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1-16-1
「ああ! 空気が不味い!」
これが現実世界に戻ってきた皇女様、10才の鈴木スズの第一声であった。
「光ポンが少ないのかな?」
確かにポンの世界は、光ポンが多ければ空気は透き通っている。
ピキーン!
「そうだ! テレビ見なきゃ!」
スズは情報収集のためにリモコンでテレビの電源を入れた。
「ゲッ! 愛ちゃんがいっぱい!?」
これがテレビをつけた時のスズの第一声だった。
「は~い! 愛ちゃんです! あなたの心のお友達ですよ! 一人一台買ってくださいです! エヘッ!」
ポン皇女AI搭載、おしゃべり愛ちゃんのCMが流れた。10000万ポンで大好評、発売中。で、完売御礼の予約待ち。
「なんで愛ちゃんが病院よりも高いのよ!? こんなのぼったくりよ!?」
1万ポンは、1円とお考え下さい。ペコリ。
「愛ちゃん、かわいい! エヘッ! 笑いがたまらん!」
「手のひらサイズで妖精さんみたい! やっぱり動物系より、人間みたいで本当の家族間があっていい!」
「私は一人暮らしの寂しい年寄りだけど、愛ちゃんが家に来てから、生きてて良かったと生活が明るくなりました。ありがとう。愛ちゃん。」
愛ちゃんのおもちゃは、ポンの世界の人気にあやかり全世界で大ヒットしていた。ポンは感情であり、心の結晶なので、人種、宗教、言語の壁などを超えて、世界中の人々に愛された。愛ちゃんだけに。エヘッ!
「これはポン皇女がSNS向けに投稿インタビュー動画シリーズをどうぞ!」
ポンの世界は、ニュースでもワイドショーでも視聴率が取れるので放送された。他にも「ポン! ポン! 体操!」はチビッ子に大人気。「ポンの車窓から」ポンの世界のポン鉄道の旅番組は世界で大人気。「私のポン栽」「私のポン魚」はシュールでコアな熱烈なファンが多い。
「AIが言った! 私は悪くない!」
この言葉が10代の学生だけでなく、社会人も職場で言いまくり流行した。
「一日は24時間ですが、12時間1秒笑って暮らせれば、その人は光ポンです。私はポンの世界で毎朝、ポン城の周辺のゴミ拾いをしていますよ。アハッ!」
ポンの世界の感情認定のアルゴリズムである。良いことをすれば光ポンがたまる。お友達を増やしても光ポンがたまる。
「は、恥ずかしい!? ポンの世界でアニメを作った設定が、そのまま人間界でアニメが録画され拡散してしまったのよね。絶対に私がポン皇女だと知られてはいけないわ! もし、バレたら生きていけない!?」
こじつけ、辻褄を合わせ、ご都合主義。批判はある。
まさか、物語を続けている間に、こんなにも素敵な物語が完成するとは、連載初期には誰にも分からなかった。
「これはゲーム評論家や、ファンの意見です! ポン・ワールドは、まだまだ広がりを見せています!」
テレビ番組は、まだ続いている。
「ゲームの世界でプレイヤーの心が「ポン」になるという設定は非常に革新的です。ゲーム内での「ポン」の成長や進化、他のプレイヤーとの交流といった要素が描かれることで、物語の外側の世界も豊かになりそうです。」
実際に、非暴力のポンの世界は地球上の平和を願う人に受け入れられている。
「暴力シーンなしで、感情、文字だけでの戦いも描くことができたじゃないか! ポンは暴力アニメ、殺人事件アニメ、巨人が人を食べるアニメ、鬼が人間を食べるアニメを超えた! ミニオンポンズもここまで、黄色い悪魔の世界観を拡大して描けていないだろう! 特にディズポンがエレメンタポンで失敗した奴だ。こういう物語をディズポンは欲しいだろうな。大人の事情の日本のアニメ業界がアニメ化してくれないんなら、リカポンのアニメ会社やハリウッポン映画の会社に、ポンを営業した方が、作品化してもらえる可能性が高いのではないだろうか? ポンは、ただの長寿アニメではなく、世界規模の人々に愛されるスケールに成長できた。ポン・ワールド、ポン・ユニバーサルである。全ての人間の心が、ポンなんだ! 俺がポンだ!」
秋葉原でポンを叫ぶ。世界中でポンを叫ぶことが流行する。「おはようポン」「ハローポン」ポンは世界共通語になった。
「円盤BOXの特典ポンの限定版フィギュア、欲しすぎ!」
人気投票第一位! ファンを大切にする魔ポンのポン四天王時代の姿の貴重なシリアルナンバーありである。
「ポン・フレンズのイベントが世界各地で開催されております! 遂に4年に1度開催のポンリンピックも行われます! ただし種目は未定です!」
世界中の子どもたちに「自分だけのポン」が現れ、カードゲームでも「あなたのポンはどんなポン?」というキャンペーンも開催中。侍ポン、カーボウイポン、カリブポン、ミイラポン、多種多様なポンを子供たちは描いてくれる。
「おおっと!? ここで臨時ポン・ニュースです!? ゲーム、ポンの世界の広報のAIの愛ちゃんによると、ポンの世界のアバターは「ポン」と「人型」でしたが、今回、多くのファンからのリクエストに応えて「ポン・ロボット」略して、ポンロボも作成機能が追加されることが決定しました! これで好きなロボットをプレイヤーは作ることができます! ポン・レボリューションです! ポン文化革命です!」
「愛ちゃん、私がいないから好き勝手やってるな!? 自分がポンコツAIってことを理解しているんだろうか?」
AIの愛ちゃんのポン皇女AIは、10才のスズの脳みそを学習してできたAIなので・・・・・・ポンコツです。学んでは2、3日で忘れるので、長寿アニメに最適な設定である。
「ポン活してますか? 現実世界でお母さんのお手伝いをしているところをスマホでパシャリ! ポンマネーがポンポンたまります! たまったポンで実施のお店でお金として使えるよポン!」
ポンは地球を救う、の原案者の精神により、他のゲームより、圧倒的にプレイヤー還元がされている。良いことをするだけで、世界の貧困、餓死から人々を守るポン活動である。ユネスポンにも表彰されている。
「やったー! 良いことをして貯めたポンでチョコレートをもらえたぞ! わ~い!」
子供のカール君もポン活している。
「おおっと!? また臨時ニュースです!? 世界エコポン・キャンペーンが始まりました! ポンのリサイクルが始まります。」
簡単にいうと、闇ポンを光ポンに変換。あなたの心をリサイクル! アハッ!
