ハリウッド・クエスト 後編

渋谷かな

文字の大きさ
40 / 103

ヒュプノス

しおりを挟む
「よ、よくも!? よくもズメイを!?」
 アバーリッティアは最終兵器の12首竜のズメイを倒されて怒り心頭である。
「悪いわね? 私、最強の勇者なので。」
 カトリーヌおばあ様はレベルはMAX。更に魔王ネロの寵愛を受けて不老不死の永遠の若さを手に入れているため、通常の上限を超える強さである。その強さは最強の竜を一撃で葬り去る。
(おい! ここはヤバイ! 早く逃げやがれ!)
「んん!? また幽霊?」
 俺に幽霊の声が聞こえてくる。
「何がヤバイんだ? 教えてくれ。」
(もう逃げるのは無理だ! 手遅れだ! クソ野郎!)
「何のことを言っているんだ?」
 そういうと幽霊の声は聞こえなくなった。
「あなたも正体を現したらどう? 普通の悪魔に12首竜を従わせることができるとは思えないんだけど。」
「何を言う。私は真に新しい魔王7将軍の一人だ。ズメイも快く私に従ってくれただけだよ。」
「そうかい? 私にはあなたは悪魔ではなく、邪神に見えるんだけど。」
「邪神!?」
 カトリーヌおばあ様の発言に俺たちは驚いた。
「ワッハッハー! さすが伝説の勇者だ。私の正体に気づいていたとは。」
「悪いけど私には透視のスキルレベルもMAXでね。あなたの本当の姿が最初から見えているんだけど。ヒュプノス。」
「ヒュプノス!?」
 カトリーヌは、アバーリッティアの正体は、眠りの神ヒュプノスだという。
「バレているのなら死体の中に隠れている必要はないな。」
 アバーリッティアの体の中から、有翼人が現れた。その有翼人が眠りの神ヒュプノスである。
「なぜ神ともあろうものが、このような破壊行為をする?」
「天界で神の座が不在と聞けば奪いに行くのが普通だろう。天界の神になりたいと思って何が悪い。」
 ヒュプノスの狙いは天界の神の座だった。
「だからといって、こんな大掛かりな侵攻をして良いということにはならないぞ!?」
「好きに言うがいい。無駄話は終わりだ。」
「なに!?」
「おまえたちは永遠の眠りにつくのだ。エターナル・スリープ!」
「なんだ? 急に眠気が襲ってきた!?」
 俺たちはフラフラして眠たくなる。
「ヒュプノス!? 何をした!?」
「私は眠りの神。おまえたちを永遠に眠らせることぐらいできて当然だろう。」
「し、しまった・・・・・・。」
 俺たちは次々と全員が眠りについてしまう。
「それでは天界に生かしてもらおうかな。ワッハッハー!」
 ヒュプノスはハリウッドの中に進んで行く。
 つづく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります> 政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

一億円の花嫁

藤谷 郁
恋愛
奈々子は家族の中の落ちこぼれ。 父親がすすめる縁談を断り切れず、望まぬ結婚をすることになった。 もうすぐ自由が無くなる。せめて最後に、思いきり贅沢な時間を過ごそう。 「きっと、素晴らしい旅になる」 ずっと憧れていた高級ホテルに到着し、わくわくする奈々子だが…… 幸か不幸か!? 思いもよらぬ、運命の出会いが待っていた。 ※エブリスタさまにも掲載

皇帝陛下の寵愛は、身に余りすぎて重すぎる

若松だんご
恋愛
――喜べ、エナ! お前にも縁談が来たぞ! 数年前の戦で父を、病で母を亡くしたエナ。 跡継ぎである幼い弟と二人、後見人(と言う名の乗っ取り)の叔父によりずっと塔に幽閉されていたエナ。 両親の不在、後見人の暴虐。弟を守らねばと、一生懸命だったあまりに、婚期を逃していたエナに、叔父が(お金目当ての)縁談を持ちかけてくるけれど。 ――すまないが、その縁談は無効にさせてもらう! エナを救ってくれたのは、幼馴染のリアハルト皇子……ではなく、今は皇帝となったリアハルト陛下。 彼は先帝の第一皇子だったけれど、父帝とその愛妾により、都から放逐され、エナの父のもとに身を寄せ、エナとともに育った人物。 ――結婚の約束、しただろう? 昔と違って、堂々と王者らしい風格を備えたリアハルト。驚くエナに妻になってくれと結婚を申し込むけれど。 (わたし、いつの間に、結婚の約束なんてしてたのっ!?) 記憶がない。記憶にない。 姉弟のように育ったけど。彼との別れに彼の無事を願ってハンカチを渡したけれど! それだけしかしてない! 都会の洗練された娘でもない。ずっと幽閉されてきた身。 若くもない、リアハルトより三つも年上。婚期を逃した身。 後ろ盾となる両親もいない。幼い弟を守らなきゃいけない身。 (そんなわたしが? リアハルト陛下の妻? 皇后?) ずっとエナを慕っていたというリアハルト。弟の後見人にもなってくれるというリアハルト。 エナの父は、彼が即位するため起こした戦争で亡くなっている。 だから。 この求婚は、その罪滅ぼし? 昔世話になった者への恩返し? 弟の後見になってくれるのはうれしいけれど。なんの取り柄もないわたしに求婚する理由はなに? ずっと好きだった彼女を手に入れたかったリアハルトと、彼の熱愛に、ありがたいけれど戸惑いしかないエナの物語。

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

ピンクローズ - Pink Rose -

瑞原唯子
恋愛
家庭教師と教え子として再会した二人は、急速にその距離を縮めていく。だが、彼女には生まれながらに定められた婚約者がいた。

処理中です...