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83話
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理由も分からずに避けられたり冷たくされることほど気持ち悪いことはないだろう。
瑞希はそればかりに気を散らし、今日の授業は六割しか聞いてなかった。
「大丈夫柊さん。具合悪いなら保健室に行っても良いわよ」
「いえ、別に大丈夫です」
ボーっとしすぎて数学の先生にまで心配される瑞希。
さすがに授業中に授業と関係ないことを考えるのは良くない。
家での勉強を減らすためには、授業はしっかり聞いていなくてはならない。
授業を理解させしていれば、とりあえず赤点にはならないからだ。
もちろん、授業中は休み時間と違い撫子も教室の中にいる。
休み時間のたびに瑞希は撫子に話しかけようとしたのだが、すぐにどこかに逃げられてしまった。
「……あれ、明らかに避けてるよな」
「……うん、瑞希ちゃん、撫子ちゃんに避けられてるね」
さすがに何回も避けられれば瑞希だって、撫子が自分の意思で瑞希を避けていることに気づく。
それは舞も同じらしく瑞希が撫子に避けられていることに気づいた。
「昨日、撫子ちゃんとなにかあった?」
「いや……それがなにもないと思うんだが。別に白鳥と喧嘩したわけでもないし」
もし撫子が怒っている原因が瑞希にあると仮定しても、全くその心当たりが瑞希にはない。
昨日の撫子は特段、変わったところはなかったし、そもそも瑞希はクラスメイトとの馴れ合いには興味がなく撫子とも必要最低限の会話しかしていない。
だから不用意なことを言って撫子を傷つけた記憶もない。
「なんか柊が白鳥に避けられてるんだけど、なにしたの柊」
「一色か。別になにもしてない。なにもしてないのに避けられてる」
「はぁー、なにもしなかったら避けられるわけないじゃない」
撫子に避けられている嘲笑いに来たのか、椿が瑞希に話しかける。
何度も言うが、瑞希は撫子になにもしていない。
なにもしていないのに、避けられているから困っているのだ。
理由もなく避けられると、瑞希だってモヤモヤしてしまう。
「からかいに来たならあっちに行ってくれないか。今は一色を相手してる暇なんてないから」
今の瑞希は撫子だけで手一杯で、椿を相手していられるほど精神的な余裕はなかった。
「別にそんなんじゃないから。あたしだって別に柊をからかうためだけに柊に話しかけるほど暇じゃないから」
椿も椿で瑞希にそう言われるのは心外だったらしく、瑞希に噛みつく。
「まぁーまぁー二人とも落ち着いて。椿の言ってることは本当だよ柊。椿ったら今日一日白鳥に避けられ続けて元気のない柊のこと心配してたんだから。勝手な決めつけはよくないんじゃないのかな」
また一触即発な雰囲気を察した帆波は仲介役として間に入る。
確かに帆波の言う通り椿に対して勝手な決めつけをしていたが、椿が瑞希に話しかけるのは喧嘩する時とかからかう時とか嫌味を言う時ぐらいなので、今回もそうだと思っていた。
いや、思い込んでいた。
瑞希はそればかりに気を散らし、今日の授業は六割しか聞いてなかった。
「大丈夫柊さん。具合悪いなら保健室に行っても良いわよ」
「いえ、別に大丈夫です」
ボーっとしすぎて数学の先生にまで心配される瑞希。
さすがに授業中に授業と関係ないことを考えるのは良くない。
家での勉強を減らすためには、授業はしっかり聞いていなくてはならない。
授業を理解させしていれば、とりあえず赤点にはならないからだ。
もちろん、授業中は休み時間と違い撫子も教室の中にいる。
休み時間のたびに瑞希は撫子に話しかけようとしたのだが、すぐにどこかに逃げられてしまった。
「……あれ、明らかに避けてるよな」
「……うん、瑞希ちゃん、撫子ちゃんに避けられてるね」
さすがに何回も避けられれば瑞希だって、撫子が自分の意思で瑞希を避けていることに気づく。
それは舞も同じらしく瑞希が撫子に避けられていることに気づいた。
「昨日、撫子ちゃんとなにかあった?」
「いや……それがなにもないと思うんだが。別に白鳥と喧嘩したわけでもないし」
もし撫子が怒っている原因が瑞希にあると仮定しても、全くその心当たりが瑞希にはない。
昨日の撫子は特段、変わったところはなかったし、そもそも瑞希はクラスメイトとの馴れ合いには興味がなく撫子とも必要最低限の会話しかしていない。
だから不用意なことを言って撫子を傷つけた記憶もない。
「なんか柊が白鳥に避けられてるんだけど、なにしたの柊」
「一色か。別になにもしてない。なにもしてないのに避けられてる」
「はぁー、なにもしなかったら避けられるわけないじゃない」
撫子に避けられている嘲笑いに来たのか、椿が瑞希に話しかける。
何度も言うが、瑞希は撫子になにもしていない。
なにもしていないのに、避けられているから困っているのだ。
理由もなく避けられると、瑞希だってモヤモヤしてしまう。
「からかいに来たならあっちに行ってくれないか。今は一色を相手してる暇なんてないから」
今の瑞希は撫子だけで手一杯で、椿を相手していられるほど精神的な余裕はなかった。
「別にそんなんじゃないから。あたしだって別に柊をからかうためだけに柊に話しかけるほど暇じゃないから」
椿も椿で瑞希にそう言われるのは心外だったらしく、瑞希に噛みつく。
「まぁーまぁー二人とも落ち着いて。椿の言ってることは本当だよ柊。椿ったら今日一日白鳥に避けられ続けて元気のない柊のこと心配してたんだから。勝手な決めつけはよくないんじゃないのかな」
また一触即発な雰囲気を察した帆波は仲介役として間に入る。
確かに帆波の言う通り椿に対して勝手な決めつけをしていたが、椿が瑞希に話しかけるのは喧嘩する時とかからかう時とか嫌味を言う時ぐらいなので、今回もそうだと思っていた。
いや、思い込んでいた。
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