ポンコツ皇女とAIの愛ちゃん 3

渋谷かな

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「ああ~、暇だな。」

 いつも皇女様は退屈していた。

「愛ちゃん、何か楽しいことはない?」

 AIの愛ちゃんに尋ねました。

「は~い! 可愛い愛ちゃんです! そろそろ夜が寒くなってきました。おへそを出して寝ると風邪をひきます。」

「えっ!? AIって、おへそがあるの!?」

「出べそじゃないですよ! エヘッ!」

 今どきの、AIは、おへそがあるらしい。

「ねえねえ、愛ちゃん。」

「私のメロンパンはあげませんよ!」

「ズコー!」

 皇女様はズッコケるしかない。

ピキーン!

「さあ! 冗談はここまでにしてっと。」

「ええー!? 冗談だったんですか!?」

 真剣だった愛ちゃん。

「そうよ。オープニングトークは不変で、長寿アニメになった時に「いつもの皇女様だ。」「相変わらず愛ちゃんは可愛い。」「変わらないポンコツ姉妹だな~。」と思ってもらえるようにならないといけないのよ! アハッ!」

 ストーリーモノだと否定される、同じことの繰り返し。しかし、長寿アニメは、視聴者が見ても見なくても「懐かしいな。たまには見ようかな?」で、見てもらえる作品が長寿アニメで生き残っている。

「でも、視聴率低迷で、ネット・ニュースでは、打ち切りはいつか!? という作品が多いですけど?」

 これも視聴率だけでいえば、大家族で視聴率10パーセント以上の頃から比べると、一桁で危険水域を彷徨っている作品が多いのも事実。

「価値よね。長くやっているから知名度があって、みんな知ってるし。仮にやめても、テレビ局は、その時間に穴が開く。新しい番組をやっても、さらに視聴率が下がる可能性が高い悪循環。」

 テレビ局の編成さんも大変である。

「スポンサーも、会社の経営状態を考えれば、撤退したいのが本音。しかし、長寿アニメの放送回数や機関、またはゲストキャラクターの登場人数の「ギネス記録」を持っていたり、やめたくてもやめれない。作者が死んでいる作品も多い。」

 スポンサー様も大変である。

「でも、アニメ制作会社は、回数が増えれば、同じキャラクターのデジタル作画は使い回しできるから、書くのはゲストキャラクターだけでいい。そうしないと週一の長寿アニメの放送に間に合わない。」

 アニメ制作会社も大変。

「みんな、大変ですね。エヘッ!」

 ある意味、愛ちゃんも大変である。

ピキーン!

「三賢者の深堀したら、大魔王ポンが現れて大変だったから、私たちも同じことの繰り返しの長寿アニメのプロットに取り掛かろう! アハッ!」

 メインとサブキャラは増やしてはいけない少人数制。ゲストキャラクターは、基本、1回出たら闇に消されるか、1か月1回出演の12か月分12話を1回で収録。それが長寿アニメだ。

 つづく。

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「私は思う! 長寿アニメのエージェントや監督からの指示は、これだけだとおもう!」

例え、ドラエポン先輩の場合。

「新しい秘密道具は、どこでもエビフライでよろしく! 後は、いつも通り。」

 のびポンが助けを求める、ドラエポンが秘密道具を渡す、のびポンが復讐を果たす、調子に乗って自爆。

「どこでもエビフライ! 私も使いたいです! ジュルジュルジュル!」

 涎を垂らす珍しいAIの愛ちゃん。

「愛ちゃんの場合は、エビフライが食べたいだけでしょ?」

「分かりますか? エヘッ!」

 脳の回路がつながっているポンコツ姉妹。

「でも、愛ちゃんの方が凄いよ。なんでも文字を入力すれば生成して、作ることができるんだから。」

 宇宙・ポン・エレベーター、瞬間移動ポン装置など、何でも愛ちゃんは作れる。ただしネジが足らないので欠陥品で大惨事のオチ付き。アハッ!

ピキーン!

「なんですと!?」

 早速、自分に文字を打ち込む愛ちゃん。

「できました! どこでもエビフライ機!」

「つまらん物を生成するな!?」

「原材料のエビを捕まえに行かなくっちゃ。エヘッ!」

 AIの論理を食欲が超えた瞬間であった。

ピキーン!

