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92話
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観覧車の中で茜のスッキリした表情を見て、密樹は完全に振られたことを自覚する。
その笑顔はとても美しくも残酷な笑顔だった。
元から茜と早苗は仲が良かった。
それは、本人以外は付き合っていると勘違いするぐらい、距離感が近く仲良しに見えた。
実際はお互いが自覚してなかっただけで、両想いだったのだから当たり前なのだが。
そのことは一旦置いといて、だから密樹は茜に恋をした時点で諦めていた。
相手の彼女を略奪するほど、密樹はクズではなかった。
しかし、茜と早苗が付き合っていることを否定した時、諦めていた恋心が再燃する。
もしかしたら、ワンチャン行けるのではないか。
そして再燃した恋心はもう止められなかった。
密樹は勇気を振り絞って茜に告白をした。
結果は『保留』だったがそれでも密樹は嬉しかった。
茜からして密樹は生理的に無理な人ではなかったからだ。
生理的に無理だったら即、密樹の告白を断っていただろう。
今までは話しかけることもできなかった茜とたくさん会話をしたり、お昼を食べたりすることができ、この二週間は密樹にとってとても幸せな時間だった。
だけどこの幸せな時間はもう終わりを告げる。
観覧車を降りた後、密樹は茜に話しかける。
「茜さん、最後に一つだけ良いかな」
「はい? なんですか」
密樹に声をかけられた茜は、可愛く首を傾げる。
「茜さんは本当に気持ちに気づくことができた。武田さんのことを恋愛的な意味で好きだっていうことを。だから茜さん。ちゃんと私を振ってほしいな」
「……密樹先輩。あたしは密樹先輩のこと嫌いじゃありません。むしろ大好きです。でもそれは異性としてではなく友達としての好きです。だからごめんなさい、あたしは密樹先輩とお付き合いすることができません」
「ありがとう茜さん。この二週間、私はとても充実してたよ。君を好きになれて良かった」
「あたしも密樹先輩に告白されて嬉しかったです。それは今も変わりません」
「本当に優しいよ茜さんは」
もう振られたことは自覚しているが、それを茜自身の口から言ってほしかった。
そうしないといつまでも未練が残ってしまいそうだったからだ。
茜は声を震わせながら、相手を傷つけないように最大限に配慮しながら密樹を振った。
その顔はとても苦しそうだった。
その笑顔はとても美しくも残酷な笑顔だった。
元から茜と早苗は仲が良かった。
それは、本人以外は付き合っていると勘違いするぐらい、距離感が近く仲良しに見えた。
実際はお互いが自覚してなかっただけで、両想いだったのだから当たり前なのだが。
そのことは一旦置いといて、だから密樹は茜に恋をした時点で諦めていた。
相手の彼女を略奪するほど、密樹はクズではなかった。
しかし、茜と早苗が付き合っていることを否定した時、諦めていた恋心が再燃する。
もしかしたら、ワンチャン行けるのではないか。
そして再燃した恋心はもう止められなかった。
密樹は勇気を振り絞って茜に告白をした。
結果は『保留』だったがそれでも密樹は嬉しかった。
茜からして密樹は生理的に無理な人ではなかったからだ。
生理的に無理だったら即、密樹の告白を断っていただろう。
今までは話しかけることもできなかった茜とたくさん会話をしたり、お昼を食べたりすることができ、この二週間は密樹にとってとても幸せな時間だった。
だけどこの幸せな時間はもう終わりを告げる。
観覧車を降りた後、密樹は茜に話しかける。
「茜さん、最後に一つだけ良いかな」
「はい? なんですか」
密樹に声をかけられた茜は、可愛く首を傾げる。
「茜さんは本当に気持ちに気づくことができた。武田さんのことを恋愛的な意味で好きだっていうことを。だから茜さん。ちゃんと私を振ってほしいな」
「……密樹先輩。あたしは密樹先輩のこと嫌いじゃありません。むしろ大好きです。でもそれは異性としてではなく友達としての好きです。だからごめんなさい、あたしは密樹先輩とお付き合いすることができません」
「ありがとう茜さん。この二週間、私はとても充実してたよ。君を好きになれて良かった」
「あたしも密樹先輩に告白されて嬉しかったです。それは今も変わりません」
「本当に優しいよ茜さんは」
もう振られたことは自覚しているが、それを茜自身の口から言ってほしかった。
そうしないといつまでも未練が残ってしまいそうだったからだ。
茜は声を震わせながら、相手を傷つけないように最大限に配慮しながら密樹を振った。
その顔はとても苦しそうだった。
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