異世界ファンタジー部3

渋谷かな

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3-14 全国大会の謎

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「はい! 寄ってらっしゃい! 見てらっしゃい! 皇居パンダだよ!」
 中国から帰ってきた皇女様は皇居でパンダを飼いだした。
「パンダさん! かわいい!」
 皇居パンダは連日の大盛況。
「皇居パンダ饅頭はいかがですか? おまけに皇女パンダ饅頭もあるよ!」
「儲かって仕方がない! アハッ!」
 皇女様はお金儲けに余念がなかった。
「スズ、おまえその内に罰が当たるぞ。」
「どうしてよ! 私はお金を儲けて日本の借金を無くし、消費税を0パーセントにするのよ! なぜなら私は日本国の皇女なのだから! オッホッホー!」
 少し邪悪な皇女様は日本国民のことを大事にしていた。
「税収の中から少し私のお小遣いとして使っているだけよ。」
「夏の避暑用のたった一週間滞在するだけの皇女様専用軽井沢の別荘の新築に1000億円。確かに少しだけの税金着服ですよね?」
「着服ではない! 横領だ!」
「どちらも犯罪です。」
「アハッ!」
 笑って誤魔化す皇女様。
「はあ・・・・・・よく、これでも皇女ができるな。」
「よく言われます。アハッ!」
 マイペースな皇女様。
「私だって何も考えていない訳ではない。私が使用した後で中古住宅として10億ぐらいで売り出して、不動産相場が下がらない様にしているのだ。私は物事の大局を見ているのだよ! なぜなら私は日本国の皇女なのだから! オッホッホー!」
 こんな皇女様のおかげで日本国は平和だった。

「さあ! いよいよ! 異世界ファンタジー部の全国大会ね!」
 皇女様のキャラ立ちが凄まじく忘れられている方が多いが、この物語は異世界ファンタジー部であった。
「何とかして、世界大会までもっていかなければ! ・・・・・・そのためにはどうすればいいと思う?」
「ズコー!」
 熱い情熱をもった皇女様は人任せ。
「しまった!? 文月がいる間に考えさせればよかった!?」
 天才、文月は国会図書館という本のダンジョンに籠っている。
「図書館の地下ダンジョンに利根川の川の水でも流し込むか! 嫌でも浮いて上がってくるだろう! ワッハッハー!」
 文月、水死体でダンジョン脱出の図。
「やめい! 本気で目が怖いわ。」
「夏だから少しのホラー要素を入れただけじゃないか。そんなに怒らなくてもええやねん。」
「おまえ、いつから関西弁になったんだ?」
「怒るでしかし! 儲かりまっか? ぼちぼちでんな。アハッ!」
 情緒不安定な皇女様。
「葉月はヒマワリの世話に忙しそうだしな。」
「早朝も朝顔がきれいに咲いて喜んでいたよ。」
「・・・・・・。」
 八月の月番のお庭番衆の隠密の葉月は植物が好きだった。
「役に立たん。」
「そんなことはありませんよ! 私だって企画ぐらいだせますよ!」
 葉月が立ち上がった。
「こんなのはどうでしょう?」
「なになに? 世界樹!? ユグドラシル・チャレンジだと!?」
 ルールは簡単。ユグドラシルの頂上に一番早く昇ったチームの勝ち。勝ったチームは世界大会に出場できる。
「却下。」
「いい企画じゃないか?」
「どうしてダメですか?」
「ここは日本だ! ユグドラシル・ネタは世界大会で使うんだ。アハッ!」
 ちゃっかりしている皇女様であった。
「企画は面白いぞ。さすが葉月だ。」
「ありがとうございます。」
 部下を褒めることは忘れない皇女様。
「葉ーちゃん。」
「えっ!? 川口はーちゃん!? どこどこ!?」
「違う! 葉ーちゃんは葉月だ。水無月はミナちゃん。文月はフミちゃん。なら葉月もハーちゃんだろうが。」
「ハ~ちゃん。親近感があって嬉しいです。アハッ!」
 やっとの登場、葉月は今まで疎外感を受けていたのかもしれない。
「ハーちゃん。日本で一番有名な木はなんだ?」
「鹿児島の屋久島の縄文杉です。」
「ああ~。屋久島って世界遺産だよな。異世界ファンタジー部で戦いして、間違って火の忍術とかで縄文杉が燃えたら皇女の私は死ぬ手前まで観光協会の偉い人から説教されまくるんだろうな・・・・・・はあ・・・・・・。」
 ブルーになる皇女様。
「よく言うな。ムカついたら闇に消すくせに。」
「バレたか。アハッ!」
「おまえの存在が日本最大のホラーだ。」
「褒められちった。」
「褒めてない。」
 皇女様の別名は妖怪、神隠し。
「信じるか、信じないかは、あなた次第! オッホッホー!」
 皇女様に謁見して文句を言った人間は皇居から出た者はいないという都市伝説。
「なんて悍ましいんだ!?」
「お祓いしてもらいましょうよ! お祓い! 悪霊退散! 悪霊退散!」
「人をお化けみたいに扱うな。」 
 これでも皇女様である。
「私、呪術が使えるようになりました! アハッ!」
「八月のお庭番だから八月とか、夏にまつわることは全てできるんじゃないか?」
「やってみましょう。」
 葉月は遂に個性に目覚めた。
「八月といえば、花火!」
「おお! 大きな打ち上げ花火だな! 葉月が花火使いになれば毎日無料で花火が楽しめるぞ! たまや! かじや!」
 皇女様は現金な性格であった。
「いいえ。線香花火です。」
「線香花火?」
「秘剣! 線香花火! この線香花火が落ちる間に相手の首を落とします。」
「なんて恐ろしい暗殺剣なんだ!?」
 葉月は八月の秘剣を習得した。
「そういえば八月はお化け屋敷も流行りますよね?」
「そだよ。お化けさんが怖いのだ。ブルブルブルッ!」
「サトは妖怪使いでしたよね?」
「そうですよ。」
「なら私は呪術使いになりたいと思います。いでよ! 怨霊! 悪霊! 魑魅魍魎!」
 葉月は妖怪ではなく悪い霊を呼び出した。
「おお! なんて悍ましいんだ!?」
「大夜叉のナラクとか、呪術開栓のリョウメンツクネみたいなものか!?」
 魑魅魍魎は恐ろしい姿をしていた。
「初めまして! 魑魅魍魎です! 魑魅が名字で、魍魎が名前です! アハッ!」
「なんて明るいお化けなんだ!?」
「こいつ本当に魑魅魍魎か?」
「それは困りましたね。どうやって証明しましょう?」
 意外にも魑魅魍魎は明るい性格だった。
「そうだ! 霊気!」
「うおおおおおおー! 背筋が凍る!?」
 魑魅魍魎は皇女様の背筋に霊気を走らせた。
「どうですか? これで私が魑魅魍魎だと信じてもらえましたか?」
「さ、さ、寒い。分かったから、分かったから、葉~ちゃん。こいつを止めて。」
 皇女様は霊気で体が半分凍っていた。
「どうどうどう。魑魅ちゃん。」
「そいつは馬か!?」
「皇女様は私の仕えている人だから呪ってはいけませんよ。やめないと暗い世界に逆戻りですよ。」
「それだけはご勘弁ください! 暗い世界は何もないんです! 暗いよ! 怖いよ! 狭いよ! 心を入れ替えて真面目に生きますから! お見逃し下さい!」
「おいおい? こいつは本当に魑魅魍魎か?」
 愉快な魑魅魍魎であった。
「葉月は八月に関連しそうなものを全部自分の個性として吸収するつもりだな。かなりヤバい設定になってきたな。」
「面白い。これが私の能力。アハッ!」
「本人はまだまだやる気だぞ。」
「地球よ! 私に力を分けてちょうだい!」
 なぜか葉月は地球と会話ができた。
「八月の忍術! 台風!」
 葉月は台風を呼び出した。
「ギャアアアアアア! 吹き飛ばされる! 私のかつらが飛んだらどうしてくれるんだ!? うわあああああー!」
 皇女様は暴風に吹き飛ばされそうになる。
「葉月! 台風をやめろ!」
「チッ。もう少し自分の力を試してみたかったな。」
 葉月は台風を消す。
「はあ、はあ、はあ、死ぬかと思った!?」
 九死に一生を得た皇女様。
「ハーちゃん。もう少し威力の弱い忍術は思いつかないのか?」
「威力の弱い忍術・・・・・・。」
 葉月は考えた。
「ありました! 威力の弱い忍術!」
「おお! それはなんだ?」
「忍法、鼻血の術。」
「ギャアアアアアア! 血、血が!? 鼻血だ!?」
 葉月は葉っぱの忍び装束を脱いだ。
「やめい! 異世界ファンタジー部を18禁アニメにするつもりか!」
 皇女様には刺激が強すぎたようだ。
「朝や夕方のアニメでも水着や海賊衣装とか露出高めなのに。」
「だから裸じゃないんだって。」
 葉月は理不尽なお叱りに納得していなかった。
「それにしてもすごいな。葉月の能力開花が。」
「まだまだありますよ。忍法! 炎天下50度とか。」
「やめい! 干からびるわ!」
「マックス100度までいけますよ! エヘッ!」
 皇女の干物。ネット通販で特別受注販売中。
「日照りで世界全土を覆えば、世界征服も容易いな。ウキャキャキャキャ! ウキャキャキャキャ! ウキャキャキャキャ!」
「おまえは本当に地球の女神か?」
「冗談だよ。冗談。」
「目が怖いんだけど。」
「アハッ!」
 これでも通常運転の邪悪な皇女様は微笑んでいた。

「しまった!? 葉月と遊んでいるだけで本題を忘れていた。まあ、いいっか。アハッ!」
 どんな時も前向きな皇女様の特技は脱線である。
「そうだ! 全国大会はお台場でビーチフラッグにしよう!」
 皇女様の鶴の一声で独断で決められた。
「開始1時間後に旗を持っていたものの勝ちだ。相手を倒すも良しのルール無用のデスマッチだ。面白くなるぞ! ウキャキャキャキャ! ウキャキャキャキャ! ウキャキャキャキャ!」
「この悪魔め。」
「悪魔ではない、私には魔王が憑いているのじゃ。アハッ!」
 完全に皇女様が悪魔に憑いている状態。
「今から全国大会を始めても尺が足りない。恐らく次話の頭から半分ぐらいは全国大会の代表校の紹介だろうし。う~ん。どうしよう?」
 皇女様はとんちの便秘タイムに入った。
「皇女トイレットペーパー、皇女トイレ洗剤、う~ん。皇女ジェルボールとか日用品も皇女ブランドで展開すれば丸儲け間違いなし。皇女ごみ袋は皇居参拝した人には無料で配ろう。」
 皇女様は弱い頭をフル回転させた。

ピキーン!

「また戦闘シーンがないぞと制作委員会とスポンサーに怒られそうだから、棚上げにしていたイトの必殺技問題でも解決することにしよう! 私って天才! なぜなら私は日本国の皇女なのだから! オッホッホー!」
 久しぶりに必殺技を考えることにした。
「私は皇女斬に魔王斬。」
「僕は光刀斬、光竜斬、太陽神・天照斬。」
「一つ負けた!? チッ。」
 器の小さい皇女様。
「私もありますよ。葉っぱ斬。」
「はいはい。ハーちゃん、葉っぱで人は斬れませんよ。」
「と、葉竜斬。」
「はいはい。葉っぱの竜ね・・・・・・葉竜!?」
 皇女様は葉竜の存在を初めて知った。
「葉竜!? そんなものがいるのか!?」
「はい。私が庭掃除をしていたら落ち葉の中に竜がいて保護したんです。寒そうなので葉っぱで温めたら葉竜になりました。アハッ!」
 葉月と葉竜の運命の出会いである。
「まさかの葉月も竜持ち!?」
「やめてくれ!? ハーちゃんの竜が葉竜なら、文ちゃんの竜はメガネをかけた文竜!? がり勉の竜!?」
「水無月の水竜は普通です。」
「九月の長月は、ナガちゃんで、長竜で、長竜斬で、能力はゴムゴムの忍術でいいんだよね!? うおおおおおおー!」
 お庭番衆の隠密の旧暦忍者の頭文字に竜を足すだけで新しい竜ができる簡単なキャラクター量産システムが完成した。
「それにしてもハーちゃんの吸収力はすごいな!? ここまで成長するとは!? 誰だ? ハーちゃんに地味だって言った奴は? 謝れ! ハーちゃんに失礼だろうが! ・・・・・・あ、私か。アハッ!」
 一人ボケもできる皇女様。
「どうもすいませんでした! 許してください! ハーちゃん様! うええええ~ん!」
「あの、皇女様は私のことを地味だなんて一度も言っていませんよ?」
「はいっ?」
 そう。確かに皇女様はハーちゃんに地味などと失礼なことは言っていなかった。
「そうだ! その通りだ! 私は言っていない! 私が相手を傷つけることを言うはずがない! なぜなら私は日本国の皇女なのだから! オッホッホー!」
 皇女様復活。
「いじめ! 反対! パワハラ! 撲滅! セクハラ! 最低! 日本をより住みやすい国にするぞ! ワッハッハー!」
 皇女様は人々の幸せを第一に考えています。
「皇女様、ありがとうございます。私は皇女様に感謝しています。私みたいな葉っぱしか取り柄のなかった者に個性を与えてくれました。これで明日からも生きていけます! 皇女様は私の生きる希望です! これからも忠誠を誓います!」
 皇女様は葉月の憧れだった。
「フッ。また夢と希望を与えてしまった。私はなんと罪な皇女なんだろうか。ワッハッハー!」
 直ぐに悪乗りする皇女様。

「あれ? 何か棚上げ問題に取り込もうとしていたような?」
 ふと現実に戻ってきた皇女様。
「イトさんの必殺技問題ですよ。」
「ああ~、うっかり忘れていた。アハッ!」
「若年性認知症だな。可哀そうに。」
 物忘れが激しい皇女様。
「イトの皇宮警察流は柳生新陰流みたいでカッコイイではないか?」
「問題はそこじゃないでしょ。必殺技が伊藤斬りですよ? メインのキャラの必殺技が名前に斬るを足しただけっていうのは物議をかもします。」
「そうかな? タカの貧乏斬よりマシだと思うけどな。」
「それも嫌だ。ボンビーが多分使えないから、ボンビバ仕様になっているのも嫌だ。」
 みんな貧乏設定にはなりたくなかった。
「でも他って名前斬ばっかりだよな。足立斬り、荒川斬り、世田谷斬、品川斬。地元が必殺技ってカッコイイと思うけどな? 鎌倉斬とか、沖縄斬、京都斬り、北海道斬。都道府県名を流派にして、東京都流足立斬でいい訳だ。」
 全国対応できる必殺技名。
「ゲームにしても完璧だぞ。キャラクター名も、足立アダ、荒川アラ、世田谷セタガ、品川シナちゃんだ。」
 もちろんキャラクター名にも対応。
「さすがに私やおまえの名前も同じでは困るので、属性と竜や神に斬を足したという訳だ。」
「ますますイトさんが不憫ですね。」
「う~ん。」
 皇女様が便秘のとんちタイムに入った。

ピキーン!

「イトさんの必殺技は皇女の私を守る刀として、皇守斬でどうでしょう?」
「それいいな。きっとイトさんは感激して涙を流すぞ。」
 皇女様はイトの必殺技の名前を思いつきた。
「他にも近衛斬とか、親衛斬とかも候補にはありますよ。」
「ちょっとダサいかも。」 
 残念な皇女様のネーミングセンス。
「なんなら皇女を守る竜とイトさんが出会って、皇竜斬とかいかがですか?」
「なんでも竜をつけるとカッコいいな!」
 異世界ファンタジー部は竜に助けられて制作されております。
「おまけにポテトもいかがですか?」
「ここはファーストフードか?」
「アハッ!」
 奇跡的にイトの必殺技の名前が決まったところでお開き。
 つづく。
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