ウザい先輩と可愛げのない後輩

黒姫百合

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43話

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 それから三日間。
 陽子はもっと真希と仲良くなるために他愛無いことでも話しかけ、それを目撃した愛理が真希を睨んだり邪魔をするということが続いた。
 愛理は自分になんの恨みがあるのだろうか。ストレスである。
 そのせいで真希の心労が溜まり、今ではウザい先輩紗那よりも愛理の方が悩みの種だった。

「おはよう真希ちゃん」
「……おはよう」

 朝教室に入ると陽子に朝のあいさつをされる。
 もちろん、無視をするほど常識知らずではないためあいさつを返す。
 声が小さくなったのは、度重なる愛理の精神的なストレスのせいで疲れているせいだ。
 愛理は陽子に話しかけられる真希が気に食わないのか、朝から睨んでいる。
 ヤバい女である。
 ちなみに今朝、妙に紗那たちがソワソワしていたのは気のせいだろうか。

「愛理ちゃん、睨んじゃダメでしょ」
「別に睨んでないから」

 陽子も最近は愛理が真希のことを睨んでいることを知ったからか、しっかりと愛理に注意する。
 愛理はそれも気に食わないのかムスッとして顔をそむける。
 あれで睨んでいないなら、睨んでいる顔を見てみたいものだ。

「なんで愛理ちゃん、最近あんなに機嫌が悪いんだろう」

 最近愛理の機嫌が悪いことにストレスを感じていたのは真希だけではなかったらしい。
 陽子もまた愛理の不機嫌さを悩んでいた。

「なんで機嫌が悪いかは分からないが、牧野が私に話しかけるのが気に食わないのだろう。牧野が私と話している時結構機嫌悪いよ、桐谷って」
「確かにそうだよね……私の気のせいじゃなかったんだ……。それにしてもなんでだろうね?」
「さぁー、桐谷じゃないから知らん」

 真希だって愛理がどうしていつも機嫌が悪いのかなんて分からない。
 幼馴染の陽子ですら分からないなら真希が分かるわけないだろう。
 陽子も真希と陽子が話している時に愛理が機嫌が悪くなることには気づいていたらしい。
 なら、あまり話しかけてこないでほしい。
 今も愛理が睨んでいるせいで、ストレスで体調がおかしくなりそうだ。

「それが分かっているなら話しかけないでもらえるか。今も睨んでるから」
「うぅ~、私は真希ちゃんと話したいのに」

 真希が席に着いた後も話しかける陽子にこれ以上話しかけるなと言うものの、涙目で我がままを言われる。

「陽子、来週の春祭りの話してるんだから戻ってきなさい」
「はーい。ちょっと待って」
「ちょっと待ってじゃないでしょ。陽子がいないと話が進まないんだからすぐに戻ってきなさい」
「うん、分かってるけど最近愛理ちゃん怒りすぎ。なんでそんなに怒ってるの?」

 陽子を真希に取られたくないという独占欲が強いのか愛理も最近、陽子にも厳しい言葉を投げかける。
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