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90話
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春祭りが終わって最初の平日。
真希のマンション前の河川敷は、お祭り騒ぎがまるで嘘だったかのように平穏に戻っていた。
もう五月になり、日差しも強くなり制服が汗ばむ。
今週末からゴールデンウィークということもあり、プラットホームに並んでいる学生たちのテンションがいつもより高く感じる。
「おはよう北野後輩」
「おはようございます鈴木先輩」
「一昨日は楽しかったな。今度は四人で屋台とかに行きたいな」
「いやだから、人混みが苦手なので遠慮します」
「そう言うと思って、あたしはある作戦を考えたんだ。あたしと清美と麗奈の三人で北野後輩を囲むように歩けば人混みは気にならなくなるだろ」
「どこの主要人物ですかっ。逆に恥ずかしくて歩けませんっ」
一昨日行われた春祭りは真希の部屋で過ごしたのだが、紗那は真希と屋台巡りとかもしたかったらしい。
しかし真希は人混みが苦手なので断ると、紗那はとんちんかんな作戦を考案し発表する。
馬鹿である。
もちろん、却下である。
「ん~……良い案だと思ったのにな……」
紗那的には名案だと思っていたらしく、真希に否定されションボリしていた。
その後、電車がプラットホームに入って来て真希たちは電車に乗り込む。
「あと鈴木先輩、ライン多いです。さすがに一日百通以上よこさないでください。さすがにウザいし多すぎです」
座席は空いていなかったので真希と紗那はつり革を掴み電車に揺られる。
春祭りの時紗那たちとラインを交換してから、紗那からたくさんのラインが送られてくるようになった。
その数は昨日だけで百通以上。
いくらなんでも多すぎる。
「そんなに多かったか? これでもかなり抑えていたつもりだったんだが」
これでも抑えていたつもりだった紗那は不服そうな表情を浮かべている。
「これで抑えていたんですか。ならもっと抑えてください。さすがに多すぎます」
「……すまない。もう少し抑えるよ。十通ぐらいまでで良いか?」
「……まっ、それぐらいでしたら。それに毎日こうして会えるんですから少しは我慢してください」
真希もさすがにこの事実には驚きを隠せなかった。
もし、抑えていなかったら一体どれほどのラインが送られてきてたのだろうか。
想像するだけでも怖い。
真希に叱られた紗那はシュンとし、反省する。
そんな紗那を見て真希もまた逆に罪悪感を覚え、紗那をフォローする。
ウザい紗那も面倒だが、気まずい紗那はもっと嫌だ。
「……そうだよな。北野後輩とは毎日会えるし」
紗那はなにが嬉しいのか分からないが頬が緩んでいる。
真希のマンション前の河川敷は、お祭り騒ぎがまるで嘘だったかのように平穏に戻っていた。
もう五月になり、日差しも強くなり制服が汗ばむ。
今週末からゴールデンウィークということもあり、プラットホームに並んでいる学生たちのテンションがいつもより高く感じる。
「おはよう北野後輩」
「おはようございます鈴木先輩」
「一昨日は楽しかったな。今度は四人で屋台とかに行きたいな」
「いやだから、人混みが苦手なので遠慮します」
「そう言うと思って、あたしはある作戦を考えたんだ。あたしと清美と麗奈の三人で北野後輩を囲むように歩けば人混みは気にならなくなるだろ」
「どこの主要人物ですかっ。逆に恥ずかしくて歩けませんっ」
一昨日行われた春祭りは真希の部屋で過ごしたのだが、紗那は真希と屋台巡りとかもしたかったらしい。
しかし真希は人混みが苦手なので断ると、紗那はとんちんかんな作戦を考案し発表する。
馬鹿である。
もちろん、却下である。
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その後、電車がプラットホームに入って来て真希たちは電車に乗り込む。
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春祭りの時紗那たちとラインを交換してから、紗那からたくさんのラインが送られてくるようになった。
その数は昨日だけで百通以上。
いくらなんでも多すぎる。
「そんなに多かったか? これでもかなり抑えていたつもりだったんだが」
これでも抑えていたつもりだった紗那は不服そうな表情を浮かべている。
「これで抑えていたんですか。ならもっと抑えてください。さすがに多すぎます」
「……すまない。もう少し抑えるよ。十通ぐらいまでで良いか?」
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