34 / 133
5.共通項
3
しおりを挟む
仮に、あのクラフト封筒がエロ本だったとして。
仮に、朝買ってあの二重天井の中に格納していたとして。
ああ、家着いちゃった。
玄関の戸を開けて、靴を脱ぎ、階段を上る。
鞄を放りなげ、階段を降りて台所へ。
で、戻そう。仮に、クラフト封筒を帰りに持ち帰ったとして。
仮に、翌日以降なんかのはずみであの二重天井が見つかったとすると。
そう。二重天井の存在理由が説明できなくなるのだ。
問いただされたら?
『何コレ』
『なんでもありません』
『んなわけないでしょ。明らかに二重天井でしょ。何隠してんの!?(青筋)』
ここから毎日下駄箱調査が入ることになる。
後半は飛び石になるかもだけど、たぶん週単位で続くだろう。
それだけ続くとあそこ以外にエロ本置き場を作る必要が出てしまう。
まあ、そうなるよな。
冷蔵庫から出してグラスに注いだ麦茶をたったまま飲み干し、二杯目を注いだ。
しかしだ。
しかしあのワークブックがあることによってあの先生と恵比寿担任は多分こう変わる。
『もー、こんなとこに置いて!』
『すんません(テヘペロ)』
『ちゃんと持って帰りなさい! この仕掛けも捨てなさいよ!』
徐々にまとまってきた考えに鼓動が高鳴る。
その興奮は、俺を椅子に座る気にさせなかった。
立ったまま麦茶を一口。
そして、だ。
机に両手をついて目をつぶった。
2~3日ふた無しにしてほとぼりが冷めたころに嵌めなおし、またワークブック…それかむしろ他の…ロッカーに入れてもよさそうな技術家庭科とかの教科書を置いておけば。
再度見回りされて見つかっても
『まーたやってんなこいつ。
んー、ただなぁ、授業で使うしなぁ。
ロッカーに置いとけよって話だけど、どうしよっかなぁ。
体操服とかもロッカーに突っ込んでるからあっちのほうが汚くてやだとかいう子もいるし、そこまでしつこくするのもいろいろ面倒だよね。
田中君、ペラペラしゃべったりするほうじゃないし。
これは置いといていいやつではあ・る・か・ら~…。
一旦はエスカレートしてないか釘刺す感じにしようかな。
それとなく「ちゃんと持って帰ってる? ほんとかなぁ~」とかって仄めかして。
うん、そうしよ』
あのさばけたチビメ先生なら。そして恵比寿担任の事なかれ主義なら。
ゆっくりと目を開く。
テーブル上の麦茶のグラスについた水滴がゆっくりとテーブルの上に落ちた。
そうか。それに、もう一つ利点がある。
エロ本とともに毎回仕掛けごと持って帰るという手もあるが、それだとエロ本があるときに二重天井が見つかった際、中を見られること間違いなし。
これを毎回やっておき、ワークブックが入っているときに見つかる率を上げ、あえて見つけさせることで、一回見つかった後二重天井の中身に対して疑問を持たれにくくするというわけだ。
その後は仕掛けごと持ち帰るようにしたっていい。いや、むしろそっちのほうがいいかも。
二重天井があったらさっきの理屈。なかったらないわけだから当然OK。まずバレなくなる。
麦茶のグラスを握る手に力が入りそうになるのを抑え、グラスを傾けてごくごく飲み下した。
田中、パネェ。
マジパネェ。
椅子に座ってポテチの袋の上を左右に引っ張ると、バリっと音がして綺麗に二つに分かれて開いた。
あいつのエロへの情熱は完全犯罪級だ。
チェックに入られるリスクを逆手にとるとは。
俺のネット画像脳内コピーなんて大したことない。
矢島が知ったら敬礼どころか正座して手を合わせるレベルだろう。
もう田中は勇者ではない。
その枠にとどまらないあいつの熱量。
物言わぬものの、その静かな先導性。
