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34話
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「だって……」
「だってもヘチマもありません。そもそも清美は高校一年生の時からズボラで――」
「あー、分かった分かった、分かったから、もうその話は良いから」
道端で説教を始める麗奈に清美は嫌そうに喚いている。
悪いのは財布を忘れ後輩の清美にお金を借りた清美なので、真希も紗那も清美を庇うことはしなかった。
その後十分以上に渡って麗奈は清美に説教をした。
朝のハイテンションだった清美はどこに行ったのやら。
麗奈の説教をくらった清美はすっかりゲッソリしていた。
「……ごめんね北野。これ昨日借りたお金とあたしファミレスでバイトしてるからそのクーポン券。ドリンクバー無料券とハンバーグとカッとステーキセットの半額券。良かったら使って」
「ありがとうございます沢田先輩」
清美は昨日貸したお金に加えバイトしているファミレスのクーポン券まで真希に渡した。
きっと清美なりの迷惑料なのだろう。
まさかここまで気を使ってくれるとは思っていなかった真希は素直にお礼を言い受け取った。
これに懲りたらもっと先輩としてしっかりしてもらいたいものである。
多分、清美のことだから明日には忘れていると思うが。
昼休み。
今日は教室に陽子たちがいるみたいなので、話しかけられる前に裏庭に避難した。
外は少しずつ気温が上がり暖かくなっているが、ここは一日中日陰ということもあり涼しくて過ごしやすい。
階段のところに腰を下ろし、一人で昼食を食べる。
今日は紗那たちも襲来することなく、久しぶりに静かに昼食を取ることができた。
やはり一人で過ごす時間は楽で良い。
一人でいる最大のメリットは自分のペースを乱されることなく、自分のペースで過ごせるということだ。
真希は自分のペースを乱されることを極端に嫌うため、誰かといるよりも一人でいる方を好むのだ。
「たまにはこんな時間も良いだろ」
真希は後ろに手をついて空を見上げる。
空に浮かぶ真っ白い雲がゆっくり流れていた。
昼休みが終わるまで一人の時間を謳歌しようとしていたが、それは問屋が卸さなかった。
「あっ、北野さん」
「……牧野……」
自分の名前が呼ばれたので、声がした方向を向くとそこには同じクラスでお節介な男の娘、牧野陽子がいた。
陽子は真希を探していたらしく、真希を見つめると嬉しそうな顔をしながら近づいてきた。
「こんにちは北野さん。隣座っても良いかな?」
「嫌だと言ったらどうするんだ」
「うぅ……もっとお願いする」
「……分かった。別に良いよ」
心優しい陽子に意地悪な質問をすると、物凄く困った表情を浮かべながらもっと頑張ると答えた。
諦めるという選択肢はないらしい。
さすがに頑張られるのも面倒だったので、真希は隣に座ることを許可した。
「だってもヘチマもありません。そもそも清美は高校一年生の時からズボラで――」
「あー、分かった分かった、分かったから、もうその話は良いから」
道端で説教を始める麗奈に清美は嫌そうに喚いている。
悪いのは財布を忘れ後輩の清美にお金を借りた清美なので、真希も紗那も清美を庇うことはしなかった。
その後十分以上に渡って麗奈は清美に説教をした。
朝のハイテンションだった清美はどこに行ったのやら。
麗奈の説教をくらった清美はすっかりゲッソリしていた。
「……ごめんね北野。これ昨日借りたお金とあたしファミレスでバイトしてるからそのクーポン券。ドリンクバー無料券とハンバーグとカッとステーキセットの半額券。良かったら使って」
「ありがとうございます沢田先輩」
清美は昨日貸したお金に加えバイトしているファミレスのクーポン券まで真希に渡した。
きっと清美なりの迷惑料なのだろう。
まさかここまで気を使ってくれるとは思っていなかった真希は素直にお礼を言い受け取った。
これに懲りたらもっと先輩としてしっかりしてもらいたいものである。
多分、清美のことだから明日には忘れていると思うが。
昼休み。
今日は教室に陽子たちがいるみたいなので、話しかけられる前に裏庭に避難した。
外は少しずつ気温が上がり暖かくなっているが、ここは一日中日陰ということもあり涼しくて過ごしやすい。
階段のところに腰を下ろし、一人で昼食を食べる。
今日は紗那たちも襲来することなく、久しぶりに静かに昼食を取ることができた。
やはり一人で過ごす時間は楽で良い。
一人でいる最大のメリットは自分のペースを乱されることなく、自分のペースで過ごせるということだ。
真希は自分のペースを乱されることを極端に嫌うため、誰かといるよりも一人でいる方を好むのだ。
「たまにはこんな時間も良いだろ」
真希は後ろに手をついて空を見上げる。
空に浮かぶ真っ白い雲がゆっくり流れていた。
昼休みが終わるまで一人の時間を謳歌しようとしていたが、それは問屋が卸さなかった。
「あっ、北野さん」
「……牧野……」
自分の名前が呼ばれたので、声がした方向を向くとそこには同じクラスでお節介な男の娘、牧野陽子がいた。
陽子は真希を探していたらしく、真希を見つめると嬉しそうな顔をしながら近づいてきた。
「こんにちは北野さん。隣座っても良いかな?」
「嫌だと言ったらどうするんだ」
「うぅ……もっとお願いする」
「……分かった。別に良いよ」
心優しい陽子に意地悪な質問をすると、物凄く困った表情を浮かべながらもっと頑張ると答えた。
諦めるという選択肢はないらしい。
さすがに頑張られるのも面倒だったので、真希は隣に座ることを許可した。
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