16 / 133
3.やっぱり
3
しおりを挟む
いつもより早く学校に来てしまった。
あんまりしっかり寝れなかったにもかかわらず月曜日の朝に眠くないなんて。
今日の日直は弐藤さんのようだ。
先週金曜日に日直だった四月一日が書いた日付に手が多少届かないようだ。
小柄な彼女はジャンプして消して、下のほうに書き足している。
そして『弐藤』にわざわざ『にとう』とフリガナを振った。
以前恵比寿担任が武藤さんと読み間違えたのを気にしているらしい。
書き終わると、ついてしまったチョークの粉をスカートから適当に払おうとしていたが、手についたチョークで余計に広がった。
面倒になったのかちょっと残った状態でぺたぺたとスリッパの音を響かせながら席に戻っていく。
しかもその手で髪の毛を触るから、頭もところどころ白くなった。
女子の割にああいうの気にしないところが『宇宙人』なんだよなぁ。
そのまま教室の中ほどを見ると、田室が参考書を開いて必死にノートにカリカリやっている。
塾の成績争いが忙しいのだろう。ああいうのを見るたびに俺の親は放任で助かったと思う。
しかも争う対象の一人はほぼ無敵の佐藤。いつもつるんでるわけだから一番よくわかっているはずだ。
やることもなくぼーっと窓らへんに移動して外を見ていると、がらがらとドアの音がする。
田中を目撃した日の朝と同じメンバーだった。
安藤さん、続いて四月一日と他一人二人が入ってきた。
安藤さんと何か話している。吹奏楽部同士で部活の延長線らしい。
四月一日がこちらを向くと、安藤さんもその目線を追うようにこっちを見た。
が、そのまま自分の席に戻っていった。
「アイちゃん早いね」
四月一日のマイナスイオンが出ていそうな耳障りの良い穏やかな声で話しかけられ、とうとういつもの朝の感じになった。
比較して別の声を思い出す。
田中の朝の姿を目撃した日に聞いた安藤さんの『はやいねぇ』はなんとなくうれしい朝の感じがした。
「目が覚めたから」
人が増えてきた。
武藤さんも混じっている。小人族の弐藤さんと違って目立つ。
その弐藤さんは教室に埋もれてどこにいるかすらよくわからない。
参考書を読みふけっていた奴らが片付けだした。
佐藤が、続いて鶴見も入ってきた。
田室の席らへんでいつもの三人になっている。
佐藤はいつものように爽やか少年の笑顔。
女子から『シュガー王子』とわかりやすい王子キャラにされるわけだ。
今日はクラス委員の仕事はないらしい。
何曜日だったか忘れたが、あったら多分俺が今朝来た時間にはもういるはず。
俺には縁のない役職だけど、朝早くからめんどくさそうと思った記憶がある。
田中が来た。
今日はそこまでしっとりしていない。夏ですね、で通る程度だ。
朝の寄り道はなかったか。
いや偽装工作が上手くなったのかも。
佐藤を見た後だと比較してしまう。
同じ人間のはずなのになぜこうも違うのだろう。
一方は王子、もう一方は変態。
きっと根っこには似ているところだってあるはずだ。
そう思いたい。
どちらにせよ田中もこの時間にぞろぞろ入ってくる組だから、安藤さんと違って朝を狙うのは難しそうだな。
「アイちゃん」
四月一日に呼ばれて意識を引き戻される。
「田中君になんかあるの?」
四月一日は時々すごくよく見ている。
矢島がいたら言わないけど、四月一日は口が堅いから大丈夫か。
「実は、」
小声でこそこそ先日の『勇気ある行動』について話す。
俺の通らない声と四月一日の癒し声だと内緒話はしやすい。
矢島だと同じように話しても半径2メートルくらいまで聞こえてしまうだろう。
「ふーん。
でもエロへのあいつの情熱よりもアイちゃんの感動の仕方がすごい気がするよ。
僕だったらそーなんだで終わるから」
そうなのか?
「ん~、先駆者として兄貴がいるからねぇ」
四月一日は4つ年上の兄がいる。
前に四月一日家に遊びに行ったときにエアガンを見せてくれた。しかも18禁のやつ。
危ないからということで見るだけだったけど、かっこよさが半端なかった。
『買える年齢になった自慢プラス兄貴風吹かせたいんだよ』とつぶやいてきた四月一日的にはいろいろあるらしいが、心から『お兄ちゃんいいなぁ』と思った瞬間だった。
そのお兄さんと今の実例とやらが紐づかない。
「息切らせて買って帰ってきて、おもむろに学校の鞄から出して自慢してきたことあるから。
ただねぇ…。
母親って、すごく勘がいいんだよ。
どうしてかわからないけど隠しても隠してもばれるんだわ。
まず本人いないときに部屋入られてるのはもうデフォでしょ。
あとは…例えば帰りに本買って持って帰ったとするじゃん?
家にもし母親がいたら、帰りの時間が違うからまず寄り道がばれる。
いなかったとしても、部屋から出したごみに紛れてるものから推測されたりね。
本屋の袋とか、間に挟まってたビラとかがいつもと違う、みたいな些細なことから」
探偵かよ。
身近にないお母さん像に茫然としてしまった。
親父は掃除魔だがそういう細かい詮索はしない。一瞥もくれずに、がさっと全部捨てられる。
大事にしといた机の上の宝物的なやつも勝手に捨てられそうになるから、それはそれで問題ありだけど。
「兄貴は昔から隠そうといろいろ画策してて、本人はばれてないと思ってるんだけど、ばれてるよあれ完全に。
パソコンとかスマホとか履歴消してるんだけど、ほんとなんでだろうね。
うちの親の場合、それを生あったか~い目で見守ってるみたい。
僕はああはなりたくない」
したり顔のお兄さんと優しいお母さんのまなざしを浮かべているようだ。
渋い顔をしている四月一日に無言で頷いた。
「俺も今んとこは兄貴のたまーにこっそり借りたりしてて。
ただ、兄貴の持ってるやつに載ってる女の子あんまかわいいとは思えないんだよね。
好みの問題で贅沢かもだけど自分の欲しい…」
四月一日が眉間にしわを寄せて考え込んでいる。
しばらく沈黙。
と、いきなり、バッと顔を上げ、おもむろに俺を指さした。
あんまりしっかり寝れなかったにもかかわらず月曜日の朝に眠くないなんて。
今日の日直は弐藤さんのようだ。
先週金曜日に日直だった四月一日が書いた日付に手が多少届かないようだ。
小柄な彼女はジャンプして消して、下のほうに書き足している。
そして『弐藤』にわざわざ『にとう』とフリガナを振った。
以前恵比寿担任が武藤さんと読み間違えたのを気にしているらしい。
書き終わると、ついてしまったチョークの粉をスカートから適当に払おうとしていたが、手についたチョークで余計に広がった。
面倒になったのかちょっと残った状態でぺたぺたとスリッパの音を響かせながら席に戻っていく。
しかもその手で髪の毛を触るから、頭もところどころ白くなった。
女子の割にああいうの気にしないところが『宇宙人』なんだよなぁ。
そのまま教室の中ほどを見ると、田室が参考書を開いて必死にノートにカリカリやっている。
塾の成績争いが忙しいのだろう。ああいうのを見るたびに俺の親は放任で助かったと思う。
しかも争う対象の一人はほぼ無敵の佐藤。いつもつるんでるわけだから一番よくわかっているはずだ。
やることもなくぼーっと窓らへんに移動して外を見ていると、がらがらとドアの音がする。
田中を目撃した日の朝と同じメンバーだった。
安藤さん、続いて四月一日と他一人二人が入ってきた。
安藤さんと何か話している。吹奏楽部同士で部活の延長線らしい。
四月一日がこちらを向くと、安藤さんもその目線を追うようにこっちを見た。
が、そのまま自分の席に戻っていった。
「アイちゃん早いね」
四月一日のマイナスイオンが出ていそうな耳障りの良い穏やかな声で話しかけられ、とうとういつもの朝の感じになった。
比較して別の声を思い出す。
田中の朝の姿を目撃した日に聞いた安藤さんの『はやいねぇ』はなんとなくうれしい朝の感じがした。
「目が覚めたから」
人が増えてきた。
武藤さんも混じっている。小人族の弐藤さんと違って目立つ。
その弐藤さんは教室に埋もれてどこにいるかすらよくわからない。
参考書を読みふけっていた奴らが片付けだした。
佐藤が、続いて鶴見も入ってきた。
田室の席らへんでいつもの三人になっている。
佐藤はいつものように爽やか少年の笑顔。
女子から『シュガー王子』とわかりやすい王子キャラにされるわけだ。
今日はクラス委員の仕事はないらしい。
何曜日だったか忘れたが、あったら多分俺が今朝来た時間にはもういるはず。
俺には縁のない役職だけど、朝早くからめんどくさそうと思った記憶がある。
田中が来た。
今日はそこまでしっとりしていない。夏ですね、で通る程度だ。
朝の寄り道はなかったか。
いや偽装工作が上手くなったのかも。
佐藤を見た後だと比較してしまう。
同じ人間のはずなのになぜこうも違うのだろう。
一方は王子、もう一方は変態。
きっと根っこには似ているところだってあるはずだ。
そう思いたい。
どちらにせよ田中もこの時間にぞろぞろ入ってくる組だから、安藤さんと違って朝を狙うのは難しそうだな。
「アイちゃん」
四月一日に呼ばれて意識を引き戻される。
「田中君になんかあるの?」
四月一日は時々すごくよく見ている。
矢島がいたら言わないけど、四月一日は口が堅いから大丈夫か。
「実は、」
小声でこそこそ先日の『勇気ある行動』について話す。
俺の通らない声と四月一日の癒し声だと内緒話はしやすい。
矢島だと同じように話しても半径2メートルくらいまで聞こえてしまうだろう。
「ふーん。
でもエロへのあいつの情熱よりもアイちゃんの感動の仕方がすごい気がするよ。
僕だったらそーなんだで終わるから」
そうなのか?
「ん~、先駆者として兄貴がいるからねぇ」
四月一日は4つ年上の兄がいる。
前に四月一日家に遊びに行ったときにエアガンを見せてくれた。しかも18禁のやつ。
危ないからということで見るだけだったけど、かっこよさが半端なかった。
『買える年齢になった自慢プラス兄貴風吹かせたいんだよ』とつぶやいてきた四月一日的にはいろいろあるらしいが、心から『お兄ちゃんいいなぁ』と思った瞬間だった。
そのお兄さんと今の実例とやらが紐づかない。
「息切らせて買って帰ってきて、おもむろに学校の鞄から出して自慢してきたことあるから。
ただねぇ…。
母親って、すごく勘がいいんだよ。
どうしてかわからないけど隠しても隠してもばれるんだわ。
まず本人いないときに部屋入られてるのはもうデフォでしょ。
あとは…例えば帰りに本買って持って帰ったとするじゃん?
家にもし母親がいたら、帰りの時間が違うからまず寄り道がばれる。
いなかったとしても、部屋から出したごみに紛れてるものから推測されたりね。
本屋の袋とか、間に挟まってたビラとかがいつもと違う、みたいな些細なことから」
探偵かよ。
身近にないお母さん像に茫然としてしまった。
親父は掃除魔だがそういう細かい詮索はしない。一瞥もくれずに、がさっと全部捨てられる。
大事にしといた机の上の宝物的なやつも勝手に捨てられそうになるから、それはそれで問題ありだけど。
「兄貴は昔から隠そうといろいろ画策してて、本人はばれてないと思ってるんだけど、ばれてるよあれ完全に。
パソコンとかスマホとか履歴消してるんだけど、ほんとなんでだろうね。
うちの親の場合、それを生あったか~い目で見守ってるみたい。
僕はああはなりたくない」
したり顔のお兄さんと優しいお母さんのまなざしを浮かべているようだ。
渋い顔をしている四月一日に無言で頷いた。
「俺も今んとこは兄貴のたまーにこっそり借りたりしてて。
ただ、兄貴の持ってるやつに載ってる女の子あんまかわいいとは思えないんだよね。
好みの問題で贅沢かもだけど自分の欲しい…」
四月一日が眉間にしわを寄せて考え込んでいる。
しばらく沈黙。
と、いきなり、バッと顔を上げ、おもむろに俺を指さした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
〜仕事も恋愛もハードモード!?〜 ON/OFF♡オフィスワーカー
i.q
恋愛
切り替えギャップ鬼上司に翻弄されちゃうオフィスラブ☆
最悪な失恋をした主人公とONとOFFの切り替えが激しい鬼上司のオフィスラブストーリー♡
バリバリのキャリアウーマン街道一直線の爽やか属性女子【川瀬 陸】。そんな陸は突然彼氏から呼び出される。出向いた先には……彼氏と見知らぬ女が!? 酷い失恋をした陸。しかし、同じ職場の鬼課長の【榊】は失恋なんてお構いなし。傷が乾かぬうちに仕事はスーパーハードモード。その上、この鬼課長は————。
数年前に執筆して他サイトに投稿してあったお話(別タイトル。本文軽い修正あり)
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?
藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。
結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの?
もう、みんな、うるさい!
私は私。好きに生きさせてよね。
この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。
彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。
私の人生に彩りをくれる、その人。
その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。
⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。
⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。
ガチャから始まる錬金ライフ
あに
ファンタジー
河地夜人は日雇い労働者だったが、スキルボールを手に入れた翌日にクビになってしまう。
手に入れたスキルボールは『ガチャ』そこから『鑑定』『錬金術』と手に入れて、今までダンジョンの宝箱しか出なかったポーションなどを冒険者御用達の『プライド』に売り、億万長者になっていく。
他にもS級冒険者と出会い、自らもS級に上り詰める。
どんどん仲間も増え、自らはダンジョンには行かず錬金術で飯を食う。
自身の本当のジョブが召喚士だったので、召喚した相棒のテンとまったり、時には冒険し成長していく。
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる