柊瑞希は青春コンプレックス

黒姫百合

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46話

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「確かに一色さんの言っていることは一理あるわね。柊さんは行くべきよ」

 瑞希の味方だと思っていた撫子がここで裏切って来た。

「お前までそんなことを言うのか」
「えぇ、だって柊さんも無関係ではないでしょ。本当に解決したいなら柊さんも行った方が良いわ」

 ここで裏切られるとは思っていなかった瑞希はショックを受ける。
 しかし、撫子はそんな瑞希の感情を慮ることなく、淡々と合理的なことを言う。

「それなら白鳥も行くべきだろ」
「私はなにも巻き込まれてないもの。教室で待ってるわ」

 自分だけ巻き込まれるのは癪だったので撫子を道連れにしようとしたが、撫子は冷たくその道連れを一刀両断する。

「いや、白鳥も行った方が良いでしょ。柊だけじゃ間違いなくこじれるでしょ」
「確かに早織の言うとおりね。中立で冷静な人が一人いると助かるわね」

 今まで敵だと思っていた早織と椿がここで瑞希のフォローをする。
 これはには庇われた瑞希はもちろん、まさか自分が糾弾されるとは思っていなかった撫子は驚きのあまり口をポカンと開けている。
 こんなに動揺している撫子を瑞希は見たことなかった。

「とりあえず屋上に行けば良いんでしょ。ほらっ、行くわよ三人とも」
「はーい。ほら柊も白鳥も早く行くよ」
「……はぁ~……」
「……最悪」

 ここで断るとさらにこじれることはなんとなく分かった。
 だからここは素直に椿や早織の言うことを聞いた方が賢明だろう。
 だからと言って、納得しているかと聞かれれば納得はしていない。
 瑞希は面倒くさそうにため息を吐き、撫子は悪態を吐いた。
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