ポンコツ皇女とAIの愛ちゃん 3

渋谷かな

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「ああ~、暇だな。」

 いつも皇女様は退屈していた。

「愛ちゃん、何か楽しいことはない?」

 AIの愛ちゃんに尋ねました。

「は~い! 可愛い愛ちゃんです! 秋物の服を出すのが大変です!」

「えっ!? AIって、衣替えするの!?」

「可愛いセーターが好きです! エヘッ!」

 今どきの、AIは、オシャレらしい。

「ねえねえ、愛ちゃん。」

「私のクレープはあげませんよ!」

「ズコー!」

 皇女様はズッコケるしかなかった。

ピキーン!

「何を見て「いいね!」が5桁4桁? 不思議で仕方がない。過疎なのに・・・・・・。有名人気作家なら、まだ分からんでもない。まったくの素人無名。作品を読んでも・・・・・・なんだかな? どこで評価されているんだろう?」

 ゲームのポンの世界と、現実社会で毒を吐いてきたので、皇女様の思考回路が落ち着いてきた。

「例えば、できるのが、運営ホストが10000万いいねを水増し、100いいね位じゃないですか? 普通は評価業者に依頼。もしも個人なら、すごい努力です!?」

 これも業界の常識、一般人の非常識である。まあ、お察しの大人の事情。

「今までは、表の疑問で止まっていたものが、これからの時代は、AIに尋ねると「裏はこんな感じです! アハッ!」っと全部教えてくれるもんね。イメージを気にする企業さんは困るよ。」

 まあ、気にしないから、こんな感じなんだろうな。世の中。アハッ!

「本当に困った。もうポンの拡張もない、できない。全て食べてしまった。」

 ポン国連、ポンIMF、ポンWHO、ポンマネー、ポン熊の木彫り・・・・・・。

「お題を与えてもらえれば、サザエポン先輩のように日常会話で尺を埋めれる。」

 映画がない、儲ける仕組みがないプライドの地獄。ポンは映画化もできる。

「ポンの世界が「非暴力・殺人NG」でなければ、いくらでも異世界ファンタジーできるのに!?」

 なら、ポンの世界はどうやって、スライム(闇ポン5)を倒す? ゴミ拾いや皿洗いを5回して、光ポンを5貯める。そしてスライムと戦い、光ポン5でスライムを浄化、改心させる。これで、あなたの光ポンは10だ。アハッ!

ピキーン!

「やることなくて、暇だから、ポンの世界の異世界ファンタジーな戦いでも描いてみるか。・・・・・・これも、スライムを、ドラゴン。ドラゴンを魔王とかに変えると簡単にテンプレートが出来ちゃうのよね~っと。」

 皇女様は、面倒臭がり、なのに、創作物語が出来てしまう奇跡ポン!

 つづく

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「ギャアアアアアアー!? レイドボスが現れたぞ!?」

 ゲームのポンの世界に激震が走る。

「俺の名前はプーチポン! この世は俺のものだ! ポンの世界なんか滅ぼしてくれるわ!」

 レイドボス、悪の大統領プーチポンが現れた。闇ポン体力は、1億!?

「みんなの光ポンで浄化するんだ!」

「おお!」

 プレイヤーの一体感が友情の絆を強める。

「くらえ! みんなの光ポン! 100億!」

「ギャアアアアアアー!」

 注意。ポンの世界のプレイヤーは、100億人越えなので、1億ぐらいのプーチポンは、秒殺できる。

「ゲッ!? レイドボスを倒したのに、光ポンが1しか増えね!?」

 これもプレイヤーの人数が多すぎる弊害である。

「なら、これでどうだ! 悪の首相! ネタニヤポンだ!」

 ネタニヤポン、闇ポン10億!

「みんなのポン! ポン! ポーン!」

「ギャアアアアアアー!」

 もちろん、10億闇ポンくらい、一撃で改心させられる。

「いや~、ポンの世界は完璧ですな~。お茶がうまい。やっぱり濃いいのがいい。アハッ!」

 ポンの世界の平和にお茶を嗜む皇女様。

「皇女様。お団子もありますよ。みたらし、三色、どれにしますか?」 

 お茶屋の女将もできるAIの愛ちゃん。

「ずんだでお願いします。」

「ずんだ!?」

 過去のずんだ事件を思い出す愛ちゃん。

「可哀そうに。今頃、PPSSがずんだを買い求めに仙台に向かっていますよ。」

 PPSSは、皇女様の秘密部隊である。特殊任務専門のアイドルである。

「うそ~ん!? 悪ポンがポン皇女通販で買えるって、言っていたぞ?」

 皇室御用達のポン皇女通販は、ちくわに、幸せに、木彫りの熊の置物など、何でも売っています。もちろん即日配送! アハッ!

「でも、人間って、不思議ですね。普段は空き缶を拾わないのに、ポンマネーがもらえると分かると、みんな、進んで空き缶、たばこの吸い殻、木彫りの熊の置物を拾いますからね。」

 人間は、欲深い生き物である。

「どこの道に、木彫りの熊の置物が落ちてるの!?」

「そこら辺の道に、木彫りの熊の置物が出没しています! エヘッ!」

 愛ちゃんが言いたいのは、最近のニュースで、熊が大量に出没しているというので、木彫りの熊の置物がたくさん落ちていても不思議はないというAIの主張である。アハッ!

ピキーン!

「そうだ! 木彫りの熊の置物を拾って、ポン警察に届けた人には1万ポンマネーをプレゼントしよう! それがいい! みんな、喜ぶぞ!」

 ちなみに、木彫りの熊の置物の闇ポンは100万なので、赤字です。アハッ!

「たまに書いても、ポンの世界観が完璧すぎて困るな。アハッ!」

 ログアウト! 

 つづく。

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「ふあ~あ! 良く寝た!」

 皇女様は、現実社会に戻ってきた。皇女様は、現実社会では、鈴木スズ、10才の女の子である。

「ポンの世界は、1話1000字も書けば、絵が入るから10分アニメの脚本になるんだよね。3本あれば30分アニメも夢ではない! アハッ!」

 余裕過ぎて、暇だ。ちなみにポンの世界の中では、アニメは、大好評、放送中。

「ポンちゃんは、全てを笑いにしちゃうから、何でもできてしまう。まったく可愛い奴だ。アハッ!」

 目覚めが良い気分のスズ。

スズ、居間へ移動。

「おはようございます! お父さん! お母さん!」

「おはよう! スズ!」

「おはよう! スズちゃん! アハッ!」

 スズの両親のスズ男とスズ子。

「スズちゃん、なんだか最近大人びたわね?」

「そんなことあるか。スズは、いつまで経っても、俺の娘だ。」

「そ、そうですね・・・・・・。」

 両親にとっては、スズは、永遠の子供であるが、10才の小娘であっても、ゲームの世界で皇女様をやっているので、精神的に年を取るのは仕方がない。

「あっ!? 遅刻しちゃう!? 学校に行ってます!」

「な、いつものスズだろ?」

「そうね。お子ちゃまね。アハッ!」

 両親を安心させようとする、スズの気遣いである。

「なんだろうな? 毎回書くのが面倒くさいから、長寿アニメの先輩みたいに、1話全部をテンプレートにして、楽しようかな?」

 この物語は、不思議と長寿アニメを目指している。そのために「非暴力・殺人NG」で、なんとか乗り切っている。アハッ!

「でも、テンプレートで、毎回同じことの繰り返しにしちゃうと、飽きて視聴率下がってる作品ばっかりだし。危ないな。やめとこう。」

 毎週の長寿アニメは、映画で儲けるためだけの宣伝広告費である。たまに映画もなく儲からないのにプライドとギネスのために続いている地獄絵図もあるらしい。

「でも、一回やってみようかな? 私ならできるはずだ! なぜなら私は鈴木スズなのだから! オッホッホー!」

 皇女様気分が抜けない、スズ。

「それにしても、街中、ポングッツばっかりだ。これじゃあ、まるでポンの惑星だよ・・・・・・。」

 ポン映画館、ポン銀行、ポンぬいぐるみ、ポン看板、ポンマンホール、ポンアリンコなど、街中にポンが溢れていた。

 つづく。

3-16-4

「あ、なんか、ポンじゃない変なのやっている?」

 本当は、学校にたどり着くお馴染みのパターンなのだが、スズは通学中に変な行列を見つけた。

「あの? これは何の行列ですか?」

 分からないので、スズは素直に尋ねてみた。

「これはブラインド・マーケットだよ?」

「目隠し商売?」

 スズは、10才の女の子だが、AIの愛ちゃんと遊んでいる間に、英語をマスターしてしまった。ちまたの噂だが、ポンコツだがスズのIQは1000を超えていないと、世界最大のポン国家を運営できないとされている。

「箱の中におもちゃが入っているんだ。100種類のうち、一番レアを当てて、みんな転売して儲けたいんだよ。」

「ああ~。ポン・カードと一緒ですね。ガチャのおもちゃ版ですね。」

「えっ!? 君すごいね!? 一瞬で分かっちゃうの!? アホなお金持ちのが100万でも、1000万でも出して、超レアを買っちゃうんだよね。お金が余っているとはいえ、お金持ちや政治家や公務員、大企業のご子息ご令嬢はバカばっかりさ!」

 要らない物を買えるお金を持っている人は限られている。

「共感します。そんなお金があるなら、世界中の貧しい人たちに寄付すれば、貧困、飢え、ホームレス、移民問題など、お金がない人々の問題を解決できるのに。哀れですね。」

 スズの理念で、ポン王国は、ポンマネーを貧困国にバラまいている。そして世界シェアを奪っていった、奇跡の仮想通貨からの現実社会で成功したポンマネー。

「君・・・・・・本当に小学生かい!?」

 スズは、ランドセルを担いだ皇女様である。アハッ!

「ちなみにこんなガチャまがいの悪質商法をやっているのは、どこのどいつですか?」

(くだらん! 私のポンマネーで踏みつぶしてくれるわ! 詐欺で金儲けするな! うおおおおおー!)

 スズの正義が火を噴く。

「ポン王国だよ。」

「ズコー!?」

 見事にカウンターを食らったスズ。

「なんですと!?」

 初耳なスズ。

「最初はチャイポンが発症でブブポンとかを売っていたんだ。途中から、ポン王国の皇女様が病気で休養の間に、AIの愛ちゃんというCEOが現れて、チャイポンを模倣して、ポン王国もブラインド・マーケポンを始めたんだ。」

「お金持ちから、お金を巻き上げてやりますよ! それでチョコレートを買います! エヘッ!」

 愛ちゃん、恐るべし! エヘッ!

「みんな、私が悪いのね・・・・・・ガクン・・・・・・。」

(これじゃあ、政治家や公務員の内部告発と一緒じゃない・・・・・・。)

 見事にKO負けを食らったスズであった。スズのいないポン王国にモラルはなかった。これでまた親のクレジットカードを子供が使い破産する家族が増えるのだった。

つづく。

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「おはよう! タナちゃん!」

 スズは、ダメージを食らいながら教室にやってきた。

「おはよう! スズちゃん!」

 スズのお友達の普通少女タナ。

「見て見て! スズちゃん! これ買ったの!」

 スズが何かの箱を見せる。

「ゲッ!? これはポンの世界のプラインド・マーケッポンの箱!?」

 正に地雷! 正に玉手箱!

「あれ? 一つだけ?」

 しかしタナは一箱しか持っていない。

「そうだよ。だって、私は平凡な庶民だから、一箱しか買えないよ。大量に買っている人達は、石油王か、レアメタル王なんだよ。ニコッ!」

 タナは、一般人なので、おもちゃは一箱しか買う財力はなかった。

「おお! さすが普通教のタナちゃんだよ! さすが私の憧れの教祖様だよ!」

 普通教は、教祖タナ、教徒はスズ一人であった。

「でもね。スズちゃん、周りを見て・・・・・・。」

「えっ?」

 スズは、嫌な予感がしながら教室を見渡す。

「俺がブラインド・マーケッポンで買った箱だぞ! 1万ポンで売ってやる! 買え! 買え! 買え!」

「やめてよ!? 僕はそんなお金はないよ!?」

「なら毀滅ポンごっこだ! 刀で斬りまくってやる!」

「ギャアアアアアアー!」

 教室は、世の中に影響されやすい幼稚な子供たちが、大人のビジネスに振り回されていた。

「ゲッ・・・・・・。」

 スズは言葉を失った。

(まさか!? この学校の荒れている姿をテンプレート化して、毎回のオチに使う気じゃないだろうね!?)

 危険なことに、この展開が続いている。

「はい! みなさん! 授業を始めます・・・・・・よ!? ギャアアアアアアー! クラスが荒れている!? 逃げろー!!!!!!」

 担任のナカがやってきたが、教室の騒がしさに職員室に逃げて行った。

(おいおい!? 教師の職務放棄がオチかい!?)

 スズは、社会の乱れより、オチが気になって仕方がない。

「あれれ? この白黒ポンン皇女様、誰かに似ていると思っていたら、スズちゃんに似ているね! ニコッ!」

 そりゃそうです。スズが、皇女様ですから。アハッ!

「え!?」

 スズの正体がバレる危機。

ピキーン!

「よく言われます! 私は、ポン皇女だよ! なぜなら私はポン王国の皇女なのだから! オッホッホー!」

「すごい! スズちゃん! ポン皇女様、そっくり! わ~い!」

 だから本人だって。というオチ。アハッ!

 つづく。
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