36 / 202
第二章 牢獄出たらダンジョンで
取引開始と気になる箱
しおりを挟む「いらっしゃいませ! どのような物をお探しで?」
そんなこんなでジューネの営業スマイルに見つめられながら品物を見せてもらうのだが、俺には品物の相場が分からない。査定する訳にもいかず、少し話し合って商談はエプリにお任せとなった。
「……水と食料をさしあたって三人で三日分お願い。味より腹持ちと栄養価を優先で。持ち運びしやすくて長持ちすると尚良いわ。……用立てられる?」
ダンジョンに入ってからここに来るまでアシュさん達は二日かかったという。エプリの能力があればもう少し早く行けるとは思うが、余裕を持って三日分だ。
ちなみにゴリラ凶魔の男を連れて行くことをエプリは「雇い主が助けると言った以上、その意向に従うわ。ただしアナタの命が最優先。どちらかを選ぶことになったら真っ先に切り捨てるから」と渋々了承してくれた。護衛の難易度を上げてすまない。
「もちろんですとも。ではこちらの品は如何でしょうか?」
ジューネが店の奥から取り出してきたのは、大きめの水筒が三つと何かの肉らしき燻製。初めて見る果物。そして大量の黒パンだった。
「長期保存と腹持ちを優先との事で、足の速い品は除外致しました。持ち運びに関しては別に袋をご用意致します」
「こんな大量の荷物どこにあったんだ?」
「商売上の秘密でございます。お客様」
他の品物と合わせると、リュックサック状態の体積より多い気がするのだが気のせいか? 一応訊ねてみたがニッコリ笑ってはぐらかされた。
エプリは品物をじっくり検分し、改めてジューネに向き直る。
「……値段はどのくらい?」
「お代は……こちらになります」
ジューネは懐から算盤を取り出した。異世界にもあるのか算盤。しばらく玉を弾いてこちらに見えるように台の上に置く。
昔やってたから多少は分かるけどどれどれ。これが一デンだとして……ちょっと高くない?
「相場より大分高めね」
「ダンジョン料金ですので。品質は保証致します」
「品質保証は商人として当然でしょう? ……良いわ。代わりにそこに並ぶ品を一つタダにするくらいの度量は見せなさい」
「…………分かりました。商談成立ですね」
ジューネはしばし考え、笑顔を崩さずそう答えた。それを聞いてエプリはローブから硬貨を取り出す。
「おや? アシュが払うという話では?」
「雇い主からの要望で、いくら何でも大量に奢ってもらう訳にはいかないって。私も借りを作るのは苦手だし自分の分は払うわ。……そこで倒れている男の分だけお願い」
エプリは二人分の値段をジューネに支払う。俺はその間に品物を用意された袋に詰めていく。そのくらいはしないとな。
「確かに受け取りました。それと先ほどの方の服も見繕いましょう。我が商店は衣服も取り扱っておりますので」
「……助かるわ」
商談は終わったが情報収集の場としてもある。そちらはエプリに任せて、こっちは品物を見てみるとするか。
ブラッ〇サンダーとかあったりしないかな? 大好物で牢獄のリュックの中に入ってたのだけど……今頃溶けてないだろうな? そんなことを考えつつも、俺は一つ一つ手に取って眺めてみる。
……う~む。剣や盾は分かるけど、木の板やお札みたいな道具になると使い方もさっぱりだ。置かれている物に一貫性がない。
「何か良さそうなものは……んっ!?」
なんとなく気になる物があった。古ぼけた小さな木製の箱で、一辺が十センチくらいの大きいサイコロみたいな感じだ。だけど箱にしては開ける場所がなく、軽く振ってみると中からカラコロ音がする。
「ああ。そちらをお求めですか?」
客の視線には敏感なようでジューネがこちらに向かってきた。
「これは?」
「はい。こちらは以前偶然手に入れた物なのですが……不明なのですよ」
「不明? 何か分からない物を売っているのか?」
それはちょっと無責任じゃないか? 操作方法を誤ったら周りに被害が出る品じゃないよな?
