やっと冒険に出られます2

渋谷かな

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ポーちゃんと神様と天使の工作員のみなさんのおかげです

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「クラーケンって知ってる?」
 ポーちゃんたちは仲良く会話していた。
「知ってる。イカでしょ。」
「違う。タコだよ。」
 ポーちゃんのお友達のタマちゃんとスーちゃん。
「ポーちゃんは何だと思う?」
「倉さんが作った日本の48番目の県よ!」
 ポーちゃんは純粋な6才の小学一年生である。
「え・・・・・・。」
「さすがに引くわ。」
 タマちゃんとスーちゃんは静かになった。

「クラーケン!?」
 この頃、ポーちゃんをお嬢様と崇める神の秘密組織が動き始める。
「いけない! このままではポーちゃんが嘘つき呼ばわりされてしまう! あの子の笑顔を守りたい!」
 神様は幼気な少女のポーちゃんを助けるために必死である。
「直ぐに倉さんを探してこい!」
「はい!」
 天使の命令を受けた天使の工作員たちが動き出す。
「山だ! 山を探せ! 土砂が必要だ!」
「はい!」
 天使の工作員たちは山も手に入れようとする。
「見つけました! 富士山です!」
「よし! 神の権限で! アース・シェイク!」
 神様は大地震を起こす!

「ギャアアアアアアー!?」
「なに!? 地震!?」
 神様の起こした地震は東京都のポーちゃんたちも揺らした。

「急いで土砂を海に投げ捨てろ!」
「はい!」
 天使たちは崩れた富士山の土砂を東京湾に投げ捨てた。
「え・・・・・・。」
 もちろん東京湾で航行している船は動けなくなる。

「倉さんは見つかったのか!?」
「はい! 既に金塊を渡して買収完了! 記者会見の準備万端です!」
 倉さんはすぐに見つかったらしい。
「あんたたちはいったい?」
 倉さんは不審な天使の工作員たちに戸惑ったがアタッシュケースに入った金塊を見て了承した。

「嘘つき! ポーちゃんの嘘つき!」
「ポーちゃん、嘘をついたって謝りなよ。」
 タマちゃんとスーちゃんはポーちゃんを嘘つき扱いしていた。
「私、嘘ついてないもん!」
 その時、渋谷の大型スクリーンに臨時ニュースが流される。

「たった今、東京湾に新しい県ができました。倉さんが見つけた48番目の県です。」
 倉さんは緊急記者会見を開いた。
「え・・・・・・。」
「嘘!?」
 タマちゃんとスーちゃんの時間が止まった。
「ポーちゃん、嘘つかないもん! アハッ!」
 ポーちゃんの笑顔は神様と天使のみなさんの努力で守られているのでした。
 終わる。
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