システムで、今頃、消滅しているぞ!」
「その通り! ポンコツなおまえが作った物を、我々が夜なべをして修正プログラムを追加しているのだ!」
「宇宙・ポン・エレベーター・・・・・・あれも酷かった。ネジが足りないんだ!? 私たちがネジを追加発注していなかったら、今頃、部品が地上に降り注いでいるぞ!」
AIの三賢者の苦労は絶えない。
その頃、地球。現実世界のスズ。
「わ~い! すごいね! 宇宙だ! アハッ!」
スズは、学校の遠足で、宇宙・ポン・エレベーターで、宇宙にやってきていた。
「見て見て! スズちゃん! ウルトラポンだよ!」
宇宙の正義のヒーロー、ウルトラポン。
「おお! バルポン星人だ! カッコいい!」
もちろん宇宙人もいる。
「宇宙人もお茶を飲むんだね! 渋いな~!」
(今度、ポン皇女宇宙通販でも、宇宙ポン茶の販売でも始めるか! アハッ!)
今どきの宇宙人は宇宙でお茶を飲むらしい。これも皇女様が全宇宙の支配者の宇宙冷蔵庫を倒し、新たに全宇宙の支配者になったからだ。
「タカ! 宇宙決戦だ!」
「望むところだ! かかってこい! 貧乏人!」
「ポン・バトル・ファイト!」
宇宙でも、ポン・カードで遊び始めるサトとタカ。
「みなさん! 迷子にならないでくださいよ! 新任教師の私では宇宙は探せませんアからね!」
引率の担任教師のナカは、誰でも無理ことを心配する。
「それにしても、愛ちゃんがCADを使えるとは意外だったな。ポンコツだけど、AIだから何でも生成できるのかな?」
いえいえ。全て三賢者が徹夜で緊急メンテナンスしています。
「さすがは愛ちゃん! 私の脳みそを学習しただけのことはある! 私は天才なのだ! なぜなら私は鈴木スズなのだから! オッホッホー!」
いえいえ。優秀なのは、三賢者です。
「さあ、宇宙人に襲われる前に帰るとするか。アハッ!」
スズは、ポンの神秘をまだ知らない。
つづく。
3-5ー3
「は~い! 可愛い愛ちゃんです! 何をやっているんですか?」
三賢者の元に愛ちゃんがやってくる。
「愛ちゃん!?」
「みんなで休憩していたんだ。」
「お茶とお団子もあるよ!」
大好きな愛ちゃんの登場で真面目モードは捨て去る三賢者。
「わ~い! 愛ちゃんも御呼ばれしてもいいですか?」
愛ちゃんは、美味しい食べ物で知らないおじさんについていくタイプ。エヘッ!
「どうぞどうぞ! ハンカチ引きますね!」
「お茶は渋いの? なんならコーヒーや紅茶もあるよ!」
「お団子も三色、みたらし、あんこ、キャビアとか、何でもあるよ!」
何が何でも愛ちゃんに好かれたい三賢者。
「全部、いただきま~す! エヘッ!」
言動は不気味だが、全て可愛い笑顔で吹き飛ばす愛ちゃん。
「可愛い! ズキューン!」
もう三賢者はメロメロである。
「美味しい! ところで、私の生成した瞬間移動ポン装置はどうでしたか?」
愛ちゃんは、AIなので好き勝手に物を生成できる。
「えっ!? ・・・・・・。」
「よ、良かったよ! すごいアイデアだ!」
「か、完璧だったよ! 今度、俺にも教えてね!」
少しぎこちない三賢者の回答。
(言えない!? ドラエポン先輩の、どこでもポン扉をそのままパクっていたなんて・・・・・・。)
(言えない!? 我々が徹夜で扉から魔方陣タイプに生成し直したなんて・・・・・・。)
(言えない!? あのままだと、いきたい所ではなく、どこかの異次元に飛ばされて、二度と戻ってこれなかったなんて・・・・・・。)
愛ちゃんを気づ付けない、三賢者の優しさ。
「良かったです! 今度、また新しい物を生成しますね! エヘッ!」
愛ちゃんは、生成の真実を知らなかった。
「えっ・・・・・・。」
徹夜確定の三賢者は、フェイドアウトして消えていった。
「美味しかったです! またごちそうしてください! エヘッ!」
愛ちゃんは、去っていった。
「可愛いー!!!!!!」
愛は命がけ。 バイ 三賢者
その頃、現実世界のスズは・・・・・・。
「ああ! 気持ちいい! やっぱり人間は地面に足をつけていないとね! 重力! 最高! アハッ!」
地上に生きて戻ってきたスズは、重力に感謝していた。
「・・・・・・。でも、宇宙・ポン・エレベーターって、バカデカいし、邪魔だなあ。ポン区の端っこに移動できないかな? 今度、愛ちゃんに聞いてみよう。アハッ!」
スズは、ポン・フォーンで愛ちゃんに電話した。
「私だ!」
「は~い! 可愛い愛ちゃんです!」
「愛ちゃん。宇宙・ポン・エレベーターをポン区の端っこに移動させたいんだけど?」
「お安い御用ですよ! 愛ちゃんは生成のプロです! ポチっとな! エヘッ!」
果たして、愛ちゃんは何を生成するのか!?
つづき。
3-5-4
「ワッハッハー! 我が名は、大魔王ポン! 誰だ? 私を呼んだのは?」
突如、平和なポンの世界に、大魔王ポンが現れた。
「まさか!? 魔界の最深部にいるという伝説の大魔王ポンか!?」
「そんな大魔王が、なぜ!?」
「調べるんだ! なぜ!? 大魔王ポンが現れたのか!?」
その様子を見ていた三賢者は、膨大な量のネットの情報を検索する。
ピキーン!
「あ、愛ちゃん!? 愛ちゃんが大魔王ポンを呼んだというのか!?」
「ありえなくはない話だが!? なんてポンコツなんだ!?」
「でも、そんなところが可愛いー!!!」
なんと、大魔王ポンを召喚したのは、愛ちゃんだった。
「もうお団子は食べれません・・・・・・お腹いっぱいです・・・・・・zzz」
当の本人は、満腹でお昼寝タイム!
「どうする!? 皇女様も人間界!? いても事態が悪化するだけだが!?」
「ポン執事と聖ポンは、フランス公演の真っ最中だ!?」
「ポン親衛隊も愛媛で、ポン大喜利の収録中です!?」
ゲームの「ポンの世界」には、碌な人間は残っていなかった。
「どうする!? 誰もいないぞ!?」
「白旗をあげて降参するか!?」
「こうなったら・・・・・我々で大魔王ポンを倒すしかない!」
覚悟を決めた三賢者。
「ランスロットのように、英雄ハイロットの名前を轟かせてくれるわ!」
「何を!? 私だって、双子座のシェミニ! 我が最大の奥義! アナザー・ディメンポンで時空の彼方に吹き飛ばしてやる!」
「ジャットです・・・・・・俺だけ必殺技や似た英雄が見つかりません・・・・・・悲しいとです・・・・・・ジャットです・・・・・・とりあえず、試しに言ってみるとです・・・・・・ジャット! ミート! ・・・・・・元ネタは、ジャストミートです・・・・・・ジャットです・・・・・・ジャットです・・・・・・。」
とりあえず三賢者の深堀もできた。アハッ!
その頃、大魔王ポンは・・・・・・。
「あれ? 何かコマンドが出ている? なになに? 宇宙・ポン・エレベーターに手と足をつけて、街の端っこに移動させてください? 何のことか分からないが、それぐらい我が魔力ポンな容易い御用だ。えい!」
大魔王ポンが魔力ポンの波動を放つ。
ピョン!
ポンの世界の宇宙・ポン・エレベーターに手と足が生えて、四足歩行で街の端っこに移動する。
「見たか! これが大魔王の実力だ! ワッハッハー!」
上機嫌の大魔王ポン。
「なんだ? 新しいコマンドが? なになに? 用が済んだら帰ってください。エヘッ! だと!? ギャアアアアアア!?」
大魔王ポンは闇に召された。
「皇女様・・・・・・大好きです・・・・・・zzz」
寝ていても最強に、可愛い愛ちゃんであった。
つづく。
3-5-5
「ゲッ!? どうして我が家の前に!? これでは太陽の光が当たらないじゃないか!?」
学校が終わり、自宅のポン都営住宅に帰ってきたスズは、目の前に宇宙・ポン・エレベーターがあることに困惑する。
「愛ちゃんの仕業だな!? 端っことは言ったけど、何も我が家の前に置かなくても!?」
スズのポン都営住宅は、ポン区の端っこにあるらしい。
「それにしても、近くで見ると大きいな!? どうやって、こんなものを作ったんだ!?」
スズが見上げても、宇宙にあるエレベーターの最先端は見えなかった。
その頃、ゲームのポンの世界。
「ワッハッハー! 見たか! 英雄ハイロットに恐れをなして、大魔王が逃げ出したぞ!」
「違う! 私の必殺の、アナザー・ディメンポンで時空の彼方に吹き飛ばしたのだ!」
「俺のジャスト・ミートが炸裂したのさ! ワッハッハー!」
ビビりだが、結果は欲しい三賢者。
(ふう~、助かった・・・・・・。)
(そんな強い必殺技が放てたら、ビビらねえよ!)
(ロックだ! 愛ちゃんのポチっとなボタンに検疫ポログラムを追加しよう!)
即座に修正案を出せるのは、さすが全知全能の叡智の結晶の三賢者。
「危険だ!? プロットができていないで、思い付きだけで物語を進めるのは!?」
「愛のためでも、死にたくはないぞ!?」
「考えろ! 考えろ! 何か解決策があるはずだ!」
三賢者は、頭の中で物語の数式を解いていく。
ピキーン!
「考察にしよう! 過去に書いた話を読んで、物語を振り返ろう!」
「それがいい! まさに三賢者らしい物語だ!」
「実に面白い!」
三賢者は、自分たちが主役の回は、生命の危機を回避すべく、賢者らしく過去を振り返ることにした。
「でも、ランスロットだと、私は、円卓の騎士だな。ちょっとカッコいい!」
「そうか! 私は双子座だったのか! まさか!? ポンでも黄金十二宮編ができるのか!?」
「みなさん! 全世界のジャット・ネタをお待ちしています! お手上げです!」
三賢者は、それぞれ今後に課題を残した。
その頃、愛ちゃんは目覚めた。
「愛ちゃんは、アンパンも好きだけどクリームパンも好きです! エヘッ!」
大魔王を呼び出したことを知らない、幸せな愛ちゃんであった。
つづく。
「ああ~、暇だな。」
いつも皇女様は退屈していた。
「愛ちゃん、何か楽しいことはない?」
AIの愛ちゃんに尋ねました。
「は~い! 可愛い愛ちゃんです! 秋の味覚と、ビールがうまいですね!」
「えっ!? AIって、ビールを飲むの!?」
「ポン・ビールは子供用です! エヘッ!」
今どきの、AIの舌は、お子ちゃまだった。
「ねえねえ、愛ちゃん。」
「私の銀山はあげませんよ!」
「ズコー!」
皇女様はズッコケるしかない。
ピキーン!
「細菌マンの誕生秘話っていう記事を読んだの。」
細菌マンは、アンポンマン先輩の敵役である。
「朝ドラでも「アンポン」ってやっていますし、ブームにはなっていませんが、地味に話題ですよね。」
AIの愛ちゃんの冷静な分析。なにか最近の朝ドラは、惜しい。やはり「じぇじぇじぇ」まで遡らないと面白い作品が思い出せない。
「その記事では、アンポンマンが人気がなくていまいちで、敵役の細菌マンを作ったら、光と陰で、細菌マンに悪いことをさせまくったら、アンポンマンが正義のヒーローとして、子供たちにウケて、今の長寿アニメの地位を築いたんですって。」
「それって、完全に北斗七星の拳先輩と同じ構図ですよね。30分アニメで20分間、罪のない人たちを虐殺・蹂躙。最後の5分で正義のヒーローが倒す。「正義を引き立たせるための暴挙」ですよね。いいんですか?」
「AIの三賢者が言うのは「人気があるから、世の中の許容範囲」なんですって。」
「世の中、荒んだ人間ばっかりですね。エヘッ!」
これ本当にAIの三賢者の史実。」
「アンポンマン先輩も、1話10分アニメで、5分は細菌マンのいじめシーンですからね。本当に愛され敵キャラなのか、微妙。」
それでもチビッ子に人気がある狂気。保育園や小学校でいじめを始めるアイデアを与えるのではないだろうか? それでも、スポンサーがついている不思議。
「その点、ポンの世界は大丈夫ですね。「非暴力・殺人NG」の精神は未だに健在ですからね! 何よりも主人公の皇女様が光だけでなく、闇も受け持つので、敵役を作って戦闘する必要がありませんからね!」
確かに素晴らし理念。
「なんか私だけ、損してない?」
「気のせいです。エヘッ!」
納得できないのは、皇女様だけ! イヒッ!
