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96話
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「だって茜ちゃん、昨日は分からないとか、恋愛的な意味で好きになったことはないとか、言ってたじゃん」
「……うん、言ったよ。でも今日飯島先輩とお出かけして再び告白されて気づいたんだ。やっぱり飯島先輩とは友達にしかなれないって。それ以上の関係にはなれないって」
茜に告白された早苗は喜びよりも戸惑いの方が大きく、早苗は感情をコントロールできずに茜を責めてしまう。
早苗の口撃に茜は一瞬申し訳なさそうな表情を浮かべるものの、今の正直な気持ちを早苗に伝える。
「今日、観覧車で飯島先輩にキスされそうになったんだ」
「えっ、ちょっと待って。大丈夫だったのっ」
茜の突然の爆弾発言に、早苗は取り乱す。
「うん、もちろんされなかったよ。それに飯島先輩があたしにキスをしようとした理由はあたしの本当の思いに気づかせるためにしたことだったの」
「茜ちゃんの本当の思い……」
取り乱した早苗を落ち着かせようと、茜は冷静な声で早苗に話す。
「うん。あたし、飯島先輩にキスをされそうになって一瞬だけ嫌な気持ちになったんだ。それを飯島先輩に見抜かれて。もちろん、飯島先輩のことは嫌いじゃないよ。そして飯島先輩に早苗だったらと言われて気づいたんだ。早苗だったら嫌な気持ちにならなかったって」
人には誰しも他人には入られてほしくないパーソナルスペースというものが存在する。
他人であればあるほど、パーソナルスペースは広くなり、親しくなればなるほど、パーソナルスペースは狭くなる。
キスされるほど近くまで顔を近づけられたら恋人でもない限り嫌だと思うだろう。
現に早苗もミチルや渚がそこまで顔を近づけきたら、嫌だと思ってしまう。
しかし、もしもそれが茜だったら嫌だとは思わない。
つまり、茜はそれぐらい早苗に対してパーソナルスペースが狭いということだ。
「どうしてこんなにも仲も良くて、一緒にいたのに気づかなかったのだろう。早苗のことが恋愛的な意味として好きだということに」
「それはきっと、私と茜ちゃんがあまりにも近くにいすぎたからだと思う。近くにいすぎたせいで気づくのが遅れたんだと思う」
早苗のことを恋愛的な意味で好きだと自覚した茜は、どうして今まで気づかなかったことに驚いている。
その理由を早苗は自分なりの考えを茜に教える。
「本当は私たち両想いだったんだよ。昔から」
「そうだね。あたしたちは両想いだった。でもお互い近くにいすぎたせいでそれに気づかなかった」
早苗と茜はとっくの昔から両想いだったのだ。
しかし、あまりにも近くにいすぎたせいで、両想いということに気づかず遠回りをしてしまった。
「……うん、言ったよ。でも今日飯島先輩とお出かけして再び告白されて気づいたんだ。やっぱり飯島先輩とは友達にしかなれないって。それ以上の関係にはなれないって」
茜に告白された早苗は喜びよりも戸惑いの方が大きく、早苗は感情をコントロールできずに茜を責めてしまう。
早苗の口撃に茜は一瞬申し訳なさそうな表情を浮かべるものの、今の正直な気持ちを早苗に伝える。
「今日、観覧車で飯島先輩にキスされそうになったんだ」
「えっ、ちょっと待って。大丈夫だったのっ」
茜の突然の爆弾発言に、早苗は取り乱す。
「うん、もちろんされなかったよ。それに飯島先輩があたしにキスをしようとした理由はあたしの本当の思いに気づかせるためにしたことだったの」
「茜ちゃんの本当の思い……」
取り乱した早苗を落ち着かせようと、茜は冷静な声で早苗に話す。
「うん。あたし、飯島先輩にキスをされそうになって一瞬だけ嫌な気持ちになったんだ。それを飯島先輩に見抜かれて。もちろん、飯島先輩のことは嫌いじゃないよ。そして飯島先輩に早苗だったらと言われて気づいたんだ。早苗だったら嫌な気持ちにならなかったって」
人には誰しも他人には入られてほしくないパーソナルスペースというものが存在する。
他人であればあるほど、パーソナルスペースは広くなり、親しくなればなるほど、パーソナルスペースは狭くなる。
キスされるほど近くまで顔を近づけられたら恋人でもない限り嫌だと思うだろう。
現に早苗もミチルや渚がそこまで顔を近づけきたら、嫌だと思ってしまう。
しかし、もしもそれが茜だったら嫌だとは思わない。
つまり、茜はそれぐらい早苗に対してパーソナルスペースが狭いということだ。
「どうしてこんなにも仲も良くて、一緒にいたのに気づかなかったのだろう。早苗のことが恋愛的な意味として好きだということに」
「それはきっと、私と茜ちゃんがあまりにも近くにいすぎたからだと思う。近くにいすぎたせいで気づくのが遅れたんだと思う」
早苗のことを恋愛的な意味で好きだと自覚した茜は、どうして今まで気づかなかったことに驚いている。
その理由を早苗は自分なりの考えを茜に教える。
「本当は私たち両想いだったんだよ。昔から」
「そうだね。あたしたちは両想いだった。でもお互い近くにいすぎたせいでそれに気づかなかった」
早苗と茜はとっくの昔から両想いだったのだ。
しかし、あまりにも近くにいすぎたせいで、両想いということに気づかず遠回りをしてしまった。
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