英語は魔法 English is Magic

渋谷かな

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炎で焼き払う

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「ワッハッハー! 学校楽しかったわね!」
「そうだわ! みんなで原宿にクレープでも食べに行きましょう!」
「いいわね! 店の在庫が無くなるまで食べまくるわよ!」
 ミナモは希たちにクレープを食べに行くことを提案した。
「やったー! 希さんとミナモちゃんと、イバラちゃんとクレープだ!」
 美杉は、みんなでクレープが食べれるのが楽しみでウキウキしている。
「なに!? 女狐!? あんたも来るの!?」
「別にいいわよ? 帰ったって。お家で望とラブラブしとくから。」
「なに!? クソッ!? こうなったら仕方がない! みんなでクレープだ!」
 希もイバラが一緒にクレープを食べに行くことに賛成した。
「いつも希とイバラはこんな感じなの?」
「そうだよ。」
「なんだか疲れない? 私は少しの時間で、かなり疲れたんだけど。」
「そこは妹の悲しいサガですな。」
 美杉とミナモは、希とイバラの相手をする大変さを実感していた。
「こういう時、望お兄ちゃんもウスイくんも逃げるように付き合いが悪いんです。」
「男って、付き合いが悪いわよね。さっさと家に帰って行ったもの。」
 しかし、付き合いの良い男が一人だけいた。
「原宿でクレープを食べて女子会だと!? 許せん! そんな仲の良い女子たちの邪魔をしてやる!」
 クロムだ。彼は女子たちの先回りをして、魔法原宿へと行く道、魔法キャットストリートに悪夢を仕掛ける。
「誰も通れないように、道に大きな壁を作ってやる! 悪夢魔法! バッド・ドリーム!」
 クロムの魔法で道に大きな壁ができて歩く人々の行く手を阻む。
「どうして壁が!?」
 希たちが壁の所までやって来て驚いている。
「こんな嫌がらせをしそうな奴を一人だけ知っているわ。」
 イバラの頭にクロムの笑顔が浮かぶ。
「自衛隊は何をしているの!? 早く壁をどかしてくれないと、クレープが食べに行けないじゃない!?」
 希のイライラは最高潮であった。
「私に任せて!」
「セイカ!?」
 現れたのは同じクラスの火花セイカと火乃カエンの火の魔法使いの男女コンビだった。
「全て燃えてなくなれ! 火魔法! ファイア!」
 火の魔法が通行に邪魔な大きな壁を焼いて消滅させていく。
「ありがとう! セイカ!」
「私たちもクレープを食べに行く所なの。」
「一緒、一緒。なら一緒に生きましょう。」
 こうして希たちは火の魔法使いの二人を加えて、魔法原宿に魔法クレープを食べに行くのであった。
「おい!? 近隣の民家に火が飛び移っているじゃないか!? 火事になるだろう!? 急いで119番に電話しなくては!? もしもし!? 魔法消防署ですか!? 火事です!? 至急、消防車をお願いします!? 場所は・・・・・・。」
 意外に責任感の強いクロムであった。
 つづく。
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