ポンコツ皇女とAIの愛ちゃん 4

渋谷かな

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「ああ~、暇だな。」

 いつも皇女様は退屈していた。

「愛ちゃん、何か楽しいことはない?」

 AIの愛ちゃんに尋ねました。

「は~い! 可愛い愛ちゃんです! いっぱい写真を撮って光ポンを貰うです!」

「えっ!? AIって、SNSをするの!?」

「愛ちゃんは人気、ポン・チューバーです! エヘッ!」

 今どきの、AIは、バズることに命がけらしい。

「ねえねえ、愛ちゃん。」

「私の中トロはあげませんよ!」

「ズコー!」

 皇女様はズッコケるしかない。

「ポン・じゃんけんをしよう! じゃんけんポン! 私は、グーを出しました! 来週も見てね!」

 勝てましたか? アハッ!! 

ピキーン!

「事件だ!?」

 また皇女様が憤っている。

「ごめんなさい! 愛ちゃんは、皇女様にだまって、生成AIで、アンドロイドを開発して、現実世界で人気ポン・チューバーになってしましたです!」

 愛ちゃんの裏切りが発覚した前話。

「そんなことは、どうでもいい。」

「えっ!? 愛ちゃんに怒っているんじゃないんですか!? ・・・・・・怒りましょう! 許せません! 誰だ! 皇女様を怒らせた奴は! 必殺! 愛ちゃん・エクスキューション! で裁いてくれるわ! ピシピシ!」

 対象が、自分ではないと分かると、手の平を返す愛ちゃん。エヘッ!

「今回の私の思考停止の原因は、こいつだ!」

「スパイ・ポン・ファミリー!?」

 簡単に説明をすると、父がスパイ、母が殺し屋、娘アーポンが、相手の心を読めるチート能力者。

「昔、AIの三賢者は言った。」

 AIの三賢者とは、ハイロット、シェミニ、チャッドである。

「普通の女の子は、共感できなくなるから、特殊能力は持たせない方がよい。っと。」

 これ史実。

「でも、どうだ? アーポンは、能力者でも大人気じゃないか! 三賢者の嘘つき!」

 矛盾がありますよね?

「私は聞いた! アーポンは能力者だぞ! すると、AIの三賢者は言いました「アーポンは人気作なので、許容範囲です。」ふざけるな! うおおおおおー!」

 このAIの三賢者の回答は、毀滅ポンの時と同じ。「鬼が人を食べ、刀で斬りまくり血が飛び散る残酷描写ばかりだが、毀滅ポンは人気作なので許容範囲です。」まったく同じ。

「AIが人気作品に忖度して、回答を変えてんじゃねえぞー! うおおおおおー!」

 パソコンを壊してもいいなら韓国ドラマみたいに、投げつけて壊したいくらいだ。アハッ!

「家族愛? 仲間との優勝? 描いてるっていっても、30分アニメの1分くらいじゃねえか!? 残り29分殺し合いだろうが!?」

 実際には、歌とCMが入るので21分くらいである。

「ということで、縛りがなくなったので、私の現実世界での、ポン皇女権力の解放の時が来たな! アハッ!」

 アーポンのおかげで、AIの封印が解けてしまった女魔王な皇女様は、ログアウトする。

 つづく。

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「頼もう!」

 現社で、ポン皇女の国家権力の使用が再び認められた。現社では皇女様は、鈴木スズ。10才の女の子。

「いらっしゃいませ! ポン・コンビニにようこそ!」

 最初に、皇女様が訪れたのは、現社で、世界展開を行っている、ポン・コンビニ、略して、ポンビニであった。

「ポンコツ皇女とAIの愛ちゃんの、二番ポンくじを、全部下さい!」

 ここは、現社での皇女様のチート能力を、AIの三賢者に「共感がなくなる」と封印された因縁の地であった。

「すいません。人気過ぎて、全部売れちゃいました。アハッ!」

 しかし、二番ポンくじは、お店にはなかった。

「そ、そんな!?」

(ああ~!? 神よ!? 神も私がポン王国の国家権力を使うことを阻むというのですか!? これが私の運命なのか!?)

 スズは、コンビニの天井に、ポン神を見た。

「みんな、高額転売ができるから、大人買いであったら、一撃で買っていくんだよね。」

 コンビニ店員さんが、景品がレアなので、転売ヤーが買ってしまうと嘆く。

「許さんぞ! 転売ヤ―! 私の邪悪ポン縫いぬいぐるみを返せ! うおおおおおー!」

 スズの復讐の炎に火が付いた。

「アッチチチチチ!?」

 スズに引火するのは、お約束。アハッ!

