8 / 202
第一章 異世界来たら牢獄で
出所前夜は静かに過ぎて
しおりを挟む『で? 何の相談もなく勝手に変な女と行くことになって、その上余計な借金までしょいこんだおバカで自分勝手な手駒が、今更この富と契約の女神アンリエッタに何の用かしら?』
「誠に申し訳ございませんでした」
時は真夜中。俺はアンリエッタにひたすら平謝りしていた。怒った女性はちびっ子女神でも怖いのだ。
アンリエッタはすっかり機嫌を損ねていて、吐き出す言葉の一つ一つに微妙なトゲがある。
『まったく。いきなり大金をちらつかせてくる交渉は、少し時間を貰って考えるのが基本でしょうが!! それを即答で決めちゃって……それに百万デンだって、返さなくても良いって向こうが言ったのだからそれで良かったのよ。なのにワザワザ返済するなんて。余計な手間が増えたじゃないの』
「ホントにゴメン。確かに大事なことは相談するものだよな。そっちも急に決められて気を悪くしただろうし。謝るよ」
俺は手鏡の中のアンリエッタに深々と頭を下げる。
『ふんっ。よろしい。次からはちゃんと相談しなさいよ』
「許してくれるのか?」
『……あの状況では一緒に行く以外の選択肢はほぼ無かったでしょうからね。仕方ないわ。出来ればもう少し条件を付けたかったけど、それは今更な話だし』
そうなんだよな。あそこで話を断っていたら、いずれ手詰まりになっていた可能性が高い。金を稼ぐ算段もついていなかったし、そのまま金が底をついて特別房に入ることになっていたと思う。
『アナタの選択が間違っていたとは言わないわ。だけどそれとは別にあの女……イザスタには気を付けなさい』
「う~ん。個人的に言えば、あの人は良い人だと思うぞ。ここに入ってから毎日顔を合わせてきたけど、少なくとも悪意は一度も感じなかった。下心くらいは有ったかもしれないけどな」
三日も一緒に過ごした仲だ。少しは相手のことも分かってくる。彼女は第一印象通りお気楽かつご陽気な人だ。よく笑うし話も上手い。
時々からかうような態度をとるが、すぐに元に戻ってまた笑うのだ。これら全てが演技とはとても思えない。……男を手玉にとるのは上手そうだけどな。
『悪意が無いからって気を付けない理由にはならないけどね。……ひとまず油断はしないように』
「あぁ。気を付けるよ。しばらく一緒に行動する訳だからな」
それを聞いて安心したのか。アンリエッタは軽く微笑んでそのまま通信が終了する。
「ふぅ~。……で? これも報告するのか?」
俺は独り言を言うように話しかける。実際端からはそうとしか見えないが、ここに壁に擬態しているウォールスライムが居ると話は変わってくる。
「詳しい内容は分からなくとも、俺が誰かと話していたって点は報告するだろうな。……まぁここに来てから今日までのことを、この城の誰かに報告しているのは分かるけど」
こいつが本当の看守だと言うなら、当然囚人の行動を誰かに報告している筈だ。つまりこれまでのことは筒抜け。俺が加護で物を金に換えたこともバレている可能性が高い。
「これくらいのことはどうせアンリエッタも分かっているよな。でも何も言わなかったって事は、特に心配ないってことか? そうだと良いなぁ」
そのまま壁にチラチラと目を向けるが、牢屋はシンッと静まり返って物音一つしない。……反応なしか。それとももしかして丁度ここに居ないとか? だとしたら本当にただ独り言をブツブツ言うだけのイタイ人になってしまう。
「……明日何が起きるか分からないし、そろそろ寝るとするか」
心の隅に浮かんだ嫌な想像を振り払い、俺は支給された毛布に包まりごろりと床に寝転がる。体が痛くならないのはここ数日同じことをしているから証明済みだ。
イザスタさんに大きな借りが出来たし、何で俺に冤罪が被せられたのか不明だし、ついでに『勇者』のことも気にかかる。やることは多いのに謎ばかり深まるこの状態。頭の中がぐちゃぐちゃになりながらも考え続け……いつの間にか意識が遠退いていった。
◇◆◇◆◇◆
王城の一室にて。
「夜中に突然の訪問とは何のようかね?」
「トキヒサ・サクライの出所許可を頂きたい。至急だ」
この部屋の主、ヒュムス王補佐官ウィーガスに対してディラン看守が詰め寄っていた。
「貴様!! 閣下に向かってなんだその態度は!」
業務報告をしていたヘクターは憤る。それも当然。一看守が王補佐官に対して、夜更けに突然押しかけてこのような態度。不敬罪に問われてもおかしくない。
「まあ待てヘクター。この者とは古い仲だ。話を聞こうではないか。……続けたまえ。トキヒサ・サクライとは数日前に入った囚人のことだな?」
ウィーガスはヘクターを窘めるとディランに続きを促す。口調は穏やかだが、その眼は鋭くディランを見据えている。
「知っているくせに白々しい。そのトキヒサ・サクライの出所許可を頂きたい。既に他には話を通してある。後は貴方のサインがあれば明日には釈放だ」
そう言ってディランは持っていた書類をズラリと並べる。そこにはトキヒサ・サクライを出所させることを認めた旨が何人もの役人のサインと共に記されていた。
サイン欄の一部が空白になっているのは、そこにこの部屋の主のものを加えることで完成することを示している。眼を通して不備がないことを確認すると、ウィーガスは軽くため息をついてディランに向き直った。
「成程。確かに条件は満たしている。お前は囚人達に対して多少の権限が有るからな。それに私のサインを加えれば釈放させることも可能だろう。だがこれはあくまで減刑措置の一種。特別房に入るような罪人には意味がないのではないかね?」
