45 / 202
第二章 牢獄出たらダンジョンで
走れっ! 駆け上がれっ!
しおりを挟む俺は貯金箱を構えながら台座にじりじり近づく。そして宝箱にギリギリ手の届く所まで近づいた時、
「……んっ?」
台座の周りだけ床の色が微妙に違う。よく見ないと気が付かない程度だし、普通は宝箱や台座に目がいって分からない。
「……そういうことか。エプリっ! 床にも何か仕掛けがある。壁と床、両方に注意してくれ!」
エプリは何も言わず頷く。これはおそらく罠の定番の落とし穴だ。問題はいつ作動するか。
乗ったら作動する奴なら乗らなければ心配ない。宝箱に触れたり開けたりした時の場合も何とかなる。最悪なのはもう一つの可能性。
こういう事態の先読みとかは“相棒”に敵わないが、足りない分はダンジョンの知識と想像力でカバーしようじゃないの。
「三つ数えたら換金する。終わったらすぐ階段を駆け上がるからな。ジューネも全力で走れよっ!」
「分かってますとも!」
微妙にジューネの声が震えていたが、それは武者震いだと信じたい。
「じゃあ行くぞ! ……三、二、一、換金っ!」
その瞬間、宝箱はフッと消え去った。さて、ここで最初の問題だ。宝箱は換金できたが中身の買取不可だった“何か”はどうなるのか? 答えは……そのままその場所に残る。
「おっと!?」
空中に放り出された物を受け止めると、それは拳大のサイズの石だった。全体的に丸みを帯びているが所々デコボコしている。色は反対側が薄ら見える澄んだ青。魔石にしてはデカいな。それに何というか少し違う気がする。うまくは言えないがこう……質というか。
ビー。ビー。
突如として部屋中に耳障りな警報音が響き渡った。
どうやら最悪の可能性が的中したらしい。宝箱がその場を離れた時に作動する場合だ。重量センサーでもあったのか?
そして床が揺れだし、台座の周りから順にヒビが入る。これは落とし穴と言うより……マズイっ!
「全員走れえぇっ!」
俺は叫びながら石をポケットにしまい込み、一目散に階段に向かって駆ける。その僅か一秒後、台座の部分以外の床から次々と崩落を開始した。
台座の周りだけ違う色だったからこの可能性も考えていたが、まさかほんとにやるか普通!? これでは下手したら宝物だって落っこちるんだぞ!!
そんな事を考えながら、俺は先に走っていたエプリ、ジューネ達と一緒に階段を駆け上がる。チラリと後ろを見ると、どんどん崩落が進んで遂には階段も下から崩れ始めていた。それと同時に反応のあった壁がスライドし、中から何かが飛び出してくる。アレは……。
「……っ!? 気を付けて。ボーンバットの群れよっ!」
エプリが珍しく焦ったような声を出す。その名の通り全身骨だけの蝙蝠が、凄まじい勢いで部屋になだれ込んできた。
大きさは羽(骨だけど)を広げて大体十五センチぐらい。あまり大きくもなく、大して怖そうでもないと思えるのは一匹だけならの話。骨蝙蝠が群れで襲い掛かってくるのはホラー映画さながらだ。
……今更だが、仕掛けた網はあまり効いていないようだ。一応何体かは引っかかっているが、大半が小柄だから網の目を潜り抜けてしまうのだ。ちくしょうっ! スケルトンかと思ったら骨違いだった。俺のなけなしの千デン返せっ!
「急げっ! もたもたしてると追いつかれるっ!」
「分かって、ますよ。はぁっ。はぁっ」
ひたすら上に向かって走るが体力面ではジューネが問題だ。顔を真っ赤にして必死に走っているが、息も荒く今にも足が止まりそう。無理もないか。
先頭を走るエプリがペースを落としてジューネに合わせようとするが、落としすぎると階段の崩落に追いつかれる可能性があるので上手くいかない。
そして空中からはボーンバット達が追い縋る。これは中々に嫌らしい罠だ。もたもたしていたら崩落に巻き込まれるが、走る事だけに集中しようにもボーンバットが行く手を阻む。向こうは飛んでるから床が崩れても関係ないしな。
「このっ!」
俺は飛びかかってきたボーンバットを貯金箱で叩き落す。サイズも小さいし骨だけだから一撃当てれば倒せる。しかしとにかく数が多い。
「きゃあっ!?」
「ジューネっ!」
悲鳴にハッと振り向くと、キイキイと鳴き声をあげてボーンバット数体がジューネに襲い掛かっていた。ジューネは手で振り払おうとするが、ひらりひらりと避けながら噛みつこうとするボーンバット達。俺の方にも追いついてきたボーンバットが纏わりついて手一杯。このままじゃ……。
「風よ。巻き起これ。“強風”」
救いの声はすぐ近くから聞こえてきた。その瞬間、吹き抜けとなっているフロア中央に強烈な風が吹き荒れ、ボーンバット達のバランスを崩して次々と落下させていく。助かったぜエプリ!
「そこを動かないでっ!」
エプリはジューネに半ば怒鳴りつけるように言う。ジューネは反射的に身を竦め、
「“風弾”」
エプリの放つ圧縮された風の弾が、ボーンバットを一体ずつ撃ち落としていく。そしてジューネの周りにいたボーンバットが全て撃退されると、エプリがジューネの近くに駆け寄った。
「……怪我はない?」
「えっ。えぇ。大丈夫です。ありがとうございます。助かりました」
「礼は要らない。……仕事でやっているだけよ」
ジューネがお礼を言うと、エプリはただ淡々とした態度で応える。フードに隠れて表情が見えないが、どことなく嬉しそうな気がするのは気のせいだろうか? 意外に微笑ましい風景なのだが、
「それは良いんだけど……こっちもついでに何とかしてくれない?」
「……いざとなったらジューネを優先して護れと言ったのはアナタではなかった?」
うぐっ! 確かにそれを言われると弱い。一度言ったことを曲げる訳にもいかないしな。……えぇ~い仕方がない。やってやろうじゃないの!
「このっ! いい加減離れろっ!」
俺は貯金箱を振り回してボーンバット達を何とか振りほどく。はぁはぁと息を整える俺に対して、エプリは一言「遅かったわね。“強風”でボーンバット達が混乱している内に行くわよ」と再び階段を上り始める。ジューネも一休みして元気になったのか、さっきよりも幾分軽やかにエプリに続く。
……おかしいな? いくら何でも軽やかすぎ……あれ!? よく見たらジューネの服が不自然に風ではためいている。そうか。エプリの風魔法だな! これなら身体の負担も軽くなるってってことか。
「なるほどなるほど……って! 感心してる場合じゃなかった。お~い! 俺を置いていくなっ!」
階段の崩れる音がドンドン近づき、ボーンバット達も体勢を立て直しつつあるようだ。急がないとな。しかし俺にもかけてくれないかねその風魔法。そうしたらもっと楽なのに。
ペースの上がった俺達は、上りだというのに来た時と大して変わらない速度で進んでいた。
現在殿を務めている俺からは、前を走る二人の明かりがチラチラと見える。通路の幅は大人が三、四人並んだらつっかえるくらいのものでしかなく、中央の穴に気を付けながら進むのは地味に大変だ。
しかしこの部屋の仕掛けは侵入者を倒す為にしては効率が悪すぎる。罠が有るのはまだ分かるが、それにしたって肝心の宝が失われるような事態になればマズいはずだ。
なのに床や階段が徐々に崩落していく罠。まるで宝が持ち出されるぐらいなら落ちてしまった方が良いと言わんばかりのやり口だ。
「エプリ。まだ俺達が入ってきた所は見えないか?」
「……まだ見えないわ。走った時間から考えると、半分はもう越している筈だけど……」
走りながらの言葉にエプリは疲れたような声で返す。エプリは階段を上りながらボーンバット達を足止めする“強風”と、ジューネの身体を押す別の風魔法も使用しているからな。二つ同時に使っているから疲れている様だ。
「出来るなら休憩したいけど……無理だろうな」
さっきからかなり近くでキイキイと鳴き声が聞こえてくる。“強風”を抜けてきたボーンバットが追いつきつつあるようだ。それにどこからかガラガラと石が崩れるような音も聞こえてくる。止まってはいられないか。
こんな時、アシュさんの言っていた事が切実に感じられる。確かにダンジョンの中では休める時に休まないとダメだ。ここに入るまでに休息をろくに取らずに来た為、階段の途中でジューネはへばりかけ、エプリも疲れが取れ切っていない状態で連戦だ。
それに出口が見えないのも辛い。せめて何か、もう少しで辿り着くって目印でもあれば……。
『……もう少しだよ。頑張って』
「うんっ!?」
今、誰かに応援されたような気がした。
「……見えたわっ! 出口よっ!」
ハッとして上を見上げると、小さく俺達が入ってきた所が見える。チラチラと明かりも見えるから、アシュさんがそこで待っているのだろう。
まだそれなりに距離があるが、それでもハッキリ終わりが見えてきた事で気合が入る。心なしか前を走る二人もより力強くなった気がする。
……それにしても、さっきのは誰の声だったのだろうか? 空耳か?
「もう少しだ。ガンバレっ!」
いくら風で走りやすいとはいえもうジューネは限界だ。それでも出口が見えた事で何とか走り続けている。俺もその勢いを止めてなるものかと後ろからジューネを鼓舞する。このまま何事も起こらなければ……。
「……止まってっ! 前方に何かいるわ」
何事も起こらなければなんて思った直後にこれだよっ!! エプリが鋭く叫んで構えを取る。さりげなくジューネを庇って前に出ているのは流石だ。こちらも立ち止まって前方の様子を探ると、ぼんやりと何かが階段の途中に立ち塞がっている。
「今度は何だ!? ボーンバットが先回りしてきたか?」
もう少しって時に邪魔するんじゃないっての!! 俺は立ち止まっているエプリの横に歩み出る。どこのどいつか知らないが、早いところそこを退いてもら……え~。
そこに居たのは通路の大半を埋め尽くさんばかりのスケルトン軍団だった。自分達が動く僅かな隙間を残し、ほぼ等間隔で規則正しく整列する様子はある意味で美しくもある。それがスケルトン軍団でなければの話だが。骸骨が団体で整列しているのは普通に不気味だ。
「一体どこから湧いてきたんだコイツら?」
「あっ!? あれを見てください!」
突如ジューネが先の通路の途中にある壁を指さす。よく見ればそこには穴が開いており、穴からスケルトンが次々と入ってきている。……しまった。来る時には分からなかったが途中の壁にも仕掛けがあったのか!
スケルトン達は明らかにこちらが上に行けないように道を塞いでいる。ってことは、
「先に進むには……やるしかないってことか」
「……そのようね」
俺は片手で貯金箱を構え直し、もう片方の手でポケットの中の硬貨を握りしめる。エプリもジューネにかけていた風魔法を解き、いつでも攻撃を放てるよう油断なくスケルトン達を見据えている。
ジューネはエプリの後ろに隠れているが、リュックサックを何やら漁っている。何か良い道具でもあれば良いんだけど、「あれでもない。これでもない」なんて言っているからあまり期待出来そうにない。
「……来るわ!」
遂にスケルトン達が整列しながら階段を下りてきた。手に手にそれぞれボロボロの武具を持ち、一糸乱れぬ正確さで向かってくる。そして正確だからこそ、その動きには一切の感情が感じられなかった。
……これは試さなくても分かる。コイツらには凶魔とは別の意味で話し合いは通用しない。そして避けて通る事も出来ない。……戦うしかない。
「私はジューネを護りながら“竜巻”の溜めをするから、それまでなるべくアナタは時間を稼いで」
仕方ないか。確かにあれだけの数を一体ずつ相手にしていたらキリがない。そしてぐずぐずしていたら床の崩落に追いつかれる。それなら一発デカいのを食らわせて突破した方が良い。
「一応言っておくけど……死なないでよ。アナタも護衛対象なのだから」
「気遣いありがとよ。……行くぞっ!」
俺は貯金箱を盾のようにかざしながら、目の前のスケルトン軍団に突撃を敢行した。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる