好感度MAXから始まるラブコメ

黒姫百合

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46話

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「……なんで二人とも両想いなのに気づかない。この鈍感カップルがー。リア充爆発しろー」

 佐々木がなにか怨嗟を吐き出している顔をしているが早苗の耳には届かなかった。
 その後、二人は家に帰り佐々木からもらった写真を部屋に飾る。
 ちなみに早苗が飾った写真は不意に茜に手の甲にキスをされた写真だった。
 その数日後、ホームルームが朝の教室でミチルが取り乱した顔で早苗たちの方にやって来た。
 後ろには取り乱してはいないものの、渚も驚いている様子だった。

「これは一体なんなのよ。なんで二人が雑誌に載ってるのよ。しかも服装がウェディングドレスだし」
「さすがにこれをミチルと見た時はボクも驚いたよ。どうしてこうなったんだい」

 雑誌に写っているウェディングドレス姿の二人をミチルは見せつけてくる。
 渚もこうなった経緯に興味があるらしく、早苗たちに質問してくる。
 早苗たちはどうしてこうなったのか簡潔にミチルたちに伝えた。

「なんだ、結婚したわけじゃないんだね。驚いて損した」
「さすがにそれはないよ。だって私たち付き合ってないんだよ」

 どうやらミチルは二人が結婚したと勘違いしていたらしく、勘違いが解けたミチルは罰の悪い表情を浮かべる。
 確かに茜とこんな結婚式を挙げられたら幸せだなと撮影中は思ったが、茜は幼馴染なため、それはありえないだろう。

「でも撮影楽しかったよね」
「うん。最初は緊張したけど楽しかった。それに初めてのウェディングドレスだったしね。ウェディングドレス姿の茜ちゃんはとても可愛くてドキドキした」
「あたしもいつもの早苗とは違って、ドキドキしてた。可愛かったよ早苗」

 最初は不安や緊張で大変だったが、最後の方は楽しくてずっとこのまま続いてほしいとさえ願うぐらいだった。
 ウェディングドレス姿の茜を思い出しデレる早苗に、茜も早苗のウェディングドレス姿を思い出しデレていた。

「……もうさっさと付き合え、この両想い鈍感幼馴染ー。誰がどう見ても両想いだろうがー。なんで気づかないんだよー」
「……あはは、逆にここまでお互い好意を伝えているのに、恋だと気づいていないのはある意味凄いよね」

 ミチルと渚が小声で荒ぶっていたが、声が小さすぎて早苗は聞き取ることができなかった。
 早苗と茜は幼馴染だ。
 だからこの関係が終わることはないと思っていた。
 今日までは。
 早苗も茜も、幼馴染と言う関係に甘えすぎていた。
 二人の関係にもうすでに、亀裂が入っていたことに二人は気づいていなかった。
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