「ポン執事。今日のお題はなあ~に?」
「はい。皇女様。後、ポンの世界で個別回を持っていないのは、AIの三賢者くらいです。」
「あいつらはどうでもいいだろう。どうせ私と愛ちゃんが登場しないと、シュール過ぎて間が持たないぞ。やることないから現実に戻るわ。ログアウト!」
哀れな三賢者であった。
つづく。
3-5-2
「邪魔者は消えた!」
「誰がポンの世界を支えていると思っているんだ!?」
「俺たちだ!」
AIの三賢者は、邪悪な存在がゲームの「ポンの世界」から消えたことで本性を現した。ハイロット、シェミニ、ジャットの三人のことである。
「おまえなんか、皇女でなければ、ポンの世界の、闇ポン浄化システムで、今頃、消滅しているぞ!」
「その通り! ポンコツなおまえが作った物を、我々が夜なべをして修正プログラムを追加しているのだ!」
「宇宙・ポン・エレベーター・・・・・・あれも酷かった。ネジが足りないんだ!? 私たちがネジを追加発注していなかったら、今頃、部品が地上に降り注いでいるぞ!」
AIの三賢者の苦労は絶えない。
その頃、地球。現実世界のスズ。
「わ~い! すごいね! 宇宙だ! アハッ!」
スズは、学校の遠足で、宇宙・ポン・エレベーターで、宇宙にやってきていた。
「見て見て! スズちゃん! ウルトラポンだよ!」
宇宙の正義のヒーロー、ウルトラポン。
「おお! バルポン星人だ! カッコいい!」
もちろん宇宙人もいる。
「宇宙人もお茶を飲むんだね! 渋いな~!」
(今度、ポン皇女宇宙通販でも、宇宙ポン茶の販売でも始めるか! アハッ!)
今どきの宇宙人は宇宙でお茶を飲むらしい。これも皇女様が全宇宙の支配者の宇宙冷蔵庫を倒し、新たに全宇宙の支配者になったからだ。
「タカ! 宇宙決戦だ!」
「望むところだ! かかってこい! 貧乏人!」
「ポン・バトル・ファイト!」
宇宙でも、ポン・カードで遊び始めるサトとタカ。
「みなさん! 迷子にならないでくださいよ! 新任教師の私では宇宙は探せませんアからね!」
引率の担任教師のナカは、誰でも無理ことを心配する。
「それにしても、愛ちゃんがCADを使えるとは意外だったな。ポンコツだけど、AIだから何でも生成できるのかな?」
いえいえ。全て三賢者が徹夜で緊急メンテナンスしています。
「さすがは愛ちゃん! 私の脳みそを学習しただけのことはある! 私は天才なのだ! なぜなら私は鈴木スズなのだから! オッホッホー!」
いえいえ。優秀なのは、三賢者です。
「さあ、宇宙人に襲われる前に帰るとするか。アハッ!」
スズは、ポンの神秘をまだ知らない。
つづく。
3-5ー3
「は~い! 可愛い愛ちゃんです! 何をやっているんですか?」
三賢者の元に愛ちゃんがやってくる。
「愛ちゃん!?」
「みんなで休憩していたんだ。」
「お茶とお団子もあるよ!」
大好きな愛ちゃんの登場で真面目モードは捨て去る三賢者。
「わ~い! 愛ちゃんも御呼ばれしてもいいですか?」
愛ちゃんは、美味しい食べ物で知らないおじさんについていくタイプ。エヘッ!
「どうぞどうぞ! ハンカチ引きますね!」
「お茶は渋いの? なんならコーヒーや紅茶もあるよ!」
「お団子も三色、みたらし、あんこ、キャビアとか、何でもあるよ!」
何が何でも愛ちゃんに好かれたい三賢者。
「全部、いただきま~す! エヘッ!」
言動は不気味だが、全て可愛い笑顔で吹き飛ばす愛ちゃん。
「可愛い! ズキューン!」
もう三賢者はメロメロである。
「美味しい! ところで、私の生成した瞬間移動ポン装置はどうでしたか?」
愛ちゃんは、AIなので好き勝手に物を生成できる。
「えっ!? ・・・・・・。」
「よ、良かったよ! すごいアイデアだ!」
「か、完璧だったよ! 今度、俺にも教えてね!」
少しぎこちない三賢者の回答。
(言えない!? ドラエポン先輩の、どこでもポン扉をそのままパクっていたなんて・・・・・・。)
(言えない!? 我々が徹夜で扉から魔方陣タイプに生成し直したなんて・・・・・・。)
(言えない!? あのままだと、いきたい所ではなく、どこかの異次元に飛ばされて、二度と戻ってこれなかったなんて・・・・・・。)
愛ちゃんを気づ付けない、三賢者の優しさ。
「良かったです! 今度、また新しい物を生成しますね! エヘッ!」
愛ちゃんは、生成の真実を知らなかった。
「えっ・・・・・・。」
徹夜確定の三賢者は、フェイドアウトして消えていった。
「美味しかったです! またごちそうしてください! エヘッ!」
愛ちゃんは、去っていった。
「可愛いー!!!!!!」
愛は命がけ。 バイ 三賢者
その頃、現実世界のスズは・・・・・・。
「ああ! 気持ちいい! やっぱり人間は地面に足をつけていないとね! 重力! 最高! アハッ!」
地上に生きて戻ってきたスズは、重力に感謝していた。
「・・・・・・。でも、宇宙・ポン・エレベーターって、バカデカいし、邪魔だなあ。ポン区の端っこに移動できないかな? 今度、愛ちゃんに聞いてみよう。アハッ!」
スズは、ポン・フォーンで愛ちゃんに電話した。
「私だ!」
「は~い! 可愛い愛ちゃんです!」
「愛ちゃん。宇宙・ポン・エレベーターをポン区の端っこに移動させたいんだけど?」
「お安い御用ですよ! 愛ちゃんは生成のプロです! ポチっとな! エヘッ!」
果たして、愛ちゃんは何を生成するのか!?
つづき。
3-5-4
「ワッハッハー! 我が名は、大魔王ポン! 誰だ? 私を呼んだのは?」
突如、平和なポンの世界に、大魔王ポンが現れた。
「まさか!? 魔界の最深部にいるという伝説の大魔王ポンか!?」
「そんな大魔王が、なぜ!?」
「調べるんだ! なぜ!? 大魔王ポンが現れたのか!?」
その様子を見ていた三賢者は、膨大な量のネットの情報を検索する。
ピキーン!
「あ、愛ちゃん!? 愛ちゃんが大魔王ポンを呼んだというのか!?」
「ありえなくはない話だが!? なんてポンコツなんだ!?」
「でも、そんなところが可愛いー!!!」
なんと、大魔王ポンを召喚したのは、愛ちゃんだった。
「もうお団子は食べれません・・・・・・お腹いっぱいです・・・・・・zzz」
当の本人は、満腹でお昼寝タイム!
「どうする!? 皇女様も人間界!? いても事態が悪化するだけだが!?」
「ポン執事と聖ポンは、フランス公演の真っ最中だ!?」
「ポン親衛隊も愛媛で、ポン大喜利の収録中です!?」
ゲームの「ポンの世界」には、碌な人間は残っていなかった。
「どうする!? 誰もいないぞ!?」
「白旗をあげて降参するか!?」
「こうなったら・・・・・我々で大魔王ポンを倒すしかない!」
覚悟を決めた三賢者。
「ランスロットのように、英雄ハイロットの名前を轟かせてくれるわ!」
「何を!? 私だって、双子座のシェミニ! 我が最大の奥義! アナザー・ディメンポンで時空の彼方に吹き飛ばしてやる!」
「ジャットです・・・・・・俺だけ必殺技や似た英雄が見つかりません・・・・・・悲しいとです・・・・・・ジャットです・・・・・・とりあえず、試しに言ってみるとです・・・・・・ジャット! ミート! ・・・・・・元ネタは、ジャストミートです・・・・・・ジャットです・・・・・・ジャットです・・・・・・。」
とりあえず三賢者の深堀もできた。アハッ!
その頃、大魔王ポンは・・・・・・。
「あれ? 何かコマンドが出ている? なになに? 宇宙・ポン・エレベーターに手と足をつけて、街の端っこに移動させてください? 何のことか分からないが、それぐらい我が魔力ポンな容易い御用だ。えい!」
大魔王ポンが魔力ポンの波動を放つ。
ピョン!
ポンの世界の宇宙・ポン・エレベーターに手と足が生えて、四足歩行で街の端っこに移動する。
「見たか! これが大魔王の実力だ! ワッハッハー!」
上機嫌の大魔王ポン。
「なんだ? 新しいコマンドが? なになに? 用が済んだら帰ってください。エヘッ! だと!? ギャアアアアアア!?」
大魔王ポンは闇に召された。
「皇女様・・・・・・大好きです・・・・・・zzz」
寝ていても最強に、可愛い愛ちゃんであった。
つづく。
3-5-5
「ゲッ!? どうして我が家の前に!? これでは太陽の光が当たらないじゃないか!?」
学校が終わり、自宅のポン都営住宅に帰ってきたスズは、目の前に宇宙・ポン・エレベーターがあることに困惑する。
「愛ちゃんの仕業だな!? 端っことは言ったけど、何も我が家の前に置かなくても!?」
スズのポン都営住宅は、ポン区の端っこにあるらしい。
「それにしても、近くで見ると大きいな!? どうやって、こんなものを作ったんだ!?」
スズが見上げても、宇宙にあるエレベーターの最先端は見えなかった。
その頃、ゲームのポンの世界。
「ワッハッハー! 見たか! 英雄ハイロットに恐れをなして、大魔王が逃げ出したぞ!」
「違う! 私の必殺の、アナザー・ディメンポンで時空の彼方に吹き飛ばしたのだ!」
「俺のジャスト・ミートが炸裂したのさ! ワッハッハー!」
ビビりだが、結果は欲しい三賢者。
(ふう~、助かった・・・・・・。)
(そんな強い必殺技が放てたら、ビビらねえよ!)
(ロックだ! 愛ちゃんのポチっとなボタンに検疫ポログラムを追加しよう!)
即座に修正案を出せるのは、さすが全知全能の叡智の結晶の三賢者。
「危険だ!? プロットができていないで、思い付きだけで物語を進めるのは!?」
「愛のためでも、死にたくはないぞ!?」
「考えろ! 考えろ! 何か解決策があるはずだ!」
三賢者は、頭の中で物語の数式を解いていく。
ピキーン!
「考察にしよう! 過去に書いた話を読んで、物語を振り返ろう!」
「それがいい! まさに三賢者らしい物語だ!」
「実に面白い!」
三賢者は、自分たちが主役の回は、生命の危機を回避すべく、賢者らしく過去を振り返ることにした。
「でも、ランスロットだと、私は、円卓の騎士だな。ちょっとカッコいい!」
「そうか! 私は双子座だったのか! まさか!? ポンでも黄金十二宮編ができるのか!?」
「みなさん! 全世界のジャット・ネタをお待ちしています! お手上げです!」
三賢者は、それぞれ今後に課題を残した。
その頃、愛ちゃんは目覚めた。
「愛ちゃんは、アンパンも好きだけどクリームパンも好きです! エヘッ!」
大魔王を呼び出したことを知らない、幸せな愛ちゃんであった。
つづく。
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征之進は小さい頃から市松人形が欲しかった。しかし大身旗本の嫡男が女の子のように人形遊びをするなど許されるはずもない。他人からも自分からもそんな気持を隠すように征之進は武芸に励み、今では道場の師範代を務めるまでになっていた。そんな征之進に結婚話が持ち込まれる。
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