好感度MAXから始まるラブコメ

黒姫百合

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75話

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「それじゃー茜、早苗借りて行くから」
「ミチルちゃんと腹を割って話してくるよ」

 昼休みになりお昼を食べ終えた後、ミチルと早苗は早苗の悩み相談をするために茜たちと教室で別れる。

「うん、大丈夫」
「いってらっしゃい」

 茜と渚に見送られながら、早苗とミチルは人が少ない場所、屋上へと向かう。
 春や秋はお昼ご飯を食べるのに絶好のスポットなのだが、この時期は雨が多いということもあり、あまり人気がない。
 今日も雨が降り出しそうなぐらい厚い雲に覆われているので、屋上には誰も生徒はいなかった。

「ジメジメして嫌よね、この季節って」
「分かる。しかも地味に暑いし汗もかくし最悪」

 屋上に上がったミチルと早苗は、厚い雲に覆われた空を見ながら愚痴を吐く。

「とりあえずそこのベンチにでも座りましょうか」
「そうだね。立ちっぱなしは疲れるしね」

 ミチルの提案に早苗も賛成し、屋上に設置されているベンチに座る。
 ずっと立ちっぱなしだと足が疲れてしまう。
 隣に座ってくるミチルから、トリートメントの良い匂いが早苗の鼻腔をくすぐる。

「それで単刀直入に聞くけど、早苗はなにに悩んでいるの」
「実は――」

 ミチルは茶化すことなく真面目な表情で早苗の悩み相談に乗る。
 ミチルは信頼できる友達の一人なので、早苗は今悩んでいることを包み隠さず、相談する。
 ミチルは早苗が最後まで話し終えるまで、一切早苗の話を遮ることなく最後まで聞いてくれた。

「はぁ~」

 ミチルの第一声は大きなため息だった。
 これには早苗も意味が分からず、イラっとしてしまう。

「ミチルちゃん。私は真剣に悩んでいるんだよ」
「ごめんごめん。早苗は本気で悩んでるんだもんね」

 大きなため息を吐かれた早苗は、思わず強い口調になる。
 さすがにそれは失礼だと気づいたミチルは早苗に平謝りをする。

「そうだよっ。最近ずっとモヤモヤしたり胸が苦しくなったり、胸が痛くなったりして大変なんだから。もしかして病気かな~」
「断言できるけどそれは病気じゃないから。いや、待てよ。ある意味病気かも」
「えっ、病気っ。それならすぐに病院に行った方が良いよねっ」
「待って早苗。病気だけど病院に行っても治らない病気だから」

 早苗は病気かもしれないと心配するが、ミチルはキッパリとそれを否定する。
 つまり、ミチルはこの原因がなんなのか分かっている。
 でなければ、キッパリと断言できるわけがない。
 病気なのに病院では治せない病気って、なんかのとんちだろうか。
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