ウザい先輩と可愛げのない後輩

黒姫百合

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70話

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「服装が違うだけでこんなにも変わって見えるんですね」
「そうだな。制服か私服か違うだけでもその人の印象はかなり違って見える。例えば制服を着ていればあたしも女子高生だということが分かるが私服だと女子大生とかに間違われることもある。それに私服だと性別も分からんしな」

 確かに紗那の言う通り制服を着ていれば、コスプレをしていない限りその人は高校生だし基本スラックスを履いていたら男の娘、スカートを履いていたら女の子だと分かる。一部の高校生カップルがお互いの制服を着るのが流行っているらしいから例外もあるが。
 私服姿の紗那は確かに高校生というよりかは女子大生に見える。
 身長もかなり長身だし、立ち振る舞いも堂々としているし、胸も大きく色気が凄い。
 真希も紗那と知り合う前に私服姿の紗那に出会っていたら確かに女子大生に間違えるかもしれない。

「だから私服だと印象が変わるのは分かる」

 紗那はウンウン頷きながら真希に同調する。
 その後、メニュー表を開き真希はクーポン券が使えるハンバーグとライスのセットとドリンクバーを、紗那はサーロインステーキとライスのセットとドリンクバーを注文した。
 ちなみに注文を受けに来たのは清美とは違う店員だった。

「それじゃードリンク持ってきますので、なににしますか」
「そうだな。メロンソーダをお願いするよ」
「分かりました」

 前回紗那にドリンクを持ってきてもらったので今回は真希が先に声をかけ、ドリンクを持ってくることにした。
 紗那は真希の意図に気づいたのか少しニヤニヤしながら真希にお願いをする。
 真希は氷を入れてから紗那のコップにはメロンソーダ、自分の分にはオレンジを入れて席に戻る。
 もちろん、ストローを持ってくるのも忘れない。

「ありがとう北野後輩」

 紗那は礼儀正しくお礼を言いながら真希からドリンクを受け取る。
 その後、ドリンクにストローを差し、ドリンクを一口飲む。
 甘さが強く、氷を入れているおかげで冷えているのでおいしい。

「高校生になったら普通、バイトするんですかね」
「それは分からないな。清美はしているがあたしと麗奈はしてないしな」
「鈴木先輩はしてないんですね」
「そうだな。バイトしているよりも今は高校生を満喫したいからな。北野後輩はバイトに興味があるのか?」

 清美がバイトをしている姿を見て高校生になったらバイトをしている人が多いと真希は思ったが、そうでもないらしい。
 見た目的に紗那はしているイメージがあったので、紗那がバイトをしていなくて真希は心の中で驚いた。
 紗那のバイトしていない理由にも驚いたが、バイトをしていない理由を話していた時、なぜか物悲しそうな表情をしていた。
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