クラスチェンジが必要だ。
ぱりぱりと音を立ててポテチが消えていく。
開拓者? いや、ゴッドハンド? 先導者? う~ん。
…教祖。エロの教祖。
でも類まれなエロ画像と豊富なエロ知識をtuuittorの裏アカで回してくる3組の鈴木エロ入門教祖――去年同じクラスだった。なお、その鈴木のエロ知識伝染元は鈴木のお兄さんらしい――とはやはり別ジャンル。
知識より意欲。
指についたポテチの粉を舐める。
おし。決めた。
田中エロ情熱教祖と命名しよう。俺の中で。
ポテチがなくなり、麦茶もなくなり。
エロ画像を見ようという気分には全くならず、部屋に戻って宿題を片付け終わると、夕食の支度は急がないといけない時間になっていた。
常温保存のあれこれがある棚と冷蔵庫の中身を見比べる。
よしこれなら肉無しなのは残念だけど、まだ買い物なしで何とかなりそうだ。
ああそうそう、こいつを先に水につけて、と。
包丁を握ると、厚揚げとキャベツを適当に切った。
ちらりと指が5本ちゃんと消えずにあることも確認する。
今日は金曜日。
今朝時点で影はいつも通り濃かった。二日で薄くなっていた前回よりだいぶ伸びたと見える。
明日またコウダと会うことになっているけど、次回は佐藤。その次は武藤。
他の候補者がいまだに思い当たらないから仕方ない。
みんなそれぞれにやることがあってさっさとどこかに行くか、ずっと誰かとつるんでるか。
未練が残るものの、田中の背後をうまく狙うのも難しそうだし。
捨てがたいんだけどなぁ。
なかなか一人きりになるタイミングが偶然かち合う奴っていないもんだと、気にしてみるようになって初めて気が付いた。
いいひといないかな、ってなんか婚活サイト登録するCMの人みたいだ。早い早い。
一人かぶりを振って紙パックからプラスチックの汁椀に清酒を注ぐも、味噌はその中に沈んだまま塊になっている。
菜箸で適当に割りながら混ぜるとゆっくり一体になっていった。
お湯を沸かした鍋に鶏ガラスープの素・春雨、味付けに鶏ガラスープの素・醤油と隠し味のみりんをちょっとだけ入れて沸かす。
厚揚げキャベツ味噌炒めを作るのは食べる直前でいい。
肉が冷凍庫になかったのが残念だ。
弁当の隙間埋めとおかず兼用に卵焼きでも焼いたら、もう後は冷蔵庫の残りものをあっためて終わりでよし。
まだ時間があった。腹も減ってない。
SNSやる気にもならない。買い物に出直す気もない。
まだ水に浸してる時間が短いけどいいや。包丁研ぐか。
じいちゃんから使い継いでいる四角い砥石を水から上げる。
低い台所の流し台にふきんを敷いて石を置いて包丁の刃をピタッと当てて、前後に滑らせた。
シャッシャッシャッシャッ
時計の秒針の動きとこの音だけが響き渡る。一人の特権だと思った。
普段家では多分何もしないのに家庭科の調理実習になると何かのアピールをしたい女子達の手際の悪さに、実はイラっとしているなどと口が裂けていも言えない。
実習は4~5人1班だしチームワークってことになってるし、声の大きいやつとか腕自慢したい奴が先頭に立つから、俺はいつも通り静か過ごす時間に充てていた。
こんなもんか。
包丁の刀身に親指を当て、刃のあるほうに向けて、刃に対して垂直に動かすと、指先で刃先にできたざらつきを感じ取れた。
他の数か所で同じように感じるのを確認すると、逆の面を研ぎ始める。
そう、しかもそんな手際いまいちのやつが使うのに、家庭科室の包丁は自主的に研がせてほしくなるくらい切れ味が悪い。
そもそも研いだ事あるんだろうか。
切れない包丁ほど下手くそが使うと危ない物はないと、家庭科の先生はちゃんとわかってるのか?
『刃物研ぐのは男の仕事だ』とみっちりじいちゃんに教えられた結果、四角い砥石で研げるようになった。
色々気になるようにもなった。
圧倒的でも不審者でも極めてもないが、ほんのり怪しい人にはなれるかもしれない。
そう思うと、あの包丁で難なくごぼうをささがきしていた弐藤さんは相当慣れているのだろう。
1年の時の実習の時間直前、『「ささがき」って?』と準備に他の女子が聞いてきたから、当日に実演してくれたのだ。
やれるにはやれるけどささがきは苦手とする俺。内心スゲーなと思っていた。
見ていた女子は鉛筆削るのとおんなじ感じで簡単そうだねとコメントしたが、そりゃ上手いやつがやるのは簡単そうに見える。
当時今ほどハブられていなかった弐藤さんは、『うん。簡単だしまな板洗わなくていいから片付けも楽だよ』と言いながら手を止めなかった。
あの子がこの包丁でやったらケガするだろう、やりたいと言い出す前にごぼうを消したほうがいいという、心遣いからの判断だったと思っている。
ささがきされたごぼう片は、みそ汁になる予定のふつっと沸き始めただし汁の鍋の中にみるみる消えていった。
弐藤さん、どうだろう。
でもなぁ。『宇宙人』の中身見たって宇宙だろうからなぁ。あんまり興味ないなぁ。
気が進まない考えをよそに、仕上げ研ぎまで終えた包丁を洗って包丁立てに立て、卓袱台の脇で座布団を二つ折りにして畳の上にごろ寝する。
台所でかがんでいた背中が畳で伸ばされていく感覚は、もしかしたら猫が背伸びするのと同じかもしれない。
縦に伸びることのない背伸びは、だらけた平日の夕方の時間を加速的に進めていった。
仮に、朝買ってあの二重天井の中に格納していたとして。
ああ、家着いちゃった。
玄関の戸を開けて、靴を脱ぎ、階段を上る。
鞄を放りなげ、階段を降りて台所へ。
で、戻そう。仮に、クラフト封筒を帰りに持ち帰ったとして。
仮に、翌日以降なんかのはずみであの二重天井が見つかったとすると。
そう。二重天井の存在理由が説明できなくなるのだ。
問いただされたら?
『何コレ』
『なんでもありません』
『んなわけないでしょ。明らかに二重天井でしょ。何隠してんの!?(青筋)』
ここから毎日下駄箱調査が入ることになる。
後半は飛び石になるかもだけど、たぶん週単位で続くだろう。
それだけ続くとあそこ以外にエロ本置き場を作る必要が出てしまう。
まあ、そうなるよな。
冷蔵庫から出してグラスに注いだ麦茶をたったまま飲み干し、二杯目を注いだ。
しかしだ。
しかしあのワークブックがあることによってあの先生と恵比寿担任は多分こう変わる。
『もー、こんなとこに置いて!』
『すんません(テヘペロ)』
『ちゃんと持って帰りなさい! この仕掛けも捨てなさいよ!』
徐々にまとまってきた考えに鼓動が高鳴る。
その興奮は、俺を椅子に座る気にさせなかった。
立ったまま麦茶を一口。
そして、だ。
机に両手をついて目をつぶった。
2~3日ふた無しにしてほとぼりが冷めたころに嵌めなおし、またワークブック…それかむしろ他の…ロッカーに入れてもよさそうな技術家庭科とかの教科書を置いておけば。
再度見回りされて見つかっても
『まーたやってんなこいつ。
んー、ただなぁ、授業で使うしなぁ。
ロッカーに置いとけよって話だけど、どうしよっかなぁ。
体操服とかもロッカーに突っ込んでるからあっちのほうが汚くてやだとかいう子もいるし、そこまでしつこくするのもいろいろ面倒だよね。
田中君、ペラペラしゃべったりするほうじゃないし。
これは置いといていいやつではあ・る・か・ら~…。
一旦はエスカレートしてないか釘刺す感じにしようかな。
それとなく「ちゃんと持って帰ってる? ほんとかなぁ~」とかって仄めかして。
うん、そうしよ』
あのさばけたチビメ先生なら。そして恵比寿担任の事なかれ主義なら。
ゆっくりと目を開く。
テーブル上の麦茶のグラスについた水滴がゆっくりとテーブルの上に落ちた。
そうか。それに、もう一つ利点がある。
エロ本とともに毎回仕掛けごと持って帰るという手もあるが、それだとエロ本があるときに二重天井が見つかった際、中を見られること間違いなし。
これを毎回やっておき、ワークブックが入っているときに見つかる率を上げ、あえて見つけさせることで、一回見つかった後二重天井の中身に対して疑問を持たれにくくするというわけだ。
その後は仕掛けごと持ち帰るようにしたっていい。いや、むしろそっちのほうがいいかも。
二重天井があったらさっきの理屈。なかったらないわけだから当然OK。まずバレなくなる。
麦茶のグラスを握る手に力が入りそうになるのを抑え、グラスを傾けてごくごく飲み下した。
田中、パネェ。
マジパネェ。
椅子に座ってポテチの袋の上を左右に引っ張ると、バリっと音がして綺麗に二つに分かれて開いた。
あいつのエロへの情熱は完全犯罪級だ。
チェックに入られるリスクを逆手にとるとは。
俺のネット画像脳内コピーなんて大したことない。
矢島が知ったら敬礼どころか正座して手を合わせるレベルだろう。
もう田中は勇者ではない。
その枠にとどまらないあいつの熱量。
物言わぬものの、その静かな先導性。
クラスチェンジが必要だ。
ぱりぱりと音を立ててポテチが消えていく。
開拓者? いや、ゴッドハンド? 先導者? う~ん。
…教祖。エロの教祖。
でも類まれなエロ画像と豊富なエロ知識をtuuittorの裏アカで回してくる3組の鈴木エロ入門教祖――去年同じクラスだった。なお、その鈴木のエロ知識伝染元は鈴木のお兄さんらしい――とはやはり別ジャンル。
知識より意欲。
指についたポテチの粉を舐める。
おし。決めた。
田中エロ情熱教祖と命名しよう。俺の中で。
ポテチがなくなり、麦茶もなくなり。
エロ画像を見ようという気分には全くならず、部屋に戻って宿題を片付け終わると、夕食の支度は急がないといけない時間になっていた。
常温保存のあれこれがある棚と冷蔵庫の中身を見比べる。
よしこれなら肉無しなのは残念だけど、まだ買い物なしで何とかなりそうだ。
ああそうそう、こいつを先に水につけて、と。
包丁を握ると、厚揚げとキャベツを適当に切った。
ちらりと指が5本ちゃんと消えずにあることも確認する。
今日は金曜日。
今朝時点で影はいつも通り濃かった。二日で薄くなっていた前回よりだいぶ伸びたと見える。
明日またコウダと会うことになっているけど、次回は佐藤。その次は武藤。
他の候補者がいまだに思い当たらないから仕方ない。
みんなそれぞれにやることがあってさっさとどこかに行くか、ずっと誰かとつるんでるか。
未練が残るものの、田中の背後をうまく狙うのも難しそうだし。
捨てがたいんだけどなぁ。
なかなか一人きりになるタイミングが偶然かち合う奴っていないもんだと、気にしてみるようになって初めて気が付いた。
いいひといないかな、ってなんか婚活サイト登録するCMの人みたいだ。早い早い。
一人かぶりを振って紙パックからプラスチックの汁椀に清酒を注ぐも、味噌はその中に沈んだまま塊になっている。
菜箸で適当に割りながら混ぜるとゆっくり一体になっていった。
お湯を沸かした鍋に鶏ガラスープの素・春雨、味付けに鶏ガラスープの素・醤油と隠し味のみりんをちょっとだけ入れて沸かす。
厚揚げキャベツ味噌炒めを作るのは食べる直前でいい。
肉が冷凍庫になかったのが残念だ。
弁当の隙間埋めとおかず兼用に卵焼きでも焼いたら、もう後は冷蔵庫の残りものをあっためて終わりでよし。
まだ時間があった。腹も減ってない。
SNSやる気にもならない。買い物に出直す気もない。
まだ水に浸してる時間が短いけどいいや。包丁研ぐか。
じいちゃんから使い継いでいる四角い砥石を水から上げる。
低い台所の流し台にふきんを敷いて石を置いて包丁の刃をピタッと当てて、前後に滑らせた。
シャッシャッシャッシャッ
時計の秒針の動きとこの音だけが響き渡る。一人の特権だと思った。
普段家では多分何もしないのに家庭科の調理実習になると何かのアピールをしたい女子達の手際の悪さに、実はイラっとしているなどと口が裂けていも言えない。
実習は4~5人1班だしチームワークってことになってるし、声の大きいやつとか腕自慢したい奴が先頭に立つから、俺はいつも通り静か過ごす時間に充てていた。
こんなもんか。
包丁の刀身に親指を当て、刃のあるほうに向けて、刃に対して垂直に動かすと、指先で刃先にできたざらつきを感じ取れた。
他の数か所で同じように感じるのを確認すると、逆の面を研ぎ始める。
そう、しかもそんな手際いまいちのやつが使うのに、家庭科室の包丁は自主的に研がせてほしくなるくらい切れ味が悪い。
そもそも研いだ事あるんだろうか。
切れない包丁ほど下手くそが使うと危ない物はないと、家庭科の先生はちゃんとわかってるのか?
『刃物研ぐのは男の仕事だ』とみっちりじいちゃんに教えられた結果、四角い砥石で研げるようになった。
色々気になるようにもなった。
圧倒的でも不審者でも極めてもないが、ほんのり怪しい人にはなれるかもしれない。
そう思うと、あの包丁で難なくごぼうをささがきしていた弐藤さんは相当慣れているのだろう。
1年の時の実習の時間直前、『「ささがき」って?』と準備に他の女子が聞いてきたから、当日に実演してくれたのだ。
やれるにはやれるけどささがきは苦手とする俺。内心スゲーなと思っていた。
見ていた女子は鉛筆削るのとおんなじ感じで簡単そうだねとコメントしたが、そりゃ上手いやつがやるのは簡単そうに見える。
当時今ほどハブられていなかった弐藤さんは、『うん。簡単だしまな板洗わなくていいから片付けも楽だよ』と言いながら手を止めなかった。
あの子がこの包丁でやったらケガするだろう、やりたいと言い出す前にごぼうを消したほうがいいという、心遣いからの判断だったと思っている。
ささがきされたごぼう片は、みそ汁になる予定のふつっと沸き始めただし汁の鍋の中にみるみる消えていった。
弐藤さん、どうだろう。
でもなぁ。『宇宙人』の中身見たって宇宙だろうからなぁ。あんまり興味ないなぁ。
気が進まない考えをよそに、仕上げ研ぎまで終えた包丁を洗って包丁立てに立て、卓袱台の脇で座布団を二つ折りにして畳の上にごろ寝する。
台所でかがんでいた背中が畳で伸ばされていく感覚は、もしかしたら猫が背伸びするのと同じかもしれない。
縦に伸びることのない背伸びは、だらけた平日の夕方の時間を加速的に進めていった。
0
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
この争いの絶えない世界で ~魔王になって平和の為に戦いますR
ばたっちゅ
ファンタジー
相和義輝(あいわよしき)は新たな魔王として現代から召喚される。
だがその世界は、世界の殆どを支配した人類が、僅かに残る魔族を滅ぼす戦いを始めていた。
無為に死に逝く人間達、荒廃する自然……こんな無駄な争いは止めなければいけない。だが人類にもまた、戦うべき理由と、戦いを止められない事情があった。
人類を会話のテーブルまで引っ張り出すには、結局戦争に勝利するしかない。
だが魔王として用意された力は、死を予感する力と全ての文字と言葉を理解する力のみ。
自分一人の力で戦う事は出来ないが、強力な魔人や個性豊かな魔族たちの力を借りて戦う事を決意する。
殺戮の果てに、互いが共存する未来があると信じて。
異世界で農業を -異世界編-
半道海豚
SF
地球温暖化が進んだ近未来のお話しです。世界は食糧難に陥っていますが、日本はどうにか食糧の確保に成功しています。しかし、その裏で、食糧マフィアが暗躍。誰もが食費の高騰に悩み、危機に陥っています。
そんな世界で自給自足で乗り越えようとした男性がいました。彼は農地を作るため、祖先が残した管理されていない荒れた山に戻ります。そして、異世界への通路を発見するのです。異常気象の元世界ではなく、気候が安定した異世界での農業に活路を見出そうとしますが、異世界は理不尽な封建制社会でした。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
お隣さんはヤのつくご職業
古亜
恋愛
佐伯梓は、日々平穏に過ごしてきたOL。
残業から帰り夜食のカップ麺を食べていたら、突然壁に穴が空いた。
元々薄い壁だと思ってたけど、まさか人が飛んでくるなんて……ん?そもそも人が飛んでくるっておかしくない?それにお隣さんの顔、初めて見ましたがだいぶ強面でいらっしゃいますね。
……え、ちゃんとしたもん食え?
ちょ、冷蔵庫漁らないでくださいっ!!
ちょっとアホな社畜OLがヤクザさんとご飯を食べるラブコメ
建築基準法と物理法則なんて知りません
登場人物や団体の名称や設定は作者が適当に生み出したものであり、現実に類似のものがあったとしても一切関係ありません。
2020/5/26 完結
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
魅了持ちの執事と侯爵令嬢
tii
恋愛
あらすじ
――その執事は、完璧にして美しき存在。
だが、彼が仕えるのは、”魅了の魔”に抗う血を継ぐ、高貴なる侯爵令嬢だった。
舞踏会、陰謀、政略の渦巻く宮廷で、誰もが心を奪われる彼の「美」は、決して無害なものではない。
その美貌に隠された秘密が、ひとりの少女を、ひとりの弟を、そして侯爵家、はたまた国家の運命さえも狂わせていく。
愛とは何か。忠誠とは、自由とは――
これは、決して交わることを許されぬ者たちが、禁忌に触れながらも惹かれ合う、宮廷幻想譚。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる