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3-13 中国の謎
「いよいよ! 異世界ファンタジー部! 日本対中国の親善試合が行われます! 日本のスズ皇女様と中国のシュキン国家主席もご観覧されます!」
日本と中国の試合は特別にフィリピンで行われる。
「皇女様。フィリピンの領土をお守りくださる申し出、感謝いたします。」
「まあまあ。私とドゥテちゃんの仲じゃないか。アハッ!」
フィリピンのドゥテ大統領から挨拶を受ける皇女様。
「こいつは皇女様の身の回りの世話をする者です。何なりとお申し付けください。」
「よろしくね。アハッ!」
皇女様はVIP待遇を受けていた。
「皇女様。一つお願いがございまして。」
シュキン国家主席が皇女様に願い事があるらしい。
「なに?」
「ここは公平性を保つために魔王様は戦いに参加しないでいただきたいのです。」
「なんですと!? おまえは私から戦慄の殺戮と蹂躙の楽しみを奪うというのか!?」
「ヒイイイイイ!?」
激怒する皇女様。
「分かった。私は出ないことにしよう。」
「やったー! ありがとうございます! これで中国の勝ちは決まったようなものだ!」
「そ、そんな!? 皇女様!? フィリピンはどうなるのですか!?」
皇女様の不参戦により、喜ぶ中国、悲しむフィリピン。
「ふっふっふっ、ふがいっぱい。私が戦わないということの恐ろしさを見せてあげよう。ウキャキャキャキャ! ウキャキャキャキャ! ウキャキャキャキャ!」
暗躍する皇女様であった。
「それでは間もなく試合を開始します! 両軍の選手は戦場に上がってください!」
司会者が選手を入場させる。
「スズの分まで俺たちで頑張ろうぜ!」
「おお!」
「なんか向こうは揉めてるな?」
タカ、サト、タナ、イト、ワタの5人で臨む皇小学校。
「私が出る!」
「いや! 私だ!」
「おまえらは争っていろ! 私の出番だ!」
中国小学校の代表の劉備、孫権、曹操は言い争っていた。
「争いはやめて下さい。平和にじゃんけんで代表を決めましょう。」
「はああ! 皇女様!」
皇女は親善試合の主催者として、じゃんけんを進める。
「それにしても小学生が三国志の武将の名前でいいのか?」
「中国名は、蒋介石とか孫文、毛沢東、キンジョウブぐらいしかしらないもの。」
「同姓同名です。被り、パクリ、リスペクトです。正確には歴史の偉人は肖像権の期間が過ぎているので誰でも使用が可能です。」
「それなら日本では織田信長とか上杉謙信とかを使用してもいいという訳だよね? 戦国武将編ができるね。」
「フランスならナポレオンとか、ロシアならゴルバチョフとかも使用していいのね。」
「一層のこと中国代表なら、孫悟空とか、金閣銀閣とかにすればいいのに。」
歴史の勉強をするサトたち。
「勝った! 私の勝ちだ!」
じゃんけんに勝ったのは曹操だった。
「これが魏の精鋭だ!」
曹操を大将に、夏侯惇、夏侯淵、典韋、許楮の五人で戦いに臨む。
「これは親善試合の部活動だが、この戦いは戦争だ! 勝てば! 領土が増えるのだ!」
「おお!」
愛国心の高い中国小学校。
「ワタ。どうだ? 相手の戦力は。」
「大将は賢そうだけど、後は知力がなしの武力だけだね。とりあえずタカを突撃させてみようか?」
「俺は実験台か!?」
「ワッハッハー!」
和気藹々としている日本チーム。
「それでは試合を始めます!」
世界の平和の象徴の皇女様の有難いお言葉で試合が始まった。
「先手必勝! 突撃!」
「おお!」
曹操たちは開始早々に全軍で突撃してきた。
「ギャアアアアアアー!」
不意を突かれたサトたちは必死に逃げる。
「逃げるな! 刀の錆にしてくれるわ!」
「ギャア! 怖いよ! お母さん!」
曹操軍の猛攻はつづく。
「なんということだ!? こんなにも日本チームが弱いなんて!? こうなったら私がシュキンを暗殺するしかない!」
フィリピンのドゥテ大統領は焦った。
「いいぞ! 敵を追い詰めて叩き切るんだ!」
「おお!」
曹操の指揮の元、深追いした夏侯惇たちは斬りかかる。
「もうそろそろいいかな?」
「そだね。彼らに特殊能力もないみたいだし。」
「やはり先に異世界ファンタジー部事業に取り組んだ日本の勝ちだね。」
「やっぱり西遊記の孫悟空が必要だよ。」
「中国! 4000年の歴史! 破れたり!」
日本チームが反撃に出る。
「いでよ! 光刀!」
「なに!? 光る刀だと!?」
「必殺! 光刀斬!」
「ギャアアアアアア!」
サトは夏侯惇を斬り倒す。
「女を斬るのは趣味じゃないが許せ。」
「可愛い私を斬るの? 」
「斬る! それが武人の務めだ!」
「ブチッ! それなら私はおまえを殴る! エンジェル・アッパー!」
「ギャアアアアアア!」
タナは夏侯淵を拳一撃で仕留めた。
「暗殺拳だ!? 暗殺拳に違いない!? あんなに可愛いのに!?」
「エヘッ!」
少林寺拳法が盛んな中国人には拳が一番ウケたらしい。
「死ねえ!」
「重い攻撃だが、それを私は受け流す。」
「何!?」
イトは典韋の攻撃を流れるように受け流した。
「皇女様をお守りする私は負ける訳にはいかないのだ! くらえ! 皇宮警察流! 伊藤斬(仮)!」
「ギャアアアアアア!」
「流派は決まったけど必殺技の名前がしっくりこない。スズお嬢様に名付けてもらおうか?」
それはやめた方がいい。誰しもが思った。
「頭を勝ち割ってやる! でやあ!」
許楮は剣でワタの頭をスイカのように割るつもりだった。
「痛い!? なんて固い頭なんだ!?」
しかしワタの頭は割れなかった。
「言い忘れたけど、私、AIロボットのアンドロイドなので固いですよ。」
「そういうことは先に言え!」
「聞かれなかったので。アハッ!」
ワタはロボットだった。
「それではさような。ワタ・ビーム!」
「バカな!? 口からレーザーだと!? ギャアアアアアア!」
ワタは許楮を真っ黒こげにして倒した。
「信じられん!? 魏の猛将の末裔たちが、こうも歯が立たないなんて!? こいつらは悪魔か!?」
曹操は日本の子供たちに驚愕していた。
「曹操さんよ。あんたはコネで今の立場なのかもしれないけど、中国にはコネがなくて就職ができない若者がたくさんいるんだぞ。」
「私が知るか! 貧乏に生まれた者が悪いのだ! お金持ちが偉いのだ! ワッハッハー!」
「ケッ! 昔の俺を見ているみたいで虫唾が走るぜ。」
初登場のタカは高橋財閥のお坊ちゃまでセレブ気取りの性格の悪い嫌な人間だった。
「高そうな鎧を着やがって。おまえにも貧乏を味合わせてやる! 必殺! 貧乏のおすそ分け!」
「ボンビバ! ボンビバ!」
タカは飼っている貧乏神を曹操に取りつかせた。
「なんだこいつは!? 離れろ!?」
「ボンビバ!」
「ギャア!? 私の鎧が壊れていく!?」
貧乏神は金持ちを貧乏に変えていく。
「た、助けてくれ!? 金ならいくらでも払う!?」
「助かりたかったら貧乏になるんだな。よく言うだろ。貧乏金なしってな。」
「ギャアアアアアア!」
曹操は貧乏に飲み込まれて倒された。
「私の価値のようですね。オッホッホー!」
「まだまだこれからです! ロボット戦では負けませんよ!」
勝利に上機嫌な皇女様。
「大統領。準備ができました。」
「合図を出すまで待機していろ。」
陰で暗躍するドゥテ大統領。
「それではロボット戦を行います! 選手は戦場へ!」
「おお!」
異世界ファンタジー戦の次はロボット戦が始まる。
「ロボットって異世界ファンタジーなのだろうか?」
ド真面目なサトは疑問を感じる。
「異世界ファンタジーにロボットがあってもいいんじゃない?」
「そうだ! 魔神英雄伝、魔法騎士、魔導王のロボットは異世界ファンタジーの魔力ロボット、妖力ロボットだからな!」
「科学技術ロボットもあるぞ。機動戦士パンダムや新世紀エヴァロボットなんかも科学だけど能力者ロボットみたいなもんだからな。」