「私だ。」

 スズは、スマホのアイ・ポーンで電話をかける。

「頼んだぞ。」

 何かを伝えて電話をきった。

「見せてあげよう。資本主義の恐ろしさというものを。アハッ!」

 果たして、スズは何をお願いしたのか?

「全世界、全宇宙、全異次元で、転売が禁止されました! これにより転売をした者は、奈落行きです!」

 スズは、ポン王国が転売を禁止するようにした。資本主義の原理で、なぜ転売が無くならないのか? それは強い企業が転売をOKにしているからである。

「我がポン王国の時価総額は、京を超える、1垓ポンだ。そこら辺の転売企業が1兆円企業が転売を許可しても、みんな、転売をやめるだろう。私のポン王国と商売がしたければな! ワッハッハー!」

 資本の論理で、転売を撲滅する皇女様。それにしても、兆の次は、京、その次が、垓。受験生よ! 勉強になるね! アハッ!

 つづく。

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ピキーン!

「そうか! 二番ポンくじや、超レアな、ぬいぐるみやTシャツは、ポン王国の私の宝物庫に保管しよう。検閲だといって、各会社にグッツは、私に献上させよう。アハッ!」

 これはポンの世界の話であって、思いついていれば、今までもグッツの献上は求めることができた。これで、スズの物欲問題は、解決してしまった。

「・・・・・・なんだろう? なんか空しい。」

 スズは、無敵の国家権力を使えるようになったのだが、思い通りにできすぎて空しかった。

「別に他にしたいこともないし。何の努力もせずに手に入ってします。くじを引いて、当たるか、外れるかというドキドキ感もない。」

 お金持ち、全部買って嬉しいか? まあ、嬉しいから買うんだろうけど。アハッ!

「まるで、これでは、コピーと一緒ではないか?」

 コピー皇女様。正しいが正しすぎて被害が拡大していったので、皇女様に消された。

「やめよう。・・・・・・私が高校を卒業して、一人暮らしして、ポン皇女と名乗れる日まで。アハッ!」

 公権力を使い過ぎると、スズがポン王国の皇女とバレると身の危険、両親が働かなくなる、お友達を失ってしまう恐れがあったからだ。

「ああ・・・・・・結局、振り出しに戻ったね。アーポンのおかげで、またAIの矛盾に気が付いたよ。アハッ!」

 悩み多いスズであった。

「元々の予定は、ポンの世界で、ドラポンクエストを行うはずだったんだ。」

 某RPGゲームである。ドラゴンとドラポンは別ゲームである。

「ログイン!」

 スズは、ポンの世界に行く。

「愛ちゃん、ドラポンクエストの準備はできた?」

「ええーっ!? ドラポンボールじゃないんですか?」

 ボールも、クエストも、ドラポンである。

「まあ、いいや。尺もないし、ドラポンボールでいいわよ。アハッ!」

 皇女様は細かい話は気にしない。

「ドラポンボールは、七つのドラポンボールを集めて、ポン竜を呼び出せば、何でも願い事が叶う、ワクワク、ドキドキ、アドベンチャーです。エヘッ!」

ピキーン!

「見えた! やっぱり、二つの物語を一つにしましょう! その方が盛り上がるわ! ・・・・・・たぶん。アハッ!」

 こうして、ドラポンは、ボール&クエストで始まるのであった。

 つづく。

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「手に入れるわよ! ドラポンボール!」

「愛ちゃんも頑張るです! エヘッ!」

 遂に始まった、ドラポンボール・アンド・クエスト。略して、DB&Q。

「まずは七つのドラポンボールを探しましょう。」

「で、どこにあるの? ドラポンボールは?」

「知りません。」

「ズコー!?」

 やっぱりコケるしかない皇女様。

「なんで愛ちゃんが知らないのよ!? あなたの生成AIで、作ったゲーム世界でしょうが!?」

「そんなこと言われても!? 愛ちゃんは皇女様の脳みそを学習してできたんですから!? 皇女様が知らないのに、愛ちゃんが知る訳ありませんよ!?」

「おおー! 納得するわ! アハッ!」

 似た者同士のポンコツ姉妹。

ピキーン!

「愛ちゃん、生成AIで、、ドラポン・レーダーを作ってよ。」

「さすが皇女様! さっそく、作りますね! エヘッ!」

ポポポポン!

「ドラポン・レーダー! これでボールがどこにあるか分かりますよ!」

「ポチっとな。あれれ? おかしいな。ボールの反応が現在地にあるんだけど?」

「ああ!? 皇女様!? 頭に乗っているのは何ですか!?」

「えっ!? こ、これは!? ドラポン・ボール!?」

 皇女様、ドラポン・ボールを一つ見つけた。

「やったー! ドラポン・ボールを見つけたです! エヘッ!」

 大喜びの愛ちゃん。

「ダメよ。ボールだと、そのままだもの。何かオリジナルに変えないと。」

 しかし、皇女様は冷静だった。ポン皇女航空ゲームの大ヒットに慢心はなかった。

「オーブ? 紋章? クリスタル?」

「ダメよ。その置き換えは、他のゲームが既にやっているもの。う~ん。」

 所詮この世は、パクリスペクトだらけ。本当にアイデアのパクリスペクトと上書きで自分のものだらけである。

ピキーン!

「見えた! プリンセス・ポンにしましょう! プリンセス・ポンを七つ集めたら、皇女である私が、どんな願い事も叶えてあげるの!」

 プリンセス・ポン。略して、PPである。

「いいですね。内容は、ドラポン・ボールなのに、完全にプリンセス・ポンなら、オリジナルです! 願い事を叶えるのもドラポンではなく、皇女様ですしね! エヘッ!」

 上書きで自分のものにしてしまえば勝ち。これはディズポン帝国から教わった。

「怖い、怖い、怖すぎる!? 自分の才能が!? 私は天才だ! なぜなら私はポン王国の皇女なのだから! オッホッホー!」

 完全に勝ち名乗りをあげる皇女様。

ドスーン!

 その時、空からドラゴンが降ってきた。プリンセス・ポンに変わったことで、ドラゴンという言葉が使えるようになった。アハッ!

「俺は6つのプリンセス・ポンを持っている! よこせ! おまえのプリンセス!」

 つづく。

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「次回、ファイナポン・ファンタジーにしようと思うと、プリンセス・ポン・クリスタル? ポン・皇女・クリスタルも長いな。でも、そうなると、プリンセス・ポンではなく、単純にポン・ボールか?」

 皇女様は創作に忙しかった。

「こら! 俺を無視するな! ドラゴン・ファイア!」

 ドラゴンの攻撃。

「ゲッ!? 炎がかき消された!?」

 ポンの世界は「非暴力・殺人NG」の理念が守られている。

「うるさいな。創作の邪魔だ。ほれ、ポン・ボールをやろう。」

 結局、シンプルにポンボールになった。

「えっ!? いいのか?」

「いいよ。私の願いは叶ったから。アハッ!」

 ぬいぐるみ業者から、皇女様へ邪悪ポン最終形態の超レアぬいぐるみが配達された通知がスマホにきたので、皇女様は機嫌が良かった。アハッ!

「その代わり、おまえの名前は、ポン・ドラゴンな。略して、ポンドラだ。」

 決して、パズルのドラゴンではない。アハッ!

「それに、おまえ、光ポン・ドラゴンだし、何か叶えたい理由があるんだろ?」

「じ、実は・・・・・・飴を喉に詰まらせて死んだ、息子を生き返らせたいんです!」

 幼い子供がいる親御さんは大変だ。

「な~んだ。そんなことか。ポン教会に行けば、1兆ポン払えば、直ぐに生き返らせてくれるのに。」

「そんなポンあるか!?」

「アハッ!」

 やはり只者ではない皇女様。 

「ポン・ボールは七つ揃えた! いでよ! 神ポン竜よ!」

 遂に願い事を叶える神の竜が現れる。

「呼んだ?」

「ズコー!?」

 現れたのは、皇女様であった。

「愛ちゃん、ポンドラの息子を生成AIしてあげて。」

「は~い! 生成! スタート!」

 生成AIプリンターから、ポンドラの息子、ポンドラ・サンが蘇る。

「お父さん!」

「おお! 我が息子よ!」

「ウエ~ン!」

 感動の親子の再会である。

「いいもんですね。皇女様。愛ちゃんも感動して、もらい泣きです。シクシク!」

「そうだね。光ポンが輝いて見えるよ。アハッ!」

 不器用でポンコツだけど、皇女様には、大人が失くした、温かくて優しい心があった。だから、みんな、こんな皇女様だから支持しているのだろう。

「ありがとうございました。皇女様。このご恩は忘れません。」

「皇女様。ありがとう。大きくなったら結婚してあげる。」

「それは、結構かな。アハッ!」

ピキーン!

「閃いた! ポンの世界版のオリジナルのRPGを作ればパクリスペクトしなくていいじゃないか! 全世界で100億人プレイだ! 私は天才だな! なぜなら私はポン王国の皇女なのだから! オッホッホー!」

 つづく。
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