〇〇少女ワールド 2

渋谷かな

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タワーマンション少女

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「私とお友達になろうよ。アハッ!」
 大神真理亜の野望。物騒だな。
「お友達100万人作るんだ!」
 真理亜の夢はお友達を増やすこと。
「スマホ! ぶっ壊す!」
 このスマホに支配された孤独社会、SNSの偽友達。家でも、学校、会社でも人と話すことのない時代。
「私はガラケーだ! なんか文句ある!」
 スマホで大切なものを見失っている時代。スマホ=一人でスマホの画面ばかり見ている。家族やお友達と接する時間の無い時代。
「お友達は財産だ!」
 この物語のテーマは、お友達である。
「本当に困った時に助けてくれる、お友達はいますか?」
 まさにお友達の作り方が分からない人の指南書である。
「私とお友達になろうよ。アハッ!」
「どうして私があなた如きとお友達にならないといけないのよ?」
 真理亜が新しいお友達候補をロックオンした。
「どうして? タワマンリアちゃん。」
 タワーマンション少女のタワマンリアちゃんである。
「私は高貴な存在なのよ! みんなを空高くから見下ろしているのよ! 貧乏人! 貧乏人ってね!」
 タワーマンション少女は金欲に取り憑かれた魔塔だった。
「タワーマンションに住めるのは、お金持ちだけ! あなたみたいなチンチクリンに用はないのよ! 私とお友達になりたかったらお金を持ってきなさいよ! オッホッホー!」
 さらに傲慢なタワーマンション少女。
「はあ・・・・・・よく言うわね。住んでる人も修繕管理費が高いとか、新しい人ばかりで壁や天井の殴り合い、子供がギャアギャア走りまくってうるさいし、強風が吹けばタワーマンションなんて、ずーっと揺れてるし。タワーマンションを買って喜んでいる人って、転売して利益を出して売り逃げた人だけよ。」
「ギク!?」
 本当のことを言われて心臓にタワーマンションが突き刺さるタワーマンション少女。
「タワーマンションなんて、お金を持っているだけの扱いやすいアホな強欲な人間を集めるゴキブリホイホイよ。」
「ガーン!」
 タワーマンションは一棟に戸数も多いので希少性は無い。
「キャア!? なに!? 急な大雨!? うわあ!? 地下駐車場が水没していく!? 雨漏れに水漏れ!? 高層マンションだから、簡単に修繕ができない!?エレベーターも電気も止まっちゃった!?」
 どうしてお金持ちはタワーマンションなど買ってしまったのだろう。
「キャアアアアアアー!? 待って!? 見捨てないで!? そんな!? 私が一人ぼっちに!? ガーン!」
 ローンの無いお金持ちは一斉に逃げてタワーマンションに空き家が目立ち始めた。
「私とお友達になろう。本当のお友達は困っているお友達を見捨てないよ。アハッ!」
「真理亜ちゃん。ありがとう。」
 真理亜はタワーマンション少女とお友達になった。
「さあ! 地下駐車場の水をバケツリレーでかきだすよ! お友達作戦だ!」
「おお!」
 困った時に駆けつけてくれるのもお友達だけである。
「ありがとう。みんな。私、タワーマンションだからって、威張るのやめる。」
 時にお友達は傲慢を改善させることもできる。
「この調子でお友達100万人作るぞ! アハッ!」
 つづく。
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