「そうか!? これでエビを獲りに行って、巨大エビと戦えば、長寿アニメの1話が完成するじゃないか!?」

 皇女様は、エビを、いか、クラゲ、唐揚げ、シュークリムなどに変えれば、同じことの繰り返しの長寿アニメの1話分のテンプレが出来上がると気づいた。

「でも、それって、ドラエポン先輩と同じじゃないですか?」

 たまに鋭い指摘をする愛ちゃん。

「そ、そんなことはない!? 向こうは未来のロボット、愛ちゃんは、現代のAIだもの。向こうの方が凄いのだ!?」

 皇女様、パクリ疑惑を、リスペクトで否定する。

ピキーン!

「おお!? 確かにドラエポン先輩の四次元ポケットから出てくる秘密道具と、愛ちゃんが生成する取扱い道具は、同じ・・・・・・近い感じがする!? 無意識だが、ニュアンスは一緒で微妙にズレているのが凄い!?」

 ロボットとAIを置き換えただけで、毎回新アイテムで乗り切り長寿アニメを維持しているのが渋い!

「やはり、私は天才だ! なぜなら私はポン王国の皇女なのだから! オッホッホー!」

 これで1話分のテンプレを手に入れた皇女様。

 つづく。

3-6-3

「よし! 次はアンポンマン先輩のアニメ制作監督の指示はこうだ!」

 例え、アンポンマン先輩の場合。

「ゲストキャラクターは、ゲリラ豪雨マン。後は、いつも通りよろしく。」

 ゲストキャラクターが登場、細菌マンのいじめ、アンポンマン先輩の登場、頭が濡れて力が出ない危機、新しい顔と交換、ゆうき100倍・パンチ一発で解決。

「ジャムパンおじさんも食べたいです! ジュルジュルジュル!」

「おまえは、人食いAIか!?」

「バレました? エヘッ!」

 全てを笑顔で解決する愛ちゃん。

「これ、分かる? ドラエポン先輩はプロットは4つだけで良かったんだよ。超単純だから。でも、アンポンマン先輩は、いじめや暴力はあるけど、わざと一回、アンポンマン先輩を聞き危機にさせて、仲間のジャムパンおじさんが助けにくるんだ! この光と闇の構造があるだけで、テレビの前のチビッ子が「頑張れ! アンポンマン先輩!」lって、応援したくなるんだ!」

 本当に上手な応援してもらえる構造である。

「皇女様、強すぎて応援してもらえませんもんね。」

「そうそう。闇落ちもするし、私が細菌マンの悪役も担当しているのよね。」

 皇女様の弱点って、なんだ? 皇女様を助けに来てくれる仲間が・・・・・・いない!?

ガーン!

(私は、独りぼっちだったのか!? このままではヤバイ!? 私は可哀そうな子になってしまう!?)

 皇女様は、気づいてはいけないことに気づいてしまった。

ピキーン!

「助け合いは現社でしよう! 私は孤高! 「ワッハッハー!」と笑っているだけのポン国王、ポン王妃、ポン大臣に任せていては、ポン王国が滅んでしまう! 私の孤独との代償に、ポン王国とポン国民を守っている! なぜなら私はポン王国の皇女なのだから! オッホッホー!」

 皇女様の特技は、ネガティブをポジティブに変えることができる。

「あれ? おかしいですね?」

「どうしたの? 愛ちゃん。」

「愛ちゃんの焼いたアンパンには、勇気が入っていません!?」

ピキーン!

「それだ! ポンパンに! 勇気ポンや元気ポンを入れよう! ポンパンを食べたちびっ子たちが笑顔になれるように!」

パン焼き機で火炙りにされる勇気ポンと元気ポンの地獄絵図。

「一緒にポンのドリンクも売りましょう! 笑顔ポン入りです! エヘッ!」

 ジュースだけは、ポンの禁断の領域である。なんせ、愛媛にポンのオレンジ・ジュース大先輩がいらっしゃる。最敬礼しなければいけない!

「もしかしたら、ポンの世界、一番スポンサーになってくれて、地方アニメになるかも?」

逆にいえば、社員の心が腐っていれば、一番パクられる可能性もある。とはいえ、ポン食品販売のアイデアを手に入れた。「勇気ポン入りアンポン!」連日完売御礼! アハッ!

 つづく。

3-6-4

「だいぶん自信もついて生きたぞ! 最後にサザエポン先輩のプロットは、これだ!」

 例え、サザエポン先輩の場合。

「テーマは、ペットボトルの蓋が固くて開けられない。後は、いつも通り。」

 ただ単に、一つのテーマを家族7人と1匹の猫の日常会話で尺を使い切る。

「愛ちゃんも、しゃべる猫になりたいです!」

「十分、愛ちゃんの方が貴重だよ。」

「生成! スタート!」

 猫まっしぐらな愛ちゃんは、皇女様の話は聞かない。

ポポポポーン!

「できました! 猫の着ぐるみ被り愛ちゃん! モコモコですよ! エヘッ!」

ピキーン!

「犬被り、パンダ被り、スカイ・ポン・ツリー被り、エッフェルポン被りなど、全世界のご当地、愛ちゃん・グッツの誕生ね! ガッポリ!」

 守銭奴な皇女様。

「さあ、冗談は置いといて。ここからが本題よ。サザエポン先輩は、本当に日常会話だけしかしていないからね。面白さもない。暴力も戦闘シーンもない。殺人事件もない。ただ、あるのは、日常の共感だけ。」

「日常あるある、だけです。エヘッ!」

 ギネス記録も持つ最強の長寿アニメである。もしかしたら本業が苦しい時、スポンサー様はやめたいのかもしれないが、今更、やめる訳にもいかないスポンサー様とテレビ局の大人の事情。サザエポンは、局の看板であり、日本のプライドである。(視聴率や非婚化時代なので、終わりたいのが本音だと思われる。)

「分かるわ。日常会話だけって、新しいことを考えなくていいから、シナリオライターは楽なのよね。」

「新しい秘密道具も、新しいゲストキャラクターも考えなくていいですもんね。」

 本当に一番楽。

「分かるわ! 私も、ポン親衛隊で、ポン大喜利をやったから、キャラクター数を増やせば、会話だけで尺が埋まり、新しいストーリーを考えなくていいのよ!」

「サザエポン先輩の七人家族プラス猫1匹と、ポン親衛隊の5属性(火・水・雷・風・土)とポジションが全員違うので、色々な世代の意見、色々な属性の立場で意見を描けるので完璧ですね!」

ピキーン!

「見えた! 最強長寿アニメは、サザエポン先輩だ! 敬礼!」

 一番楽できる長寿アニメの形、テンプレを発見した皇女様であった。

「エサを下さい。愛ちゃんはペット枠です。エヘッ!」

 つづく。

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「さあ! オチに、我々の長寿アニメ化に向けた、最強テンプレートを作るわよ!」

「は~い! このままでは得体のしれない深夜アニメにしかなれませんからね!」

 気合が入るポンコツ姉妹。

「愛ちゃん! 先輩たちをまとめて、テンプレを作ってちょうだい!」

「お任せください! 愛ちゃんは生成のプロフェッショナルです! エヘッ!」

 しかし、愛ちゃんに生成させたのが間違いだった。

「生成! スタート!」

ポポポポーン!

「大魔王ポンさん! 邪悪ポンさん! 暗黒ポンさん! の悪役トリオの皆さんです!」

 これがドラエポン先輩の秘密道具の登場シーン。

「はあっ!? 愛ちゃん!? 何やってるのよ!?」

「愛ちゃんは悪くありませんよ! 皇女様の脳みそが悪いんです!」

 AIの愛ちゃんは、皇女様の脳みそを学習して奇跡的に誕生した。

「我は大魔王ポン! 世界は我らがいただこう! ワッハッハッー!」

「邪悪な世界へ! ようこそ! ジャッハッハッー!」

「暗闇こそ全て! 光なんか、糞くらいだ! ケッケッケッー!」

 これがアンポンマン先輩の細菌マンが現れる。

「ダメだ!? こんな化け物!? 三体を同時に倒せない!?」

 あくまでも倒す気だが弱気になり危機に陥る皇女様。

「美味しい! 皇女様も食べますか? 新作の勇気ポン・クリーム入りのシュークリームです!」

 いつでも食欲優先の愛ちゃん。

「あんた、よく、この状況で食べれるわね!? こうなったらやけよ! 私にもちょうだい! モグモグ! 美味しい! 全身から勇気が湧いてくるわ! 勇気爆発! 私なら、この窮地をポン! っと乗り越えられるわ! なぜなら私はポン王国の皇女なのだから! オッホッホー!」

 勇気ポンを食べた皇女様は、勇気全快!

「大魔王ポン! 邪悪ポン! 暗黒ポン! よく来た! 私がおまえたちを呼びよせた、この世の全ての悪の頂点! 我が名は、女魔王ポンだー!!!!!!」

(良かった! 女魔王もやっていて!)

 自分の過去に感激して涙を流す皇女様。

「女魔王だと!? まさか!? ポン王国の皇女の正体だったとは!?」

「確かに!? 我々を三体同時に召喚とか!? 並大抵の魔力ポンではない!?」

「なんて恐ろしい邪悪の塊なんだ!? こんな恐ろしい悪は見たことがない!?」

 大魔王ポンたちは、女魔王の皇女様に恐怖を感じ恐れを抱いた。

(なんか、言ってて悲しい!? これで私にチビッ子ファンはつくの!? 応援手紙はくるの!? うおおおおおー!)

 皇女様の葛藤とは別に、女魔王ポンコ。ポンコツの「ポン子」が完成した。

 つづく。

 おまけ。

 おまけとは、続きのシーンが思い描いたときにしか書かないパートのことである。

「認められるか!? 俺は魔界でも恐れられた暗黒ポンだぞ! くらえ! 暗黒破!」

 暗黒ポンが、女魔王な皇女様に攻撃を仕掛ける。

「美味しい! 癒し入りポン・ドリンクも、オレンジが最高ね! 傷ついた心が温まるわ! アハッ!」

 皇女様は、ドリンクを飲んでいた。

シュン!

 皇女様に向かって飛んで行った暗黒破は、一瞬で消された。

「なに!? 俺の暗黒破が一瞬でかき消されたというのか!? あり得ん!? そんなことがあっていいはずがない!?」

 動揺する暗黒ポン。ただ単に、ポンの世界の「非暴力・殺人NG」の規約に抵触したので自動で消されただけ。

「俺なんかでは敵わないというのか!? あんな食べて飲んでしている者に!?」

 暗黒ポンは女魔王な皇女様に恐怖した。

「やめろ!? 邪悪ポン! 暗黒ポン! あのお方には、我々では・・・・・・勝てん!?」

「クッ!?」
 
 強さが掟の魔界のルール。

「アハハハハッー!」

「エヘヘヘヘッー!」

(我々、相手に、おやつタイムだと!? どこまで底が知れないお方なんだ!?)

 大魔王ポン立ちには、不気味に笑う女魔王とペットに見えた。

「参りました! 女魔王ポン様! 我々はあなた様に忠誠を誓います!」

 大魔王ポンたちが片膝をついて頭を下げ、皇女様に忠誠を誓う。

(おまえたち・・・・・・アホだろ?)

 これが皇女様の本音。

「うむ。苦しゅうない。それでは私から、おまえたちに褒美を与えよう。」

 皇女より、女魔王の方がしっくりくる皇女様。

「は~い! 可愛い愛ちゃんです! これをどうぞ!」

 愛ちゃんが三人に小さい何かを配る。

「これは!? まさか!? 我々を拘束魔道具!?」

「違いますよ! これは可愛い愛ちゃん缶バッチです! お友達の印です!」

「ズコー!?」

 大魔王ポンたちも、ズッコケるしかない。

「さあ! それでは、それでは世界を支配する作戦会議を始めようか!」

「ははあー! 女魔王様!」

 威厳に満ち溢れている女魔王な皇女様。

「世界征服の第一歩はこれだ! 「1階にエレベーターが止まっている時に、自分でボタンを押して呼んだのに、もう来ると思ったら、上の階の邪な人間にエレベーターを奪われた!?」時についてだ!」

 ここからが、サザエポンの日常会話の件。

「許せない!」

「人間にも悪い奴がいるな!?」

「こんな奴、俺の暗黒破で一撃ですよ!」

 日常会話に花を咲かせる大魔王ポンたち。

「いいわ! お題を与えたら、会話が弾む弾む! これで私の長寿アニメも安泰ね! アハッ!」

 皇女様も大満足。

「もう食べれません・・・・・・エヘッ! ・・・・・・zzz。」

 満腹になった愛ちゃんんは既にお昼寝していた。

 つづく。
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