「なんでもありでいいんじゃない? 我々もヒット作になったらスーパーロホット世界大戦に出れるかもね。アハッ!」
悩む人間より、AIロボットが何でもありという方が説得力がある。
「ということは僕のジャパロボ・光竜はありということか。でも、スズのジャパロボ・魔王なんて邪道な気がするんだよね。聖なる皇女様なのに。」
「悩むな前に進めなくなるぞ。」
「そうよ。尺がなくなって、また制作委員会に怒られるわよ。」
「目の前の試合に勝つことだけに集中しろ。」
「試合後の晩餐会で何を食べるかだけ考えろ。アハッ!」
「クスッ。分かりました。今は、戦います!」
サトは疑念を封印して、中国チームとの戦いに備える。
「曹操! 口ほどにもなかったな!」
「今度は私が行かせてもらいますぞ!」
立ち上がったのは劉備率いる蜀軍だ。
「関羽! 張飛! 趙雲! 孔明! 日本を倒すぞ!」
「おお!」
劉備の率いる軍も豪華な顔ぶれだった。
「過去の偉人に頼り切っていますな。」
「だって中国人の名前なんか分からないもの。」
「女魔王で調べるとハイルーとか、ジューカイとかでるけど、後はティファニーダンとか、中国の俳優女優の名前をいじってつけるしかない。」
「中国版のゲームになったら、中国スタートのプレイする中国人が好きな中国名前を付けてね。中国をキングダムのように全土を制覇できたらワールドカップで世界の強豪と戦おう。もちろんネット対戦では世界中の人と好きな時に戦えるぞ。世界征服ができるのが異世界ファンタジー部だ! アハッ!」
なぜか現状の悩みと告知が入るスポンサー仕様。
「それでは試合を開始します!」
「おお!」
いよいよ日本と中国の試合が始まった。
「あれがチャイロボ? 量産機? 微妙だ。」
「可愛くない・・・・・・。」
「まだカスタマイズをしていないのだろう。」
「ロボット開発は日本の方が最先端だからね。」
中国のロボット。チャイナ・ロボット。略してチャイロボである。
「それよりも一人、気になるやつがいる。あいつだ。」
イトは孔明を指さした。
「文ちゃんが言っていた。私並みに頭が賢い者が中国にはいると。それが孔明。」
「あの図書館ダンジョン娘が一目置くのなら、かなりの強敵ね!?」
「問題ない。俺があいつを貧乏に崩壊してやる!」
「大丈夫だよ。私、文ちゃんよりも優秀だから。スーパーコンピューターを内蔵しているから、人間の何億倍も速く計算できるからね。アハッ!」
「ワタ先輩、頼りになる。後で綿あめ買ってあげますね。」
「やったー! 綿あめ!」
「ワタさん、ロボットだから綿あめ食べないよね?」
「失礼な! 今どきのロボットは人間の食べ物を食べるんだぞ!」
「壊れても知らないぞ。」
確かワタのエネルギーは皇女エナジードリンクだったような。
「いくぞ! みんな!」
「おお!」
両軍相まみえる。
「かかったな!」
「なに!?」
そこに日本軍の背後から呉軍が現れる。
「伏兵!?」
「謀られた!?」
「人聞きの悪い。これも計略だよ。呉と蜀の共同作業! 青壁の戦いだ! ワッハッハー!」
軍師孔明の策略だった。
「卑怯だぞ!? シュキンちゃん!?」
「卑怯? 悪魔にとっては誉め言葉ですぞ! 悪魔は何をやっても勝てばいいのです! 勝てば! ワッハッハー!」
シュキンは勝つためには手段を選ばない悪魔だった。
「それならこっちも、そうしよう。もしもし? 私だ。ヤマ。例の計画を実行だ。」
皇女様は執事のヤマに電話をした。
「大変です! 国家主席! 本国で大怪獣が現れて街を破壊しています! このままでは国が崩壊してしまいます!」
「なんだと!?」
皇女様の電話で怪獣使いのヤマは大怪獣メガ・ザジラを中国に放ったのだった。
「申し訳ありません! 魔王様! 私は急用で本国に帰らなければならなくなりました!」
シュキンが席を立とうとした。
「逃がすか! おまえはここで滅びるのだよ! 爆破!」
「なっ!?」
そこにドゥテ大統領が現れてあらかじめ仕込んでいた爆弾を爆破させる。
ドカーン!
皇女様のいる観覧席は見事に吹き飛ばされた。
「これでフィリピンは安泰だ! 中国も日本も私が倒したのだ! 私は偉大な大統領として歴史に名を残すのだ! 私が世界を征服するのだ! ワッハッハー!」
ドゥテ大統領は野心家だった。
「おまえ。私も殺そうとしたな。」
皇女様のバリアに守られてシュキン国家主席も無事だった。
「ま、魔王様!? まさか!? 生きているとは!?」
ドゥテ大統領は生存者がいたことに驚いた。
「この者が身を投げ出して守ってくれなかったら、私は死んでいたかもしれない。ありがとう。」
皇女様にバリアを張る僅かな時間を稼いでくれたのはお世話係のフィリピン人だった。
「私は常に地球の人々の祈りで守られている。爆弾ごときで倒されるはずがなかろう。私は優しさに包まれているのだ。なぜなら私は日本国の皇女なのだから! オッホッホー!」
皇女様は多くの人間の幸せを祈っている見返りに、多くの人々が皇女様の幸せを願っている。
「ぬぬぬぬぬっ!? お許しください! 魔王様! つい出来心で! 私は悪くありません! 悪いのはシュキンです!」
見苦しい言い訳をする悪魔ドゥテ。
「シュキン。おまえは私を殺そうとしたか?」
「いいえ! 悪魔にはやっていいことと、やってはいけないことがあります!」
「その通り。」
悪魔シュキンは忠義者だった。
「目には目を。歯には歯を。死には死を。」
皇女様は鼻をほじった。
「おまえには鼻くそで十分だ。」
鼻くそを悪魔ドゥテに飛ばした。
「ギャアアアアアア!」
悪魔ドゥテは魔王の炎に燃やされて消された。
「すまない。私のために。人間としては生き返らせてやることはできないが、悪魔としてなら。デビル・キング・リザレクション!」
皇女様は名もなきお世話係を悪魔として生き返らせた。
「あれ? ここは?」
「ありがとう。おまえのおかげで私は助かった。私は魔王なので、お礼に悪魔としてだが生き返らせた。」
「そんな私なんぞ、名もなきお世話係を!? ありがとうございます!」
「おまえは名もなきお世話係ではない。おまえの名前はボンボちゃんだ。今日から、おまえがフィリピンの大統領だ。」
「はい!?」
お世話係から大統領に破竹の出世を果たすボンボ。
「シュキン。ボンボちゃんは新米悪魔だ。仲良くしろよ。」
「はい。魔王様。」
「ああ! また私が世界を平和にしてしまった! なぜなら私は日本国の皇女なのだから! オッホッホー!」
中国もフィリピンに手出しするのを当分は静観するだろう。
「あの・・・・・・魔王様。いくらなんでも私なんぞが大統領になることを国民は認めないでしょう!?」
「大丈夫。安心して。私の皇女チャンネルのフィリピンでの登録者数は90パーセントを超えています。私が大統領任命式を行えば、フィリピンの国民も納得してくれます。なぜなら私は世界の皇女なのだから! オッホッホー!」
無敵の皇女様。
「あっちも片が付いたみたいだな。」
皇女様は戦場を指さした。
「楽勝だぜ! アハッ!」
タカたちは蜀軍、呉軍の挟み撃ちを返り討ちにしていた。
「まさか!? 数で勝る我が軍が負けるなんて!?」
「戦いは数の力で決まる訳ではない。強い者が勝つのだ。アハッ!」
勝利に上機嫌な皇女様。
「さあ! 中国に戻って国賓待遇で接待してもらおうか! オッホッホー!」
皇女様は再び中国に戻ってメガ・ザジラに壊された街の復興に顔を出すのであった。
つづく。
日本と中国の試合は特別にフィリピンで行われる。
「皇女様。フィリピンの領土をお守りくださる申し出、感謝いたします。」
「まあまあ。私とドゥテちゃんの仲じゃないか。アハッ!」
フィリピンのドゥテ大統領から挨拶を受ける皇女様。
「こいつは皇女様の身の回りの世話をする者です。何なりとお申し付けください。」
「よろしくね。アハッ!」
皇女様はVIP待遇を受けていた。
「皇女様。一つお願いがございまして。」
シュキン国家主席が皇女様に願い事があるらしい。
「なに?」
「ここは公平性を保つために魔王様は戦いに参加しないでいただきたいのです。」
「なんですと!? おまえは私から戦慄の殺戮と蹂躙の楽しみを奪うというのか!?」
「ヒイイイイイ!?」
激怒する皇女様。
「分かった。私は出ないことにしよう。」
「やったー! ありがとうございます! これで中国の勝ちは決まったようなものだ!」
「そ、そんな!? 皇女様!? フィリピンはどうなるのですか!?」
皇女様の不参戦により、喜ぶ中国、悲しむフィリピン。
「ふっふっふっ、ふがいっぱい。私が戦わないということの恐ろしさを見せてあげよう。ウキャキャキャキャ! ウキャキャキャキャ! ウキャキャキャキャ!」
暗躍する皇女様であった。
「それでは間もなく試合を開始します! 両軍の選手は戦場に上がってください!」
司会者が選手を入場させる。
「スズの分まで俺たちで頑張ろうぜ!」
「おお!」
「なんか向こうは揉めてるな?」
タカ、サト、タナ、イト、ワタの5人で臨む皇小学校。
「私が出る!」
「いや! 私だ!」
「おまえらは争っていろ! 私の出番だ!」
中国小学校の代表の劉備、孫権、曹操は言い争っていた。
「争いはやめて下さい。平和にじゃんけんで代表を決めましょう。」
「はああ! 皇女様!」
皇女は親善試合の主催者として、じゃんけんを進める。
「それにしても小学生が三国志の武将の名前でいいのか?」
「中国名は、蒋介石とか孫文、毛沢東、キンジョウブぐらいしかしらないもの。」
「同姓同名です。被り、パクリ、リスペクトです。正確には歴史の偉人は肖像権の期間が過ぎているので誰でも使用が可能です。」
「それなら日本では織田信長とか上杉謙信とかを使用してもいいという訳だよね? 戦国武将編ができるね。」
「フランスならナポレオンとか、ロシアならゴルバチョフとかも使用していいのね。」
「一層のこと中国代表なら、孫悟空とか、金閣銀閣とかにすればいいのに。」
歴史の勉強をするサトたち。
「勝った! 私の勝ちだ!」
じゃんけんに勝ったのは曹操だった。
「これが魏の精鋭だ!」
曹操を大将に、夏侯惇、夏侯淵、典韋、許楮の五人で戦いに臨む。
「これは親善試合の部活動だが、この戦いは戦争だ! 勝てば! 領土が増えるのだ!」
「おお!」
愛国心の高い中国小学校。
「ワタ。どうだ? 相手の戦力は。」
「大将は賢そうだけど、後は知力がなしの武力だけだね。とりあえずタカを突撃させてみようか?」
「俺は実験台か!?」
「ワッハッハー!」
和気藹々としている日本チーム。
「それでは試合を始めます!」
世界の平和の象徴の皇女様の有難いお言葉で試合が始まった。
「先手必勝! 突撃!」
「おお!」
曹操たちは開始早々に全軍で突撃してきた。
「ギャアアアアアアー!」
不意を突かれたサトたちは必死に逃げる。
「逃げるな! 刀の錆にしてくれるわ!」
「ギャア! 怖いよ! お母さん!」
曹操軍の猛攻はつづく。
「なんということだ!? こんなにも日本チームが弱いなんて!? こうなったら私がシュキンを暗殺するしかない!」
フィリピンのドゥテ大統領は焦った。
「いいぞ! 敵を追い詰めて叩き切るんだ!」
「おお!」
曹操の指揮の元、深追いした夏侯惇たちは斬りかかる。
「もうそろそろいいかな?」
「そだね。彼らに特殊能力もないみたいだし。」
「やはり先に異世界ファンタジー部事業に取り組んだ日本の勝ちだね。」
「やっぱり西遊記の孫悟空が必要だよ。」
「中国! 4000年の歴史! 破れたり!」
日本チームが反撃に出る。
「いでよ! 光刀!」
「なに!? 光る刀だと!?」
「必殺! 光刀斬!」
「ギャアアアアアア!」
サトは夏侯惇を斬り倒す。
「女を斬るのは趣味じゃないが許せ。」
「可愛い私を斬るの? 」
「斬る! それが武人の務めだ!」
「ブチッ! それなら私はおまえを殴る! エンジェル・アッパー!」
「ギャアアアアアア!」
タナは夏侯淵を拳一撃で仕留めた。
「暗殺拳だ!? 暗殺拳に違いない!? あんなに可愛いのに!?」
「エヘッ!」
少林寺拳法が盛んな中国人には拳が一番ウケたらしい。
「死ねえ!」
「重い攻撃だが、それを私は受け流す。」
「何!?」
イトは典韋の攻撃を流れるように受け流した。
「皇女様をお守りする私は負ける訳にはいかないのだ! くらえ! 皇宮警察流! 伊藤斬(仮)!」
「ギャアアアアアア!」
「流派は決まったけど必殺技の名前がしっくりこない。スズお嬢様に名付けてもらおうか?」
それはやめた方がいい。誰しもが思った。
「頭を勝ち割ってやる! でやあ!」
許楮は剣でワタの頭をスイカのように割るつもりだった。
「痛い!? なんて固い頭なんだ!?」
しかしワタの頭は割れなかった。
「言い忘れたけど、私、AIロボットのアンドロイドなので固いですよ。」
「そういうことは先に言え!」
「聞かれなかったので。アハッ!」
ワタはロボットだった。
「それではさような。ワタ・ビーム!」
「バカな!? 口からレーザーだと!? ギャアアアアアア!」
ワタは許楮を真っ黒こげにして倒した。
「信じられん!? 魏の猛将の末裔たちが、こうも歯が立たないなんて!? こいつらは悪魔か!?」
曹操は日本の子供たちに驚愕していた。
「曹操さんよ。あんたはコネで今の立場なのかもしれないけど、中国にはコネがなくて就職ができない若者がたくさんいるんだぞ。」
「私が知るか! 貧乏に生まれた者が悪いのだ! お金持ちが偉いのだ! ワッハッハー!」
「ケッ! 昔の俺を見ているみたいで虫唾が走るぜ。」
初登場のタカは高橋財閥のお坊ちゃまでセレブ気取りの性格の悪い嫌な人間だった。
「高そうな鎧を着やがって。おまえにも貧乏を味合わせてやる! 必殺! 貧乏のおすそ分け!」
「ボンビバ! ボンビバ!」
タカは飼っている貧乏神を曹操に取りつかせた。
「なんだこいつは!? 離れろ!?」
「ボンビバ!」
「ギャア!? 私の鎧が壊れていく!?」
貧乏神は金持ちを貧乏に変えていく。
「た、助けてくれ!? 金ならいくらでも払う!?」
「助かりたかったら貧乏になるんだな。よく言うだろ。貧乏金なしってな。」
「ギャアアアアアア!」
曹操は貧乏に飲み込まれて倒された。
「私の価値のようですね。オッホッホー!」
「まだまだこれからです! ロボット戦では負けませんよ!」
勝利に上機嫌な皇女様。
「大統領。準備ができました。」
「合図を出すまで待機していろ。」
陰で暗躍するドゥテ大統領。
「それではロボット戦を行います! 選手は戦場へ!」
「おお!」
異世界ファンタジー戦の次はロボット戦が始まる。
「ロボットって異世界ファンタジーなのだろうか?」
ド真面目なサトは疑問を感じる。
「異世界ファンタジーにロボットがあってもいいんじゃない?」
「そうだ! 魔神英雄伝、魔法騎士、魔導王のロボットは異世界ファンタジーの魔力ロボット、妖力ロボットだからな!」
「科学技術ロボットもあるぞ。機動戦士パンダムや新世紀エヴァロボットなんかも科学だけど能力者ロボットみたいなもんだからな。」
「なんでもありでいいんじゃない? 我々もヒット作になったらスーパーロホット世界大戦に出れるかもね。アハッ!」
悩む人間より、AIロボットが何でもありという方が説得力がある。
「ということは僕のジャパロボ・光竜はありということか。でも、スズのジャパロボ・魔王なんて邪道な気がするんだよね。聖なる皇女様なのに。」
「悩むな前に進めなくなるぞ。」
「そうよ。尺がなくなって、また制作委員会に怒られるわよ。」
「目の前の試合に勝つことだけに集中しろ。」
「試合後の晩餐会で何を食べるかだけ考えろ。アハッ!」
「クスッ。分かりました。今は、戦います!」
サトは疑念を封印して、中国チームとの戦いに備える。
「曹操! 口ほどにもなかったな!」
「今度は私が行かせてもらいますぞ!」
立ち上がったのは劉備率いる蜀軍だ。
「関羽! 張飛! 趙雲! 孔明! 日本を倒すぞ!」
「おお!」
劉備の率いる軍も豪華な顔ぶれだった。
「過去の偉人に頼り切っていますな。」
「だって中国人の名前なんか分からないもの。」
「女魔王で調べるとハイルーとか、ジューカイとかでるけど、後はティファニーダンとか、中国の俳優女優の名前をいじってつけるしかない。」
「中国版のゲームになったら、中国スタートのプレイする中国人が好きな中国名前を付けてね。中国をキングダムのように全土を制覇できたらワールドカップで世界の強豪と戦おう。もちろんネット対戦では世界中の人と好きな時に戦えるぞ。世界征服ができるのが異世界ファンタジー部だ! アハッ!」
なぜか現状の悩みと告知が入るスポンサー仕様。
「それでは試合を開始します!」
「おお!」
いよいよ日本と中国の試合が始まった。
「あれがチャイロボ? 量産機? 微妙だ。」
「可愛くない・・・・・・。」
「まだカスタマイズをしていないのだろう。」
「ロボット開発は日本の方が最先端だからね。」
中国のロボット。チャイナ・ロボット。略してチャイロボである。
「それよりも一人、気になるやつがいる。あいつだ。」
イトは孔明を指さした。
「文ちゃんが言っていた。私並みに頭が賢い者が中国にはいると。それが孔明。」
「あの図書館ダンジョン娘が一目置くのなら、かなりの強敵ね!?」
「問題ない。俺があいつを貧乏に崩壊してやる!」
「大丈夫だよ。私、文ちゃんよりも優秀だから。スーパーコンピューターを内蔵しているから、人間の何億倍も速く計算できるからね。アハッ!」
「ワタ先輩、頼りになる。後で綿あめ買ってあげますね。」
「やったー! 綿あめ!」
「ワタさん、ロボットだから綿あめ食べないよね?」
「失礼な! 今どきのロボットは人間の食べ物を食べるんだぞ!」
「壊れても知らないぞ。」
確かワタのエネルギーは皇女エナジードリンクだったような。
「いくぞ! みんな!」
「おお!」
両軍相まみえる。
「かかったな!」
「なに!?」
そこに日本軍の背後から呉軍が現れる。
「伏兵!?」
「謀られた!?」
「人聞きの悪い。これも計略だよ。呉と蜀の共同作業! 青壁の戦いだ! ワッハッハー!」
軍師孔明の策略だった。
「卑怯だぞ!? シュキンちゃん!?」
「卑怯? 悪魔にとっては誉め言葉ですぞ! 悪魔は何をやっても勝てばいいのです! 勝てば! ワッハッハー!」
シュキンは勝つためには手段を選ばない悪魔だった。
「それならこっちも、そうしよう。もしもし? 私だ。ヤマ。例の計画を実行だ。」
皇女様は執事のヤマに電話をした。
「大変です! 国家主席! 本国で大怪獣が現れて街を破壊しています! このままでは国が崩壊してしまいます!」
「なんだと!?」
皇女様の電話で怪獣使いのヤマは大怪獣メガ・ザジラを中国に放ったのだった。
「申し訳ありません! 魔王様! 私は急用で本国に帰らなければならなくなりました!」
シュキンが席を立とうとした。
「逃がすか! おまえはここで滅びるのだよ! 爆破!」
「なっ!?」
そこにドゥテ大統領が現れてあらかじめ仕込んでいた爆弾を爆破させる。
ドカーン!
皇女様のいる観覧席は見事に吹き飛ばされた。
「これでフィリピンは安泰だ! 中国も日本も私が倒したのだ! 私は偉大な大統領として歴史に名を残すのだ! 私が世界を征服するのだ! ワッハッハー!」
ドゥテ大統領は野心家だった。
「おまえ。私も殺そうとしたな。」
皇女様のバリアに守られてシュキン国家主席も無事だった。
「ま、魔王様!? まさか!? 生きているとは!?」
ドゥテ大統領は生存者がいたことに驚いた。
「この者が身を投げ出して守ってくれなかったら、私は死んでいたかもしれない。ありがとう。」
皇女様にバリアを張る僅かな時間を稼いでくれたのはお世話係のフィリピン人だった。
「私は常に地球の人々の祈りで守られている。爆弾ごときで倒されるはずがなかろう。私は優しさに包まれているのだ。なぜなら私は日本国の皇女なのだから! オッホッホー!」
皇女様は多くの人間の幸せを祈っている見返りに、多くの人々が皇女様の幸せを願っている。
「ぬぬぬぬぬっ!? お許しください! 魔王様! つい出来心で! 私は悪くありません! 悪いのはシュキンです!」
見苦しい言い訳をする悪魔ドゥテ。
「シュキン。おまえは私を殺そうとしたか?」
「いいえ! 悪魔にはやっていいことと、やってはいけないことがあります!」
「その通り。」
悪魔シュキンは忠義者だった。
「目には目を。歯には歯を。死には死を。」
皇女様は鼻をほじった。
「おまえには鼻くそで十分だ。」
鼻くそを悪魔ドゥテに飛ばした。
「ギャアアアアアア!」
悪魔ドゥテは魔王の炎に燃やされて消された。
「すまない。私のために。人間としては生き返らせてやることはできないが、悪魔としてなら。デビル・キング・リザレクション!」
皇女様は名もなきお世話係を悪魔として生き返らせた。
「あれ? ここは?」
「ありがとう。おまえのおかげで私は助かった。私は魔王なので、お礼に悪魔としてだが生き返らせた。」
「そんな私なんぞ、名もなきお世話係を!? ありがとうございます!」
「おまえは名もなきお世話係ではない。おまえの名前はボンボちゃんだ。今日から、おまえがフィリピンの大統領だ。」
「はい!?」
お世話係から大統領に破竹の出世を果たすボンボ。
「シュキン。ボンボちゃんは新米悪魔だ。仲良くしろよ。」
「はい。魔王様。」
「ああ! また私が世界を平和にしてしまった! なぜなら私は日本国の皇女なのだから! オッホッホー!」
中国もフィリピンに手出しするのを当分は静観するだろう。
「あの・・・・・・魔王様。いくらなんでも私なんぞが大統領になることを国民は認めないでしょう!?」
「大丈夫。安心して。私の皇女チャンネルのフィリピンでの登録者数は90パーセントを超えています。私が大統領任命式を行えば、フィリピンの国民も納得してくれます。なぜなら私は世界の皇女なのだから! オッホッホー!」
無敵の皇女様。
「あっちも片が付いたみたいだな。」
皇女様は戦場を指さした。
「楽勝だぜ! アハッ!」
タカたちは蜀軍、呉軍の挟み撃ちを返り討ちにしていた。
「まさか!? 数で勝る我が軍が負けるなんて!?」
「戦いは数の力で決まる訳ではない。強い者が勝つのだ。アハッ!」
勝利に上機嫌な皇女様。
「さあ! 中国に戻って国賓待遇で接待してもらおうか! オッホッホー!」
皇女様は再び中国に戻ってメガ・ザジラに壊された街の復興に顔を出すのであった。
つづく。
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