残光

naoto

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朋樹1

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最初に光が見えた。
ああ、これは夢だと自分で分かった。
大学の時4年間住んだ福住荘の裏には幅が10メートルほどある川があった。
川の両側にはちょうどアパートの裏手辺りに短い桜並木があった。
桜の季節には桃色の花吹雪が舞っていた。
そして大学の体育館。
桜に囲まれたその場所で俺はあいつに出会った。
そうだ、井田光介と出会ったんだ。
一目見た時から俺には光介が眩しく見えた。
大柄な体も大きな掌も全て。
俺も含めた皆と同じ大学生ファッションのデニムやシャツ姿もよく似合って、俺の心は鷲掴みにされた。
顔は、横にいる友達らしき人物に笑いながら話しかける、その優しそうな切れ長の目尻に皺が寄るのさえ好ましかった。
野性味あるその顔立ちに俺の視線は釘付けになった。
それまでメガネ男子に惹かれた事はなかったが、ワイルド系の顔立ちに理知的なメタフレームのメガネがよく似合った。
そうだ。
桜吹雪舞う中で、俺は、佐藤朋樹は、あいつに一目惚れしたんだ。

夢から覚めた時、俺はベッドに寝たまま空中に手を伸ばしてた。
自分の視界が涙でぼやけてるのが分かる。
溢れた涙でよく見えないが、夜が明け始めたのか、カーテンの切れ目から紺色の空の色が見える気がした。
現実に戻った自分に自嘲気味に笑いが出る。
夢の中に出てきた場面からもう30年近く経ってる。
俺はもう18じゃないし、1つ上の光介も48歳になる。
47のおっさんが48のおっさんを夢に見て泣きながら目覚めるなんて笑い話にもならない。
その時、俺に背を向けて眠ってた良太が寝返りをうった。
一泊旅行に行こうと言い出したのはいつもの通り良太の方だ。
良太とはガラケーのゲイの掲示板で出会った。
もう15年の付き合いなる。
初めてリアルで会った時、2つ年下の良太は、背が170センチの俺より5センチ以上も低く、華奢で、可愛いかった。
あの日、光介に声をかけた時と同じ焦燥感が、俺に「俺たち付き合わん?」って良太に言う勇気をくれた。
基本、昔からオタクの俺は、家でゴロゴロしてるの方が好きだ。
インドアでテレビやネット配信の動画や映画見たり、配信マンガや電子書籍ばっか読んだりしてるのがデフォルトだ。
だから休みを合わせ週イチのデートで外に連れ出してくれる良太にはいつも感謝してる。
俺はTシャツの袖でまだ残る涙を拭い、半分眠ったままの良太の顔を覗き込んだ。
細く整った色白な顔だ。
光介に似ている所はあまりないが強いて挙げるなら共通してるのは薄い唇だ。
俺はその唇にそっとキスした。
「┅┅ん?」
まだ眠そうな目をうっすらと開けて、焦点の合わない目で良太は俺を見た。
おはようの挨拶の代わりに、俺は良太に2回目のキスをした。
良太は寝たまま、笑顔で俺を裸の胸に抱き寄せた。
俺は良太の胸に抱かれながらゆっくりと片手を良太の青いボクブリの前の膨らみに手を伸ばす。
可愛らしい膨らみは徐々に体積を増し、段々と自己主張を始める。
自分からフレンチキスで良太を挑発し、下着の上から亀頭の辺りを何度もなぞる。
先端辺りに滲み出てうっすらと色付いたボクブリの中に手を入れ、俺は良太を扱きながらキスを繰り返す。
良太も俺のトランクスの上から、昨日2回も良太を咥え込んだ割れ目をなぞる。
昨日から解れたままのそこに、女の子のように内側からじんわりと何か涌き出てくる感じがする。
微かに喘ぐ良太の吐息に煽られ、我慢できずに良太の下着を脱がし口に含んだ。
焦らすように口からのディープスロート
を繰り返しなから良太の目を見た。
熱く快楽に潤んだ目が切なく俺の目を見返す。
堪らず俺は枕元に置いてあったジェルを手に取り、先ほどまで俺の口の中にあった良太の性器に塗りたくった。
寝たまま、良太の吐息を背後に感じながら自ら腰をくねらせ、手を添えて良太を秘部にあてがい、一気に押し込んだ。
「あ、こら」
甘い声で俺を叱りながら、良太は少しずつ腰を動かす。
少しずつ上体を起こしながら、良太は背後から俺を犯す。
すでに半勃ち状態の俺を軽く扱きながら良太は俺に覆い被さる。
セックスを覚えたての頃は挿れ
られるのか苦痛だったのに、今は挿れられないと満足できない。
首筋に良太からのキスを受けながら、俺はふと、今、俺の中にいるのが光介だったらという考えが頭の隅を横切る。
途端に┅
俺の中の肉襞が蠢き、良太を締め上げる
「あっ┅イクっ」
良太はそう言って俺の中に果てた。
ズルン、と音を立てそうにまだ充分太太しい良太のそれを引き抜く時、ドロリと一緒に良太の放った精が糸を引いて雫が俺の内股に流れた。
良太は俺をイカせようと、優しくキスしながら片方の手で俺を扱きながら、もう片方の手で自分の汚した俺の秘部に浅く指を抜き差しする。
「┅今、敏感だから、あんま触んないで┅」
泣きそうな声で言う良太に意地悪く笑って見せ、俺はキスしながら、やわやわと俺は良太の性器を優しく触る。
さっき頭を横切った(もし、今ここにいるのが光介だったら┅)
と考えただけで、良太の指を締めつけて呆気なく俺もイッった。
俺は良太と目を合わせ、思わず笑い合いながら、内心、偽りだらけの自分を嘲笑ったんだ。
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