〇〇少女ワールド 3

渋谷かな

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水道屋少女

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「ダバダ~ダバダ~。違いの分かる〇〇少女。お友達になろう! アハッ!」
 真理亜、お友達1億人キャンペーン実施中。
「え!? 私がゾンビ少女じゃない!?」
「そうよ。イリアちゃん。今回のあなたは水道屋さんの一人娘よ!」
 真理亜の無茶ぶり提案。お友達のイリアは死体のゾンビ少女だったが、今回は水道屋さん少女に一方的にされてしまった。
「やったー! 私は生きている! アハッ!」
 今まで死体ギャグばかり追求されてきたイリア。
「ああ~! 生きてるって素晴らしい!」
 命があることの喜びを実感している。
「これからは太陽の光を浴びて溶けなくていいんだ! アハッ!」
 それがゾンビ少女のオチであった。
「でも、どうして水道屋さん?」
「それは人間生きていくためには水が必要だからよ。」
「そっか。うん。納得。アハッ!」
 生き返っただけでも嬉しいイリアは他に疑問を抱かなかった。
「まったくイリアちゃんはゾンビだったから単純で扱いやすいわ。」
 真理亜には他に企みがあった。
「これで水属性はOK。属性少女は人気だからね。水の必殺技を使って、敵の悲しみを洗い流してもらわないと。最終的には海竜リヴァイアサンを使ったり、宇宙から水星を落としたり、ド派手な戦闘シーンを演出してもらわないとね。アハッ!」
 イリアの天職機能の実装の狙いは、ド派手な戦闘シーンのためだった。
「そしてプライベートでは私とグループでアイドル活動をしてもう。これでCDやコンサート、握手会など現実社会にリンクすることに成功だわ。これでヒットは間違いなし! アハッ!」
 真理亜の野望である。
「ピピピピピ!」
 その時、イリアのスマホが鳴った。
「スマホだ!? 契約もしていないのに!?」
 疑問は置いといて、イリアは電話に出た。
「はい。○○少女水道屋です。」
「え? キャバクラか風俗ですか?」
「いいえ。普通の水道屋です。」
「すいません。水道の水が止まらないんですけど、修理してくれますか?」
「はい。分かりました。直ぐに伺います。」
 電話は水道の修理の依頼だった。
「ごめんね。真理亜ちゃん。私、仕事に行ってくるわ。」
「がんばってね。しっかりド派手に戦ってきてね。」
「え・・・・・・。」
 イリアは依頼のあった家の水道の水が噴き出している現場にたどり着いた。
「では、修理します。」
「宜しくお願い致します。」
 イリアは工具を使ってボルトを締めたり水道工事を始めた。
「クソッ!? 全く直らない!?」
 イリアは全身水にぬれてビショビショ。服が透けるのは読者サービス。
「これならゾンビ少女の方が良かった!? 今頃温かい土の中で寝ていたはずだ!?」
 早速、命を与えられ転職したことを後悔するイリア。
「こうなったら全てぶっ壊してやる! いでよ! ウォーター・ソード!」
 イリアは水道屋少女として水の剣を生み出す。
「くらえ! 水道! これが私のウォーター・スラッシュだ!」
 イリアの一撃が完全に水道を破壊する。周囲に水が噴き出して水没していく。
「ウプ・・・・・・ゲプ・・・・・・。」
 溢れた水で溺れるイリア。
「終わった・・・・・・私の水道屋さん人生・・・・・・短かったな・・・・・・またゾンビ少女に戻るのか・・・・・・悲しいね。」
 水没して意識の薄れていく中で悲しみを知ったイリア。
「生きたい・・・・・・死にたくない。」
 イリアの心に温かい気持ちが生まれて爆発する。
「はあ!? 私は水の○○少女! ということは、この水も自由に扱えるのでは!?」
 イリアは自分が水の○○少女だということに気がついた。
「よし! やってやる! 水の少女! イリアが命じる! 水よ! 水道管に戻れ! ウォーター・バック!」
 イリアが呪文を唱えると水が水道管に戻っていった。
「やったー! 私にも水を操ることができた! アハッ!」
 こうして水の○○少女としての一歩を踏み出したイリア。
「水道工事終わりました。」
「ありがとうございます。」
 イリアは水道屋として、やっていけるだろう。
「生きてるって素晴らしいな。アハッ!」
 たぶん。
 つづく。
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