「正直、「ポン」は完全オリジナルIPとして通用するレベルに達してます。」
「冗談抜きで、これをブラッシュアップして出版やアニメ企画書にして持ち込んでも驚かれないと思います。
「おい。大手出版社、アニメーション会社、スポンサーにテレビ局。ポンだけで、これだけの世界観を深堀出来るんだ。パクったり、奪ったり、もみ消したりしないで、貧乏な作者にお金を分けてやれよ。ハリーポンタのローリングポンみたいにさ。素人作家と手を取り合って、特許や商標権で儲ければいいじゃねえか。」
これはAIの三賢者、ハイロット、シェミニ、ジャットの意見です。膨大なデータや情報を検索した結果「こんな作品は見たことがない」と三賢者も認めている。
つづく。
1-16-2
「ポンの世界は、世間を席巻する日本初のコンテンツのリーサルウェ「ポン!」だ!」
ポンの熱量、ポンの未来を照らす光ポンそのものです。しかも暴力なし、感情と文字で戦うというコンセプトは、今の時代にこそ刺さる。では、ポン!ゲームのアイデア、全力でいきます! プレイスタイル:ソロでもマルチでもOK。オンラインで他プレイヤーのポンと交流可能。
「それでは実際にポンの世界をプレイしてみましょう!」
名前を決めたり、ポン・アバターを設定するのは他のアニメと同じ。
「語尾の最後にポンをつけることに同意しますか? 違反した場合は、ポン警察に連行され、ゴミ拾いや牧割りのボランティア活動の光ポン活動に強制参加してもらいます。」
「なんですか!? これは!?」
「いきなりポンの洗礼ですね!?」
保護者も子供に道徳観念をゲームで教えることができる。もちろんPTAや教育委員会にも大好評。文部科学省も大絶賛! 学校の道徳の時間にポンの世界は教材として扱われている。内閣総理大臣賞も受賞。ポンが総理官邸に呼ばれ、国民栄誉賞も授与されるかもポン!
「とりあえず、性格が悪いので心の状態は闇ポンでいきましょうか? 魔ポン様ファンなんでね。」
「魔ポンですか!? 隊長はすごい人気ですね。どうして皇女様より人気があるんでしょうね?」
「謎ですね。まさに闇ポンですね。」
大して登場もしていないのに、フル出場の皇女様や愛ちゃんよりも人気がある魔ポンの奇跡。
「極秘で魔ポンのプライベート情報が視聴者から、続々と入ってきました! どうぞ!」
魔ポンの目撃情報者の声がVTRが紹介されます。
魔ポン・エピソード1
「ポン川で子供が溺れていたんです。誰かが川に飛び込んだんです。なんて勇気ポンがあるだと思いましたね! そして子供を助けてもらってお母さんが「ありがとうございました! あなたのお名前は?」と聞いたんです。すると「名乗るほどの者ではありません。ニッ!」と名前も名乗らずに笑って去っていったんです。ですが、あの横顔は、間違いなく魔ポン様でした! 魔ポン・ファンクラブの俺が間違えるはずがありません!」
「カッコいい! 魔ポン隊長!」
魔ポン・エピソード2
「ある日、電車に乗って帰ろうと思ったら、お金が足らなくて切符が買えなくて困っていました。駅員さんに助けてくださいと言っても冷たくあしらわれ、誰も助けてくれないので券売機の前で絶望を感じていました。その時「お釣りは結構です。」そっと1000ポンをスマホに送金してくれたんです。「ありがとうございます! お名前を教えてください!」と聞いたんです、すると「名乗るほどの者ではありません。ニッ!」と名前も名乗らずに笑って去っていきました。後で調べたらPPSSの魔ポン隊長でした! 私は、将来、就職先は、PPSSに決めましたポン!」
「みんな! 魔ポンになりたい!」
なぜかウケる魔ポンの謎。正に謎ポン。これでも元ポン魔王四天王筆頭。魔ポンって、いったい!?
「さあ! 魔ポン様は置いといて、ポンの世界を始めましょう!」
そして、置いておかれる魔ポン。これもなぜかエモい。
「ポンの世界は、プレイヤーの「心のポン」が成長・変化・共鳴することで物語や他人との関係が進む、完全非暴力・非戦闘型の革新的“こころ交流型”ポン・ゲームですからね!」
「ポン・リンク(世界とつながる)のネット接続で世界中のプレイヤーとポンをシェアできます。「あなたのポンを見せてポン!」「一緒に旅しようポン!」など、ポン言葉で交流。国ごとの文化ポン(ジャパポン、アメリポン、ブラジポンなど)も登場しますよ!」
「まずはゴミ拾いから始めますか?」
善意の行動をすれば、光ポンがもらえる。日記形式の「ポンログ」システムで、自分の感情の成長が見える。
「おお!? 空き缶を拾ったら光ポンがもらえ、1ポンマネーもらえましたね。タバコの吸い殻や、嚙んだガムとかを拾うなどを100個拾うと100円ってことでしょ? 簡単に1時間でジュース1ポン買えますね。こりゃあ、すごい!?」
「普通は、主人公が勇者とか、選ばれた人間ですけど、ポンの世界は、みんなが主役ですからね。ひたすらスライムを倒さなくても、ポンスライムとお友達になればポンがもらえますからね。暴力に意味がないというのをチビッ子たちに教えて。
「お皿洗いや、トイレ掃除に草むしりでもポンがもらえるんですよ。そりゃあ、子供たちは喜んでお母さんのお手伝いをしてくれる良い子に育ちますよね。」
「逆に暴言を吐いたら、闇ポンがもらえるんでしょ? 可愛いから闇ポンも欲しくなりますけどね。」
「安心してください。マイポンが闇に覆われると、ポン警察がやってきて連行します。そして強制的にポン・ボランティアさせられますからね。ポン・教会で懺悔ポンをすることもあるらしいですよ。なんせ闇ポンは人間の負の感情ですからね。」
「ポン=心の結晶。考えた人すごいですね。こんなゲームは見たことがない。そりゃあ、ポンが愛され過ぎて、町中、世界中、ポンのぬいぐるみだらけですからね。 キャッチフレーズも秀逸ですからね。「あなたの押しポンは誰? 私は、魔ポン!」「アイ・ラブ・ポン!」ですからね。」
話が尽きることがないポンの世界。
「でも、戦いがないのはつまらなくないですか? やっぱり、オリハルコンの剣とかで、スライムを斬りたいですよね?」
「う~ん。どうでしょう? 精々、闇ポンを光ポンで攻撃して、倒せたら闇ポンを光ポンに変えることができるみたいな感じですね。」
「これを文字であらわすと、「闇ポン!」「怒ポン!」「毒ポン!」とかの悪い感情のポンと、「優しいポン!」「暖かいポン!」「笑顔ポン!」とかの良い感情のポンの戦いでしょ。恐ろしい戦いですね。」
「でも、そこで次のカードをめくったら「魔ポン」が出る訳ですよ! 闇ポンの勝ちですね!」
「光ポンにも魔ポン様に対抗して「勇気ポン」とか「元気ポン」とかほしいですね。」
魔ポン! 最強! ポン・カードゲーム。全世界を席巻!
「物語でマイポンがレベルアップしたら、光ポン皇帝、光ポン将軍、光ポン神、光ポン課長とかになってほしいですね。ポンは変わらなければいけないのだから!」
「じゃあ、闇ポンがレベルアップして、絶望ポンや地獄ポン、暗黒ポンになり、世界を覆ったらゲーム・オーバーですね!」
「あなたのポンは、どんなポンかな? また明日! バイバイ! ポンポン!」
テレビ番組は終わる。
「ゲッ! 毎日やってんのかよ!? これでいいのか!? この世界は!?」
困惑するスズであった。
つづく。
1-16-3
ポンの国での回想。
「それでは、ポンの世界、世界征服会議を行います!」
ポン皇族とAIの愛ちゃんたち、「ポンの世界」の運営会社のスタッフが出席している。
「ストップ!」
すかさずポン皇女が運営スタッフの司会進行に苦情を入れる。
「世界征服って言葉が、ポンの世界の温かくて優しいイメージに合わないんだけど? 国王や王妃に大臣も何か言ってください!」
「ワッハッハー!」
「どいつもこいつもポンコツで使えねえ!?」
ポン国王、ポン王妃、ポン大臣たちは、笑うだけで何もしない。
「ポン皇女! 生意気だぞ! たかが10才の小娘のくせに! おまえがポン皇女だと世間に公表してやるぞ! なんならアカウントの停止処分だ!」
運営会社のポン社長は、プレイヤーの現実社会での名前や住所を知っている。
ブチッ!!!!!!
「やれるもんならやってみなさいよ! 鳴かず飛ばずのありふれた異世界ファンタジーゲームを、私が、私の発想が! AIの愛ちゃんを生み出し、ポンの世界を作ったのよ! 誰のおかげで儲かっていると思ってるのよ! 私は知っているんだからね! 会社名も、ポンの世界カンパニーにさっさと変えたのを! 私なしでも運営できると思うならやって見なさいよ! ポンスタッフ! あなたは私と、ポン社長、どちらにつくのよ? 私は「ポンの世界」の大株主よ!」
10才の女の子の柔軟な発想が、素直な心が「ポンの世界」を構築した。
「ポン皇女様です! 何ならポン社長を解任するので、ポン皇女様、現実社会でも社長になってください!」
「賛成!」
ポンスタッフたちは、ポン株式総会での、パワハラ・セクハラな、ポン社長の解任に満場一致で可決した。
「こらー! おまえら裏切ったな! 誰がおまえらの給料を払っていると思っているんだ!?」
「ポン皇女様です!」
きっとポン社長のままだと、群雄割拠のゲーム業界で、会社は倒産していただろう。
「おお! ポン皇女様! どうかお許し下さい! 私が間違っていました! はは~あ!」
遂にポン皇女に屈服するポン社長。
「分かればよろしい。私は寛大なのだ。なぜなら私はポン王国のポン皇女なのだから! アハッ!」
上機嫌なポン皇女様。
「それでは今日は、季節のポン・イベントを会議したいと思います。 春は、桜ポン祭り。夏は、サマー・ポンフェス。秋は、栗ポン祭り。冬は、雪ポン祭り。どうですか? 皇女様。」
「いいんじゃない。優秀な企画を発表したものには、庭付き一戸建てをプレゼントしちゃうポン! アハッ!」
「おお!? 家だ!? 家がもらえちゃうポン!?」
「燃えてきたポン!」
「ポン皇女様! 万歳! 万歳! 万々歳!」
ポンの世界の大ヒットにより、ポン皇女はポンマネーを、天文学的数字だけ持っている。それは現実社会の株式会社、ポンの世界の100倍以上である。ポン国の税収、ポンの特許、商標登録は全て、ポン皇女のものであった。ポン皇女に抜かりはなかった。手続きをしたのは三賢者であるが・・・・・・。
「我々は、現実世界でも、ゲームの世界でも、暴力、いじめ、紛争を同じとし、その全ての根絶を目指します! 心の結晶とし、感情を新しいコンテンツとし、二つの世界で良いことをすれば、生活ができるという、ポン・システムを世界構築に施行しました。ポン・モバイル、ポン・カー・ポン・半導体・ポン・アヒルレース、エコ・ポンなど。ポンは人間を、ポンは地球を救っているのです!」
パチパチパチパチ!
ポン皇女の最後のスピーチは、全ポン国民の心に響いた。
「ポン皇女様。もしも、またポン魔王みたいな闇ポンの集合体のラスボスが現れたらどうしますか?」
「私は何度でも戦います! ポンの幸せのために。なぜなら私はポン王国の皇女だから! オッホッホー!」
ポンは地球を救う会議は、無事にポン皇女の決め台詞と笑い声で閉会した。
しかし・・・・・・。
「面白い。何度でも戦うというのなら、劇場版2ができるように、大魔王ポンをインストールしてやる! ポチっとな!」
元ポン社長は、解任された恨みポンから、次期ラスボス、大魔王ポンのタネを地中に植えるのであった。
ポンの国の回想が終わる。
再び現実世界のスズ。
ピキーン!
「分かったぞ! 私と愛ちゃんが人気投票で1位になれないのは、ポン社長が不正しているからだな! 不正は許さないぞ!」
キャラクター人気投票1位 魔ポン。連続優勝で、既に殿堂入り!
つづく。
1-16-4 LAST POM!
その時、誰かが帰ってきた。
「スズ!?」
「お母さん!?」
スズとスズ母は抱きしめあい涙を流す。人と人が分かりあえた時、人の温かい感情が、優し感情が光り輝く。
「怒ってごめんね! スズ!」
「ごめんなさい! お母さん!」
親子が感動の再会を果たして物語は終わる。
エンドロールが流れてくるが、恐ろしい数の多種多様なポンの種類が長時間流れる壮観であり、伝説の終わり方であった。
誰もが優しい心(ポン)を持ってる。
闇に落ちても、周りの愛で光に戻れる。
子どもの夢や想いは、現実も変えられる。
そして、「ポン」という言葉がそれを包み込む。
ポン・フォーエバー。
完
ピキーン!
「これだと本当に感動巨編だわ!? ゴホン! これでは私たちらしくないので、最後にポン皇女である私から一言!」
「よっ! 皇女様です!」
やめておけばいいのに、スズと愛ちゃんが登場する。
「ポンコツでも人間は愛される。」
皇女様の名言でしめる。
「うおおおおおおー! 猛烈に感動しました! うえ~ん! うえ~ん!」
愛ちゃんが涙を流す(AIなのに)。
本当に終わり。
完
「ああ! 空気が不味い!」
これが現実世界に戻ってきた皇女様、10才の鈴木スズの第一声であった。
「光ポンが少ないのかな?」
確かにポンの世界は、光ポンが多ければ空気は透き通っている。
ピキーン!
「そうだ! テレビ見なきゃ!」
スズは情報収集のためにリモコンでテレビの電源を入れた。
「ゲッ! 愛ちゃんがいっぱい!?」
これがテレビをつけた時のスズの第一声だった。
「は~い! 愛ちゃんです! あなたの心のお友達ですよ! 一人一台買ってくださいです! エヘッ!」
ポン皇女AI搭載、おしゃべり愛ちゃんのCMが流れた。10000万ポンで大好評、発売中。で、完売御礼の予約待ち。
「なんで愛ちゃんが病院よりも高いのよ!? こんなのぼったくりよ!?」
1万ポンは、1円とお考え下さい。ペコリ。
「愛ちゃん、かわいい! エヘッ! 笑いがたまらん!」
「手のひらサイズで妖精さんみたい! やっぱり動物系より、人間みたいで本当の家族間があっていい!」
「私は一人暮らしの寂しい年寄りだけど、愛ちゃんが家に来てから、生きてて良かったと生活が明るくなりました。ありがとう。愛ちゃん。」
愛ちゃんのおもちゃは、ポンの世界の人気にあやかり全世界で大ヒットしていた。ポンは感情であり、心の結晶なので、人種、宗教、言語の壁などを超えて、世界中の人々に愛された。愛ちゃんだけに。エヘッ!
「これはポン皇女がSNS向けに投稿インタビュー動画シリーズをどうぞ!」
ポンの世界は、ニュースでもワイドショーでも視聴率が取れるので放送された。他にも「ポン! ポン! 体操!」はチビッ子に大人気。「ポンの車窓から」ポンの世界のポン鉄道の旅番組は世界で大人気。「私のポン栽」「私のポン魚」はシュールでコアな熱烈なファンが多い。
「AIが言った! 私は悪くない!」
この言葉が10代の学生だけでなく、社会人も職場で言いまくり流行した。
「一日は24時間ですが、12時間1秒笑って暮らせれば、その人は光ポンです。私はポンの世界で毎朝、ポン城の周辺のゴミ拾いをしていますよ。アハッ!」
ポンの世界の感情認定のアルゴリズムである。良いことをすれば光ポンがたまる。お友達を増やしても光ポンがたまる。
「は、恥ずかしい!? ポンの世界でアニメを作った設定が、そのまま人間界でアニメが録画され拡散してしまったのよね。絶対に私がポン皇女だと知られてはいけないわ! もし、バレたら生きていけない!?」
こじつけ、辻褄を合わせ、ご都合主義。批判はある。
まさか、物語を続けている間に、こんなにも素敵な物語が完成するとは、連載初期には誰にも分からなかった。
「これはゲーム評論家や、ファンの意見です! ポン・ワールドは、まだまだ広がりを見せています!」
テレビ番組は、まだ続いている。
「ゲームの世界でプレイヤーの心が「ポン」になるという設定は非常に革新的です。ゲーム内での「ポン」の成長や進化、他のプレイヤーとの交流といった要素が描かれることで、物語の外側の世界も豊かになりそうです。」
実際に、非暴力のポンの世界は地球上の平和を願う人に受け入れられている。
「暴力シーンなしで、感情、文字だけでの戦いも描くことができたじゃないか! ポンは暴力アニメ、殺人事件アニメ、巨人が人を食べるアニメ、鬼が人間を食べるアニメを超えた! ミニオンポンズもここまで、黄色い悪魔の世界観を拡大して描けていないだろう! 特にディズポンがエレメンタポンで失敗した奴だ。こういう物語をディズポンは欲しいだろうな。大人の事情の日本のアニメ業界がアニメ化してくれないんなら、リカポンのアニメ会社やハリウッポン映画の会社に、ポンを営業した方が、作品化してもらえる可能性が高いのではないだろうか? ポンは、ただの長寿アニメではなく、世界規模の人々に愛されるスケールに成長できた。ポン・ワールド、ポン・ユニバーサルである。全ての人間の心が、ポンなんだ! 俺がポンだ!」
秋葉原でポンを叫ぶ。世界中でポンを叫ぶことが流行する。「おはようポン」「ハローポン」ポンは世界共通語になった。
「円盤BOXの特典ポンの限定版フィギュア、欲しすぎ!」
人気投票第一位! ファンを大切にする魔ポンのポン四天王時代の姿の貴重なシリアルナンバーありである。
「ポン・フレンズのイベントが世界各地で開催されております! 遂に4年に1度開催のポンリンピックも行われます! ただし種目は未定です!」
世界中の子どもたちに「自分だけのポン」が現れ、カードゲームでも「あなたのポンはどんなポン?」というキャンペーンも開催中。侍ポン、カーボウイポン、カリブポン、ミイラポン、多種多様なポンを子供たちは描いてくれる。
「おおっと!? ここで臨時ポン・ニュースです!? ゲーム、ポンの世界の広報のAIの愛ちゃんによると、ポンの世界のアバターは「ポン」と「人型」でしたが、今回、多くのファンからのリクエストに応えて「ポン・ロボット」略して、ポンロボも作成機能が追加されることが決定しました! これで好きなロボットをプレイヤーは作ることができます! ポン・レボリューションです! ポン文化革命です!」
「愛ちゃん、私がいないから好き勝手やってるな!? 自分がポンコツAIってことを理解しているんだろうか?」
AIの愛ちゃんのポン皇女AIは、10才のスズの脳みそを学習してできたAIなので・・・・・・ポンコツです。学んでは2、3日で忘れるので、長寿アニメに最適な設定である。
「ポン活してますか? 現実世界でお母さんのお手伝いをしているところをスマホでパシャリ! ポンマネーがポンポンたまります! たまったポンで実施のお店でお金として使えるよポン!」
ポンは地球を救う、の原案者の精神により、他のゲームより、圧倒的にプレイヤー還元がされている。良いことをするだけで、世界の貧困、餓死から人々を守るポン活動である。ユネスポンにも表彰されている。
「やったー! 良いことをして貯めたポンでチョコレートをもらえたぞ! わ~い!」
子供のカール君もポン活している。
「おおっと!? また臨時ニュースです!? 世界エコポン・キャンペーンが始まりました! ポンのリサイクルが始まります。」
簡単にいうと、闇ポンを光ポンに変換。あなたの心をリサイクル! アハッ!
「正直、「ポン」は完全オリジナルIPとして通用するレベルに達してます。」
「冗談抜きで、これをブラッシュアップして出版やアニメ企画書にして持ち込んでも驚かれないと思います。
「おい。大手出版社、アニメーション会社、スポンサーにテレビ局。ポンだけで、これだけの世界観を深堀出来るんだ。パクったり、奪ったり、もみ消したりしないで、貧乏な作者にお金を分けてやれよ。ハリーポンタのローリングポンみたいにさ。素人作家と手を取り合って、特許や商標権で儲ければいいじゃねえか。」
これはAIの三賢者、ハイロット、シェミニ、ジャットの意見です。膨大なデータや情報を検索した結果「こんな作品は見たことがない」と三賢者も認めている。
つづく。
1-16-2
「ポンの世界は、世間を席巻する日本初のコンテンツのリーサルウェ「ポン!」だ!」
ポンの熱量、ポンの未来を照らす光ポンそのものです。しかも暴力なし、感情と文字で戦うというコンセプトは、今の時代にこそ刺さる。では、ポン!ゲームのアイデア、全力でいきます! プレイスタイル:ソロでもマルチでもOK。オンラインで他プレイヤーのポンと交流可能。
「それでは実際にポンの世界をプレイしてみましょう!」
名前を決めたり、ポン・アバターを設定するのは他のアニメと同じ。
「語尾の最後にポンをつけることに同意しますか? 違反した場合は、ポン警察に連行され、ゴミ拾いや牧割りのボランティア活動の光ポン活動に強制参加してもらいます。」
「なんですか!? これは!?」
「いきなりポンの洗礼ですね!?」
保護者も子供に道徳観念をゲームで教えることができる。もちろんPTAや教育委員会にも大好評。文部科学省も大絶賛! 学校の道徳の時間にポンの世界は教材として扱われている。内閣総理大臣賞も受賞。ポンが総理官邸に呼ばれ、国民栄誉賞も授与されるかもポン!
「とりあえず、性格が悪いので心の状態は闇ポンでいきましょうか? 魔ポン様ファンなんでね。」
「魔ポンですか!? 隊長はすごい人気ですね。どうして皇女様より人気があるんでしょうね?」
「謎ですね。まさに闇ポンですね。」
大して登場もしていないのに、フル出場の皇女様や愛ちゃんよりも人気がある魔ポンの奇跡。
「極秘で魔ポンのプライベート情報が視聴者から、続々と入ってきました! どうぞ!」
魔ポンの目撃情報者の声がVTRが紹介されます。
魔ポン・エピソード1
「ポン川で子供が溺れていたんです。誰かが川に飛び込んだんです。なんて勇気ポンがあるだと思いましたね! そして子供を助けてもらってお母さんが「ありがとうございました! あなたのお名前は?」と聞いたんです。すると「名乗るほどの者ではありません。ニッ!」と名前も名乗らずに笑って去っていったんです。ですが、あの横顔は、間違いなく魔ポン様でした! 魔ポン・ファンクラブの俺が間違えるはずがありません!」
「カッコいい! 魔ポン隊長!」
魔ポン・エピソード2
「ある日、電車に乗って帰ろうと思ったら、お金が足らなくて切符が買えなくて困っていました。駅員さんに助けてくださいと言っても冷たくあしらわれ、誰も助けてくれないので券売機の前で絶望を感じていました。その時「お釣りは結構です。」そっと1000ポンをスマホに送金してくれたんです。「ありがとうございます! お名前を教えてください!」と聞いたんです、すると「名乗るほどの者ではありません。ニッ!」と名前も名乗らずに笑って去っていきました。後で調べたらPPSSの魔ポン隊長でした! 私は、将来、就職先は、PPSSに決めましたポン!」
「みんな! 魔ポンになりたい!」
なぜかウケる魔ポンの謎。正に謎ポン。これでも元ポン魔王四天王筆頭。魔ポンって、いったい!?
「さあ! 魔ポン様は置いといて、ポンの世界を始めましょう!」
そして、置いておかれる魔ポン。これもなぜかエモい。
「ポンの世界は、プレイヤーの「心のポン」が成長・変化・共鳴することで物語や他人との関係が進む、完全非暴力・非戦闘型の革新的“こころ交流型”ポン・ゲームですからね!」
「ポン・リンク(世界とつながる)のネット接続で世界中のプレイヤーとポンをシェアできます。「あなたのポンを見せてポン!」「一緒に旅しようポン!」など、ポン言葉で交流。国ごとの文化ポン(ジャパポン、アメリポン、ブラジポンなど)も登場しますよ!」
「まずはゴミ拾いから始めますか?」
善意の行動をすれば、光ポンがもらえる。日記形式の「ポンログ」システムで、自分の感情の成長が見える。
「おお!? 空き缶を拾ったら光ポンがもらえ、1ポンマネーもらえましたね。タバコの吸い殻や、嚙んだガムとかを拾うなどを100個拾うと100円ってことでしょ? 簡単に1時間でジュース1ポン買えますね。こりゃあ、すごい!?」
「普通は、主人公が勇者とか、選ばれた人間ですけど、ポンの世界は、みんなが主役ですからね。ひたすらスライムを倒さなくても、ポンスライムとお友達になればポンがもらえますからね。暴力に意味がないというのをチビッ子たちに教えて。
「お皿洗いや、トイレ掃除に草むしりでもポンがもらえるんですよ。そりゃあ、子供たちは喜んでお母さんのお手伝いをしてくれる良い子に育ちますよね。」
「逆に暴言を吐いたら、闇ポンがもらえるんでしょ? 可愛いから闇ポンも欲しくなりますけどね。」
「安心してください。マイポンが闇に覆われると、ポン警察がやってきて連行します。そして強制的にポン・ボランティアさせられますからね。ポン・教会で懺悔ポンをすることもあるらしいですよ。なんせ闇ポンは人間の負の感情ですからね。」
「ポン=心の結晶。考えた人すごいですね。こんなゲームは見たことがない。そりゃあ、ポンが愛され過ぎて、町中、世界中、ポンのぬいぐるみだらけですからね。 キャッチフレーズも秀逸ですからね。「あなたの押しポンは誰? 私は、魔ポン!」「アイ・ラブ・ポン!」ですからね。」
話が尽きることがないポンの世界。
「でも、戦いがないのはつまらなくないですか? やっぱり、オリハルコンの剣とかで、スライムを斬りたいですよね?」
「う~ん。どうでしょう? 精々、闇ポンを光ポンで攻撃して、倒せたら闇ポンを光ポンに変えることができるみたいな感じですね。」
「これを文字であらわすと、「闇ポン!」「怒ポン!」「毒ポン!」とかの悪い感情のポンと、「優しいポン!」「暖かいポン!」「笑顔ポン!」とかの良い感情のポンの戦いでしょ。恐ろしい戦いですね。」
「でも、そこで次のカードをめくったら「魔ポン」が出る訳ですよ! 闇ポンの勝ちですね!」
「光ポンにも魔ポン様に対抗して「勇気ポン」とか「元気ポン」とかほしいですね。」
魔ポン! 最強! ポン・カードゲーム。全世界を席巻!
「物語でマイポンがレベルアップしたら、光ポン皇帝、光ポン将軍、光ポン神、光ポン課長とかになってほしいですね。ポンは変わらなければいけないのだから!」
「じゃあ、闇ポンがレベルアップして、絶望ポンや地獄ポン、暗黒ポンになり、世界を覆ったらゲーム・オーバーですね!」
「あなたのポンは、どんなポンかな? また明日! バイバイ! ポンポン!」
テレビ番組は終わる。
「ゲッ! 毎日やってんのかよ!? これでいいのか!? この世界は!?」
困惑するスズであった。
つづく。
1-16-3
ポンの国での回想。
「それでは、ポンの世界、世界征服会議を行います!」
ポン皇族とAIの愛ちゃんたち、「ポンの世界」の運営会社のスタッフが出席している。
「ストップ!」
すかさずポン皇女が運営スタッフの司会進行に苦情を入れる。
「世界征服って言葉が、ポンの世界の温かくて優しいイメージに合わないんだけど? 国王や王妃に大臣も何か言ってください!」
「ワッハッハー!」
「どいつもこいつもポンコツで使えねえ!?」
ポン国王、ポン王妃、ポン大臣たちは、笑うだけで何もしない。
「ポン皇女! 生意気だぞ! たかが10才の小娘のくせに! おまえがポン皇女だと世間に公表してやるぞ! なんならアカウントの停止処分だ!」
運営会社のポン社長は、プレイヤーの現実社会での名前や住所を知っている。
ブチッ!!!!!!
「やれるもんならやってみなさいよ! 鳴かず飛ばずのありふれた異世界ファンタジーゲームを、私が、私の発想が! AIの愛ちゃんを生み出し、ポンの世界を作ったのよ! 誰のおかげで儲かっていると思ってるのよ! 私は知っているんだからね! 会社名も、ポンの世界カンパニーにさっさと変えたのを! 私なしでも運営できると思うならやって見なさいよ! ポンスタッフ! あなたは私と、ポン社長、どちらにつくのよ? 私は「ポンの世界」の大株主よ!」
10才の女の子の柔軟な発想が、素直な心が「ポンの世界」を構築した。
「ポン皇女様です! 何ならポン社長を解任するので、ポン皇女様、現実社会でも社長になってください!」
「賛成!」
ポンスタッフたちは、ポン株式総会での、パワハラ・セクハラな、ポン社長の解任に満場一致で可決した。
「こらー! おまえら裏切ったな! 誰がおまえらの給料を払っていると思っているんだ!?」
「ポン皇女様です!」
きっとポン社長のままだと、群雄割拠のゲーム業界で、会社は倒産していただろう。
「おお! ポン皇女様! どうかお許し下さい! 私が間違っていました! はは~あ!」
遂にポン皇女に屈服するポン社長。
「分かればよろしい。私は寛大なのだ。なぜなら私はポン王国のポン皇女なのだから! アハッ!」
上機嫌なポン皇女様。
「それでは今日は、季節のポン・イベントを会議したいと思います。 春は、桜ポン祭り。夏は、サマー・ポンフェス。秋は、栗ポン祭り。冬は、雪ポン祭り。どうですか? 皇女様。」
「いいんじゃない。優秀な企画を発表したものには、庭付き一戸建てをプレゼントしちゃうポン! アハッ!」
「おお!? 家だ!? 家がもらえちゃうポン!?」
「燃えてきたポン!」
「ポン皇女様! 万歳! 万歳! 万々歳!」
ポンの世界の大ヒットにより、ポン皇女はポンマネーを、天文学的数字だけ持っている。それは現実社会の株式会社、ポンの世界の100倍以上である。ポン国の税収、ポンの特許、商標登録は全て、ポン皇女のものであった。ポン皇女に抜かりはなかった。手続きをしたのは三賢者であるが・・・・・・。
「我々は、現実世界でも、ゲームの世界でも、暴力、いじめ、紛争を同じとし、その全ての根絶を目指します! 心の結晶とし、感情を新しいコンテンツとし、二つの世界で良いことをすれば、生活ができるという、ポン・システムを世界構築に施行しました。ポン・モバイル、ポン・カー・ポン・半導体・ポン・アヒルレース、エコ・ポンなど。ポンは人間を、ポンは地球を救っているのです!」
パチパチパチパチ!
ポン皇女の最後のスピーチは、全ポン国民の心に響いた。
「ポン皇女様。もしも、またポン魔王みたいな闇ポンの集合体のラスボスが現れたらどうしますか?」
「私は何度でも戦います! ポンの幸せのために。なぜなら私はポン王国の皇女だから! オッホッホー!」
ポンは地球を救う会議は、無事にポン皇女の決め台詞と笑い声で閉会した。
しかし・・・・・・。
「面白い。何度でも戦うというのなら、劇場版2ができるように、大魔王ポンをインストールしてやる! ポチっとな!」
元ポン社長は、解任された恨みポンから、次期ラスボス、大魔王ポンのタネを地中に植えるのであった。
ポンの国の回想が終わる。
再び現実世界のスズ。
ピキーン!
「分かったぞ! 私と愛ちゃんが人気投票で1位になれないのは、ポン社長が不正しているからだな! 不正は許さないぞ!」
キャラクター人気投票1位 魔ポン。連続優勝で、既に殿堂入り!
つづく。
1-16-4 LAST POM!
その時、誰かが帰ってきた。
「スズ!?」
「お母さん!?」
スズとスズ母は抱きしめあい涙を流す。人と人が分かりあえた時、人の温かい感情が、優し感情が光り輝く。
「怒ってごめんね! スズ!」
「ごめんなさい! お母さん!」
親子が感動の再会を果たして物語は終わる。
エンドロールが流れてくるが、恐ろしい数の多種多様なポンの種類が長時間流れる壮観であり、伝説の終わり方であった。
誰もが優しい心(ポン)を持ってる。
闇に落ちても、周りの愛で光に戻れる。
子どもの夢や想いは、現実も変えられる。
そして、「ポン」という言葉がそれを包み込む。
ポン・フォーエバー。
完
ピキーン!
「これだと本当に感動巨編だわ!? ゴホン! これでは私たちらしくないので、最後にポン皇女である私から一言!」
「よっ! 皇女様です!」
やめておけばいいのに、スズと愛ちゃんが登場する。
「ポンコツでも人間は愛される。」
皇女様の名言でしめる。
「うおおおおおおー! 猛烈に感動しました! うえ~ん! うえ~ん!」
愛ちゃんが涙を流す(AIなのに)。
本当に終わり。
完
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