ライブ!? 軽い文学部のお話 第1期

渋谷かな

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切ない別れ10

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「千和!?」
「奈良!?」
 俺は新人歓迎会で酔いつぶれた堂致先輩に肩を貸しながら、仕方がないので自分のマンションまで帰って来た。すると、俺の部屋の前で大学の女友達の今仁千和が立っていた。
「ご、ごめんなさい! あなたに彼女がいたなんて知らなかったから!」
 彼女は驚いて、この場から逃げ出そうとする。
「待てよ!?」
 俺は必死に彼女の腕を掴んで呼び止める。
「なによ!? 離して!?」
「待てったら!」
「さようなら! 奈良なんて、不潔よ!」
「違う!? 誤解だ!」
 俺と彼女がいがみ合っている。まるでカップルの修羅場のような光景に、俺は後で思い出した時にゾッとした。
「い、痛いんですけど。」
 俺は酔っぱらった先輩を床に捨てていた。当然、床にぶつかった先輩は痛い思いをしていた。
「うわあ!? すいません!? 先輩!?」
「先輩?」
「この人は会社の先輩だ。普通に考えろ。会社に入ったばかりの新入社員に彼女ができると思うか?」
「おお! なるほど!」
 彼女の誤解が解けた。俺は今までのやり取りは何だったんだとバカバカしく思った。なんとか先輩を部屋に入れようと部屋のカギを開ける。
「千和、運ぶのを手伝ってくれ。」
「はい、了解しました。」
「ゲッ!? 鼻血が出てる!? 明日会社で殺される!?」
「奈良、永遠の別れだね。」
「勝手に殺すな!」
 まるで大学時代に戻ったように俺と千和は同じ時間を過ごしている。大学生活が終わって、もう会うこともないと思った彼女と同じ部屋にいる。
「よいしょっと。」
「重たかった。」
 俺と千和は先輩をベットに寝かせた。
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
「で、あれだ。なんで俺の部屋の前にいたんだ?」
「え? ああ~、旦那とケンカして、行くところが無かったので、いつでも助けてくれるって言うんで奈良の家に匿ってもらおうと思って。」
「なんだ。」
「なんだとは何よ?」
「てっきり旦那と別れたから、俺に千和とお腹の子供の面倒を見てほしくて来たのかと思った。」
「いいの!?」
「マジか!?」
 俺は千和を見て深刻な謎を抱えているように感じた。少なくても何事も無ければ俺の部屋の前で立っていることはないのだ。
「いいぞ! いいぞ! やれやれ! そこでキスだ! 抱きつけ! 服脱がせ!」
「な!? 先輩!?」
「いい所だったのに、ゾンビ女め!?」
 酔っ払いの先輩は目を覚ました。俺と千和のラブストーリーが盛り上がりを見せたところで。
「おええええー!」
 そして、先輩はゲロを吐いた。疲れた俺たちは寝ることにした。
「千和、またな。」
「奈良、ありがとう。」
「先輩も帰ってください。」
「おまえ、私が寝ている時に体を触らなかっただろうな!?」
「もう帰ってくれ!」
 俺と千和、そして先輩は別れた。
 つづく。

 これは加筆があるというよりは、ラブストーリーの書き方みたいな感じかな。恋愛やラブコメが好きな人や、ドラマの原作的には良いのかもしれない。
 終わり。
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