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「私も偉くなったものだ。」
美代先生は14話を少し読んだ。国連の事務局長と自分が対談しているのに、改めて驚いた。
「それにしても、いわゆる一つのどうもでしょうは流行りませんでしたね。ミスターに謝ってください。」
「キュル。」
「どうもすいません。」
素直に謝る美代先生。
「それを言うなら、みなみちゃんのプンプンだって、死語になってるじゃないか。」
「みなみは個性が強いので、プンプンなんかに頼らなくても強く生きていけるようになっただけです。」
「キュル。」
エサをくれる飼い主に忠実なパンダ。
「・・・パンパン。おまえはキュルだけでいいな。」
「キュル。」
「あくまでもキュルの鳴き声だけで乗り切るつもりですね。」
「キュル。」
逃げられては面白くない歯科医師と歯科助手。
「焼きパンダ。」
「蒸しパンダ。」
「煮込みパンダ。」
「パンダパン。」
「どれもおいしそうですね。」
「パンパンは、どう調理されたい?」
「キュル!?」
恐ろしい表情でパンダを脅して遊ぶ歯科医師と歯科助手。
「まあ、この辺でやめておこう。」
「そうですね。動物愛護団体から苦情がくるかもしれませんし、中国と外交問題になってら一大事ですからね。」
「キュル・・・。」
胸を撫で下ろすパンダ。
「うわあ!? みなみちゃんが泣いている!?」
美代先生は14話を読んだ。
「誰だ!? 私のカワイイみなみちゃんを泣かせた奴は! 絶対に許さんぞ! 布団で巻いて簀巻きにして、太平洋の遠洋漁業のマグロのエサにしてくれる!」
「・・・泣かせたのは、先生ですよ。」
「キュル。」
パンダが証人である。パンダが証人でいいのか・・・まあ、細かいことは放置しよう。
「そ!? そうか!? みなみちゃん1の締めだから、私が全世界放送で臭いスピーチをして、みなみちゃんを泣かせたのか。あはは。」
笑って誤魔化す美代先生。
「それにしても、感謝の気持ちは強いね。」
「そうですね。他人のことを悪く言うより、他人に愛情を持つ方が強いですね。」
「キュル。」
いつもふざけてばかりの歯科医師と歯科助手だが、たまには普通のことも言う。
「みなみちゃん、いつもありがとう。」
「こちらこそ。美代先生ありがとうございます。」
「キュル。」
美しい師弟の姿に、パンダも思わずもらい泣く。
「みなみちゃん、その感謝の気持ちが本当なら、月給は16万でベースアップは無しでいいよね。」
「なにをおっしゃっているんですか? 美代先生。本当にみなみに感謝してるんだったら、馬を買う前に、みなみの月給を上げて、臨時ボーナスを出すべきじゃないですか?」
そして普段通りの仲の良さの歯科医師と歯科助手。
「キュルキュル。」
やれやれ、と思うパンダである。
「私はみなみちゃんに、ずっと側で働いてほしいんだ!」
「愛情攻撃ですね!? みなみだって負けませんよ!? みなみのことが好きなら、給料上げて下さい!!!」
愛情の狭間で揺れ動く歯科医師と歯科助手。
「キュルキュル。」
こいつらアホだ、と思うパンダである。
「みなみちゃん、好きだ!」
「美代先生、みなみも好きです!」
お互いの愛情を確かめ合い抱きしめ合う歯科医師と歯科助手。
「キュルキュル。」
ここから脱走して、上野動物園にでも逃げ込んで、シャンシャンと一緒に国民的英雄として、可愛く扱われたいと思うパンダである。
「みなみちゃん、仲直りにラーメンの出前をとろう!」
「やったー! 美代先生のおごりですよね?」
「もちろんだ! ラーメンなら何杯でもおごってあげるよ!」
「ありがとうございます!」
仲直りの方法は、ご飯をおごるが1番である。胃袋を制する者が世界を制するのである。
「もしもし、渋谷軒ですか? ラーメン50杯と笹ラーメン1杯。それに餃子を30人前と笹餃子を1人前お願いします。」
すかさず電話をかける歯科助手。
「そんなに注文するのか!?」
あまりの多さに驚く歯科医師。
「みなみなら食べれますよ!」
完食宣言をする歯科助手。
「はあ・・・まあ、ラーメンなら、いいや。」
諦めと、ラーメンが好きなのでOKする歯科医師。
「キュル!?」
それでいいのか、と納得しないパンダ。
「やっと終わった!」
美代先生は15話を読んだ。
「みなみ1が終わっただけで、みなみ2がありますよ。」
「ガーン!」
ズボラな美代先生の喜びはかき消された。
「みなみちゃん、いいことを言うな。」
みなみちゃん1のラストなので、感動するようなことをみなみちゃんが言っている。
「やっぱり最後もラーメンオチで終わってますしね。」
「キュル。」
どこからラーメン押しの作品になったんだろう。
「それにしても1話2000字で、あと200字足りませんね。」
「忙しい社会人には無理な字数だな。何日前から準備させるのよ?」
「キュル。」
音楽、絵だけでなく、小説も時間が自由にできる仕事をしていないお金持ちの芸術なんだと思うパンダである。
「先生、今後のみなみの展開はどうなりますか?」
「例えば、日本秘密庁の安部さんが患者としてやってくる。そして、その人の独特な個性のある虫歯と戦っていくことになるんじゃないかな。安倍景子さんなら、職場のストレス虫歯ですね。」
「そうそう。」
「同じく日本秘密庁のイスラちゃんなら、爆弾虫歯になるんだろうね。」
「ば、爆弾虫歯!?」
「イスラちゃんは爆弾娘だからね。」
「みなみは、それと戦うんですね・・・。」
さすが、ラノベ。恐るべし・・・。将来の事業計画は、社員に夢や希望を持たせるためにも大切である。
つづく。
美代先生は14話を少し読んだ。国連の事務局長と自分が対談しているのに、改めて驚いた。
「それにしても、いわゆる一つのどうもでしょうは流行りませんでしたね。ミスターに謝ってください。」
「キュル。」
「どうもすいません。」
素直に謝る美代先生。
「それを言うなら、みなみちゃんのプンプンだって、死語になってるじゃないか。」
「みなみは個性が強いので、プンプンなんかに頼らなくても強く生きていけるようになっただけです。」
「キュル。」
エサをくれる飼い主に忠実なパンダ。
「・・・パンパン。おまえはキュルだけでいいな。」
「キュル。」
「あくまでもキュルの鳴き声だけで乗り切るつもりですね。」
「キュル。」
逃げられては面白くない歯科医師と歯科助手。
「焼きパンダ。」
「蒸しパンダ。」
「煮込みパンダ。」
「パンダパン。」
「どれもおいしそうですね。」
「パンパンは、どう調理されたい?」
「キュル!?」
恐ろしい表情でパンダを脅して遊ぶ歯科医師と歯科助手。
「まあ、この辺でやめておこう。」
「そうですね。動物愛護団体から苦情がくるかもしれませんし、中国と外交問題になってら一大事ですからね。」
「キュル・・・。」
胸を撫で下ろすパンダ。
「うわあ!? みなみちゃんが泣いている!?」
美代先生は14話を読んだ。
「誰だ!? 私のカワイイみなみちゃんを泣かせた奴は! 絶対に許さんぞ! 布団で巻いて簀巻きにして、太平洋の遠洋漁業のマグロのエサにしてくれる!」
「・・・泣かせたのは、先生ですよ。」
「キュル。」
パンダが証人である。パンダが証人でいいのか・・・まあ、細かいことは放置しよう。
「そ!? そうか!? みなみちゃん1の締めだから、私が全世界放送で臭いスピーチをして、みなみちゃんを泣かせたのか。あはは。」
笑って誤魔化す美代先生。
「それにしても、感謝の気持ちは強いね。」
「そうですね。他人のことを悪く言うより、他人に愛情を持つ方が強いですね。」
「キュル。」
いつもふざけてばかりの歯科医師と歯科助手だが、たまには普通のことも言う。
「みなみちゃん、いつもありがとう。」
「こちらこそ。美代先生ありがとうございます。」
「キュル。」
美しい師弟の姿に、パンダも思わずもらい泣く。
「みなみちゃん、その感謝の気持ちが本当なら、月給は16万でベースアップは無しでいいよね。」
「なにをおっしゃっているんですか? 美代先生。本当にみなみに感謝してるんだったら、馬を買う前に、みなみの月給を上げて、臨時ボーナスを出すべきじゃないですか?」
そして普段通りの仲の良さの歯科医師と歯科助手。
「キュルキュル。」
やれやれ、と思うパンダである。
「私はみなみちゃんに、ずっと側で働いてほしいんだ!」
「愛情攻撃ですね!? みなみだって負けませんよ!? みなみのことが好きなら、給料上げて下さい!!!」
愛情の狭間で揺れ動く歯科医師と歯科助手。
「キュルキュル。」
こいつらアホだ、と思うパンダである。
「みなみちゃん、好きだ!」
「美代先生、みなみも好きです!」
お互いの愛情を確かめ合い抱きしめ合う歯科医師と歯科助手。
「キュルキュル。」
ここから脱走して、上野動物園にでも逃げ込んで、シャンシャンと一緒に国民的英雄として、可愛く扱われたいと思うパンダである。
「みなみちゃん、仲直りにラーメンの出前をとろう!」
「やったー! 美代先生のおごりですよね?」
「もちろんだ! ラーメンなら何杯でもおごってあげるよ!」
「ありがとうございます!」
仲直りの方法は、ご飯をおごるが1番である。胃袋を制する者が世界を制するのである。
「もしもし、渋谷軒ですか? ラーメン50杯と笹ラーメン1杯。それに餃子を30人前と笹餃子を1人前お願いします。」
すかさず電話をかける歯科助手。
「そんなに注文するのか!?」
あまりの多さに驚く歯科医師。
「みなみなら食べれますよ!」
完食宣言をする歯科助手。
「はあ・・・まあ、ラーメンなら、いいや。」
諦めと、ラーメンが好きなのでOKする歯科医師。
「キュル!?」
それでいいのか、と納得しないパンダ。
「やっと終わった!」
美代先生は15話を読んだ。
「みなみ1が終わっただけで、みなみ2がありますよ。」
「ガーン!」
ズボラな美代先生の喜びはかき消された。
「みなみちゃん、いいことを言うな。」
みなみちゃん1のラストなので、感動するようなことをみなみちゃんが言っている。
「やっぱり最後もラーメンオチで終わってますしね。」
「キュル。」
どこからラーメン押しの作品になったんだろう。
「それにしても1話2000字で、あと200字足りませんね。」
「忙しい社会人には無理な字数だな。何日前から準備させるのよ?」
「キュル。」
音楽、絵だけでなく、小説も時間が自由にできる仕事をしていないお金持ちの芸術なんだと思うパンダである。
「先生、今後のみなみの展開はどうなりますか?」
「例えば、日本秘密庁の安部さんが患者としてやってくる。そして、その人の独特な個性のある虫歯と戦っていくことになるんじゃないかな。安倍景子さんなら、職場のストレス虫歯ですね。」
「そうそう。」
「同じく日本秘密庁のイスラちゃんなら、爆弾虫歯になるんだろうね。」
「ば、爆弾虫歯!?」
「イスラちゃんは爆弾娘だからね。」
「みなみは、それと戦うんですね・・・。」
さすが、ラノベ。恐るべし・・・。将来の事業計画は、社員に夢や希望を持たせるためにも大切である。
つづく。
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