「お恥ずかしい限りですが。何しろ開け方が分からず、無理やりこじ開けようにも中身を傷つけてしまいかねず。半ばお客様でこれが何か知っている方が居ないかと考えて店先に出しております」
中身が分からない箱か。ビックリ箱とかなら良いが、異世界の箱となると危険度が一気に跳ね上がる。神話に出てくる開けたら災いが飛び出す箱の親戚とかだったりして。……しかしさっきから無性に気になるんだよなぁ。
「……これいくら?」
「そちらは……」
ジューネはまた算盤を弾いてこちらに見せる。……三十デンか。日本円にして三百円。向こうも在庫処分的な扱いなのかもな。これなら買っても良いか。
「よし。買った!」
「お買い上げありがとうございます」
俺はポケットから銅貨を三枚取り出して渡し、代わりに木の箱を受け取る。あとで査定すれば手掛かり位は掴めるだろう。
ちなみにエプリは何か珠のような物を一つただにして貰っていた。一体何だろうな?
買い物も終わり、俺達は焚き火にあたって夕飯を食べていた。時計はもう夜の九時過ぎだ。
途中何度か小休止を挟んではいたが、そろそろちゃんと身体を休めないと。身体は加護で疲れにくくなっていても、疲れがないわけではない。ちなみに夕飯はアシュさんの奢り。一食程度ならありがたくゴチになります。
ヌーボ(触手)の分も貰ったが、コイツの場合食事をあげればあげるほど食べるので止め時が難しい。ヌーボ(触手)を初めて見た時はジューネも警戒していたが、徐々に何もしないと分かったのか、手ずから持っていたクッキーの欠片を食べさせていた。
「この子がいればごみ処理の手間と代金が浮くかも。何とか買い取れないでしょうか?」とか聞こえてきたが……ヌーボ(触手)は恩スライムで売り物じゃないぞ。
警戒役として先に食べ終えたアシュさんは通路脇で座っている。そちらをチラリと見ると、すぐに反応して手を振り返すことから常に周囲を見ているらしい。見かけは自然体なのだが。
「……そう言えば、貴方達は何故こんな所に? このダンジョンは発見されたばかりであまり知られていないはずですが」
食事中ジューネがそう訊ねてきた。今はお客様じゃないから普通の喋り方だ。
しかしクラウンの奴そんな所に跳ばしたのか。もしエプリと一緒じゃなかったら最悪餓死もあり得たな。それにしても、
「え~と。なんて説明すれば良いのか。俺達は……」
全て話すと色々面倒なので、悪い奴が牢屋で暴れていて、戦闘中にそいつが囚人の一人を凶魔に変えて逃げた。凶魔を撃退して元に戻したのだけど、その時魔石に仕込まれた空属性の暴走によってここに跳ばされた。という風に掻い摘んだ。
エプリの事はボカシている。ここで余計なことを言って関係をギクシャクさせたくない。
「成程……それは災難でしたね」
ジューネは俺の説明を聞き、一瞬アシュの方を見てから気の毒そうにそう言った。
「……するとここが何処かも知らずに?」
「そうなんだ。気が付いたらここでそこら中スケルトンだらけ。必死にエプリの能力を頼りに進んできたらさっきの凶魔に襲われたってわけ。……アシュさんがいなかったらヤバかった」
もし来てくれなかったらと思うとゾッとする。多分あのまま俺は重症。その場合エプリは間違いなく魔石を直接狙う手段に出ていただろう。そうならなくて助かった。
「どうりで軽装備だと思いました。先ほども言いましたが、ここは最近発見されたばかりのダンジョンです。場所は交易都市群の北の外れ。魔族国家デムニス国との間に位置しています」
「デムニス国……」
エプリがそうポツリと呟いた。何か思うことでもあるのだろうか?
デムニス国というのは俺が最初に来たヒュムス国。そこから相当北の交易都市群を越えた先に位置する魔族主導の国らしい。ヒュムス国とはすこぶる仲が悪いとか。
しかし大分遠くまで跳ばされたようだ。イザスタさんとの合流が厳しくなったと俺は内心頭を抱える。
「ここは交易路から少し離れていて、見つかった時にはかなり大きくなっていました。本来調査が済むまでは立ち入り禁止なのですよ。そんな場所に貴方達がいたので私ビックリしちゃいましたよ」
「それはゴメン……って!? よく考えたらジューネ達も潜ってるじゃんっ?」
見つかった時には大きくなっていたという言葉に違和感を感じるが、今はこちらの方が気にかかる。
調査が済むまでってことはこの二人は調査員か? だがそれなら普通こういう場所の調査と言えば、大規模な調査隊を送るものじゃ無いだろうか? それが二人だけと言うのは不自然だ。
「それは簡単。私が商人だからですよ」
ジューネは急に立ち上がってそう言った。なんのこっちゃ? いきなり予想外の答えが飛び出してきたので俺の反応が一瞬遅れる。
「我が商店の取り扱う商品には情報も含まれます。そして情報は鮮度が命! 例え危険だろうとも。いや、危険だからこそ! その情報には価値が生まれるのです。調査隊が入るより前に、私達で先行して内部の情報を持ち帰る。それにどれだけの価値が生まれるか……」
商人というのが最大限の利益を追求する者だとはなんとなく知っていたけど、ここまで命がけだとは。目をキラキラさせるジューネから無意識に少し後退っていた。商人って怖い。
「ただここはスケルトンばかりで旨味がなく、その上構造が相当広い上に複雑なのですよ。現地で調達できる物で一儲けと考えていたのですが、そこまで上手くいかないようです」
軽くため息を吐くジューネ。確かにスケルトンから獲れる物はどれも安かった。実際はその場で換金出来る訳でもなく、換金出来る所まで運ぶ必要もある。手間を考えると確かにスケルトンは旨味がない。
それにダンジョンが相当広くて複雑というのもマズイ。探索に時間が掛かれば掛かるほど、当然食料等の日用品を消費する。
補充しようにも出てくるのがスケルトンばかりではそれも無理。何せ最初から骨しかない。
「これ以上ここに居ても収穫は少なそうですし、ここまでの道のりだけでも情報としては悪くはないでしょう。という訳で私達は明日引き上げを開始します。貴方達はどうしますか?」
「この人が起きるのを待って出発するよ。流石に眠っているヒトを連れて行くのは厳しいからな」
俺も早く出発したいが、背負っていくには体格が少し……ほんの少しだけ俺の方が小さいから難しい。担架もない以上、起きて自分で歩いてもらうのが一番だ。
問題はその間、男の人の傍に居なきゃいけないんだよな。護衛的な意味で。ヌーボ(触手)も俺達が起きるまではこんな感じだったんだろうか?
「そうですか……貴女も同意見で?」
よいしょと座りなおしたジューネはエプリにも訊ねる。……考えてみれば、エプリはこのまま二人と行った方が確実に早く脱出出来るよな。俺はエプリの答えを少しドキドキしながら待つ。
「……私は一度受けた仕事は最後まで果たす。だから雇い主が待つのなら私も待つ。……彼を無事脱出させるまでが私の仕事だから」
うおっ!! 予想以上にプロ根性の入った返答がきた。
「なら一度契約を解除するか? その方が早く脱出できるぞ。……アイツと合流するんだろ?」
エプリがクラウンと合流するっていうのはなんか嫌だが、向こうがするって言うんだから仕方がない。傭兵として色々あるのだろう。そう言った直後。
「“風弾”」
「あだっ!?」
額にエプリの風弾が直撃して悶絶する。前に受けたものより弱めだが、それでもやっぱり痛いは痛い。後ろに転がる俺に対し、エプリは冷ややかな口調で言う。
「バカにしないでくれる。アナタを置いていったら傭兵としての沽券に関わるわ。契約を解除しようものなら無理やり引っ張ってでも脱出させるわよ」
気のせいか怒っているみたいだ。だが理由はどうあれ一緒に残ってくれるのは素直に嬉しい。
「ふぅむ。お二人とも残ると。……仕方ありませんね。残念ですが、明日別れるとしましょう。留まる経費も馬鹿になりませんからね」
ジューネは言葉通り残念そうに、しかし商人として割り切って宣言した。まあ都合があるだろうしな。仕方ないかと思ったその時、
「……ねぇ。取引しない? 互いに得になるように」
急にエプリがジューネに対して切り出した。フードに隠されながらも、焚き火に照らされたエプリの口元は不敵に笑っていた。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる