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10.第〇界
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ゲートから出て真っ暗闇に降り立つと、空気は生あったかかった。
湿度が高いのかじっとりする。
「宣言通りマック行くか。
悪いが奢ってくれ」
行き先勝手に指定した挙句奢り強要かよ。
むっとしつつも二谷堀駅のほうへと進む。
駅の入り口にはシャッターが降りている。
橋の上から見える線路には電車の姿はなく、企業広告とネオンの明かりがわずかに。
渡って奥の、普段は車しか通らないカーブの坂道を下っていく。
人は全くなし。
蛍光灯が多少。
コウダの濃い影とやっぱり薄めの俺の影。
左右の外壁から照らされ、地面に付いた足を起点に分身した。
何時もすぐそばを行き来してるような見知った場所なのに。
ほんの一本道が違うだけなのに。
二つだけの足音。
ここ、実は全く知らない異空間なんじゃないか?
変にびくびくしながら坂道を下り切る。
見慣れたバスターミナル。
それを挟んだ斜向かいに赤い光が見えた。
あれを見てホッとすることがあるなんて。
ロータリーの横断歩道を完全無視して斜めに突っ切り、屋外に面した明かりの下まで来る。
入る前と同じように自分の足元を確認。
行きと比較すると多少? 透け感が減ったような…。
事前情報通り気の持ちよう程度でがっかりしてると、コウダは勝手にオーダー。
「コーヒー二つ」
「俺コーヒー…」
飲んだことないし飲む気ないんだけど。
そう続けようとしたのをコウダが遮る。
「まあ、上行こう」
砂糖とミルクをごそっと取って、トレーとともに勝手知ったる風に二階に上がり、角のカウンター席を陣取った。
流石にお客さんは少ないけど、向こうにはUSBをぶっさして充電中のお兄さんとお姉さん。
向こうの机に突っ伏してるスーツのおっさんはもしかして終電逃したのか。御愁傷様。
客も少ないが店員も少ないのか、ゴミ箱周辺が荒れてるのは気にしないようにしよう。
コウダはコーヒーの蓋を取り、スティックシュガーを2本ぶち込んで、さらにミルクも3つぶち込むと、マドラーで適当にかき混ぜた。
「ほい」
渡されて戸惑う。
「大丈夫。
むしろ飲んどかないと多分お前、話の途中で寝ちまうぞ」
「効くの?」
「普段飲んでなきゃ割とな」
香りだけは嗅ぎ覚えのあるミルキーな茶色の液体のカップを手に持つと、外側のウレタンコーティングが柔らかくなじんだ。
口を付け。
そっと。
「うぇっ」
やっぱあんま美味しくない…。
砂糖のおかげで飲めるけど、カフェオレとかああいうのと違う。
飲めなくはないけど、進んで飲みたいかっていうと…。
早朝カフェで格好つけコーヒーはまだ先になりそうだ。
それでも乾いた喉を潤すために一口、もう一口と口をつけると、少しずつ液体は減っていく。
コウダは暫くそれを面白そうに眺めてたけど。
飽きたんだろう。出る前にしてた運動会の話の続きになった。
「あそこにいたのは、死んだやつを核にして集まった色んな人の『中』の切れ端で出来たもの。
死んだ奴自身じゃない。
漫画のキャラとか歴史上の人物とか、あと俳優さんなんかは、切れ端を持ってた人達の中にあるイメージが普通の人と違ってかなり強い。
だから特定できる姿だった。
でもあれは他人の目に映る虚像。本人とは、絶対的に違う。
じゃあ他のあの場にいた人達はっていうと、イメージもそこまでないところに継ぎ接ぎするわけだから、姿形すら実在したか怪しい。
皆ちょっとの核プラスその他大勢で、偶然ああいう見た目になっていただけだ」
「でもその核っていうのは実在の人だったわけでしょ?」
「まあな。
でも、もう死んでて、混ぜものされたものでしか姿を現さないわけだから。
今それを見たところで生きてた時どうだったかなんざ分かるはずもない」
コウダはどす黒いコーヒーそのままぐいぐい二口。
はぁっと一息突くと、やっぱ苦かったのか砂糖とミルクを1つずつ入れた。
「死んだらその人はいなくなる。
生きてる人間で覚えてる奴がその人のことを想像するしかないけど、それですらもう、その人じゃないから…」
コウダが砂糖とミルク入りのコーヒーを飲みだした。
まだなんだか苦そうな顔。
「苦いならもっと砂糖入れたら?」
「いや、苦いわけじゃない。ちょっと思い出してた」
何を?
…いや、聞かないでおこう。
一口だけ自分のコーヒーを啜る。
俺が想像するじいちゃんも、じいちゃんじゃないのかな。
だって死んだし…まあ、そうか。
仏壇を拝もうと、墓参りに行こうと、思い出そうと。
やっぱりいない。
窓に面したカウンター席から見える深夜のバスターミナルには暖色の街灯の明かり。
普段はあの真ん中のバス停めがけて定期的に廻り来るバスが一台もないそこに、時折タクシーが止まる。
降りる人、乗る人。
キャリーケースを引っ張ったり普通に歩いて行ったり。
運動会のあの騒がしさとは大違いだ。
あそこにいた人達、寂しそうに見えなくもなかったんだけど、やっぱ楽しいんだろうか。
…そりゃそうに決まってる。
なんでもやれるもんな。
好きなようにやりたいことを。
やりたいようにそれだけを。
でも、あの人達って要は残りカスなわけで。
残らない人は?
何もない。
それはどうなんだろう。
何もなくなるって何だ?
なくなる?
瞼がゆっくり降りてくるのを頑張って開く。
怖いような、そうでもないような。
明日が来るクソゲーとどっちがいいんだろう。
ぶっちゃけそれはそれで微妙な気が。
俺が残念なやつだからそう思うのか?
自分に諦めろと言いきかせるように残りのコーヒーを飲み干した。
コウダが取れると言っていた眠気は一向に取れそうにない。
「で、次どうする?」
おもむろに迫るコウダ。
俺の中では、田中にしたいけど、でも難しそうだったら弐藤さんか。
でも…田なか…にとぅ…うー…眠い…ん…。
「ん…きめれにゃい」
噛んだ。
また一口、コウダのコーヒーが減っていく。
「そうか」
そのまま何も言わない。
へえ、意外。
決めろよって迫られるかと思ったのに。
ムッとする様子もなくロータリーを眺めながらコーヒーを飲むコウダは何故か大人に見えた。
いや、今迄だって大人だけどね。
そういうんじゃなくて。
横顔を見て、大人だな、中学生じゃないんだな、と改めて感じただけなんだけど。
このまま現実クソゲー界で過ごしてたらそのうち俺もこんなんなるんだろうか。
うへぇ…。
コウダとは1ヵ月くらいの付き合いだけど、いつも、どう贔屓目に見ても、楽しそうには見えない。
いや、そういや俺そもそも『こうなりたい』なんてなーんもないしな…。
「…今頭働かんなお前。
まあ俺も似たようなもんだし、分かった。
金曜日の午後にまた上野公園で決めよう」
ん? なんのこと?
途中から勝手に俺1人で脱線思考してただけでコウダは通常営業だったらしい。
俺がきょとんとしてると、向こうはなんか優しい顔だった。
意味わかんないけどムカつく。
んん…がまんガマン。眠いし。
「金曜日、午後、上野公園で次のターゲット決めするから」
「うん。分かった」
ボーッとしながら、時々サラリーマン同様突っ伏すること数回。
始発直前にもう一度下に降りてハンバーガーを食べ、山手線に乗って寝ること4周。
コウダと別れ、家に帰ったのは9時過ぎ。
飯食って寝直して起きたら、すっかり晩飯前。
そんな寝てばっかだったのに、腹が減った。
不思議でならなかった。
湿度が高いのかじっとりする。
「宣言通りマック行くか。
悪いが奢ってくれ」
行き先勝手に指定した挙句奢り強要かよ。
むっとしつつも二谷堀駅のほうへと進む。
駅の入り口にはシャッターが降りている。
橋の上から見える線路には電車の姿はなく、企業広告とネオンの明かりがわずかに。
渡って奥の、普段は車しか通らないカーブの坂道を下っていく。
人は全くなし。
蛍光灯が多少。
コウダの濃い影とやっぱり薄めの俺の影。
左右の外壁から照らされ、地面に付いた足を起点に分身した。
何時もすぐそばを行き来してるような見知った場所なのに。
ほんの一本道が違うだけなのに。
二つだけの足音。
ここ、実は全く知らない異空間なんじゃないか?
変にびくびくしながら坂道を下り切る。
見慣れたバスターミナル。
それを挟んだ斜向かいに赤い光が見えた。
あれを見てホッとすることがあるなんて。
ロータリーの横断歩道を完全無視して斜めに突っ切り、屋外に面した明かりの下まで来る。
入る前と同じように自分の足元を確認。
行きと比較すると多少? 透け感が減ったような…。
事前情報通り気の持ちよう程度でがっかりしてると、コウダは勝手にオーダー。
「コーヒー二つ」
「俺コーヒー…」
飲んだことないし飲む気ないんだけど。
そう続けようとしたのをコウダが遮る。
「まあ、上行こう」
砂糖とミルクをごそっと取って、トレーとともに勝手知ったる風に二階に上がり、角のカウンター席を陣取った。
流石にお客さんは少ないけど、向こうにはUSBをぶっさして充電中のお兄さんとお姉さん。
向こうの机に突っ伏してるスーツのおっさんはもしかして終電逃したのか。御愁傷様。
客も少ないが店員も少ないのか、ゴミ箱周辺が荒れてるのは気にしないようにしよう。
コウダはコーヒーの蓋を取り、スティックシュガーを2本ぶち込んで、さらにミルクも3つぶち込むと、マドラーで適当にかき混ぜた。
「ほい」
渡されて戸惑う。
「大丈夫。
むしろ飲んどかないと多分お前、話の途中で寝ちまうぞ」
「効くの?」
「普段飲んでなきゃ割とな」
香りだけは嗅ぎ覚えのあるミルキーな茶色の液体のカップを手に持つと、外側のウレタンコーティングが柔らかくなじんだ。
口を付け。
そっと。
「うぇっ」
やっぱあんま美味しくない…。
砂糖のおかげで飲めるけど、カフェオレとかああいうのと違う。
飲めなくはないけど、進んで飲みたいかっていうと…。
早朝カフェで格好つけコーヒーはまだ先になりそうだ。
それでも乾いた喉を潤すために一口、もう一口と口をつけると、少しずつ液体は減っていく。
コウダは暫くそれを面白そうに眺めてたけど。
飽きたんだろう。出る前にしてた運動会の話の続きになった。
「あそこにいたのは、死んだやつを核にして集まった色んな人の『中』の切れ端で出来たもの。
死んだ奴自身じゃない。
漫画のキャラとか歴史上の人物とか、あと俳優さんなんかは、切れ端を持ってた人達の中にあるイメージが普通の人と違ってかなり強い。
だから特定できる姿だった。
でもあれは他人の目に映る虚像。本人とは、絶対的に違う。
じゃあ他のあの場にいた人達はっていうと、イメージもそこまでないところに継ぎ接ぎするわけだから、姿形すら実在したか怪しい。
皆ちょっとの核プラスその他大勢で、偶然ああいう見た目になっていただけだ」
「でもその核っていうのは実在の人だったわけでしょ?」
「まあな。
でも、もう死んでて、混ぜものされたものでしか姿を現さないわけだから。
今それを見たところで生きてた時どうだったかなんざ分かるはずもない」
コウダはどす黒いコーヒーそのままぐいぐい二口。
はぁっと一息突くと、やっぱ苦かったのか砂糖とミルクを1つずつ入れた。
「死んだらその人はいなくなる。
生きてる人間で覚えてる奴がその人のことを想像するしかないけど、それですらもう、その人じゃないから…」
コウダが砂糖とミルク入りのコーヒーを飲みだした。
まだなんだか苦そうな顔。
「苦いならもっと砂糖入れたら?」
「いや、苦いわけじゃない。ちょっと思い出してた」
何を?
…いや、聞かないでおこう。
一口だけ自分のコーヒーを啜る。
俺が想像するじいちゃんも、じいちゃんじゃないのかな。
だって死んだし…まあ、そうか。
仏壇を拝もうと、墓参りに行こうと、思い出そうと。
やっぱりいない。
窓に面したカウンター席から見える深夜のバスターミナルには暖色の街灯の明かり。
普段はあの真ん中のバス停めがけて定期的に廻り来るバスが一台もないそこに、時折タクシーが止まる。
降りる人、乗る人。
キャリーケースを引っ張ったり普通に歩いて行ったり。
運動会のあの騒がしさとは大違いだ。
あそこにいた人達、寂しそうに見えなくもなかったんだけど、やっぱ楽しいんだろうか。
…そりゃそうに決まってる。
なんでもやれるもんな。
好きなようにやりたいことを。
やりたいようにそれだけを。
でも、あの人達って要は残りカスなわけで。
残らない人は?
何もない。
それはどうなんだろう。
何もなくなるって何だ?
なくなる?
瞼がゆっくり降りてくるのを頑張って開く。
怖いような、そうでもないような。
明日が来るクソゲーとどっちがいいんだろう。
ぶっちゃけそれはそれで微妙な気が。
俺が残念なやつだからそう思うのか?
自分に諦めろと言いきかせるように残りのコーヒーを飲み干した。
コウダが取れると言っていた眠気は一向に取れそうにない。
「で、次どうする?」
おもむろに迫るコウダ。
俺の中では、田中にしたいけど、でも難しそうだったら弐藤さんか。
でも…田なか…にとぅ…うー…眠い…ん…。
「ん…きめれにゃい」
噛んだ。
また一口、コウダのコーヒーが減っていく。
「そうか」
そのまま何も言わない。
へえ、意外。
決めろよって迫られるかと思ったのに。
ムッとする様子もなくロータリーを眺めながらコーヒーを飲むコウダは何故か大人に見えた。
いや、今迄だって大人だけどね。
そういうんじゃなくて。
横顔を見て、大人だな、中学生じゃないんだな、と改めて感じただけなんだけど。
このまま現実クソゲー界で過ごしてたらそのうち俺もこんなんなるんだろうか。
うへぇ…。
コウダとは1ヵ月くらいの付き合いだけど、いつも、どう贔屓目に見ても、楽しそうには見えない。
いや、そういや俺そもそも『こうなりたい』なんてなーんもないしな…。
「…今頭働かんなお前。
まあ俺も似たようなもんだし、分かった。
金曜日の午後にまた上野公園で決めよう」
ん? なんのこと?
途中から勝手に俺1人で脱線思考してただけでコウダは通常営業だったらしい。
俺がきょとんとしてると、向こうはなんか優しい顔だった。
意味わかんないけどムカつく。
んん…がまんガマン。眠いし。
「金曜日、午後、上野公園で次のターゲット決めするから」
「うん。分かった」
ボーッとしながら、時々サラリーマン同様突っ伏すること数回。
始発直前にもう一度下に降りてハンバーガーを食べ、山手線に乗って寝ること4周。
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