この国に終身刑はない。罪状に応じて懲役が追加されていき、それに合わせた労働をするか罰を受けることで減っていくシステムだ。なので場合によっては懲役数百年という状況になる。実際この世界には長命の種族も存在するため間違いではない。
だが特別房に入るような囚人は特殊だ。何らかの理由で罪が償いきれない、または罪を償う気がない者達である。今回の時久の件もそれであり、罪が多過ぎて生半可なことでは償いきれないのだ。
「……そうだな。貴方の言うとおりだ。俺でも多すぎる罪状を減刑することはできない。トキヒサは相当数の罪を重ねているからな。全てを帳消しにすることはできないだろう」
「ならさっさと帰るがいい。閣下は些事に煩っている暇などないのだ」
ディランの言葉に早く話を終わらせようとヘクターが追い打ちをかける。実際その言葉は正しい。ウィーガスは多忙であり、国家の運営に関わる幾つもの仕事をこなしている。本来なら話す時間など取らないこともあり得た。
なのにわざわざ時間をとったのは、本人が言うように二人が古い知己だということが一点。そして、
「……ただ、その罪状の大半が意図的に仕組まれたものなら話は別だ」
「仕組まれた? 実に興味深い。誰がそんなことをしたというのかね?」
「何処までしらばっくれる気だ? 貴方だよ。ウィーガス王補佐官殿。貴方がトキヒサ・サクライにあらぬ罪を着せたのだろう? 情報は掴んでいる」
そして、ディランが権力云々は別にしても国内に高い影響力と広い人脈を持ち、真相に辿り着く可能性が高いことをウィーガスは知っていたからでもあった。
「何でそんなことをしたのかは知らないが、こちらも金を貰って頼まれた身だ。奴は俺が責任を持って出所させる。正式にはまだトキヒサに判決は下っていない。貴方なら仕組まれた分の罪状は撤回出来るはずだ」
強い口調で罪状の撤回を要求するディラン。ウィーガスはその言葉を黙って聞いていた。ただ、二人の視線は空中で交差しながらも、互いにどこか別の何かを見据えているようでもあった。
「金を貰って……か。まさか数日で払いきるとはな」
ウィーガスは僅かに驚きと称賛の気持ちを乗せて呟いた。
「あれは元々囚人に希望を持たせるためのものだ。金を貯めれば出られるという救いの道。ただし貯め切ることの難しい見せかけの希望でもある。ヒトは日々のちょっとした贅沢や娯楽で金をすぐに使ってしまうからな。小悪党では目先の欲に囚われて払いきれない。僅かな満足と引き換えに労働刑に従事し、罪を償い終えるまで働き続けるというものだったのだがな」
「俺としても予想外だった。まあ正確には払ったのは別の奴だが規則は規則だ。貴方には悪いが何としても撤回してもらうぞ」
ディランはそう言うと、部屋にある来客用の椅子を一脚用意してそこに座った。
ウィーガスの考えは分からないが、そう簡単には頷かないだろう。しかし自分の受け持つ囚人が大金を払ってまで出所を望んだのだ。その分は動かねば筋が通らない。時間ギリギリまでここで粘る。そう考えて長期戦も辞さない覚悟だったのだが、
「…………よかろう。許可を出そう。罪状の方も撤回しようではないか」
「……何!?」
その答えにディランは一瞬間の抜けた表情をする。散々交渉して譲歩を引っ張り出すまでが勝負だと思っていたのに、こんなあっさり認めるとは予想外だった。
「閣下!! よろしいのですか?」
傍に控えていたヘクターも、主の予想外の行動に思わず口を出す。「構わぬ」と一言返し、ウィーガスは書類にサインを書き記していく。その達筆でみるみる書類の空白は埋まっていった。
「やけにあっさり許可をくれたな」
「簡単なことだ。奴はイレギュラーではあるが、引き込んでもあまり旨味がない。ならお前に貸しを作っておいた方が何かと役に立つと考えたまでのこと。なあ? 英雄ディラン・ガーデンよ」
「やめろ。……俺はただの看守だ」
ディランが鋭く睨みつけるがウィーガスは素知らぬ顔。書類を書き終えると、ヘクターに調査書をここにと言い渡してイスに深く腰掛け直す。
「調査書? 何の?」
「見れば判る。……来たか」
少しして戻ったヘクターの手には、数十枚もの書類の束があった。ウィーガスはそれを机の上に置かせると、読んでみろとディランに手渡す。
「これは……城内で噂になっている『勇者』様の情報か。名前に人相、体型や年齢。持っている『加護』まで。よくここまで調べたものだ」
興味はあるが、なぜこれを見せられるのかが分からない。ディランはパラパラと書類をめくっていき、終わりの方に差し掛かった所で彼の手がピタリと止まる。
「……ちょっと待て。これは一体どういうことだ!?」
そこに書かれていたのは、本来ここに載っている筈のない者。トキヒサ・サクライの名前だった。
「つまりこういうことだ。本来『勇者』は言い伝えでは四人。ただし何らかのはずみで、五人目の『勇者』と思われる人物が現れた。それが彼だ。私の手の者に命じて彼のことを調べさせた結果、一つの結論に達した」
ここまで淡々と話していたウィーガスはそこで一度言葉を切り、トキヒサの書類を手に取ってもう一度見直した。そして以前と変わらぬ内容を確認し、僅かな落胆の色を滲ませながら結論を述べた。
「彼、トキヒサ・サクライは、『勇者』のなりそこないだ」
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる